暇人が集まる日

スペインひきこもり生活の「ひきこもり」ではない、本当の意味の「ひきもり」生活には欠かすことのできないノートPC(最近、名前をbarbarossaからEstherに変更した)がすねた。

女の子に性転換して直後のことだ。

メッセンジャーの不調から始まり、DVDの読み込みがおかしくなったと思ったら・・・ネットにつながらなくなった。

それぞれの不調が関連あるとはあまり思えない。もしかしたら、ONOからの口座引き落としが、残金不足でできなかったため、暫定的に切られたのか?とも考えたが、適当なスペイン人がそんなに几帳面な仕事をすると思えない。実際のところ、おいらは
今こうしてインターネットができているが、お金を払っていない。引き落とされているのは家電話の料金だけだ。ラッキーなので、言わないでかれこれ1年くらいタダでインターネットをやっている。まぁ、そんなことどうでもいいが・・・。

ってことで、徹夜で復旧作業。原因が不明だからどこから手をつけていいかさっぱりわからないので、モデムの電源を入れ直すことからはじめ、基本的なことをすべてチェックするも、なかなか治らない。

そして、朝10時過ぎ・・・これまた原因がわからないまま復旧した。

丸一日半(実質は二日間)ネットができない状況だったため、大量のメールを受信し少々うなだれる。掲示板にはエロ宣伝いっぱいだし、日記なんて滞りまくりだし。

今はとりあえず、七夕(8日になるまですっかり忘れていた)ということを祝して、最新を書くが、また後日3日からの日記を書く予定。そういえば、NorikoさんがいたときのEl Palmarの日前後の日記も書いてない。

もう泣ける。

受信したメールの中に、現在、チラグ・さおり邸に居候しているミニスカことフサエちゃんからのものが混じっていたので開くと・・・

えらく暇

とのこと。

なにやら千客万来で居場所を見失ったらしい(笑)。それを独り言のようにつぶやいてきた。

おいらとしてはやることは大量に残っているのだが、一日中家にいたため気分はSuper くさくさ状態。

ってことで、Kristin号でblasco Iban~ezにあるKFCで待ち合わせる。夜の9時くらい。

お「Hola!」
フ「Hola!」
お「暇だったのか?」
フ「うん・・・Camilaは寝込んでるらしく、遊ぼうって言ったらふられたし、あなたの家電話かけたのにでないし・・・」
お「あ〜寝てた。爆睡してた。」
フ「聞こえないの?電話の音・・・」
お「聞こえるわけないじゃん!おいらは寝たら終わりだよ」
フ「・・・・」
お「まぁ、しばらくしたら携帯持つからもう少しは捕まるよ」
フ「携帯は聞こえるの・・・」
お「あたぼうよ!(実はあまり自信ない)
フ「そうそう!ロンドンのテロすごいかったね〜。」
お「え??なにそれ?」
フ「え?知らないの??」
お「しらない・・・マジで???ETA???」
フ「違うよ・・・アルカイダ関連って話だけど〜」
お「え〜〜〜!!マジで〜」
フ「死者も結構でたらしいよ」
お「うぐむ〜」
フ「オリンピックがロンドンにきまったからかな?」
お「え??何それ?」
フ「え?知らないの??」
お「しらない・・・いつ決まったのよ!マドリッド駄目だったんだ?」
フ「今日だよ」
お「うぐむ・・・」

たった2日ネットにつながらなかっただけで、すでに浦島太郎。おいらの部屋が陸の孤島に思えてならない。

ちゃんとテレビとかもみないと・・・。


勢いだけで来たので、集まったは良いが何も展開を考えてなかった。

とりあえず、今日もまた一日何も食べたいないことを思い出したので、ケバビスタ活動と称して、Plz Xuquerのケバブ屋でケバブを食べることにする。

ここのケバブ屋はおいらがこの当たりに住んでいるときにはなかったので、比較的新しいケバブ屋と言える。一年前には確実になかった。

値段は3eurosと普通だが、量的にはRicoricのケバブよりも多いかもしれない。一個食っただけでヤバイくらい腹一杯になったし・・・。

ちゃんと肉・野菜・肉の手順で作られているのは素晴らしいことなのだが、味はやはりRicoricの方がうまい。ここのも十分うまいのだが、おいらにはSalsaが甘すぎる。野菜にあの独特のトロピカルジュースを使っているのだろうが・・・コールスローサラダみたいな味がする。大興君はマンゴージュースがなんとかとかいっていたが、それもトロピカルジュースの味だろう。

Valenciaに限らないとは思うが、ケバブ屋には本家本元のトルコ系ケバブ、近いから作っちゃえ〜のパキスタンと、Ricoricのインド系の3種類が上げられる。

トルコ系はほとんど見ない。ドイツには多いだろうが・・・。インド系もそうはみない。Ricoricくらいしかしらない。ってことで、9割はパキスタンケバブ屋だと思うのだが、見た目的には色が浅黒いということだけで、区別がつかない。

ってことで、わからないことはすぐに聞け!を実行。

お「ねぇねぇ、あなたたち、どこの人?」
男「パキスタンだよ!」
お「あ〜〜!パキスタンか!」
男「あなたは?」(Ustedを使われた)
お「ハポンだよ」
男「ハポンって・・・どこ?」
お「(え???日本しらないのか?初めて聞かれたよ・・・)」
お「え〜っとね・・・中国の近くだよ」
男「おおお、近いじゃないか!!!同士!!!!」
お「・・・・」

その後も質問攻めにあったが、ケバブ食べたかったのと、このまま行くと暇そうな彼らに捕まりそうな気がしたので、むりやり「Venga!Hasta Luego!」(じゃね〜)といって逃げ帰ってきた。


側の公園でケバブを食べていたら、急に大興君を思い出した。

お「ねぇねぇ・・・大興君呼ぼうよ!家すぐそこだしさ!」
フ「電話番号知ってる?」
お「え??知らないの?」
フ「まだ、聞いてない・・・」
お「(そういえば、まだ一回しかあってないからしょうがないか・・)」
お「うろ覚えだけど、家わかるからとりあえず行ってみよう。部屋の番号しらないけど・・・外観見れば多分わかる」

ってことで、ケバブを食べたあと(フサエちゃんは小食なため半分でギブアップ。例のごとくお持ち帰り)、大興邸へ。

途中、小学校の柵向こうににゃーにゃーにゃーものすごい勢いで鳴いてくるかわいいメス猫を発見。とにかく、こちらを見つめて鳴き続けてくる。

おいらは猫を見つけたら確実に5分は足止めをくらう。別れる時も後ろ髪ひかれまくる。そして、「家につれてかえりて〜〜!」と必ず叫ばないと気が済まない。

お「鳴いてるよ・・・鳴きまくってるよ・・・どうしよう・・・お腹減ってるのかな?あ・・・ケバブ・・・ケバブ・・・ねぇ、残りもんのケバブもらっていい?」
フ「いいよ」

ってことで、ケバブにかじりついて口からだし、柵に手を入れ猫の側にぼとっ!っと大量に落とすと、ぴたっ!っと鳴き声が止まった。夕食用にと3回ほどそれを繰り返し、再び大興邸へと歩き出す。

彼のPISOは見覚えがあったのだが、何回の何号室かはやはり覚えてなかった。

「たぶん・・・2だろ・・・違う人でたらあやまりゃいいか・・・」

と2のインターホンを押す。

おばさんっぽい声の女性がでた。

・・・しまった・・・やはり違ったか・・・まぁ、しょうがない・・・

お「大興いる?」
女「あ〜いるわよ」
お「(あ・・・あってた・・・・)」

記憶力の勝利!!


・・・なんかどうでもいい日記になってきてる。


ってことで、大興君、Bodegaへ強制連行。

お「ねぇねぇ・・・暇だったでしょ?」
大「ええ。ものすごい暇でしたよ」
お「ほら〜〜!おいらの直感通り!」
フ「・・・・(笑)」
お「今日は暇人多いね〜。チラグも暇人だったんでしょ?」
フ「うん・・・さみしそ〜にパソコンいじってたよ」
お「じゃ、チラグもよんじゃおうよ!」
フ「電話番号聞いたんだけど・・・PISOの番号とマジっちゃってわからないの・・」
お「そっか・・・じゃ、しょうがない。」


今日のBodegaは通い婚Bodegaではなく、Los Hermanos。素敵なVino箱が買える、通い婚とはまた違った魅力を持つ、なんとも麗しいBodegaだ。

先日ここで5Lの素敵なVino箱を購入したのだが・・・今日いったら15Lが3箱もおいてあった。もう、目が釘付け。気になって気になってしょうがない。お値段も一箱17eurosいかない。お金はいったら絶対買ってやる!

ついでに、Vermut(ベルモット)の素敵な箱も発見。5Lで、Vino15Lのと同じくらいの値段。やはりVinoよりもすこし割高だ。

でも、これも揃えれば・・・陸の孤島であるおいらの部屋が、再びBodegaに早変わりするに違いない。そしたら、今度はEstherに通い婚してもらって・・・。

なんて、ノンストップの妄想モードに突入していたら、大興君に見事に見透かされた。

彼曰く、頭の右上らへんに、妄想の吹き出しみたいのがでてるらしい

そっか・・・おいらの妄想ってバレバレなのか・・・。またもやご満悦の顔をしてしまったようだ。

12時くらいにLos Hermanosを後にする。そんでもって、Bodegaで買っておいた1.5Lの樽だしVinoもって大興邸でまったり3人で飲む。


フサエちゃんは明日学校が10時から。

大興君は明日学校が2時から。

おいらは明日ひきこもりが2時から。

なのに、またもや朝の5時。

フサエちゃんが撃沈しそうなので解散。

帰り道・・・Kristin号で家に向かっていると、突然の雨に降られる♪

遠くには綺麗な稲光。

この雨がものすごく面白い。

信じてもらえないかもしれないが・・・よけられる雨なのだ。

ものすごい大粒の雨で、落ちてくるのがわかるから、Kristin号をうまくそうさすれば雨粒をよけられる。ただ、当たると、一粒がものすごい大粒なので、服に大きな濡れ染みができる。

Santiがこんなことをいっていた。

今の時期は、サハラ砂漠の砂が風にまってスペインにやってくる。その砂を雨が含んで降るから、ものすごい汚い雨なんだ。その雨に当たると次の日車はものすごい砂だらけになる。だからLluvia(雨)じゃなくって、Barro(泥とかぬかるみの意)っていうんだ。

今日ふられた雨がこのBarroかどうかはしらないし、雨のシステムなんてまったくしらないが・・・

砂を含むから雨粒も大きくなるんだろうな〜そして重くなりすぎて、我慢できなくなって落ちてくるんだろうな〜

なんてことを考えながら家に帰ってきたら

干したばかりの洗濯物が無惨にも濡れていた

介錯つかまつる!!