スペインで童心に返る
う〜ん、どこから書こうか・・・。え〜っと・・・・まず・・・・
現在学校のPISOに滞在しているミニスカことフサエちゃんだが、今日4週間の契約がきれPISOをでなくてはいけなかった。で、先週くらいからPISOを探していたらしいが、なかなかいいところが見つからず、さおり邸に一時的に避難することになった。いうたら、Valencia難民ってやつだ。さおりさん邸は、これまたいうたら難民避難所ってやつ。彼女たちの家はよくこの手の状況で使われている(笑)
ということで、今日はフサエちゃんの引っ越しを手伝うことになっていた。どういう過程でそうなったかわからないのだが、知らない間に話が進んでいた(笑)
彼女は、PISOを借りるときに貰った用紙に書かれた「PISOを出る日は11時までに学校に鍵を返してください」という一行にしたがって11時に学校へ鍵を返しにいったらしい。
その前に、その話を聞いていたおいらは・・・
お「いや・・・月曜日で大丈夫だって・・・人いないよ・・・土曜日だもん。そんなもん誰もしたがってないし、おいらなんてスペイン語読めなかったから、そんなのしらんかったよ・・・。大丈夫、大丈夫。ここはスペインだし・・・」
といったのだが
フ「でも、書いてあるし、次の人が今日くるかもしれないから・・・万が一のためにもっていってみる」
という日本人的模範解答。
で、学校にいった彼女・・・結局誰もいなかったらしく鍵もって戻ってきたらしい。いうたら、無駄足(笑)
ね、だから、いったでしょ〜。ここはスペインだって・・・(笑)
筋肉痛でゾクゾクしながらKristin号を走らせ、3時頃彼女の家に行く。
Cervezaを数杯で正式に契約を交わしたあと、段ボール二つをさおり邸までえっちらほっちら運ぶ。思っていたよりも荷物は多くなかったので、たった一回で引っ越し完了。手伝いってほどでもなかった・・・。
さおりさんとチラグは所用で家にいなかった。
小腹が減ったのでパスタ(きしめんタイプのパスタにツナとMejillonesを和えたもの)をごちそうになる。
家主がいない状態の家でぼ〜っとするのも落ち着かないので、かつてはおいらの庭であったこのあたりを案内と、PISO探しの手伝いをを提案して外出。
タバコ屋、Opencor、ビリヤード台のあるBar、うまくて安いBar、Bodega Los Hermanos、いきつけだった中華料理屋、スーパーの場所、SuperCor、会議用Bar、読書用Bar、Los Malaguen~os、Pan de Azcar、オリーブのおいしいBar、CervezaがおいしいBar・・・おいらの手持ちの情報すべてを教え尽くす。
その間も、電柱や電話ボックスに貼られたPISOの貼り紙から電話番号をとってくることも忘れていない。最終的に、10カ所くらいの電話番号をゲット。あとは電話するだけだ。
暇つぶしにはいったSuperCorのVinoコーナーで目を輝かせるも、とてもじゃないけど買える状況じゃないのでぐっと我慢する。プラプラ内部を見学だけして引き返す。
貧乏ってやっぱつらい・・・。
Cervezaをおごってくださるとおっしゃるので、Cervezaのうまい店につれていき、一杯飲む。今後の予定も特にないので、「Camilaでも呼ぼう!」と、金曜あたりに旅行から帰ってきたばかりのCamilaに電話をかけるが、まだ疲れているのか「今日はやめておく〜」というつれない返事。振り出しに戻る。
BodegaやBarとかケバブ屋とかの展開も考えたが、ここでもぐっと我慢。さおりさん・チラグが返ってきてるかもしれないから・・・と先ほどいったSuperCorに戻り、Cervezaを購入。
銘柄は先日みんなで話していた、Granadaかどこかのうまいビール(地ビール?)「Alhambra」。これを普通の350ml缶で12本を購入。お値段は4eurosほど。一本30centimo強。やっぱ駄菓子大国!
さおり・チラグ邸に戻っても、まだ二人はおらんかった。
Terrazaでタバコ吸いながらぼ〜っと話をしていたが、ネタもなくなってくる。
お「う〜ん・・・トランプとかないかな?」
フ「・・・・あるんじゃない?でも、どこにあるかは・・・」
お「たぶん、その辺にあるはず!探してみる。」
Salonに入って探すこと1分・・・いとも簡単にトランプは棚の上で見つかる。
なぜかジャッキーチェンのトランプ
さおりさんの趣味を少々疑ったが・・・後で知ったことだが、どうもこれtomokitoがおいていったものらしい。なんで・・・tomokito・・・こんなもんもってるんだ?
早速ゲーム開始。
第一試合はおいらの得意な神経衰弱。17対9で圧勝!
第二試合は51。おいら(ダイヤ)と彼女(ハート)で、お互い相手のカードを一枚ずつもちんこになり、敗北。やっぱ、このゲーム二人でやるもんじゃないや・・・。
第三試合はスピード。面倒なので黒と赤で分けずにやる。これは引き分けに終わった。
第四試合はインディアンポーカー。頭の上にカードを一枚ずつ掲げて、相手の表情などを読む心理合戦ポーカーだ。一回だけやってやめる。あまりにも不毛だから。チップもなしでやっても全く面白くない。というか、間抜け。
第五試合は戦争。これも二人でやると超不毛。どれくらい不毛かというと二人でやるダウトくらい不毛。勝敗がつくまえに飽きて・・・というか、不毛でこれまた断念。
次のゲームを考えてる時、2人が返ってくる。
さおりさんは相当お疲れで、そのままベッドへ。まだ体力に余裕があるチラグはシャワーを浴びTerrazaにやってくる。
ってことで、あらかじめ冷凍庫で冷やしておいたAlhambraを3本出してきて乾杯。
宴会の開始。
トランプを見たチラグが、なにやら手品を披露してくれるというのでそれを見る。おいらができる手品に似ていたので、タネはすぐわかると思ったが、使うカードの枚数も、最後の部分も違っており、見事に手品に引っかかる。
「え〜〜〜!!なんでなんで!!!???どうして!!!???」
おいらとフサエちゃん・・・頭の中が疑問符で埋め尽くされる。
ニヤニヤするチラグ。そして、してやったり・・・と次の手品を披露。
こちらの手品の方は、今度はフサエちゃんの方が知っていたらしく、おいら1人だけ「????」状態。
1人わからないおいらを嘲笑うかのような二人。
悔しいので同じようにやってみるが、なんどやってもわからない。わかるのは、明らかにタネなんかはなく、数学的な法則に則った手品ということだけ。
5回くらい、いろんなパターンでやってみて、ようやくその数学的法則を発見。
6回目は無事に、カードを当てることに成功。
勝利!!
一つのタネがわかったので、次はおいらの知っている手品に似ている方のタネ解読に乗り出す。
こちらの方も、無事タネを解読。枚数と並べ方が違っただけで、概要はやはり同じだった。フサエちゃんは最後まで「???」だったので、タネを教えてあげた。
Cervezaの空き缶やタバコの吸い殻が大分増えたころ、さおりさんが登場したかと思うと「今日は寝るね〜」と部屋に戻っていってしまう。
おいらもそろそろ帰ろうかな〜と考えつつ、なにとはなし「チラグはご飯食べたの?」ときいたら「あ〜今から作るよ!」とCocinaへ行ってしまった。
い、いや・・・別に作ってくれって意味じゃなくって・・・ただ単に、食べたかどうか聞いただけだったんだけど・・・。
夕食ができあがったころ、先ほど布団にはいったはずのさおりさんが「寝れな〜い!」とTerrazaに戻ってきた。
ってことで、チラグお手製Tapas(Tortilla India?とLentejas(レンズマメ料理))を肴に、CervezaでミニFiesta。
この宴会では、小さい頃に遊んだくだらない遊びでもりあがった。名前もないし、文章ではなんとも書けないので省略するが、簡単に書くと、ハナモゲラとか、目の錯覚を利用した遊びとか、手を交差させて組んだ状態で指定された指を上げる遊びとか、人間の身体の構造上不可能な動きをやらせる遊び等々・・・自分で書いてて意味わからん。
一番感動したのが、さおりさんが子供の頃にやったという遊び。
手のひらを思い切り叩いたあと、手首をつかんで血を止めた状態で、手のひらや指をもみほぐし血行をよくして、手を白くさせて・・・っていう遊び。
最後に、指で何かをつまむような形で相手の手のひらの上から上に広げながら上げると、手に電気というか、なんか変なオーラみたいなのだ放出された感じになる。
う〜ん・・・説明が難しい。
とにかく、おいらは初めての感覚にびっくり&興奮。
さおりさんは「えぇぇぇ〜千葉だけなのかなぁぁぁ〜この遊びぃぃぃ〜〜!」とびっくり。
その後、1人で何度かチャレンジしてみたが、その感覚は味わうことができなかった。何が違うんだ?コツがいるんだろうか?
というわけで、眠れなくなったさおりさんも参加してのミニFiestaは、そこそこの盛り上がりをみせたのだが・・・、チラグとかさおりさんへのいつものお礼のためにと献上した12本のCervezaだったが、11本まではその日に飲んでしまった・・・。うぐむ。
明日も仕事するようなことをいっていたので、3時前に「Me voy!」(帰るね〜)と告げると・・・二人を心配していったのに・・・
チラグ「Ya???」(え?もう帰るの?)
さおり「え〜まだ全然キミの帰る時間じゃないじゃないぃ」
そりゃ、いつもは朝帰りだけどさ・・・・おいらだってたまには気を利かすよ・・・。