花より団子。美しい夜景よりもOpencorのGuapa。

Masaquito2005-06-18

ってことであっという間に土曜日。

土曜日だというのに、いろいろ頑張ったつもりなのだが・・・全然片づかないのは何故?トランクのパッキングは天才的にうまいつもりでいるのだが、仕事の能率とは別問題なんだろうか・・・・。

日に日に増えていくから、頭が痛い。trabajoの紙みるたびに目眩がする。立ち眩みがする。

いうたら、遊びすぎなんだろうな。

まぁ、とにかく夕方7時くらいまではひたすらお仕事してた。

で、9時半ちょっとまえ・・・Jardin Real(ひきこもりマパ参照)へ向かう。

昨日約束した・・・というか、中止にして今日便乗することになった・・・野外映画(無料)を見に行くため。

他のメンバーはCosta集合とのことだったが、おいらはそっちまで行くと遠回りになるので、直接現地に行くと電話する。

Jardin Realもおいらの家もほとんどRioに面しているので、普通のcalle(通り)は歩かず、まったりとRioを散歩しながら歩く。


スペインには・・・というよりヨーロッパはというべきだろうか?・・・噴水が多い。とにかく多い。日本で噴水っていったら、「どこどこのそばの噴水ね!」といえば、待ち合わせに使えそうだが、こっちだと「どこどこの側の噴水ね!」とかいったら「え?どの噴水?」ってなる。

噴水が多いのは、スペインと日本の道路事情にも関係するようだ。交差点ではなく、ロータリータイプが多いスペインでは、真ん中に遮蔽物として噴水をおく。だから、BarcelonaとかMadridみたいな大都市でも噴水はいくつもある。というか、公園作ったら、噴水作らないと気が済まないくらいある。ValenciaだとPlz Redondaみたいな小さい広場にもある。かなりでかい噴水が。

別に文句いってるわけじゃなくって、おいらは好き。やっぱ緑と水のセットは心を落ち着かせるし、空気を涼しくしてくれる。

Rioの中もそうで、もうふんだんに水がある。しかも、ライトアップまでしてくれる。なんとも幻想的。ヨーロッパの街はやはり夜が渋い。日本それとは全く異なるので、慣れ親しんだValenciaの街なのに、異国情調を感じる。


まぁ、こんなんがず〜〜〜っと続いてたりする。


あと、日本からスペインにやってきた友達が必ずいうのが

「オレンジ色の街灯がすごくかわいい!(いい!)」

という台詞。

すでに慣れてしまったため、特にどうこう思わなくなっていたのだが、今日は柄にもなく・・「綺麗(ハート)」とか思った風景があったので、思わず写真を撮ってしまった。



小さくてよくわからんな・・・。


いつもは自転車でいってるもんだから、目測誤り、思ってたより遠く感じたが、無事Jardin Realの側の出口に到着。ここにつくまで、何組の「これから事に及びそうな」カップルを見かけたことか。夜のRioは刺激が強いかもしれない。

「日本でいちゃつくのはガキと不細工だけ」というのはおいらの言ではなく、とある女性の言葉。

こっちは関係ない。もういちゃつかないカップルみたことないもん。心臓に悪いよ、あれ。

お金をおろすのと、タバコを買うためにOpencorに入ったのだが・・・・

こんな事ばかり書いてると、「またか・・・あんた・・・」とか「女好き!」とか「女の敵!」とかいろいろ言われそうだが、今日のは書かずにはおれないので書く。
そんな罵倒も気にならない。もう我聞できない。

そのOpenCorに・・・・

この世のものとは思えないGuapaがおりました

いうたら、間違ったかわいさを持つ子。しかも、侘び寂びオーラ付き。例のごとく直感だが・・・。

たぶん、おいらの生涯で5本の指にはいる・・・いやもしかしたら3本の指に入るかもしれない・・・・。

2つレジがあったのだが、列に並びながら、心の中で「右!右!右!頼むから、右のレジ!!」と心で念じる。その念力が通じたのか、「siguiente!」(次の方〜)とその子の声が。その声も半端ない。卑怯過ぎる。

勇ましく・・・かつ優雅にその子に目指して歩き出したのだが・・・その前の客(南米系)が突然戻ってきたせいで、おいらは左側のレジに移動させられる。「ごめんなさい・・・あっち側にいってくれる?」と・・・。

この南米男に呪いあれ〜〜〜

と今度は邪念を送る。

よく見ると彼女・・・鼻に擦り傷が・・・どうやったらあんなところに擦り傷が・・・もしかして・・・・前から転んだ?もしかして・・・おいらの大好きなウォンバット並に愚鈍?素敵だ〜。

ちょっと遠いが、また今度そのOpencorにはいかなくてはいけない。なにが何でも・・・。

問題はもしかしてスペイン人じゃないかもしれない。輪郭とか髪がとかが違い過ぎる。フランス人とかだったりするのかな?でも、彼女のスペイン語全然フランス訛りなかったしな〜。

友君にあったあと、そのOpencorの子のことはしっかり伝えておいた。タカシ君にも。

友君、Camila、フサエちゃんの3人と合流しする。。タカシ君はいない・・・。たぶん中にいればくるだろう・・・ってことで、入り口から中に入る。

Jardin Real内にあるJardin viverosが今回の無料野外映画の会場。

側にあるKIOSCOで、Cerveza缶(1.9euros。ちょっと高いがしょうがない)を購入したが、買った瞬間気づく。

「あ〜〜〜!しまった!まだ20分もあるのに、Cerveza買ってしまった!始まる前に飲み終えちゃうよ〜〜!」

とおろおろ。

どうしようもないので、観念して席につく。案外空いている・・・タダだというのに・・・。

ふとつまみがないのに気づく・・・。隣のCamilaのさらに隣にいる友君に話しかける。

お「ねぇねぇ・・・Pipas(ひまわりの種)食べたい気がしない?」
友「ボク、何かないと飲めないタイプなんですよね・・・」
お「・・・・」
友「あっ!あっ!!!!!
お「にやっ」

勢いよく立ち上がって小走りで先ほどのKIOSCOに向かっていく友君。

その途中でこちらに振り返り・・・

「ボク!月250円でお兄ちゃんに雇われてたんで!!!!」

といつものように目を輝かせて、とても愛くるしい満面の笑顔で叫ぶ。

「ごめん!!!おれ貧乏だから月1eurosで勘弁して!」

と返しておく。


がんばれ若者よ!

めげるな若者よ!

未来はキミのためにある!若者よ!

ちなみに、買ってきて貰ってPipasはほとんどおいらが食べてしまった気がする。たぶん・・・。


10時半・・・映画が始まる。

今日はSantiago segura監督の特集。

まずはショートフィルムで超下ネタというか、エロくてくだらないやつをやる。監督自身が主人公なのだが・・・もう・・・醜いのなんのって(笑)とてもよくできていて、このショートフィルムだけでも十分楽しませて貰う。

で、お次は本編。

ってことで、映画感想。

【Torrente】4.5点(5点満点) スペイン語わかりやすさ度 6(10段階評価)

この映画・・・たぶんというか、まず確実にスペイン人の、スペイン人による、スペイン人のための映画と言えよう。

ストーリーは至って単純なトダバタ活劇。

あるむさ苦しいデブで禿頭の男がいた。名前はTorrente。かつては警官だったが、今はその面影はまったくなく、単なるヤクザみたいになりはてている。

そんなヤクザなTorrenteがある情報源から、とある中華レストランでこっそり製造、売買されているドラッグの存在を知る。

で、それを奪って金持ちになるため、仲間(ど近眼の魚屋の息子やらその友達のオタク少年たち)を集めて、計画を練る。

が、のっけから計画はうまく運ばず、Torrenteが追われる身に・・・。

さ〜どうする、Torrente!

みたいな感じのストーリ。

まぁ、ぶっちゃけストーリーはどうでもいいのだ。この映画。

完全なる娯楽映画なので、スペイン語がわからなくても楽しめることは間違いないのだが、スペイン語がわからないとおもしろさは半減・・・いや3分の1くらいまで下がってしまうような映画。

留学生でも3ヶ月くらいの滞在とかだと少々厳しいかもしれない。ようは、もう・・・スペインそのまんまの映画なのだ。スラングやらスペインの日常がでまくるから、スペインの生活に慣れ親しんでいないと厳しい。スペイン人を含め、わかる人には腹抱えるくらい笑える。もちろん、わからない人にもそれなりに笑えるからよくできている。

脇役としてかなりの大物がでているらしく、それを探すのも楽しみの一つらしい。三谷幸喜の映画みたいなもんだ。おいらはあまり詳しくないので気づかないことが多かったが、最近で言うと「MAR ADENTRO」(邦題:海を飛ぶ夢)にでていた、ハビエル・バルデムなんかもでている。脇中の脇で、ビリヤードのキューで殴られてぶったおられる強面の兄さんのやく。あれだけ酷いメイク(顔がフランケンみたい)なのに、あの存在感はいったいなんなんだといいたくなる。

このTorrente・・・日本ではやってないようなのだが、こちらでは人気があるらしくすでにパートIII(最近やっていた)まででている。

アメリカ映画であるならば、きっとここまで面白くないに違いない。自分がいま住んでいて、そして、あの大好きなスペイン語の雰囲気をそのまんま感じることができるこの映画は、絶対に買って日本に持って返りたい映画だ。

ホント、くだらない映画だった。そして、良い映画だった。

おいらの一番のお気に入りの台詞は「Chinitaよ!Chinita!覚えてる?」と中国人がいうところだ。

是非一度使ってみたい。自虐を通り越して、Chinitaという単語が誇らしくさえ思える素敵な台詞だ。



映画後、旅行でNerviosaになっているCamilaが帰り、友君も帰り、フサエちゃんと、映画後うしろからこっそりつけてうちらを驚かせたタカシ君と共に、フサエちゃんち近くのアイリッシュ・パブへ。

おいらとタカシ君・・・Gulliverに入れるわけだから、ある意味、どこのBarでも簡単に入れるはずなのだが・・・アイリッシュ・パブというと二の足を踏む。というのも値段がわからないのもあったり、雰囲気が読めないからだ・・・。いうたら、スペインにきたばかりでBarに入りたいのだが、地元のオヤジがワイワイしててなかなか中にに入れない日本人観光客になってしまうということだ。アイリッシュパブに対して。

が、なんとか中に入り、Cervezaを片手にいろんな話で盛り上がる。

フサエちゃんのSevilla時代の面白い話。
PSの蚊のゲームの話。

スーパーサイズミーの話もした。

この映画・・・マクドナルドのビックマックを一ヶ月食べ続けたらどうなるか・・・というドキュメンタリータイプの映画なのだが、最近のうちらのケバブ通いはそれに近いものがあり、ちょうどその映画のことを思い出したところだった。

もし、Ricoricのケバブを毎日3食、一ヶ月間食べ続けたらどうなるんだろうか?ビックマックよりは全然、身体に良さそうだが・・・やっぱりドクターストップがかかるんだろうか?体重激増するんだろうか?

試してみたい気がしなくもないが、やめておく

Cerveza二杯を飲んで解散。

何時だったかな・・・2時半くらいだった気がする。

で・・

おいらは小腹が減っていたので・・・・Ricoricへ(笑)

さり気なく、スーパーサイズミー

タカシ君は食べないといっていたが、匂いにつられて・・・

彼も、スーパーサイズミー

タカシ君とはRicoricの後に別れ、1人で帰宅。

でもって、おうちで飲んだくれながら、お仕事して寝た。


追記
Ricoric兄弟の写真はまたしてもとれなかった。邪魔者がいたからだ・・・。残念。