Cocinaだったらいい!だが、Ban~oは危険だ・・・とても危険だ!
今日は、German(29日)とElena(23日)の合同誕生日Fiestaが盛大に開かれた。
・・・思えば・・・16日のおいらの誕生日Fiestaから始まり、22日の大興君のFiesta・・・でもって、27日のチラグのFiesta(Cena)でもって今日。
4月生まれ多すぎ(ちなみにManoloのお兄さんのサルバは15日が誕生日)。
昼間・・・なんとなく外でまったりしたい気分だったので、Xativaに遠足にいってきたというCamilaと大興君と近所のBarでまったりする。
相変わらず花粉症(30歳の呪い)で、左鼻の奥がジンジンする。
もしこれが本当に花粉症だったら・・・春が終わるまでこのままだとCamilaはいう。
スペインの春っていつまでだよ!5月いっぱいはこの調子なのか?勘弁してほしい。
でも、実は違う説もでてきた。左頬の当たりを押すと痛い。もしかして、寝てて寝返り打ってナイトテーブルの角に顔をぶつけたという可能性もなくはない。それか春が夜な夜なおいらを殴りにきているか・・・にゃっにゃっにゃっ!と肉球で。それも考えられなくもない。春の呪い。今気づいたが春つながりじゃないか・・・。
くだらね。
ふと、ケバブが食べたくなった。
ケバブはとても危険な食べ物で、一度頭にそれが思い浮かんでしまうとケバブ以外は食べたくなくなってしまうという、ある意味中毒性のある食べ物。なんとか頑張って「パタタスブラバス」までは想像できなくもないが・・・
(※パタタスブラバスも一種の中毒性を持つTapas)
ということで、3人で散歩を兼ねたケバブ屋探索を開始した。ケバビスタ活動だ。
するとあるわ、あるわ・・・ケバブ屋が・・・いつもは何となく通り過ぎているもんだから目にとめてなかったが、うちの近所の一軒とタカシ君お気に入りのRico Ric以外にも3軒ほどケバブ屋を発見。
が、どこもかしこもしまってやがる。
時間帯が悪かった・・・
今日が土曜日だからってことではなくて、ケバブ屋は先ほど言った中毒性から、意外と夜の客や酒を飲んだあとのラーメンみたいな感じでやってくる人間が多いのだろう・・・たいていのケバブ屋は閉店時間が遅いので、シエスタの時間も長くなる。
普通の店のシエスタが2時〜5時で、午後の仕事が8時9時までとすると、ケバブ屋は2時〜7時くらいまでシエスタをとって、夜の1時や2時くらいまで働くといった具合だ。
このシエスタ状況は、その後冷静に考えた結果であって、探しているときは「土曜日だから休みなんだ!」と3人でうなだれる。諦めるか・・・と思ったそのとき、一軒のケバブ屋(バレンシアの至宝 Bar Gulliverの側にある一軒)にオラリオ(営業時間表)を発見。
19時半から開くではないか!!
(多分他の店も同じと思われる)
時計を見る。19時10分・・・あと20分・・・20分まてばケバブが食べれる・・・。
散歩して待つことにする。
Veris i Valero通りを普段あまり行かないところまで歩いて言ってみることにする。何か新しい発見があるかもしれないと期待に胸を膨らませて・・・
「Camila!ちゃんと看板チェックしろ!素敵そうなBarは独特な(胡散臭い)匂いがするからな、あとBodegaだ、Bodega!Vino飲めそうなBodegaを見つけたらすぐ様報告するんだ!」
とあまり考えないで歩くCamilaを注意しながら歩く。
歩き始めて3分もしないうちに・・・早速Bodegaを発見!!
その名もbuscavino!!!!
船長!新大陸です!
てな気分。
buscaは探索とか追求とかいう感じの意味。で、言うまでもなくvinoはワインだ。
つまり・・・vino探索またはvino追求という意味になり、さらに意訳してしまえば、vino探求者となる。
何故「者」をつけたかというと、看板にはインディージョンズよろしく、vinoを発見して喜んでいる感じの男が刻まれているから。きっとここのduen~oも相当のvino好きなんだろう。
名前に拘らないスペインにあって、このネーミングは素晴らしい!
シンプルだが、深い味わいのある名前。そして、スペイン語がよくわからないおいらのような人間でも、その素敵さが伝わってくる、すこぶるいい名前だ。
残念なことに土曜日ということでかこの日は閉まっていた。だから、このBodegaが酒を売るBodegaなのか、Labradorみたいに飲めるBodegaなのか、また料金はどれくらいなのか・・・ということは全く不明。近々、再び調査にいってこようと思う。
もし飲めるBodegaだったら・・・未だに行けていない同じく近所のBodegaに続く2軒目の選択肢になるし、買う方のBodegaでも、それはそれでとても嬉しい。新しいvinoを発見できるからだ。
どちらにせよ・・・最高!
ぐるっと一周してケバブ屋に戻ってきたがまだ5分ほど時間が残っていた。しょうがないので、ベンチで大興君とタバコでもすってぼ〜っとして待つことに、Camilaは何か折り紙で遊んでいた。
7時半ぴったりにお店は開いた。さすがはパキスタン人(たぶん)。スペイン人とは違うね!
小走りで中に入り早速注文。
ケバブ(Normal)は3.2eurosと、普通のところよりも0.2eurosほど高い。普通はだいたい3eurosあたりが普通だからだ。コーラが1.2eurosなので、計4.4eurosとなる。
何故かオリーブが無料ででてきた。これはどのケバブ屋でも経験したことがない(^_^;)。0.2eurosはここに反映されているのだろうか?
おいらの好きなピリ辛サルサも、みたことのない液状タイプで、おいら好みの辛さでこれもなかなか。
ケバブ自体も悪くない。というか、実はあまり味の差がわからない。肉がどうこうというよりも、ヨーグルトソース(?)で差がでるのだろうか?あとは暖かさ加減と肉の料とか野菜の鮮度とか?
まぁ、なんにせよおいしかった。店員さんも恐ろしいほど愛想が良い。勘定を頼むと・・・真顔で
「44eurosです!」
と一言いったあとにやりと・・・。
これは日本で言うと、八百屋とかの「はいっ!旦那!800万両だよ!」
に近いギャグかもしれない。
実際は14eurosだったが、こちらも負けじと払うときに・・・
「はい・・・44eurosね。ここに置くよ!」
っていって帰ってきた。
ここにはまた来よう。
関係ないが、折り紙で孔雀が折れるようになった。大興君と一緒にCamilaに教えて貰った。
さて・・・Fiestaに話を移す・・・。
GermanとElenaはスペイン人なので、招待される人間も9割方スペイン人。1割は外国人だが・・・アジア人は当然おいら1人。
おいらの苦手とする、外人だらけのFiestaなわけだ。
ほんとこの手のFiestaは緊張する。スペイン語をみな普通に理解するから、会話速度が恐ろしく速い。
普通の人間は2年くらいいれば、十分にスペイン語を話すが・・・それはヨーロッパ人だったりスペイン語と文法や単語がすくならからず似ている国であって、アジア人のほとんどは2年程度じゃ厳しい。特においらのように0から来ている人間は遅いと思われる。
だが、彼らはそんなことは知るよしもなく・・・2年住んでいれば「話せる」と思うのは当然のこと。
集団での会話に混じるのは無理なので、マンツーか2:1くらいにもっていくのがベスト。
「さ〜〜〜!!!今日はスペイン語を話し倒してやるぞ!!」
と腕をブンブン振り回してターゲットを探す。
Elenaの彼氏のフランス人が何やら日本に興味があるようで、いろいろ聞いてくるので、彼を捕まえる。彼は恐ろしくかっこいいというか渋い。目が優しげで、さらに口調や物腰も柔らかだ。そして、スペイン語も・・・おいらの理解できるレベル。
しばらく彼と話してFiestaを楽しむ。
酔拳じゃないが、酒を飲めば飲むほどおいらのスペイン語は流暢になる。以前も日記で書いた気がするが、頭の中で考えないで話すから、テンポ良く話せるのだ。当然、酒を飲んだからって知らない単語が頭の中でわきでるわけじゃないが、間違っていようが間違って無かろうが、スムーズになるのだ。変に「正しいスペイン語を話そう」とか思わないから。つまり、間違ったスペイン語でスムーズに話してるわけだ。こうなってくると、自分がスペイン語話してる気分に浸れるわけだ。
おいら、話してるじゃん!
って。
仕草も、ますますスペイン人になってきたりするから面白い(笑)
おいらとそのフランス人の傍らで、なにやら男たちがせわしく移動している。
Fiestaというのは、男が女を、女が男を探す場であったりもする。
スペイン人というのは、黒髪が多い関係か、金髪を好む。そして、アリが甘いものに群がるように、Fiestaでは金髪に群がる。
今回だったら、ある1人のドイツ人がその「甘い物」だった・・・。
とても目が可愛いドイツ人で、おいらからみても可愛いと思う。遊んでいるという感じではなく、なんとなく真面目な感じ。そのお友達の子は、その子とは対照的で・・・あまり・・・なんというか・・・うん・・・まぁ、そういうことだ。
その子の周りには5人くらいのスペイン人が群がっていった。
ねるとんと同じような状態で、ず〜っと5:1というわけではなく、たまに離れて違うところと話したりするので、2:1になったり3:1になったりすることもあるし、おいらもその子と話したりもした。
ふとした瞬間、あるスペイン人の男が・・・彼女の腕をとってSalonから出ようとすると・・・
先ほど群がっていた男の目が一斉にそちらにむいた。
おいらはその様子をみていたのだが・・・もうびっくり。普通に他の人と話していたのに、全員の顔が一斉に彼らに向いたのだ。
彼女とその男はSalonからでて、なにやらCocinaに言ったようだ・・・・。
それを見届けたある1人のスペイン人が
「Cocina(キッチン)か・・・Cocinaだったらいい、問題はない。何も危険ではない・・・だけど・・・Ban~o(トイレ)はダメだ!Ban~oは!!危険すぎる・・・危険すぎる」
とつぶやいた。
もう、笑いをこらえるのに必死だった。
結局、彼女をものにできた男はいなかった。なぜなら、彼女には彼氏がいて、他の男に興味がないからだ。以前も学校のクラスでノルウェー人が彼女にアタックしたらしいが、「なしのつぶて」だったらしい。そういうのは、以前彼女の先生だったManolo。
でも、彼らからしたら、彼氏がいようが、いまいが、そんなことは関係ないのだろう・・・うん、絶対関係ない。スペインにいる間だけ・・・いや、少なくともその晩だけでいいわけだから・・・。
ちなみに、今回のFiestaがここまですごいというのは、いたメンバーが30代後半の独身男性が多かったからだ。普通の若者だけのFiestaの場合は、ここまでギンギンとしてないし、若い分だけもっとスマートだったりする。
おいらは、酔拳を使いすぎて、5時頃には良い感じの酔っぱらい。少々Ronを飲み過ぎた。
Manuが数時間後の夜中の5時45分のバスでBarcelonaに向けて立たなければいけなく、彼女が帰るタイミングで、おいらも一緒に帰ってきた。
その後、彼女をタクシー乗り場まで送り、再びおうちに。
ちょうどすれ違いに帰ってきたManoloがおいらの部屋にやってきて、そのまま朝までトーク。
なんか、とてつもなく深いテーマの話となる。
いかにヨーロッパの人間が閉鎖的で頑固か、それにともなって、アジアのことも含めて学ばなきゃいけないことがいかに多いか・・・・果てはアメリカの話にもなり、日本の話にもなり、宗教の話にもなり、歴史の話にもなり・・・。
朝の8時くらいになっていた。
Manoloがタバコをもってなかったため、買ってきたばかりのキャメルがあれよあれよと無くなり、あっという間に空になった。