バレンシア復興委員会会長様

日本に帰ってきてからも、どういうわけか「スペインガイド」の話が舞い込んでくる。中にはおいらがまだバレンシアにいると思っている方もいるようだが・・・帰ってきてるのを知っていてメールをくださる方は・・・「ぬ?」と一瞬考え込んでしまう。

あっちにいるときは、生活費の足しにするために、快く引き受けたが帰ってきた今となっては、さすがにガイドはできない。「お店を教えてください」とか「おすすめの場所は?」とか「××にいくんですが、側にいい街ありますか?」という質問だったら、あちらが「なんだこりゃ!」ってくらい、ちかっぱい長文でお返しするのがおいらのやり方なのだが・・・ガイドはいかん・・・ガイドは・・・切なすぎて身もだえる。

それでもなんとかしたいと、姐御に連絡してガイドを頼んだり、タカシ君に連絡とったりなどしたが、マドリッドやらバルセロナとなるとさすがに無理だった。こんなことなら、向こうに無理矢理いればよかった・・・細々だけど生きていけたのでは??とも思えてしまう。まぁ、ガイド料といっても、当時おいらがもらっていたのは、生活費の足しというよりは、その日の飲み代+αくらいだったので、実際は不可能なのだが・・・。

今回の依頼の一つは「小生」から書き始められ、そのごまずは「生い立ちをば・・・」と、とても丁寧な文面でかかれたメールであった。メールを開いた瞬間びっくりしたが、これまでのもらったメールの中では最高年齢の人生の大先輩からのメールであった。一気に記録更新なり。

もう一通はこちらもびっくりというか、おもわず「にやり」としてしまったメールで、出だしがバレンシア復興委員会会長様」ではじまっていた。なんか、おいらちかっぱいかっこよか〜。嬉しかったので、周りに自慢してしまった。たいていは「Masaquito様」ではじまるから・・・。彼らはバレンシアでは有名な家具のFeriaと観光ガイドを探しているとのことだった。

とりあえず、2通のメールを要約してスペインの各所へ送る。人生の大先輩の方はマドリッド近辺ということで、メグに。家具のFeriaの方は姐御とタカシ君に打診したが、姐御はメルアドを変えたのか、メールが届かず・・・。まだ建築学科のメンバーはバレンシアに多いのでもしや何とかなるか・・・と期待していたのだが、西郷どんはその頃は帰国となってしまっており、もう一人のKは一時帰国中でギリギリ帰ってこれるかどうかというところだった。タカシ君は・・・それどころじゃない。

なんとかして、スペインに行く人の手助けをしたいのだが・・・コネクション的にはそろそろ限界にきている。タカシ君みたいに超長期でいる人はもうアテがない。チラグとさおりさんあたりにも当たってみるというもんだろうか・・・。

あ〜もどかしい。自分がそこにいれば・・・と思うと口惜しい。バレンシアだったらもちろんだが、バルセロナでもガイドはできるし、マドリッドでも簡単な通訳くらいとしてだったら役に立てるのに・・・。

ということで、おいらが、今ここでできることは何かを本気で考え悩んでいるのだが・・・なんも思いつかん・・・せいぜいパラドールの予約の手伝いとか、おいらがいったことあるおいしいお店程度。

うぐむ・・・万策尽きたか・・・。