Arroz al hornoを作ってみた。

Masaquito2005-06-23

ってことで、肉週間の一環で、今日は昼間っからArroz al Hornoを作ってみた。

姐御直伝のArroz al Horno。

Arroz al Hornoは、米所Valenciaでは良く見かける料理で、よくMenu del dia(今日の定食)りも良く入っている、Paellaにも負けないくらいおいしいスペイン料理だ。

Arrozは米、Hornoはオーブンのこと。日本語にはなんとも訳せないが、無理矢理訳せばオーブン飯・・・やっぱ、今のなし・・・変すぎる。

1人で喰うのもなんなので、仲間を呼び出す。タカシ君とフサエちゃん、そして友君の3人。

学校があって返事が来なかったタカシ君以外は両方とも来てくれるという。

2時間くらいかかる料理なので、2人が来る前に下ごしらえ。

とりあえず、以前、姐御に伝授して貰ったときに書いたメモとメモ代わりに撮った写真をたよりに、足りないものを買い出しに行く。

出汁のためのセロリと、Azafran(サフラン)、Cervezaなどなど。Azafranは日本でも高い高いといっているが、こっちでも十分おいらには高い。

たったこれだけで、1.3eurosくらいする。170円弱だ。通い婚BodegaのVinoが4杯も飲めてしまう。最初は買うのをためらったが、せっかく初めて作るのだから、姐御に教えて貰った通りに作りたかったというのもあり、買い物かごに放り込んだ。
具材は・・・まぁ、写真載せるのでそれ見て貰った方が早い。

帰ってくると早速料理に取りかかる。

今回は作り方の方は省く。なぜなら、姐御神拳は一子相伝だからだ(笑)

まずはCardo(出汁)

にくいほど憎々しい肉とまるまる一頭のニンニク、あとはセロリとAzafranで作る。

肉はこいつら。

MercadonaでArroz al Horno用って書かれてセット売りされている。これだけはいって3eurosは安いと思う。

黒い・・・こう花林糖みたいなのが(他の表現はできない・・・食べ物だけに)、Morcillaモルシージャ)といわれる豚の血が入ったソーセージ。日本人では苦手な人も多いようだが、うまいやつはホントにうまい。Murciaで喰ったヤツは(どうもtipicoらしい)本当にびっくりするくらいうまかった。血の他にもタマネギやら香料が入っていって、匂いは少々強いかもしれない。スペインでは結構注文する人も多い、定番のtapasだ。

出汁をとっている合間に、薄く切ったpatata(ジャガイモ)をトマト缶とPimenton durce(粉パプリカ)で軽く調理する。

で、そいつを米の上にどら〜〜〜!!っとぶちまける。

するとこんな感じになる。

Cazuela(スペインの伝統的な土鍋)の真ん中においてあるのは、出汁をとり終わったあとのニンニク君。装飾用の意味もあるが、食べるときにこいつをつぶしてご飯に混ぜて一緒に食べる。

で、セロリを取り除いた出汁を、さらに上からぶっかける。

米が少々多すぎたのか・・・鍋の縁ギリギリになってしまった・・・

晩飯のことも考えてしまったせいだ・・・失敗。

まぁ、それをそ〜っとHorno(オーブン)にいれて、45分くらい待つと・・・

で・き・あ・が・り!


こんなん。

上にGarbanzos(エジプト豆)が目立つのは・・・

お「あ〜〜〜!!Garbanzos入れるの忘れた!」
フ「あらら」
友「どうします?」
お「う〜ん・・・今更遅いしな〜なくてもまぁいいか・・・」
お「いや!いかん!!ちゃんと姐御と同じように一回目はやらなければ!」
お「最初の30分はあけちゃだめってことだけど・・・いたしかたござらん!」
お「あけてしまえ〜!!」
お「そして、隠してしまえ!!!!!」

ってことで、隠しきれなかったGarbanzosたちです。

ついでいってしまうと、この作業のせいで、おいらは腕に名誉の負傷(やけど)をする。腕の裏のひじそばをHornoの外側にくっつけてしまい、一筋のやけどが・・・。

お嫁に行けない身体になってしまった・・・


昼食は、夏ということで、Terrazaで食べたのだが・・・・・

少々暑すぎた。

友君曰わく・・・「なんか・・・我慢大会ですね・・・」

まさしくその通りで、サウナで食べる熱々のきつねうどん寒中水泳直後のかき氷みたいなもん。

3人とも汗をダラダラ流しながら、Arroz al Hornoをほおばる。

紙ナプキンは手とか口を拭くためではなく、汗をぬぐうためにしよう。

我慢大会は結局、誰1人脱落することなく、終了。

今回の反省点としては、米がやはり多すぎたのか、少々米に味が足りなかったこと。姐御が作ったものと見た目は似ているのだが、味は違った。どちらかというとPaellaのような感じの食感の米だったし。もっとパラパラになったほうがよさげ。

とりあえず、二人には大好評だったので、満足。次回はもうちょっと米を減らしてチャレンジする予定。時間はすこしかかるが、とても簡単に作れるので、昼飯にはとてもいいかもしれない。

あと、一つ気になったのが・・・一番上の写真。

なんか新婚夫婦みたいなのは気のせいだろうか?

友君爽やかすぎ。

うぐむ〜。

ってことは、なにか?おいらは・・・・お手伝いさんになるのか?

食後は、3人でひたすらCerveza!Cerveza!Cerveza!Cerveza!

涼しい部屋でま〜ったりと過ごす。

そこへ友君。

友「今日海でFiestaやる日ですよね?」
お「え????!!!もう?あれ6月だっけ!??」
友「ええ、今日らしいですよ。」
お「そっか〜〜!もうSan Juanなんだ〜。じゃ〜海いかなくちゃだね〜」
友「友達・・・この前のGuilleとかと一緒に行くんでいきます?」
お「うんうん。あと学校でも企画してそうだから、そっちでもいいかな〜」

てなことになる。

San Juanは、なんのためのイベントかしらないが、一応、夏至を祝うFiestaなんだと思う。たぶん。砂浜は各グループのたき火でいっぱいになる。酒を飲み、そして、騒ぎ、たき火の上を飛び(願いが叶うとかなんとか)・・・ともうスペインでは良くある大狂乱のFiestaだ。そして12時になると同時に海に飛び込む。波3つ分を飛び越すと、これまた願いがかなうとかかなわないとか。

去年、おいらも参加したが、よくわからずに酒だけ飲んでいたので、由来とかはうそっぱちかもしれない。今度調べてみよう。

ってことで、おそらく忘れているだろうと思われたタカシ君にも連絡してみなで行くことになったのだが・・・・。

突然の土砂降り y 雷神様

またかよっ!!!

って感じ。

もう、ものすごい大雨と雷。

あ〜こりゃ無理だ〜ってことでおうちに待機。タカシ君にも連絡する。

しばらくして雨も雷も止んだが、すでに出鼻をくじかれたおいらは行く気ナシ。が、タカシ君はカイパン姿で・・・しかも、敷物まで持参してやってきた。

結局、そんなタカシ君をよそに、Irun~aで軽く一杯やり、部屋に戻ると、これまたタカシ君がSan Juan用にと買ってきた通い婚BodegaのVinoで一杯。

フサエちゃんは「ろくでなしブルース」が大好きらしく、なにやらタカシ君と盛り上がっていた。おいらは知っているが、そこまで興味はないので、なんとなく話を聞きながらもDJをして遊んでいると・・・・

フ「ねぇねぇ!!前田太尊のお兄さんの名前なんだっけ!!」
お「ええ???」
タ「なんやったかな〜」
フ「ほらすごいもてるお兄さん。ホストかなんかしててさ〜」
お「(しらんわ!!いうたら、どうでもいいし・・・)」
フ「誰だっけ〜〜〜!!!??気になる〜〜!」
お「(気にならんよ・・・別に)」

が、思い出したいことを思い出せない時の気持ち悪さはよくわかるので、ネットで調べてあげる。

フ「なんだっけっかな〜〜」
お「富士男だって・・・富士雄」
フ「そうだ〜〜〜〜!!!富士雄だ!!」
タ「そうだった!あ〜すっきりした」

ここで優しさをみせたのがいけなかった。

その後、

フ「ねぇねぇ〜、太尊のお父さんの名前は?」

とか

フ「四天王・・・誰だったっけ?」

とかいろいろ調べさせられる。

またつぶやく。

いうたら・・・どうでもいいし・・・

また聞かれた時のために一応答えを書いておく。

父ちゃんは前田文尊
四天王の他の3人は薬師寺・葛西・鬼塚

フ「ほんとすごいよね〜今は。インターネットで何でも調べられるんだもんえ〜」

・・・・調べたはおいらなのに・・・

と少し子供っぽいことを思ってみた。


追記
もちろん、今日も朝までコース。

追記2
せっかくだから、タカシ君にも残り物のArroz al Hornoを食べて貰う。「うめ〜うめ〜」とものすごい勢いでむさぼり食べていた。主夫の喜びを感じた(笑)