Policiaへ・・・

結局眠らなかった。

予定では、みなで老舗DanielにHorchataを飲みに行くことになっていたのだが、保険用のためと、もしかして見つかるかもしれないという希望(まずありえないのだが・・・)を持ち続けていたため、Policiaへ行くという。

おいらも以前、同じくFoxCongoで、一時帰国直後の油断をついて、買ったばかりのデジカメを盗まれたことがあり、Policiaの場所もシステムもだいたい把握しており、手助けができるのでついて行くことにする。

おいらのときは、警察につくやいなや、なにやら連作先の乗った一枚の紙を渡されただけで、その日、その場ではなにもしなかった。家に帰って電話で詳しい状況を知らせ(日本語が話せるスペイン人がいる)、後日、同じPoliciaへいって、盗難届を受け取るというシステムだった。

だが、今日は違った。

まず、おいらのときと違って警察には誰も待っている人がいなかった。おいらのときはちょっとした行列ができていたのだが・・・。

とりあえず、二人で待合室で待つ。10分もしないうちに担当らしいでかい警察官がやってきたので、事の経緯を話す。おいらはちょっと離れたところでそれを聞いていた。

が、なにやらもめており、おいらの方を見る。慌てて近寄ってヘルプにはいる。

すると・・・

「製造番号だ!製造番号!」

とオヤジ警官は叫んでいる。

どうもカメラの製造番号をもっているかといっているようだった。

あほかと!

ばかかと!

誰が、デジカメの製造番号なんてもってスペインにくるんだよ!っていうか、仮に持っていたとしても、最初に聞く質問じゃないだろうが!

とちょっとむかつく。

けどしつこく、そこに拘るオヤジ。

「おまえは英語が話せるのか?」
「話せない」
「フランス語は?」
「イタリア語は?」
「ドイツ語は?」
「話せないなら、こっちはわからないよ!!!どうしようもない!」

結構大声で怒鳴り散らすオヤジ警官。

隣で聞いてて、一つのことがはっきりした

このオヤジ・・・今日は働きたくないのだ

スペインではそう珍しい話ではない。銀行なんてのはそうだ。スペイン人が以前教えてくれたが、銀行でちょっとした手続きをするなら「午前中」にいけと言われたことがある。シエスタ近くや終業まぎわにいくと、適当なことをいって「明日またきて!」とか普通に彼らはいう。それがスペインなのだ。

スペインという国の長所と短所は本当に紙一重で、状況によって長所と短所・・・つまり素敵な部分と醜い部分が見事にいれかわる。そんな国なのだ。

だから好きというのもあるので、いちいち腹を立ててもしょうがない。

土曜日ということもあったし、時間が昼飯時というのもあった・・・。たぶん、数分後にはシエスタの時間なのだろう。詳しくは知らないが、以前きいた話では、警官は3シフト制で動いてるらしいから、ちょうど入れ替わりの時間なのかもしれない。

まぁ、とおかく、働きたくないっていうのはよくわかった。

ちょっとややこしい話になり始めたので、おいらが引き継いで話をすることにする。

警「で、製造番号は?」
お「持ってる?」
●「製造番号はわからないけど、機種名ならわかるよ」

機種名を書く。

警「これ・・・製造番号か?」
●「うん」

ごまかす。

警「違うだろ・・・これは違うだろ・・・」
●「・・・」
お「製造番号は家にいけばあるって。でもいまはない。これは機種名で、色は○○で、これがメーカーだ」
警「・・・」
お「Barrio de Carmenで盗まれたんだ。今朝ね。」
警「・・・わかったよ・・・じゃ、こっちへこい・・・」

勝利!

簡単にしか書いてないが、約20分以上もがいた結果、彼は覚悟を決めたようで、奥の部屋にうちらを通すことを決めたようだ。

その後の彼は親切そのものだった。

覚悟を決めたあとにグダグダいうことはしない。丁寧にうちらの話を聞く。シエスタを30分遅らせてくれたのだろう(笑)

あそこで「ないから・・・じゃ、それをまたもってくるよ・・・」なんて、妥協してたら、彼は心の中でガッツポーズをしたに違いない。そのための、無愛想な態度なわけだ。たぶん。おいらのひいき目かもしれないけど・・・。

パスポートを渡し、盗まれたものを報告し・・・ちゃくちゃくと盗難届はできあがっていった。ものすごいスピードだ。

30分もしないで、盗難届はできた。5枚の盗難届(多分各所に送るのだろう)にサインをし、そのうち一枚をこちらが受け取り終了。

おいらのときとはシステムがだいぶ違うが、どうも混雑状況やスペイン語レベルにも関係してくるようだ。おいらの時はSantiが一緒についてきてくれたが、あまり話せるレベルでもなかったし、その前にかなり混雑していたため、電話での応対になったのだろう。

なにはともあれ、一日で盗難届を受け取れたことはめでたい。

帰りに、ひきこもりマパ用のPoliciaの写真を撮り終了。

状況的に不謹慎というか、悪い気もしたが、こんなときじゃないとPoliciaなんてこないし・・・。

一仕事終えたら腹が減ったのでCentroに飯を食べにいくことにする。が、その前に「万が一」を考えて昨日いった店の側を見たいというので、再び昼間のCarmenへ。カバンだけでも捨てられてたら・・・とゴミ箱をのぞいたりする。が、案の定なにもみつからなかった。

そうこうしている間にMenu del diaの時間は終わってしまったので、タカシ邸の側の結構気に入ってるBarで軽く昼食。暑い中歩き回ったので、二人とも喉がカラカラで、Cervezaが胃に染み渡たる。

食後、適当に用事を済ませたあと、別れる。

7時頃家に到着。おいらは家に戻るやいなや、ものすごい睡魔に襲われ、そのまま倒れ込むようにベッドに。3時間ほど爆睡してしまう。

起きたら10時を回っていた。

タカシ君が12時くらいにうちにやってくる。

その後、サッカー観戦を終えたねねちんとトモユキくんとそのお友達がケバブを食べにこちらにやってくるという。おいらも腹が減っていたので、一緒について行って、ケバブをほおばる〜♪もちろん、Ricoric。

Ricoricのオヤジと談笑するも「Que tal?Chinawall?」の質問には首をかしげる。どうも、でぶっちょのオヤジはうちらが中国人だと思っていたらしい。彼曰く、タカシがそういったというのだが、タカシ君はそんな覚えはないという。そりゃ当然だ・・・だって日本人だもん(笑)

ケバブを食べたあと、トモユキ君のお友達と別れ、4人でCerveza一杯1eurosのところにいくが、あまりに混んでいて断念。ここでトモユキ君と別れる。

3人でおいらの部屋に戻り、第2部Despedida・・・・となる予定だったが、主役のねねちんをほったらかしたまま、当初は3人で盛り上がっていたキン肉マンの話から、ネットでキン肉マンクイズ」を発見してしまい、おいらとタカシ君の二人であ〜でもない、こ〜でもないと盛り上がる。

退屈そうな彼女は、スペインの神話の本を読み始めていた(笑)

かなりマニアックな問題が多いくせに、40人もの超人を倒さないといけないという恐ろしいシステムなのだが、はまってしまう。

結局今日も朝までやってしまった・・・。


第20回超人オリンピックで・・・・


追記
うちらの中では「牛丼一筋300年〜♪」なのだが、アニメの方だとそれが「牛丼一筋80年♪」になるらしい。え〜〜〜〜!!!!って感じだった。そりゃないだろ〜。