バベルの塔

さ〜いってみようか。

まずは、前回から今回までのメモ。

映画ばかりみていた。レンタル屋で面白そうな最近の映画を探すのもつかれてきたので、「ベルエポック」をテーマにかなり昔に見た(中学生・高校時代などに)映画を借りてみることにする。当時は「ん?」だったかもしれないけど、今見ればまた違うと思って。とはいえ、当時「ん?」って思った映画を借りるのも勇気がいるので、ぱっと思い出した当時好きだった映画を借りてみた。感想は余裕があるときにきちんと書くので、リストだけメモっておく。

大脱走(マックィィィ〜〜〜ン!)
フルメタルジャケットファミコンウォーズが出〜たぞ!)
ゴッドファーザー Part1(アルパチーノ若けぇぇぇぇ!)
セルピコ(横断歩道、みんなで渡れば怖くない)
ビハインド・ザ・サン(初見。眉毛が太い子はやっぱりかわいいです)
・ダイハード(テレビで。アルがおいしいところ総取りですな)
・ボルベール(映画館。字幕ありで見直し。やはり口は目よりも重要でし。)

今後予定
・荒野の七人
・続・荒野の七人(間違えて先にそっちを借りてしまった)
2001年宇宙の旅
ゴッドファーザー Part2以降
タクシードライバー

あたりかな。


さて、日記。

そろそろ今の生活にも飽きてきたので、のっぴきならなくなりはじめた「ひきこもり生活」に終止符を打つべく、石積み始めることにした。

いろいろと紆余曲折があり(飯田橋は賽の河原を思い出させられたりとか、品川シーサイドなんて駅聞いたことなかったりとか)結局、先日書いた短期の石積みに決定。おいらがイメージする「典型的会社」な例も味わってみたかったので。その面接の時に石積み場に訪れて、その内装のあまりのベタさに笑いを堪えるのが大変だったのだが、住めば都というし。vamos a ver。

石積みの内容は、実は未だに良く理解していないのだが、外資コンサルティング会社のシステム開発部ってやつ。その中でWEB担当になるのだが、今までと違ってWEBで喰ってる石積み場ではないため、WEB担当はおいら一人。自社サイトにもそれほど力を入れているわけではないので、あまり修行にはならなさそう。今の技術で十分いけてしまう。だもんで、とりあえずわかったふりして引き受けて、あとからこっそり調べて「ふふん」と得意顔するなどということはなさそう。

で・・・例のごとく隠語で行くが、石積み場があるのはバビロニア。大都会である。そのバビロニアにあるバベルの塔での石積みだ。まぁ、「石積み」という表現はこれまでとはタイプが違ってくるが、別におかしくないし、おいらの中で定着したので、そのまま使う。

今回の石積みでネックとなるのは、まずバビロニアが石積み場、朝9時からということ、スーツ(クールビズ初体験)ということ、ヒゲを毎日剃らないといけないということあたり。

バビロニアって部分は、地理的に便利なのでメリットも多少あるのでOKなので省く。

まずは朝9時スタートというのは、やはり「うぐむ・・・」ってなった。もうものの見事にラッシュにぶち当たる。ラッシュはかれこれ5年くらい経験していなかったが、初日・・・つまり今日駅にいって「軍隊のように整列した電車待ちの人だかり」をみて、もう笑うしかなかった。4本分くらい電車待ってるんだもん・・・。1本にたいしてだいたい3列並ぶもんだから・・・12列。階段上からみたら、「そろばん」みたいだった。電車の中で読書しようと思って、再びハードカバーの「北方水滸伝」をもっていったが、とてもじゃないけど本を開けるスペースはなかった。文句をいったところで、こればかりは耐えるしかないのだが・・・福岡もラッシュあるのかな?九州で働きたい。九州弁とともに・・・。

スーツ(クールビズ)に関しては案の定、先行投資がだいぶ必要となった。「まぁ、あっても困らないよ・・・」とみな慰めてくれるのだが、どうしてもおいらには必要なものな気がしない。「紳士服の青山」で「2本買ったら1本タダ!」な状態で、スラックスを3本購入。7900円がタダになるってどういう世界なんだ?1本あたりの単価をあげて「お得感」を出しているとしか思えない。靴下も面接のときにうっかりクルブシよりも短い靴下をはいていってしまいつっこまれたので、4足980円というハイソックス(?)を購入。話は戻るが「スラックス」という単語も知らなかったので、ネットで調べてしまったさ。ネクタイと上着はいらないので購入せず。冬まで続くことになってしまったら買うかもしれんが・・・。ワイシャツも数枚購入。様子見で半袖2枚買ったが、どう考えても足りなさそう。もともと2枚くらいはあるっぽいので、それで何とか耐えてみようと思う。

ヒゲに関してはかなり抵抗があった。そもそも「なぜヒゲが悪いのか」がおいらには理解できない。「ヒゲくらいいいじゃん」って輩には「だったら剃らなくてもいいやん!」といってやりたい。泥棒ヒゲとか、あまりにすごい無精ひげだったりとか、この前みたいに2週間遭難男みたいなヒゲだったら「だらしない」みたいになるのはわかるが、あごヒゲくらいいいじゃないか・・・・。アラブ人とかやとって「ヒゲそれ!」っていったら怒られるぞ・・・って、アラブ人雇わないか。

ヒゲってのはおいらにとっては小さい頃からのあこがれであり、さらには「デブ隠し」というオプションまでついてくるから、何かと便利なのだ。おいらみたいに色が白いデブはヒゲがないと輪郭がはっきりしなくてダメなのだ。二重あごも隠れないのだ。いうたら、女の子に「化粧しないで外に出ろ」と言っているようなもんなのだ。まぁ、おいらはスッピン好きだから、そっちの方がEncantadoなので難しいところなのだが・・・。まぁ、ちょっとそんな女の子の気持ちがわかる。ヒゲない状態で外に出たくない。他人にとってはくだらなくても、おいらにはこだわりなのだ。まぁ、それも乗り越えたんだけどさ・・・結局。

で、初日・・・。

朝6時45分に起床。つい一昨日くらいまでその時間は余裕で起きていて、それから4時間後くらいに就寝というパターンだったので、エライ変わり様だ。「起きれるのか?」と多少心配ではあったが、人並みに緊張しているようで、普通に起きれた。

ラッシュを「片腹痛し!」と一蹴しつつも、足ガクガクさせながらバビロニアへ。初日だから就業時間20分前に到着して、最短ルートを探そうと出発したにもかかわらず、電車が止まりまくり、結局5分前に到着と全く余裕がない状態で到着。バベルの塔には、もう面白いくらい人が吸い込まれていく。これをみただけでも「このバベルの塔で働く価値はあった!」と思わせられた。いつまでみていても飽きなさそうだ。

「今日からどんな石積みするんだろ〜」と心躍らせて出石積み場したのだが・・・初日は一日かけてセミナーであった。会社概要とか、どんなことやってるとか、各部署の説明とか・・・。ビデオみたり、各部署の責任者が来て説明したりとか・・・でも、単語の意味はわからないわ、外資系だからなのかホント横文字とか略語が多く、見事なほどの「バベルの塔」だった。あんたら何語話てんねん!

「短期のおいらには関係ないやん・・・」と最初は思ったのだが、いざ説明をきいてみると結構興味深いことが判明。当然ちゃ〜当然なのだが、知らないこといっぱい。なんか、歴史の本読むみたいに「へぇ〜」とか感心してしまい、こちらから質問する始末。あまり石積み内容には関係ないことばかり質問していたのだが・・・今の日本の法律とかもでてくるので、結構勉強になったりもする。

ただ、聞けば聞くほど「蟻の子一匹通さんで〜〜!!」というシステムには少々恐怖を覚える。かなりガチガチな石積み場だ。職種柄しょうがないところも多分にあるのだが・・・もう見事に隙がない。完全にマニュアル化していて、かつスーペル合理的だ。前に石積んでいた「賽の河原」では「なんでもっと合理的に働かんのかね〜」と思っていたのだが、ここまで完璧に合理的にいかれると、日本的な侘び寂びが全く感じられない。石積みのやりやすさも大事だが・・・ここまで来ると怖い。あくまで「書類上」でのことと思いたい。綺麗すぎる部屋とか、隙のない正論とかって、なんかうさんくさいというか、息苦しいというか・・・そう感じるのはおいらだけではないはず。

セミナーはおいらのほかにもなぜか3人もいた。女性2人に、男性1人。ただ、全員おいらとは違う部署であった。一緒に昼飯を食べにいったが、全員出版系の仕事をしている人間であった。

初日は見事にセミナーだけで終わった。今回は「残業」がほとんどない石積み場なため、退社してもまだ太陽が拝める。バビロニアには遊ぶところがいろいろあるのだが、初日なのでおとなしく帰った。

あ、そうだ・・・帰り際、部署内で「自己紹介」があった。きちんとした自己紹介。前の石積み場では2ヶ月くらいするまで名前がわからない人ばかりだったので(電話と取ったときに名乗るのを聞いて、こっそり覚えたが)、超基本的なことなのに、妙に嬉しかった。

明日もセミナーが続く。場合によっては昼過ぎまで。個人的にはさっさと石を積みたいのだが、まぁ、致し方なし。まぁ、Poco a Pocoだ。


追記
早くバビロニアという立地条件を活用し呑みにいきたいのだが、来月の中旬まで金が入らない。気が遠くなる・・・しばらく緊縮財政が続きそうだ・・・先行投資もあったし・・・嗚呼。