坂本

ほぼ1ヶ月ほど、自学自習生活が続いていたバベルの塔での生活だったが、先週末くらいからにわかに忙しくなったため、今週はちょいとヘロヘロ。それでなくても、蒲柳の質だし。

忙しいといっても、賽の河原時代に比べると雲泥の差だが、石をくれる人がテンパっってるもんだから、石の内容がイマイチよくわからない。校正はしてないわ、認可もおりてないわ・・・とりあえず、前倒しで〜!みたいな感じで石が投げ込まれる。むちゃくちゃガチガチのバベルの塔では珍しいことだ。

まぁ、おかげで、普段はかけない打ち合わせの電話とかあって楽しいっちゃ〜楽しいんだけど、「できました!」っていったそばから「あ〜修正お願い!!」っていわれるのはなんか嫌。

ここにきて、中途半端にデザインの石なんかもくるのだが、ディスプレイ15インチ、Photoshop5.0、秀丸、素材集は10年くらい前の具満タンじゃどうしようもない。具満タンの素材イメージなんて、横780pxしかない。なんか笑える。

最近は、だいぶ使えるようになった・・・というか、白紙から書けるようになったJavascriptとか、CGIとかPHPとか、プログラム系の石・・・いうたら、縁の下の力持ち的な作業をシコシコとこなしている。デザインよりもこっちの方がおいらには向いていることがよくわかった。完成したときなんて、エレベーターの中で一人小躍りするし・・・。

帰国したばかりのころから「おいらがいないあいだに、日本のWEB世界はだいぶ変わった!」と、自分の浦島太郎っぷりを嘆いていたが、プログラムいじりはじめたら、その感覚は10倍以上にふくらんだ。「世の中、ホント頭いいやつおるもんやね〜」と感動しつつも、あまりの変化にちょっと焦りつつもある。それでも、5年前と比べてできることがかなり増えたので、チマチマ遊ぶには最高なおもちゃだ。


帰宅後、嬉しい出来事が。

自宅の電話がなった。おいら宛に自宅の電話がかかってくるわけはないので、ママンが出る。ムクと戯れるおいら。すると、裏でママンが「今変わりますね〜」。

「誰だ?誰だ?」とあれこれ考えながら電話にでると・・・なんと、坂本であった!

最近、テレビのCMに同級生が出ているのだが、それをみて、ふと「我ら〜サレ○アン♪」のことを思い出したらしい。で、みんなどうしてるんだろ〜とおいらに電話をくれたとのことだった。

坂本とは、中学時代、ほぼ毎日のように遊んだ友人だ。今月頭に結婚した山本と同じだ。だが、高校一年のときに行ったホームステイ(学校が主催したもの)をきっかけにアメリカへ留学。坂本は数学は恐ろしくできたが、英語は後ろから数えて一桁目くらいの成績だったため、まわりがかなり驚いていたのを覚えている。「え!!あの坂本がアメリカ??」と。

一年ほど留学していたので、戻ってきた時には学年が違ってしまい、さらにうちらは受験勉強なんかもあって、そのあたりから、以前のようにはがっつりと遊ばなくなってしまった。

それでも、今回のように突然電話がかかってきたりして、たまに遊んだり・・・・・・なんてことが続いていたのだが、最後にあったのはいつだか、はっきり覚えてない。

「何年ぶり?」と尋ねると、最後にあった時のおいらは大学院生だったらしい。だから、もうかれこれ7、8年くらい経ったということだ。三十路超えると3年前くらいだと「最近」になるが、さすがに7、8年前になると「ちょっとした昔」だ。だから、当然、おいらがスペインにいっていたことは知らなかった。

「結婚してるの?」と聞かれ、「んな、わけないじゃん!!」と笑いながら即答。坂本の方も千葉の方で寮生活ということなので、特に聞いてないが結婚してないのだろう。

そんなことを推理しつつ、ふと気づく・・・。

「んな、わけないじゃん!!」って即答しちゃってるおいら・・・まずいのでは?


「結婚してるの?」で思い出したが、三十路を越えたあたりから、その質問を受けることがかなり多くなった。いの一番に聞かれる類の質問ではないが、最近たまにある、石積み場の人との呑み会・・・得てして、軽い自己紹介からはじまるような形の呑み会・・・だと、まず9割9分聞かれる。

以前、あらぽんだったか、久保だったか忘れたが、女性にそんなこといったらセクハラ扱いされるというが、女性が男に聞くのはいいのだろうか?おいらとしては、別にそんなこと聞かれても困らないし、セクハラでもなんでもないのだが、仕入れた情報とあまりに違っていたからびっくりした。

なんでも「彼氏いるの?」とか「今日はデートかい?」とかいっただけで「それセクハラです!」ってなるらしい。あまりのくだらなさに笑ったら、二人に真顔で「いや、マジなんだって」と返され、それ以上、笑えなくなった。でも、おいらは聞いても大丈夫らしい。あらぽん、山本、久保が太鼓判押してくれた。でも、怖いから聞かない。

で、あまりに聞かれるもんだから、以前、「そういうのを暗黙の了解でわからせるために左の薬指に結婚指輪なるものをつけるんじゃないの?」と聞いたことがあったが、彼女ら曰く、「結婚指輪をしている人はまず確実に結婚している。でも、結婚していても結婚指輪をしていない人もいる」とのことだった。わかったような、わからないような・・・なんか知らなくてもいいことのような気がしたので、とりあえず、「指輪してない人には聞く」のだ・・・と納得させた。

以前、おいらは左の薬指に椰子の実で作った指輪(火祭り中、露店で購入)をしていたが、それをしてるとどうなるんだ?銀じゃなければ関係がないのか?

まぁ、いいや・・・で、なんだっけか・・・そうだ、坂本だ。

かなり久しぶりの家電で15分ほど会話する。すると、嬉しいことに坂本は5時くらいに営業を終えることもあるらしく、是非とも呑み行こうという話になる。

バベルの塔で石積み初めて早9ヶ月。5時半から呑んでくれる友人は一人も見つからず、いまとなっては、金曜日だろうが、さっさとおうちに帰って一人遊びな生活であったが、ここに来て急にメシアが!

興奮状態で、「もういつでもOK!今週でもおいらは暇なりよ!」といったが、さすがに普通の社会人に「明後日」は急すぎたらしく、「こ、今週か・・・」と口ごもられた。がっつき過ぎた。

兎にも角も、一つ楽しみなことができた。


食後、開店していらい、完全に常連となっているTSUTAYAへ行く。

東海道五十三次の本を買おうか買うまいか迷いにいきつつ、なんか楽しそうなプログラムの本がでてないか探しにいった。

すると、カエラのCD発見!ついでに、電グルが8年ぶりに完全オリジナルのニューアルバムを出しているではないか!!

両方ともすんげ〜欲しくなったが、1枚3000円ちょっとする。2枚で6000円。衝動買いで2枚とも買ってやろうかと思ったが、1枚我慢すれば、スペインで安Vinoが10本近く呑める。悩む。

どちらか一枚にしよう。

本当に聞きたいのは電グルの「J-POP」。だけど、カエラも捨てがたい。というのも、ひきこもっていた4ヶ月の間、カエラのJasperには楽しませてもらったからだ。気分が良いとき、あの変な踊り(手の先をこめかみにあてて、もう片方をぎゅいんぎゅいんやるやつ)を、部屋で一人踊っていたのだ。今度、バルデミあたりで一泊のみ旅行にいったとき、罰ゲームで踊らせようと、それはそれは一生懸命踊ったのだ。ぎゅいんぎゅいんと。

カエラのJasper
さらに、作曲が石野卓球ということもあり、頭から離れないのだ。この曲。カエラはそれほど歌がうまいわけではないのだが、たまに「おお!」という曲が1曲、2曲ある。でもって、これが一番だが・・・Super Guapaなのだ。

カエラで思い出したが、また「浅い呑み会」の話。

・・・長くなりそうだから、またにする。

悩みつづけること15分。結局、電グル東海道五十三次も、ほうっておけば、近いうちに買うであろうことに気づき、カエラを購入。

早速いま聞いているが・・・悪くない。ただ、家で聞くと言うよりは、車でかけたほうが良さそうなCDっぽい。

それにしても・・・6000円程度の買い物くらい迷わず買いたいもんだよ。

いつまで経っても、この貧乏性は治らんのかね?