純和食!!!〜初蕎麦を食べるの巻〜

Masaquito2005-06-14

もう3時を回ってしまった・・・明日は一日忙しいことになりそうなので、はっきりいって超面倒くさい気分なのだが日記を書く。

自分に容赦なく甘いおいらにしてはとても珍しいことだと思う。

珍獣。

ってことで、気を取り直して・・・ハイテンションで・・・サムタイム・サムラ〜イ
♪で・・・・


今日はPausa!Pausa!Pausa!

PausaったらPausa!

もう朝からルンルン。

ちょっとだけ早起きして、家の中をドタバタ駆け回る。腹は減っていない。理由はよくわからない。

久しぶりに日焼けだ〜〜!とCafeいれて、本を持って、春と一緒にTerrazaに行くが、今日はどうも雲日で、太陽が出たり引っ込んだり出たり引っ込んだり。

なんか全くもって落ち着かないので部屋に戻って日記を書き始める。

その後はず〜っとPCの前。

日記を終えた後は、El Palmarの原稿を書く。いろいろ調べることがあったもんだから、量の割にはすごい時間がかかってしまった。

途中で気分転換に買い物に行く。

買ってきたのはこんな感じ・・・


ってことで、久しぶりのレシートアップ!

史学科としては、10年後、20年後とかのために、記しておかなくてはいけないというわけだ・・・。結構こういうの好き。

現在1euros=133円。

■Mercadona
春のご飯(乾燥キャットフード):2.62euros
Cerveza(250ml×6):1.73euros
Vino(La Mancha Gran Vin~edo de Hacendado):1.25euros
Vino(Utiel-Requena Enterizo)2.35euros
MORTADELA(オリーブ入りハム):1.15euros
マヨネーズ:1euros
小エビ×12匹:0.71euros
春のご飯(特別な日用)×3:0.84euros

■八百屋さん
タマネギ×5:0.35euros (キロ0.39euros)
茄子×2:1.11euros (キロ1.69euros)
ピーマン×2:0.31 (キロ1.5euros)

合計:13.42euros(約1700円)


いつもいつも思うのだが、こっちの茄子はとにかくでかい!!でかすぎる!!今日は天ぷら作る予定だったから、できるだけ小さいやつを選んできたのだが、それでもでかい。なんか種類が違うのか?

海老も・・・12匹で0.71って・・・100円しないじゃん・・・。小さいとはいえ・・・やっぱ駄菓子な国だ、スペインって。

それに・・・よくよくみたら・・・春の方がうちらより良いもの食べてるってことなのか?そうなのか?


今日は気分がいいので、久しぶりに料理することにする。マリちゃんが何故かそれだけ単品で送ってくれた「そばつゆ」が目についたので、母親が以前もってきてくれた「とろろ蕎麦」と会わせてざるそばを作ることにする。

蕎麦だけだとなんか寂しいので、天ぷらも作ることに。

茄子とタマネギと海老とピーマンとノリの天ぷら。キスや紫蘇も欲しいところだが、まぁ贅沢はいってられない。

うっかり、いつもの癖でSantiがいるものと勘違いして、かなり大量の天ぷらを揚げてしまう。Manoloがお弁当にするというからよかったが・・・茄子揚げすぎた。海老も12匹は多すぎた・・・。

手巻き寿司以外で、純和風な料理を作ったのはもしかしてこれが初めてな気がする。親子丼とかもまぁ、そうかもしれないけど・・・食材がスペインのものだったり、醤油がchinaのだったりするからな〜。

蕎麦はおいらが手打ちしたわけじゃないが、日本のやつだし、つゆも缶のヤツだが、寛政○年創業の老舗のやつらしい。つまり日本の。

いうたら、Comida japonesa autenticaってやつだ。

蕎麦うまかった〜。まだ結構残ってるから、今年の夏は蕎麦で攻めるってもんかな・・・そろそろ日本に帰るんだけどさ。

食後はManoloと一緒に久しぶりに映画を見た。

最近外出ばかりしてたから、映画みる暇もなかった。

ってことで、映画感想

【Peppermint Frappe】3.8点(5点満点) スペイン語わかりやすさ度 7(10段階評価)

1968年のスペイン映画で、監督はCarlos Saura。カラスの飼育とかCarmenとかと同じ監督。あと見たことはないのだが、フラメンコという映画も彼の作品。

ジャンルとしては・・・ミステリーになるんだろうか?いや・・・そういう要素はあるのだが、微妙に違うような・・・・シンプルなくせに結構マニアックというか、なにかに拘ってる感じがする映画。bun~uelが好きな監督っぽい。

時代的にはディクタドゥーラ(独裁政権)時代の映画なのだが、雰囲気的にはこれまでみた同時代の映画とはだいぶ異なる。ただ、時代考証というか、小物等は見る人がみればわかるようになってるらしい。おいらは当然説明されないと気づかなかったが・・・。

タイトルのPeppermint Frappeは日本語にするとペッパミント・フラッペ。カクテルの名前らしい。でもって、日本でDVD化されてるかわからないのだが、あるとしたらこの名前であるはずだ。ベルリン映画祭で銀熊を獲ってるようだ。

で、ストーリなのだが・・・。

ある金持ちの独身医師のオヤジがまず主人公。彼は頭もはげててイマイチぱっとしない。ただ、フェチズムに関しては異常で、眼力っていうのか?それがすごい。女性の足とかつけまつげとかそいうのに過剰に反応する。おいらもまぁ、男なので、共通するものがないわけでもないが・・・あそこまで行くとちょっと怖い。少しだけ、Mala Educacion(bad Educacion)を思い出した。

最初は典型的なViejo verde(エロオヤジ)かと思ってみていたのだが、彼はどちらかというと、完璧なフェチズムを持った人間らしく、自分の好みのパーツを持った女性の写真を雑誌というから丁寧に切り抜いて(つまり余分なところは切ってしまう)スクラップしてるようなオヤジ。

で、そのオヤジの助手にAnaという地味〜だが、侘び寂びありそうな・・・なんていうか、化けたらすごいぞ!潜在能力あるぞ!って子がいる。服装とかも地味だし、そばかすあって(おいらは好きなのだが)、なんか控えめで・・・って感じの子。

それが、この映画で1人二役やってる、Geraldine Chaplin(ジェラルディン・チャップリン)だ。かのチャップリンの娘であり、ついでにいってしまえば、この映画の監督Carlos Sauraの元嫁さんだったりする。だから、彼の映画には、彼女はかなりの本数出演している。

で、もう一役が、フェチオヤジ(名前はフリアンという)の幼なじみの婚約者だか嫁さんのエレナ。そっちはアナと違って、もう、化粧しまくりの女性。なんかバービー人形みたいな感じ。あまりの厚化粧(つけまつげとかカツラのせいで)で最初同じ人物だと気づかなかった。

彼女・・・はっきりいって、恐ろしく美しい。フリアンおやじじゃなくっても、眼がいくわ、ありゃ。唇が薄いところとかびっくりだね。かなりアップででてくるのだが・・・。

で、ネタばらしになるから、この後は書かない方がいい気がするのだが・・・少しだけ書いておく。ちなみに、結構スペイン語理解できたとは思うが、間違ってる場合があるので鵜呑みにしないように。

幼なじみのオヤジ(こちらも年配)のパブロと久しぶりに再会したフリアン。でもって、彼の嫁さんのエレナに会う。そのエレナは、どっかの街(カラなんとか)のSemanaSantaの祭りの時に太鼓を叩いていた女性で、彼が一目惚れした(実際に話したとかまではわからず)女性だと彼は思う。それをエレナに伝えたが、彼女は違うという。実際に違ったのかまでは不明。

幼なじみの嫁だが、その造形は彼のフェチズムをかなり刺激するらしく、どんどん好きになっていってしまう。が、エレナはそんな彼をもて遊ぶ。

でもって、そんなエレナの態度を切なく思ったのか、助手のアナを自分のフェチズムを刺激しながら落とす。ここで何故アナが落ちたのかは、おいらには全く理解できないのだが、当時は普通だったのかもしれない。それか、やはり金持ちだからか・・・。

ぱっと見は地味なのだが、よく見ればスタイルも良く、なかなか素晴らしい造形をしているアナ。彼はそんなアナをエレナに近づけようとする。つまり、エレナの身代わりだ。まぁ、そりゃ1人二役なだけだから、似るわな・・・(笑)

フリアンのフェチズムを満足させるためだけに、いろいろと改造されるアナだが、アナはアナで悪い気はしていない。素敵な服を着せて貰って、ある意味シンデレラな気分になれるわけだから・・・。

幼なじみ夫妻の方は、嫁からフリアンの勘違いを聞いたのか、二人でフリアンをバカにする。エレナに太鼓を叩かせたりして・・・。そして、アナとつきあってるという情報を得た二人は、彼に強引にアナに会わせろと攻め寄る。

フリアンは・・・そんな彼らに殺意を抱いて策略を練り始める。

てな感じのストーリ・・・たぶん。

見所としては、やはりフリアンのあのフェチズム丸出しの時の眼と、ジェラルディン・チャップリンあたりだと思う。なんかどこかに似たようなストーリがあった気がしないでもないが、結構面白い。最後は後味悪い人には悪く感じそうだが、おいらは好き。ごちゃごちゃしてなくていい。

ただ、アナとフリアンははっきりいってバカだし、ちょっと怖い。

そうだ・・・あと特筆すべきは・・・舞台となったCuencaだ。ValenciaとMadridの中間くらいにある街で、日本のガイドにも出ている小さな街だ。

この街においらは1年半くらい前にいったことがあるのだが・・・40年前のこの映画の景色と何も変わってないのには本当に驚いた。日本で40年っていったら・・・変わるも変わらないも・・・。ほんとすごい!!

おそらく、こういうところがスペインの良さなんだろうな〜と思う。この映画をみてもう一度Cuencaに行きたくなった。

次にいったときは40年前からこのまんまなんだ〜という感慨深い目で・・・一種のフェチズムを持ってみることができそうな気がする。

ホント是非見て欲しいのだが・・・DVDはないっぽい。残念無念。