Para ti!!とライターをくれたお姉さん

Masaquito2005-05-17

今日は雑多な一日だったので、例のごとく項目別で書く。

■目覚まし
最近、目覚ましをちゃんとセットして寝るようになった。じゃないと、一日が簡単につぶれるから。12時にセットし、何時に寝ようが、12時には一度目が覚めるようにしている。おかげで最近、ちゃんと生活しているのだが、明らかに睡眠不足。8時に寝ても9時に寝ても12時に起きなくてはいけない。

■あと1ヶ月ないのに???
毎年結構楽しみにしている夏のイベント「Filmoteca de Estiu」「eclectic」の情報をもらいにPaz通りのインフォへ行く。

Filmoteca de Estiuの方は、簡単に言ってしまえば野外映画館。Rioの中に特設で建てられる。うちから歩いて1分くらいの場所なので、夏は本当に重宝する。Cervezaを飲みながら、タバコを吸いながら、心地よいそよ風に吹かれながら映画を見る。至福の一時だ。それが約一ヶ月間続く。チケットは一枚3eurosいくかいかないくらい。BONOと呼ばれる10枚綴りを買えば一枚あたり1.5eurosくらいになるはず。スペイン・・・映画安すぎである。日本がクソ高いだけかもしれないが・・・。

Eclecticの方は、Valenciaの新名所である、Ciudad de las Artes y las Cienciasで開かれる夏のイベント。去年はあまり有名な人はこなかったが、一昨年はBjorkやGaliciaの有名なバグパイプ奏者であるCarlos Nun~esがやってきてものすごい盛り上がった。しかも・・・無料!!!

Viva Valencia!!

市民のことを考えてくれてるね〜!市民じゃないけどさ・・・おいらは。


とまぁ、これらのイベントは6月に始まるので、そろそろ情報があるだろうとインフォにいってみたわけだが・・・

お「すいませ〜ん、夏のイベントの情報欲しいんですけど・・・」
イ「え〜っと何のイベント?」
お「EclecticとかFilmotecaとか〜」
イ「ごめんなさい・・・まだないの」
お「え?でも6月から始まりますよね?」
イ「ええ、そうなんだけど・・・もっと近くにならないと」
お「・・・そうですか・・・わかりました・・・」

もっと近くって、いつだ?いつなんだ?もう、一ヶ月切ってると思うんですが・・・・イベントの告知としては遅いくらいだと思うですが・・・。

ちなみに、サイトの方でもまだ情報は全くない。閉鎖したまんま。だから、インフォにいったのに・・・。

6月になってからじゃないとダメなんだろうな〜。

前にも似たようなことあったな〜そういえば・・・なんだっけ・・・忘れたや。


■郵便局へ行く
マリ Carmenからの小包を受け取りにAyuntamientoの郵便局へ行く。うちもすぐ側に郵便局はあるのに、何故ここまでこないといけないのか謎だが、そう書かれているのでしょうがない。

受付番号をとりベンチに座って待つ。そして、当たりを見回す。

「・・・・ほんとイタリアの教会みたいな建物だな〜郵便局には思えん」

暇なのでポストに入っていた小包引換券(?)を眺めてると・・・

「注意!身分証明書、またはパスポートを忘れないでください!!」

という注意書きが目に入る。

・・・・パスポート、しっかり忘れたよ・・・・

でも、ここはスペイン。スペインなのさ!!「忘れた!」っていえば、なんとかなるかもしれない。おいらは日本人だし、引換券の名字も日本人の名前だかし、小包にも漢字書いてるだろうし・・・。

お「お願いしま〜す」
郵「はいはい」
お「(どきどきどきどき)」
郵「身分証明書かパスポート見せてください」
お「あ〜!!忘れてしまいました!」
郵「・・・・う〜ん・・・・」
お「(どきどきどきどき)」(ちょっと甘えた目をする)
郵「・・・・ごめんなさいね〜身分証明ないと渡せないの」
お「ダメなんですか・・・ぐすん」
郵「ごめんなさいね〜。また明日きてちょうだい」
お「はい・・・・_| ̄|○

一瞬、考えた間があったから「これはいけたか!」と思ったがやっぱり無理だった。当然ちゃ〜当然なんだけどね・・・でも、また明日もこないといけないことを考えたらショックだった。

■失意を胸に醤油を買う
しょうがないので、醤油を買いに行く。ノルテ駅側のBarrio de chinaへゴー!。そして、早速一軒目の店で醤油を発見。前はなかったから、きっと仕入れるようになったのだろう。ただ、一つ問題があった。

見たことない醤油

ってこと。中国製の醤油でも、メーカーはキッコーマンであることが多いのだが、今回見つけた2種類の醤油はまったくもって目にしたことがない醤油。Mercadonaとかでもうっているタイの醤油(名前忘れた)みたいに甘い味がしたらどうしよう。しかも1.5Lで2.65eurosと何故か恐ろしく安い。もう片方なんて、もう瓶の感じからしニョクマム!!「Salsa de soja(大豆のソースの意)ある?」ってきいたのに・・・。

一度この店を後にしたあと、もう一軒の方を遠目から見たが、閉まっていたので、結局不安に思いながらも、謎の醤油を買ってみた。

よく見たら、名前にキッコーマンの「萬」の字が入っていたから(笑)。タカシ君にそれいったら「アホか!一字だけやんか!」ってつっこまれた。

いいもんね。醤油って書いてあるから醤油だもんね。ニョクマムじゃないもんね。

あ〜、純正日本醤油が欲しい!!!

Salsa de soja autentica por favor!!!


■ライターをくれたお姉さん
醤油を買ったchina店のすぐ隣にタバコ屋さんがあるので、ついでにタバコも買っていくことにする。スペインでは、レストランやbarで買うのと、Estanco(タバコ屋)で買うのとでは、タバコの値段が違うから。

中に入ると、Wingsというタバコのキャンペーンガールみたいのがたっていた。

以前、うちの近くのEstancoで同じようなキャンペーンガールに遭遇したことがある。

女「今、このタバコを二つ買うと、ライターがついてくるわよ〜」
お「あ〜、ごめんなさい・・・キャメルがいいんで〜」
女「たまには吸ってみたら?」
お「う〜ん、気分的に今日はキャメルなの〜」
女「ライターがついてくるのよ〜」
お「(キャメルのライターなら欲しいけど・・・)」
お「ごめんなさ〜い。おいちゃん!キャメルちょうだい!」
男「あいよ〜」
女「ホントにいいの〜にやにや」(Seguro??って聞かれた)
お「うん、Seguro!」

その日はAlcoiに行く日の朝で、急いでいたのもあって、冷たい対応をしてしまったな〜とちょっと反省してはいたのだが・・・いらんもんはいらんのでしょうがない。

ってことで、「また、いるよ〜、振り切るの面倒だな〜」と思ってちょっと離れた場所にたち、「話しかけちゃ嫌!」、「おいらはCAMEL派だよ!」オーラを出す。

が、何故か彼女はおいらに話しかけてこない。

ん?なんでだ?客はおいらしかいないのに、何故話しかけてこない・・・まさか、本当にオーラの効果がでてるのか??・・・まさかな・・・あっ!もしや、おいらを中国人だと思ってるな。そりゃそうか・・・今のおいらはギリギリホリエモン、ギリギリ中国人のギリギリガールズなわけだし、しかも、ここはBarrio de china・・・普通は十中八九、中国人だと思うわな・・・。

タバコ屋のオヤジは誰かと話していてなかなかでてこない。

もう、いつ来るかいつ来るか、おいらはヒヤヒヤ。早くオヤジこい〜〜〜!

念力が通じてオヤジがやってくる。

オ「へいらっしゃい!」
お「キャメル一箱ちょうだいな」

その瞬間、彼女はおいらの方にキッ!と振り向くと・・・

Para ti!!(あなたに!)プレゼントよ!

とものすごい笑顔と共にライターをくれた。


なんだ?なんだ?なんなんだ?

中国人と間違えたことにたいする謝罪なのか?っていうか、スペイン語話しただけで、その誤解が説けるとも思えんし・・・それとも、ライターあまりまくってるのか?暇だからか?それだったら最初にくれてもいいわけだし、話しかけてきてもいいわけだし・・・。っていうか、普通タバコ2箱買わないとライターついてこないはずだぞ?少なくとも一箱買わないとプレゼントはくれないだろ・・・。

理由は結局わからなかったが、ライターをタダでもらったので、笑顔で「Gracias」と返してたばこ屋を後にした。

女の子からプレゼントを貰うのは久しぶりだ(笑)

■ケバビスタ集合
せっかくCentroに来たのでタカシ君を呼び出す。待っている間、いつものbarでCervezaを飲む。スペインの夏は昼だろうがなんだろうがCerveza!

これはマジで強制したい。スペインにきて、Valenciaにきてこれをやらないのは、日本に来て寿司を食べないのと同じことだ。

昼間のCervezaはもっとも簡単にスペインを感じることができる行為なのだ。

まぁ、いいや。

タカシ君と落ち合ったあと、あれよあれよと人は増え、Camila登場、大興君登場で、ケバビスタが勢揃いした。

外は良い天気。時間はまだ8時前。

ってことで、例のBodegaにいくことにした。

■メニューは頭の中さっ!
例のBodegaとは、最近「お気に入り」にいれたばかりのBodega Pascual Carlos。店だけじゃなく、サパテロ眉の(おいらは認めないが)彼女もお気に入りにはいっている。

店につくとシャッターが半分閉じていた。時計を見ると7時45分。

お「えええ??閉まってるの?まだ10時になってないのに?」
た「マジで!マジで!!うそ〜ん!」
お「ま、とりあえず、みてみよう」
た「うん・・・でもなんか閉まってそうやな〜」
お「すいませ〜ん、開いてます?」
店「開いてるよ!」

客は誰もいなかく、床は掃除したばかりでとても綺麗・・・。

どうも、これからが午後の店開きっぽい。

し、信じられん・・・ここは10時に閉まるわけだから・・・午後は2時間しか働かないのか???

後からオヤジにきいたところによると、朝は9時くらいから開き、4時くらいまで開けているようだ。その後、7時くらいから10時くらいまでとのことだが、日によって開ける時間は今日のようにマチマチのようだ。つまり、しっかりとした営業時間がないというわけだ。

う〜ん、素敵すぎる。

先日買った素敵な箱のおかげで、最近すこぶる機嫌がよい。そのため、Bodegaでは風林火山で飲みまくる。シンプルにひたすら飲んで飲んで飲んで・・・あっというまに、良い気分。

みな小腹も減っていたので、何かを注文することに。

お「おいちゃん!メニューある?」
店「ごめんよ〜メニューないんだよ・・・全部頭に入ってるからね〜」
た「何があるの?」
店「日によるね!今日はね〜Clochinas(クロチナス:ムール貝の小さい版)とか・・・あとはHabas(アバス:そら豆)かな。Habasはちょっとピリッと辛いよ」
お「じゃ、とりあえずそれをお願い!」
店「あいよ〜」

ここの店のオヤジは齧歯類系の顔をしている感じ。なんていうか妖怪でいうと鉄鼠とか鼠男の類。とても気さくで良い感じのオヤジ。彼の娘だから、もしかしたらおいらの好みなのかもしれない。顔は決して似てないが、彼女もなんとなく齧歯類系で可愛い。昔からおいらは齧歯類系の子に弱いのだが、それを本人にいって褒めたつもりでいても、たいていは怒られる。ホントに褒めてるのに・・・。

で、例の彼女は9時にやってきて、カウンターにはいった。どうも彼女の働く時間は9時から閉店までっぽい。今日も髪を後ろでほんのちょっとだけ結って、短いしっぽを作っていた。う〜ん、いい仕事です。

って・・・なんかうちらストーカーっぽい。

さて、このBodega・・・飯もびっくりするくらいうまい。特にピリ辛Habasはつまみに持ってこい。これはVinoではなくCervezaとの方が相性がよさそう。

Clochinasの方は、閉じているのが多く、うちらが食べるのを躊躇していると・・・彼女のお母さんらしい恰幅のいいおばさんが

母「閉じてるやつはね・・・こうやって・・・食べる・・・のよ!!ほら!」
全「・・・・(閉じてるのって死んでるんじゃないんだ?)」
母「簡単でしょ?」
全「う・・・うん・・・」
た「明日、みんな腹壊したら・・・これのせいだと思おう!」
全「・・・そ、そうだね」

みんなおばさんに言われたとおり、貝を横に滑らせ、爪をいれ、貝をこじ開け・・・食べた。なんかちょっと不安だったけど、全部食べきった。

10時半・・・客もいなくなったころ、うちらも退散した。

またこっそり来よう。

■眩しそうな男と話す
その足で、ケバブ屋Ricoricへ行く。中には、例の良い仕事をする眩しそうな顔をしたインド人((c)タカシ)。

早速ケバブを4つ注文する。

食べ終わった後、Camilaが例のごとく彼に質問を始める。

「このサルサはどうやって作るの?」
「前にトロピカルジュースっていったけど、なんの果物よ!」
「これは何?」
「この肉はどうやって作るの?」

親切な彼は、すべて丁寧に答えてくれたが、Camilaとしてはあまりに簡単なレシピだったため、疑心暗鬼に陥った顔をしていた(笑)

その後、そのインド人といろいろ話す。なんかCubata(カクテル?)や、彼のおやつ?(インド料理)までごちそうしてくれた。

彼はとにかくよく笑った。豪快に笑った。突然笑うから、みんなそのたびにびっくりしていた。

一つ面白い事を聞いた。Valenciaにあるケバブ屋はパキスタン人がやってる場合とインド人がやってる場合が多いのだが、パキスタン人の方は自分たちで作ったケバブを食べることができるが、インド人の方は自分たちで作ったケバブと食べることができない。なぜなら、肉が羊と牛の混合肉だから。牛を食べないインド人には食べることができないらしい。

「酒が飲めない酒屋の主人」って感じで何とも面白い。

自己紹介等もしたので、今後いったら少し肉を多めにいれてくれるかもしれない・・・ふふふふ。

■Bodega Asturia
ケバブ屋のあとは、Bodega Asturiaへ。ここでもVinoを飲む。Jarraで一杯分。酔っぱらったおいらは「明日、あの子のBodegaに行って、名前を聞いてくる!」と宣言。

タカシ君はAnaという名前がいいらしい。

おいらはもちろんLaura

何故かというと、タカシ君にとっては、これまでみてきたAnaに失敗はないから。おいらはLauraに失敗がないのだ。知り合いのLauraは全員かわいい。

さてさて、なんて名前だろうか。Sapateraだったらどうしよう(笑)

そんな名前が存在するのかどうかもしらないのだが・・・。


追記
今気づいたが・・・今日買ってきた醤油「萬家香」。
並び替えると、キッコーマンと読めなくもない気がする。
「家香萬」(け こう まん)
無理?ねぇ、無理?