Botellon!!!
Valenciaの夏の悪いところは、天気が良すぎて、家にいて仕事ができなることだ。
もうあんな素敵な日差しをみていたら、そりゃ誰だってRioに昼寝兼日光浴に行きたくなるだろ〜。
ってことで、Rioにいって昼寝。
もうダラダラ昼寝。
なんとも優雅な時間。
この一時とBodegaの2つ魅力がおいらをValenciaに滞在させ続けているといっていいくらいだ。
犬は駆け回り・・・
子供たちははしゃぎ・・・
大道芸の人たちは練習し・・・
同じように昼寝をする人・・・
手をつなぎながら歩く老夫婦・・・
健康を考えてかマラソンする人・・・
なんて素敵な時間なんだ〜としみじみ。
体を起こしてぼ〜っとタバコを吸う。
Rioの真ん中を通る道のすぐ側にカップルがおいらと同じように昼寝をしている・・・・
う〜ん、仲睦まじきかな。よかよか・・・な〜んて眺めていたら・・・
突然!
ものすごい濃厚なラブシーン!!!
いや、確かに濃厚なキスをしてる人は真っ昼間だろうが、calle(通り)の真ん中だろうが、ベンチだろうがいるのだが・・・
なんか、これから事に及ぶんじゃないか!!って勢い。
もう面白すぎて、目が離せなくなる。タバコの灰も長くなる。
散歩しているスペイン人たちも流石に「おまえら、それはやりすぎだろ〜」とばかりに苦笑しながら通り過ぎてゆく。
おいら1人、「Venga!Venga!!」(いけ〜いっちまえ〜!)と心の中で叫ぶ。
女の子の手は男のTシャツをはぎ取るような雰囲気。
男の手は・・・まぁ、なんというか・・・自主規制したいくらいで・・・。
いや〜ホント素敵な国だ。ポルノな国だ。
彼らは20分以上、ラブシーンを演じ、しばらくしたら果てた。そして、おいらも果てた。
家に戻ってSantiとの買い物を済ますと、Manoloの授業を終えたというねねちんから連絡が入る。
先日、彼女とはこんな会話をした。
お「え!!まだRicoricでケバブ食べてないの!!!???」
ね「うん、まだ食べてない」
お「ケバビスタともあろう者が!!??」
ね「あたしはケバビスタじゃないよ・・・」
お「ケバブといったらRicoric!Ricoricといったらケバブってくらいあそこは大事だよ!」
お「も、もしや、まだおいらが良く話しているBodegaも行ってない?」
ね「うん、まだ行ってない。Labradorはつれてってもらったけど・・・」
お「マレデデウ!!!」(なんてこったい!)
ね「だって、知り合ったの最近だし・・・でも、もう時間がないからね〜」
お「た、たしかに・・・っていうか、あそこはいかんといかん!」
お「Valenciaにきてあそこに行かないのは、日本に行って寿司喰わないのと一緒だ!」
お「なんとかしよう。いかんといかん。いかんといかん!」
だいたいこんな感じのやりとり。
ということで、今日も通い婚。
8時すぎに到着。
なんかおいらのサイトの成果か(嘘)、最近このBodega・・・混んでる。たぶん、夏になってCervezaがうまい季節になったからだろう。
Estherは残念ながらいなかった。
とりあえずCervezaを注文。Tapasはおいらの経済状況と人数の問題から、前回Clochinas屋に連れて行ったときに品切れだったClochinasとBoqueronesを頼む。で、乾杯。
その後、このBodegaの魅力について大いに語る。
Clochinasを食べながら
お「なんか、タカシ君こないかな?なんか来そうな匂い・・・」
ね「良く来るの?」
お「うん、たまに来てるみたいね」
ね「来たら面白いね」
な〜んて話をしてしばらくすると、おいらの携帯に電話が入る。
お「Si〜!」
た「今、Bodega向かってるんだけど、暇だったら飲まへん?」
お「ふふふ・・・すでにBodegaにいたりして」
た「あい〜!!(笑)」
お「さっきその話してたんだよね(笑)」
た「もうそろそろつくから、まとって〜」
お「あいあい、Hasta pronto!」
二人の仲は以心電心♪
(オレンジレンジ苦手だけど・・・)
5分もするとタカシ君到着。改めて3人で乾杯。Vinoに変えてからも飲みまくり、閉店の22時まで飲みつづける。Estherはやってきたが、今日は仕事はしてなかった。遠くから眺めて満足させる。
3人とも良い感じになので、いつものように河岸を変えて飲むことに。ただ、いつものようにBodega Asturiaでは芸がない。飲み屋を探して一度はBodegaを離れたものの、もう一度戻って、持ち帰りVinoを3Lほど購入する。
ここでうちに戻って飲み直すのもこれまた芸がないので、二人に提案する。
お「ねぇねぇ・・・うちじゃなくってさ〜RioでBotellonしない?」
た「それもいいね〜」
ね「ボテジョン?・・・・って?」
お「外で飲むこと」
た「今はもう禁止されてるんだけどね〜」
■Botellon解説■
治安やら風紀やら掃除の関係か危険性か(割れた瓶が大量に生産される)しらないが、数年まえから外で酒瓶抱えて飲むこのBotellonは禁止されているのだが、数は減ったとはいえ、まだまだ夏の時期なんかは普通に行われている。
先日、Madridいったときに、大量の若者がこのBotellonをしており、地面には割れたCervezaの瓶やら、空のペットボトルなんかが大量に落ちている広場なんかもたくさんあった。
祭り中なんかは暗黙の了解になっているようで、ValenciaでもあちらこちらでBotellonを見ることができる。
ただ、一応禁止されているので、警官が通り過ぎたら酒を隠し、口笛を吹かないといけない。口笛が吹けない人はBotellonはしてはいけない(笑)
ということで、RioにいってBotellon開始。
ま〜ったり飲み始めたはずなのに、Botellonの持つ解放感のおかげか、だんだん狂い出すうちら。いや、正確にはおいらは暴れてない。おいらは静かに飲み、寝転がり・・・。
なんてことやってたら、タカシ君にお姫様ダッコされる。しかえしに、おいらもタカシ君をお姫様ダッコ。
Botellonって怖い。人を狂わせる・・・。
しばらくすると、タカシ君とねねちんが共に暴れ始める。おいらは「二人で勝手にやってくれ〜!おいらはパスパス」と完無視を決め込む。
デジカメで写真をとって遊び始めたかと思うと、今度はなにやら少林寺拳法の方がなんとかかんとかといって、格闘をし始める。
た「悪いけど、ボクは○○年の経験があるからね!」
ね「私も友達の中国人に教えて貰って、最強の型ができるよ!」
お「(・・・・勝手にやってくれ)グビグビ」
た「ボクは足の運びはすごい得意だよ!」
ね「あのね〜まずね、足は肩幅でね〜」
お「(・・・・話かみあってないぞ)グビグビ」
た「ほら、この足運び・・・」
ね「でね・・・拳はこうやってね・・・」
お「(・・・・絶対おいらにふるなよ)グビグビ」
た「シュシュシュシュ」(足運びの音)
ね「で、その拳を額のところにもってきて・・・・にゃんこのポーズ!!!!」
お「ぶっっ!!!!」(Vino吐く)
少林寺拳法で、にゃんこのポーズはないだろうよ・・・。
あまりにおいらが無視しつづけているので、タカシ君に噴水に落とされそうになったり、ねねちんに首を絞められそうになる。
「頼むから放っておいてくれ〜〜!静かに飲ませてくれ〜!」
その後も、なにやら転びまくる二人。おいらはタカシ君の自転車で逃げ出そうとして、転倒。
なんてことをやっていたらあっという間に2時になる。
酒飲んで暴れたせいか、だいぶ酔いが回っている。
Botellonと卒制合格の解放感からか、タカシ君はまだ元気。
おいらは残ったVino片手におうちに戻り、タカシ君はねねちんを家まで送っていくことなった。
家に帰って1時間ちょっとは起きていたが、クラクラしはじめたので布団に入る。多分4時くらいのこと。
それにしても・・・タカシ君相当嬉しかったんだろうな〜。かなり高得点で合格できたとのこと。よかったよかった!