スペインvsボスニア・ヘルツゴビナ

Masaquito2005-06-08

しつこいようだが、サッカーにはあまり興味がないのだが、ねねちんが買った2枚綴りの代表戦チケットの片割れを貰ったので、これ幸いとMestallaに試合観戦に言ってきた。

(ちなみに、日本では抽選とかなんとかって話だが、こちらではあまり代表戦の人気がないのか、1試合6euros、2試合のチケットで10euros+AdidasのTシャツ(これにはTOYOTAかMahou(ビール会社)のスポンサーロゴと公式マーク?みたいのが入っている)がついてくる。グラウンドが近い良い席のチケットでも15eurosほどだった)

トモユキ君がいらなくなったチケットがあるということで、タカシ君にそれをあげて二人でMestallaへ。

Mestalla前はすでにお祭り騒ぎで、応援歌(?)が歌われ、2,3、応援グッズが売られている店が建ち並ぶ。値段調査した結果、スペインの国旗にtipicoのToro(闘牛)マークがはいったそこそこでかい旗が10eurosとのこと。サッカー応援とは関係なく結構欲しいかも。


TorreAの入り口からMestalla内部に入る。なんか地元側のヨドバシカメラの駐車場に入るときの螺旋階段を思わせる作りで、ひたすら螺旋階段上の坂道をグルグルグルグルグルグル。10分くらいでようやくMestalla上部席に辿り着く。

サッカー観戦自体、Valencia以外では経験がないのでなんとも言えないが、トラックがない分、情報でもそこそこグラウンドは近く見える。流石に選手の顔は判別できないが、背番号は肉眼でも見えるし、ジダンみたいにある意味特徴のある選手はすぐにみてとれるくらいの距離。

で、客入りはというと・・・これも比較をしようがないのだが、5万人以上はいるMestallaだが、結構ガラガラ。空席が目立つ・・・とかいうレベルじゃなくて、空席ばかりという感じ(笑)。自分たちが座ったのもかなり上のほうだが、それよりさらに上にはほとんど人がいない感じ。中部、下部(なんていっていいのかわからん)は結構埋まってるように見えるが、よくみるとちらほら空席が。

ま、そんなもんなんかね〜。

自分から見て右方向上部には、数少ないながらも青いユニフォームを着て応援するボスニア・ヘルツゴビナの人々が見える。他の場所にもいたのかもしれないが、赤のユニフォームばかりが目立って、見つからなかった。


ってことで、22:00・・・気づかないうちに、ジミーに試合は開始してた。

しつこいようだが、おいらはサッカーに関してはズブのど素人ということ。なにもわかってない状態で書くので、苦情はなしということで・・・。

おいらの認識としては、スペインというのはサッカーが強い国で、ボスニアについてはまったく知識0。来る前に見た順位表でだいぶ下の方にいたし、ポイントもたいしたことないから弱いという認識。

つまり、勝ち戦を見に来たつもりでいた。

せっかくきたんだから、買って貰わなきゃ意味がない。gooooooooolって叫びたい。

が、スペインの試合運びは素人目に見てもあまりうまいとは思えなかった。なんか・・・連携っていうの?そういうのがない。変なパスミスとか、「あ〜〜なんであがってないかな〜!せっかくのチャンスだったのに!」と思うようなシーンが続出。

とにかく攻めまくっていて、ボールの支配率っていうのか?それもかなり高かったように思う。コーナーなんて最終的に20本以上うったと思う。シュートの数もボスニアよりも全然多いにもかかわらず、シュートが入らない。

ラウルとビセンテくらいしか名前をしらないので、おいらとしてはとにかく意味もわからず「ラウルにまわせ〜!そこだラウル!」とだけ叫んでいた。

コーナーに関してはなんかちょっとがっかり。おいらとしては、こう、びよ〜〜〜んというセンタリングをあげて、ヘディングやら、ごりおしやらで点が入るのを望んでいたのだが、コーナーからチョコンと側のプレイヤーに渡して、中に切り込む・・・みたいなコーナーがほとんどだった。

なんだかな〜

な感じ。

前半の終盤までとくに何事もなく、そして、ヘボいまま進む。

なんかイマイチで、fuera!といいたくなったのが、背番号10番でアトレティコ・マドリッドアントニオ・ロペス(人に聞いた)。おいらがイエロー渡したいくらい、なんかミスが多かった。おいら以外でも同意見の人は多かったかと(笑)

ってことで、この日記で晒すことにする。

上から俯瞰する形でみているとイマイチわからないのだが・・・どうもボスニア・ヘルツゴビナの選手は、スペイン選手よりも全体的に大きい。というか、スペイン選手が小さいだけかもしれないが・・・(笑)

だから、ヘディングとかだと完全に負けてるし、がたいもいいのか完全に力負け。しかも、でかいくせして走るのが速い。我がスペイン代表が小さく見えたりもした。

でもって、前半39分(掲示板にでるから合ってる)・・・スペイン代表のこれまた素人が見ても「え〜〜〜〜〜!!」っていえるような、ヘボいクリアーをカウンターのようにけり込まれる。そこにたまたまいたボスニアの選手。スペイン勢は1人を残してなんかみんな微妙に上がってて・・・。

そのボスニア選手・・・キーパーを余裕で抜いて

Gooooooooooool

うちらスペイン応援組は耳の横に手をやり全員で

UY!!!!!

今日はなんかいこのUY!!!をやったことか。20回以上だろうな。

少数のボスニア・ヘルツゴビナ応援組は、発煙筒みたいのを炊いてよろこんでいた。うちらは当然ブーイング。


で、しばらくして前半終了。


まだ後半がある・・・とまだこのときは余裕があった。

3点入れて勝利と勝手な予想をしていたおいらだが、2点いれて勝利に下方修正する。

つまり、勝つと信じて疑わなかったのだ。

15分くらいの休憩後、後半戦開始。

相変わらず攻めているのだが点数が入らない。コーナーも相変わらず多い。

どうも、ボスニア勢は守備メインで来てるっぽくて、常にゴール前には大量の選手がいる。もう堅いのなんのって・・・。カテナチオってやつか?

その堅い守備を崩すことができないまま時間だけは過ぎていった。

後半中盤になってくると、さすがのおいらも不安になってきて

「いや、引き分けでいいからgolしてよ・・」

と大幅下方修正(笑)

予感ていうか第六感というか・・・スペインの攻めをみていても、点数が入る気が全くしないんだもん。

このあたりから、ボスニア・ヘルツゴビナがあからさまな時間稼ぎをしてきた。まぁ、こんなのは常套手段なんだろうけど、あまりに酷い。

たいしたことなさそうなケガでの大騒ぎ、ゴールキックをもたもたもたもた・・・なんてのは普通だと思うのだが、明らかにルール違反だろうという手を使い始める。

あとかなり反則まがいのスライディングやあたりが多く、ボスニア勢はどんどんイエローを量産。

サッカーを見慣れてる人なら「当然」と思うことなのかもしれないが、あれは明らかにおかしいと思う。卑怯というか汚いというか・・・。

いうたら、正義超人vs悪魔超人みたいな構図。

あまりの酷いプレーにみなブーイング。

Hijo de PUTA!(娼婦の息子の意味。罵倒している)

fuera!(でてけ!)

をみな連発。

それにたいしておとなしくしているスペインをみて、ふと「おぼっちゃん」という単語が連想された。紳士というべきなんだろうけど、ずうたいも小さいから、なんかおぼっちゃん。スペインという国にたいしてそんなイメージをもったのは、生涯初めてだ。

ボスニアのルール無視プレイはどんどんエスカレートしていき、スペインが蹴るフリーキック(でいいのか?)のボールを手で払いのけて頃がしたり(遅延行為ってやつ?)、外にでたボールをわざと蹴って遠くに転がしたり・・・。

あっというまに5、6枚のイエローカードが出される。

もう審判大忙し。

で、後半も終盤・・・これまたキーパーに対するえぐいプレイで、二枚目のイエロー
をもらったボスニアの選手が退場。

このときも、ものすごい牛歩で会場をでていき、まわりから大ブーイング。

負けてはいたが、会場はうちらも含めて一致団結する。

「こんなやつらに負けてなるものか!!!」

ってな具合に。

ただ、おいらはすでに試合はあきらめていた。

相手の酷いプレイはおいておいたとしても、点がはいらない。決定的なチャンスといわれるようなシーンも何度もあったものの、どれもダメ。

悔しいし、はらわた煮えくりかえるくらいむかついているのだが・・・サッカーの試合なんてそんなもんなんだろう(^_^;)

ただ、一点・・・ほんと一点だけでもいれてほしかった。

あんなあからさまに酷いプレーをするボスニア・ヘルツゴビナをぎゃふんといわせてやりたい気持ちだけだった。まぁ、「ぎゃふん」なんていわないだろうが。

で、後半45分になろうとしているとき、おいらにとっては「あんぐり」なことが起こった。

たしか、44分30秒ほどだったと思う・・・

ボスニアの選手が、スペインの選手と宙にいたボールを取り合いしようとするそのとき・・・

遠目でみてもよくわかるくらいの・・・

パンチング

手が当たったとかじゃなくって、もうパンチング。

おまえはマリオか!!

ってくらいのパンチング。

バスケの試合でなら何度もみたことあるけど・・・(^_^;)

当然イエロー。それが2枚目だったので、もちろん退場。

あでう!

ってことで、後半45分になって、9対11とあいなる。

サッカーで2人抜けたらかなり痛いだろ〜。

というか、もう試合も終わりなんだから、そんなことしなくてもいいのに・・・とちょっと思った。

まったくもって、No entiendo(理解不能


で・・・これはおいらの勝手な推測だが・・・・

ドラクエ風にいうと・・・

チャラララッチャラー!

審判が仲間にくわわった

てな感じ。

この試合みてそう思ったのはおいらだけじゃないはず。

中立でいなければいけない審判だが、彼も人間・・・。

さすがにボスニアはやりすぎた。

遅延行為をするにしても、そのやりかたがあまりにあからさまだし、自然ではない。ルールに則ってもっとうまいことやればいいものを・・・。

だもんで、ロスタイムは恐ろしく長かった。実際は5分とか7分とかかもしれないけど、10分くらいあった気がする。

ロスタイムになってから、何回スペインが攻撃したかわからん。

「これで最後の攻撃か〜〜!」

と思っても、ホイッスルはまだ鳴らない。

審判が時計をみたのはもうだいぶ前。

スペイン代表応援組もまだ続くとみえると

「うおおおおおおおおおおお!Sigue! Sigue!」(続けろ!続けろ!)

と大歓声。


で、これで本当に最後か・・・・とみなが思ったとき攻撃・・・

ラウルが蹴り入れたボールをどさくさに紛れて、名前なんだけ・・・マルチェナ?だったか・・・がずびっ!!!!とゴールにけり込む・・・

Goooooooooooooooooool


もう会場総立ち。

でもって、うおおおおおおおおおおおおおおお!!

タカシ君と抱擁!

みつ君とも抱擁!

奇跡だ・・・奇跡・・・


いや〜感動したわ、感動。

サッカー好きの気持ちがちょっとわかった。
(今後、サッカー好きになるかどうかは別にして)

心がジーンときた。

してやったり!

って気分。

気分爽快。

よくやってくれた!

試合へぼかったけど・・・気分爽快。

結局引き分けだけど・・・気分爽快。

予選敗退しそうだけど・・気分爽快。

こんな試合ばっかりだったら、Mestallaに見に来るのも悪くない。


Mestallaを後にしたあと、スペイン代表に乾杯するべく、おいらとタカシ君、みつ君の三人でBar Tierraへ。

その後小腹が減ったので、ケバブをほおばりにRicoricまでトボトボ歩いていったが、店じまい。

3人ともケバブモードだったので、夜の街中を近くのケバブ屋に向かって彷徨ったが、どこも閉店。

「もうだめや・・・」

とタカシ君とみつくんとわかれ帰宅した。

追記
試合後、しばらく、ボスニアへのブーイングは止まらなかった・・・。