Despedida de 大興

Masaquito2005-08-12

SevillaからのバスがValenciaについたのは午前中の9時半。

Sevillaを出発したのが夜の11時半だから、きっかり11時間

Valencia→Oportoとほとんどかわんじゃないか・・・(つд`)゜・。

時間的な面もさることながら、バスが狭いのが少々つらい。足が伸ばしきれないし、当然自分も含め、リクライニングを全員全開に倒して寝るので、もうなんていうか・・・おりるときはマトリックスとまでは行かないが少々仰け反りながらでないと通路に出れない。

まぁ、それも慣れっこだったりするので、実はたいしたことではないのだが・・・何が一番困ったかって、

きっかり2時間おきに休憩があるのがえぐい!

いや、夜空は綺麗だったよ。うん、とってもね。もう、おいらが知ってる星が全部見えちゃうの。北極星と北斗七星とカシオペア

余談だが、小学校にならって、バカの一つ覚えなのだが、北斗七星を見つけると(これはすぐにわかる)、何故か必ずカシオペア座を探し、そこからお互い5倍づつして・・・とかやって北極星を見つけて、独りご満悦してしまう。

これはおいらだけじゃなくって、日本に相当数いるはず。

ちなみに、おいらは他の星は全くわからない。ギリギリわかるのが、冬の大三角形夏の大三角形くらい。

話がそれまくった。

で、Sevillaから出発したバスはまず一路、Cordobaへ。

Cordobaに到着したのは量ったようにぴったりの2時間後の夜の12時半。15分くらいの休憩(ここからも人が乗ってくるため)のあと再び出発。

お次の目的地はMalaga

スペインの地図が頭にある人だったら、「ええええ〜〜〜〜!!!!」となるに違いない。

おいらもそうなった。

Valenciaへ向かうにはSevillaから東へ、東へ!と行くわけだ。Cordobaはまぁいいけど、Malagaなんて、Cordobaの真南に近いところに位置する海のある町だ。

なので、Malagaと信じ切っていたのだが(というのも、2ヶ月ほどまえSevillaからValenciaに移住してきたフサエ嬢がそうのたまうので・・・)、やはり違っていた(笑)

どうもLinares JaenUbedaっぽい。ちゃんと西に向かっていた。そこに到着したのが2時半くらい。ここでも15分くらいトイレ休憩がある。

で、お次に到着したのが、Villanueva del Arzobispo。長いといいよりは、なんか後半部がドイツっぽい響きだ。運転手に何度聞いても聞き取れなかったよ。アルソビスッ!って感じで。

ここに到着したのは前の休憩から1時間半後の4時。この村はAceite de Oliva(オリーブ油)の産地らしく、休憩所の周りに大量の工場みたいのがあった。cafeteria
にもたくさんおみやげとして売られていた。

ここで素敵なおば〜ちゃんに遭遇。実際に話したわけではないが、cafeteriaの店員となにやら話しているのをぼ〜っとタバコを吸いながら立ち聞きした。

最初に説明しておくが、スペインのBarというのは基本的にカウンターで自分で注文するのが普通。席に座れば、店員が聞きに来てくれるところも普通にあるが、スペインではいくら待っても来ないときがあるので、慣れている人はだいたい自分から言う。

お金はいきつけのBarとかで値段を知っているならそのとき払ってもいいし、飲み終わって、店を出るときに、「La Cuenta!」(お勘定!)といって、後払いで払っても良い。

この休憩所のcafeteriaも当然普通のBar形式で、カウンターの裏に店員がウロウロしているので、適当に声をかけて「Cafeくれ!」と頼むわけだ。で、Cafeがでてくるまでカウンターに肘でもついて待ち、そこで肘をついたまま、うなだれたように飲むのもいいし、ちょっと離れたところにある席について、おセンチな気分で飲むのも良し。

まぁ、得てしてスペインのBarはこんな感じなわけなのだが・・・そこでこんなやりとりを聞いてしまい、おいらは闇の中で、「くっくっくっ!」と、いままでそんなやり方でしたことのないような笑い方をしてしまった。

婆「Cafe一杯おくれよ」
店「あ〜ここじゃないよ・・・そこの端にあるレジのところで注文して、まずお金を払って!」
「Que Moderno estais!!」

Modernoとは辞書で引くと「近代の、現代の、最新式の、新式の」みたいな意味になるが、ここでもっとも近い訳はおそらく

「なんてハイカラな店だっちゃ!(こんな婆さんに、あんなところまで歩かせるって・・・)」

てな具合だろう。

そのお婆ちゃんの素敵すぎる台詞においらはスタンディングオーべーションだ。

そうだよね。そうだよね。松屋吉野家とかならともかく、普通の田舎のラーメン屋いって「食券券売機」がおいてあったら、そういいたくなるよね。ましてやここは日本ではなくスペインなんだもんね。ここはやっぱ小粋に「みそラーメンね!もやしはちょっと多めにお願いね!」と、地元民さながらにやりたいよね。

おいらはこんなお婆ちゃんに会いたくてスペインに来た気がする。

ドイツ語名みたいな街を出た後、ようやくAlbacete。ここに到着したのは明るくなり始めた6時半だ。

で、Valenciaに到着したのは2時間半後くらいの後の9時半というわけだ。

というわけで、ウトウトしてきたな〜と思ったら、休憩・・・船こぎ中断・・・しょうがないからタバコをくゆらす。で、またバスにのり、ウトウトしてきたな〜って思ったら、休憩・・・というのを何度も繰り返しで、きちんと寝れていない。


睡眠ってのはきちんと段階があって、1時間睡眠を30分置きに10回繰り返したのと、10時間まとめて寝るのとは前々違うということがよ〜〜〜〜くわかったさ。

バス停からPlz Canovasまで行き、その辺のBarで朝食。おいらは朝食セット(1.5euros)を注文。Cafe con lecheとクロワッサン。フサエ嬢はHorchata欲求が強かったらしく、朝食セットはやめて、Horchataとトーストの単品を頼んだらしいが、一枚のかなり薄いトーストとオリーブ油と塩で1.15eurosもとられて、うなだれていた。

彼女もかわいそうだったが、おいらはトーストをオリーブ油と塩で食べるということにびっくりした。そんなメニューがあったなんて、いまのいままでしらなんだよ。

おしゃれな食べ物だ。名付けるならサラダトーストって感じ?

フサエ嬢と別れ、家に戻る。春がお出迎え。なんかじ〜んと来る。微妙に後ずさりする春を強引に抱きかかえ、抱擁とBesoの嵐。

お「春〜〜〜!!寂しかったか?ちゃんと食ってたか?アツイだろ?Valenciaは?退屈してたか?あとで遊んでやるからな!」

久しぶりの我が家、我が部屋はなんとも懐かしかった。旅行から帰ってくると毎度味わう感情だが、何度味わってもいいものだ。なにがいいって、汚れまくってるところがいい。生活の匂いがするのがいい。Vinoの空き瓶が邪魔なのがいい!

やっぱ旅行前には掃除をしないででかけるのが一番だな。うん。

PCを立ち上げ、ビクビクしながらメールソフトを起動する。

「たくさんメールがきてませんように!!!でも、学校の申し込みは大量に来てますように!!」

受信バーが延びていくのはみたくないので、冷蔵庫にいってCervezaを空ける。SuperBock(ポルトガルのビール)ではなく、Mercadona印のCerveza。う〜ん!スペインの味!!ご満悦。

受信が終わったであろう頃を見計らって部屋に戻るも、まだ受信中。

おいらの煩悩の数を余裕で超えた数のメールが届いてた。

いろいろ考えて、今日は返事を書くのをやめよう・・・とあきらめかけるが、以前から催促していたEstherとのツーショットの写真が届いていて、俄然やる気に!!!眠気も一気に覚めた。

ってことで、急ぎの用事、質問等のメールだけ選びだし返信しまくる。

数時間後、腹が減ってきたので何かを食べることに。が、あまり作る気がしないので、マリちゃんが以前送ってくれたグリコの「レトルト牛丼」を食すことにする。

先ほど貰ったばかりのEstherとの写真を思い出しながら鼻歌混じりで米をとぎ、レトルト牛丼を温める。

丼に米をよそい、上からどば〜〜〜〜!!!!と牛丼をかける。

「え???これ・・・ぎ、牛丼????」

ほとんどがシラタキで、牛肉がほとんど見えなかった。9:1くらいでシラタキ。レトルトに期待したおいらがバカなのか?それともグリコの策略か?罠か?

まぁ、シラタキ丼になったが、味は牛丼の味だった。いうたら、牛丼味のポテトチップスみたいなもん?

ご飯が余ったので、帰国にそなえて消費する意味で「ごはんですよ」で、飯をかっ喰らう。満腹のし。

その後、再びメールの返信。書けども書けども終わりが見えてこない。知らない間にビールも5本目に突入していた。

完全にビール腹行きだよ・・・・。

6時頃、とりあえず、急ぎの返事は終了して、残りは後日に回し、趣味の時間に突入。途中、Mercadonaで買い物をしにいく。夕食用の肉を購入(これは後日の日記で紹介予定)。あれやこれややっているとタカシ君から電話が入る。

タ「今日、Despedida行く前にケバブ食べない?」
お「う〜〜ん・・・夕食用の肉買って来ちゃったんだよね〜」
タ「そっか〜どうしよう」
お「お金もあまり使えないしね〜。」
タ「今日いこうとおもってんのは、blasco Ibanezの豚肉ケバブなんだよね」
お「ほほう」
タ「友君お勧めのところで、チラグも旨い!っていってたところ」
お「あ〜、ギリシャ料理屋の側とかなんとかの・・・」
タ「そうそう。そこ。」
お「OK!じゃ、そこで食べるよ。食べてみたいしね」
タ「了解」
お「10時頃、フサエ嬢がうちに寄ってから行くていってたから連絡しておくよ」
タ「よろしく〜」

ってことで、買ってきた肉は冷凍庫入りにすることにした。

シャワーを浴び、9時にやってきたタカシ君と共にblasco Ibanezへ。途中、ネットCafeにいるというフサエ嬢を拾い、3人でケバブ屋に向かう。

このケバブ屋・・・初めてきたのだが、ケバブ屋というよりはレストラン。しかも、ギリシャ料理のレストランのようだ。ケバブ屋独特の、ドネルってる(回転してる)肉はあるが、客はみなケバブを〜頬張る〜♪というよりは、皿にもってある肉をパンに載せて食べている感じだ。ギリシャ料理屋なので当然だが、店内は明るく、トルコも、インドも、パキスタンの匂いも全くしない。ふつ〜のレストランだ。

うちらは頬張るつもりだったので、Plato(皿)のじゃなくって、普段食べている形状のケバブを注文。おいらはブタ、タカシ君は謎の肉、フサエ嬢は鶏といった感じ。

味の方は悪くはなかったが、フライドポテト(マックのやつみたいの)によって大量に底上げといか、水増しされていて、肝心の「肉肉しさ」が足りなかった。肉はたしかにおいしかったが・・・。

タマネギが嫌いなフサエ嬢。タマネギをよけて、食べづらいのでフライドポテトを取り外したらかなりやせっぽちのケバブになっていた。

また来て、他の味を試してみる気はあるが、我らがRicoricのように「よし・・・今日もRicoricいっちゃいますか!」という感じの店ではない。

次回いったら、タカシ君が食べていたやつを試してみようと思う。


で、ようやく本題。

14日の日曜日に遂に日本に戻ってしまう大興君のDespedida。つい先日Camila朝が終焉を迎えたが、今度はケバブが終焉を迎えることになる。

一緒にいた期間は実はそれほど長くはないのだが、スペインの生活体系だけに、あっているときは毎日あっていたといっても良いほどだ。仕事でなかなかあえなず、月に4,5回しかあえないというカップルよりは、よっぽど会っている。それはこの日記で「大興」で検索すればわかることだろう。

参加者が、第一弾が、大興、タカシ、フサエ、友、おいらといつもの五名。Despedidaにふさわしいといえばそうだが、外国人は全くいない(笑)。第二波として、ミツ、そのお友達で4日前に来たというYちゃん、でもって、友君が連れてきたこれまた最近コスタにやってきたという、友君とマリちゃんの後輩にあたるAちゃん。でもって、大興君の先生であり、おいらの同居人のManoloがやってきて、そこそこの大所帯になった。

途中、Manolo、友君、フサエ嬢の3人が、もう一つのDespedidaの方に向かう。スイス人とかなんとか。大興君を含めた彼らのクラスメートで、大興君と同じ日に帰るとのこと。大興君は主役なので行かずにうちらと一緒にいた。

再び日本語が戻ってきた。

おいらは何故か「氷を大量に使った罪」に咎められ、買い物部隊にさせられる。最初はVinoばかり飲んでいたおいらが、なぜ氷を大量に使ったといわれるのか?なぜ、Ron好きのフサエ嬢ではないのか謎であったが、男なのでぐっと我慢して買い物に行くも、Opencorは閉まっていて、結局ガソリンスタンドまで(こっちはガソリンスタンドで氷が帰る)行く羽目になった。

残されたうちら5人だが、おいらの強制(?)で、改めて1人1人少し長めの自己紹介をして遊ぶ事にする。意外と知っているようで、あまり知らないのが留学生同士。特に今回は初顔が二人もいるので、ネタ的にはちょうど良かった。

お笑いが好きというYちゃんは、自分のときにはすぐに終わらせようとするのに、他人の時にはかなりつっこんでくる面白い子であった。山崎邦生(漢字あってるか?)に似ているとのこと。顔がよくでてこない。

これまたおいらが勝手に「ペコちゃん」と名付けたAちゃんは、ええ子やった。ペコちゃんのマネをさせようとオヤジどもは躍起になったが、結局はにかんだままできなかった。ちょっといじめすぎたとおじさんたちは反省。

長くなりそうだから、あとは箇条書きだけで済ます。

・友君の目がなにやら曇り始めてきた。明らかに。何かがあったに違いない!
・再び戻ってきた3人を交えて、しばらく歓談。
・タカシ君が遠距離恋愛について語っていた気がする。
・Manoloが消え、ミツ君とYちゃんが消え、Aちゃんが消え・・・
・最終的に残ったのはいつものメンバー(笑)
・おいらは途中で知らない間に例のごとくソファーで寝ていた。
・朝7時くらいだったらしい。寝たのが"早かった"と言われた。
・みなも同居人が誰もいなくなった大興君の家に泊まっていったらしい。
・朝起きたら昼を余裕で過ぎた3時近かった。

追記
なんだか、みんな若すぎるんですが・・・。おいらが30、タカシ君が28・・・他は全員20代前半。Aゃんに至っては20才!10才違うって・・・。何を話題にすれば通じるんだ?おじさん白旗。