今日は本当だったら、Moixenにいってリベンジする予定だった。結構前から、立てていた企画。

が、たぶん大丈夫だろうと高をくくっていた、PabloのBodega見学(友人にValenciaでVinoを作っている友達がいて、その彼のBodega(Vino工場?)の見学)が、Pabloのスケジュールの予定でぽしゃってしまったため、Moixenは中止になった。

もともとBodegaは関係なくMoixenに「Gaspacho de Moixen」(モイシェン風ガスパチョを食べにいくだけでもよかったのだが、そうなると、Bodegaもいくなら・・・ってことでくることになっていた、仕事のあるタカシ君は来ないだろうし、おいらがドタキャンしたときに、すでにMoixenにいっている大興君はこないということになる。そうなると、フサエちゃんと二人だけになるので、それももったいない・・・せっかくいくならBodegaもいれて、皆で行った方がいい・・・と思い、思い切って中止にしたという次第だ。

さ〜て、何をするかな〜なんて考えていたら、電話がなる。

?「もしもし・・・だ〜れだ・・・」
お「・・・・その声は・・・メグミさん・・・」

彼女は声優の仕事をしていたこともあるので、声には特徴があり、すぐにわかる。

メ「さて、私は今どこにいるでしょう?」
お「・・・・・っていうか、Valenciaでしょう?」
メ「そう!」

・・・Madridで仕事しているはずのメグミさんが、わざわざ電話かけてきてるわけなんだから、Valencia以外にはないだろうに・・・愚問だな(笑)

メ「昨日着いて、いまタカシの家にいるの〜」
お「ほほう。」
メ「今日は何する?」
お「う〜ん・・・特に。多分買い物に行くけど・・・」
メ「夜は?」
お「別に〜特に。」
メ「じゃ、どっかでご飯食べようよ」
お「あ〜、そっか・・・タカシ君仕事か?」
メ「そうなの〜」
お「了解。じゃ、友達いるかもしれないけどいいよ。適当にそっちいくよ」
メ「わかった。じゃね〜」


こうして、スペインではスケジュールが埋まっていく。もう、毎度のことながら、かなり突然だ。


ってことで、昼間は適当に仕事をして、夕方からお洋服を買いに行くことにする。もちろん(?)、おいらのではない。21日に誕生日を迎えたMi Kyungへの誕生日プレゼント。

おいらは基本的にプレゼントに靴やら洋服やらは買わないタイプ。サイズわからないし、どんな服もってるかわからないし、その人の嗜好に大きく作用し、日常身につけるだけあって、自分の嗜好が押しつけづらいものなので、いつもパスしている。大抵は、「相手が好きだろうな〜でもおいらも好き!」ってものを選ぶ。

いつもならそうなのだが、今回は何故か「服」をすぐに思いついた。直感を信じて・・・ついでにRebajas(バーゲン中)ってこともあり・・・上に書いたやり方で、服選びをする。

1人で女性の服屋さんに入ることはできないので、補助係としてフサエちゃんを呼び出し、Rebajas中のZaraへ行く。


おいらは女の子の買い物につきあえるタイプでもないし、自分の買い物も長々とするタイプじゃない。さくっと選んで、さくっと買って、さくっと家に帰る。適当ってわけじゃなくって、ぱっと見・・・直感で気に入ったのがなければ、買わないですぐに帰る。だから、買うか買うまいか悩むことはまずありえない。買うときは買いに来るときなので、気に入ったのがすぐに見つかれば、すぐに買って、Ya esta!って感じ。

今回もそれ。

Zaraを20分くらいウロウロして、目に付いたやつを候補にしていく。

Mi Kyungは背が高いので(170cmある)、大抵の服は似合う。痩せすぎているわけでもなく、太っているわけでもない。ちょうど良いスタイルをしているので、色をのぞけば大抵の服はかっこよく切れる。

あとは、おいら好みのデザインをした服を買うだけ。

イメージとしては、さおりさんが良く着ているインド系ファッション。Mi Kyungがあれ系を着たら絶対似合うと思ってはいたが、意外ともっていないのか、そういうのを着ているのを見たことがない。

Zaraでそんなのが売っているわけはないのだが、最近ではアジアがModa(流行)なので、スペイン風なのだが、似たような感じのやつをそこそこ見かける。

んで、見つけた。

夏でもラクチンそうだが、色合い的に秋でも使えそうな超おいら好みのスカートを発見。もう一着みつけたのだが、そちらよりは色の派手さが、スペインっぽいのが良かった。

が、値段が少々いまのおいらには痛い。痛すぎる値段。おそらく普通の人にとってはたいしたことないの金額だろうが、このスカート一枚で、Bodegaが何回いけ、Ricoricのケバブが何個食べられ、Vinoが何本買え・・・ってことを考えると、おいそれと服を手に取ることができなかった。

まさか、ここで迷うとは・・・。

仕事代の半分がこれで飛ぶ・・・Bodega・・・Ricoric・・・Vino・・・・あ〜〜〜〜!!!どうしよう!でも、Mi Kyungには世話になってるし・・・おいらにとっては最後の誕生日だし・・・あああああああっ!悩む!!!!

とりあえず、サイズをチェックする。同じ柄で、同じ作りだが、色が黒のやつはSとLしかなく、茶色の方はMとLしかなかった。

個人的には茶色の方なのだが・・・サイズが合わなければしょうがないので、SとMの両方を手にする。

で・・・

「フサエちゃん・・・これ試着して・・・サイズわからんから。それみてから考える。」


ってことで、試着試着。

うん・・・いい!!いい!!

おいら好みだから、誰がきても「いい!」となるのは道理だった(笑)

かなり痩せている彼女がSでちょうど良いくらいだから、Mi KyungはMということで落ち着く。おいらがより好きな茶色でも大丈夫ということなった。


あとは、これにするか、他のもう少しくらい安いやつにするか・・・。

5分ほど悩み・・・

「あ〜〜もういい!ウジウジ考えてもしょうがない!なるようにしかならん!」

と得意の開き直りを発揮して、手にとって5秒後にはレジにならぶ。

が、5秒は早すぎたのか、レジに並んでいる最中にもウジウジ悩み始める。

もう、「殺るなら、はやく殺れ!」ってな気分だ。

結局、自分の番が来るまで、葛藤に葛藤を重ね・・・お買いあげ〜。

買い物は1時間とかからず終わったのだが・・・なんか疲れた・・・(^_^;)


買い物中に電話が来たマリコちゃんをZaraに呼び出す。今日もたっぷり追っかけしてきたらしいが、あまり成果はなかったようだ。いるはずの場所に彼らがいなかったらしく、ちょっとがっかりして帰ってきた。

Zaraで彼女を待っている間に、偶然、爽やか友君を遭遇。彼も服を買いにきたらしい。知らなかったのだが、彼は服を買うのが好きらしい。おいらとは大違いだ・・・。

友君の買い物を少し待ったあと、マリコちゃん、友君、フサエちゃん、おいらの4人で、Zaraの側のBarでCervezaを呑む。

マリコちゃん同様、サッカー好きの友君も、intertotoのチケットが当日買えると思っていたらしく、おいらがもう一般チケットは買えないことを伝えると、目をキラキラさせて、さわやかにうちひしがれていた

その後、マリコちゃんと彼は作戦会議をやり、夜ダフ屋から買うことに決めたらしい。そんでもって、一緒に見ようということになったらしい。友君だったらスペイン語話すし、何かあっても大丈夫だろう・・・と、後を彼に任せる(笑)

それにしても、ふと気づくと、おいら意外みんなサッカーファンということが判明。

やっぱValenciaってサッカーファン多いよな〜。一名Betisファンだけど・・・。


Barを後にしたあと、買い物等があるというマリコちゃんと別れて、うちら3人は中華食材屋巡り。しらばく、改装工事していた店が再開したという情報をタカシ君から得ていたし、二人はこのあたりはあまり知らないようなので、ガイドも兼ねてプラプラ見学してみる。

ぱっと見、品揃えには特に変わったところがないように見えたが、じっくりみると、結構以前にはみかけなかったものとかが置かれている事に気づく。

醤油が、キッコーマンのものが少し減り、中国産の安い醤油の種類が増えていた。うどんが売っていた場所も変わったり、日本のようなカップラーメン(中国のやつだが)が売っていたり、わさびが大量入荷されていたり、海苔が前より微妙に安くなってたり、ブルドックソースがあったり、安物だが日本酒があったり・・・となかなか興味が尽きない。

一つの店で、チリソースを買ったのだが、その店では4.8eurosなのに、もう一つの店では3euros切っていて2euros以上の開きがあった。

勇み足サミ〜♪だ。

友君は、目をキラキラ輝かせながら、うどんとゴマ油を探していた。

もう彼・・・いったいいつ目が淀むんだろう?ゴマ油とうどんで目を輝かせるなんて・・・。あと、ニラにも目を輝かせていいた。ついでに、目をキラキラ輝かせながら、フサエちゃんから5euros借りていた(笑)

思わず、おいらは遠い目をしてしまった・・・。

おいらはというと、麻雀パイを見つけてしまい、目がキラキラ。

スペインでやる麻雀大会ってのも乙な気がした。

やらんだろうけど・・・。

中華巡りのあとはFnacへ。

目をキラキラ輝かせながら、路上でゴマ油を取り出し、蓋がずれたのを発見し、まだ目をキラキラさせながら、への字口で、そして首をかしげながら元に戻し・・・笑顔で・・・

「Fnac最近いってないんですよ!!!」

と爽やかに一言。

もう、どこにでもついていきますよ・・・。


FnacではOferta調査、DVD調査、JAZZCD調査・・・などをして、小一時間時間をつぶす。

友君は、FangoriaのCDにまた目をキラキラさせたかと思うと

「Fnacって!!いるだけでホント楽しいですよね!!!」

と一言。

目が淀みまくりのおいらは・・・お金を意味する、指先をこするGesto(ジェスチャー)をしながら・・・

「金さえあればな・・・」

とだけ返しておいた。


Fnacを出たあと、サッカーに行く順をするという友君と別れる。

目をキラキラ輝かせながら帰っていった。


で、おいらとフサエちゃん。待ち合わせ時間の8時には少々早かったが、早めにメグミさんと合流することにして、タカシ邸へ。

スーパーで買い物していたからか、一足違いで、二人も家をでてしまったらしく、家には誰もいなかった。

電話をかけると、例のPlz Doctor Colladoの激旨Horchateria(名前が判明。Horchateria Colladaであった。シンプル過ぎ・・・。)にいるという。

うちらもそこが最終目的地だったため、是幸い!と、Horchateriaに向かう。


激旨Horchataを飲見終わったのおいらは、すでに疲れ切っていた。なんか、生活のリズムがおかしいことになっている。明らかに寝不足。それに、やっぱりおいらには早起きは似合わないことがわかった。

メグミさんとの夕食は、うちの側のBar Irun~aでとることにした。疲れのために腹があまり減っていないのと、あまり金を使いたくなかったから。軽くつまんで、軽く呑んで・・・というつもりで、Irunaに向かうことにする。仕事後、タカシ君も合流しやすいというのもあった。

テクテク歩いていると、ふとメグミさんがリュックを背負っていることに気づいた。

お「あれ???なんで荷物持ってるの?」
メ「あたし、家なき子なの〜」
お「・・・・」

え???じゃ、今日どうするんだ?タカシ邸じゃないのか?家なき子???ホテルとかもとってないよな・・・友達たくさんいるもんな〜。ってことは、なにかい?タカシ君がいて、ぼくがいる。そして、家なき子のメグミさんがいる・・・。タカシ君の家からでてきた、メグミさんが、リュックを背負っている。うん、確かに背負ってる。つまり、タカシ邸には戻らないってこと?で、タカシ君がいて、ぼくがいる。うん、僕らは仲良し。

こういうのって・・・

暗黙の了解っていうんですか?
山川!っていうんですか?
ツーカーっていうんですか?
助さん、角さんっていうんですか?

未必の故意っていうんですか〜〜〜〜!!!!!????


は・・・はめられた・・・(笑)


おいらは基本的に人には優しくないが、義理と人情はこよなく愛す。でもって、天の邪鬼に、気まぐれに、やさしさを見せることくらいある。

Aunque、仕事たまりまくりでも。
Aunque、疲れまくりでも。
Aunque、寝むりまくりたくても。

っていうことで、白旗フリフリ。


お「う・・・うち・・・泊まる?」
メ「いいの????」
タ「(ニヤッ)」(←おいらの推測)
お「・・・い、いいよ・・・」

おいらの部屋はいろんな意味で修羅場と化していて、人様に見せられるとかそういうことではなくて、ベッドを敷くスペースすらない。徐々に部屋を浸食していくVinoの空き瓶、そして、Vinoをおくテーブル代わりにしているママンからの小包の段ボールが×3。大興君が先日返してくれたトランクが転がり、取り込んだ洗濯物はあちらこちらに散在し・・・。

まずはそこを何とかしないといかん状態だった。


タカシ君が今日夜中の2時に仕事が終わるので、"できたら"あとで合流することにして、Cervezaを大量に購入して、一度家に戻る。冷蔵庫にCervezaをどうにかして詰め込み、今夜あるかもしれない、ミニFiestaの準備を整える。

再びPISOをでて、同じく荷物を家においてきてフサエちゃんとIrun~aで合流し、Plz CanovasのRestaurante Canovas(最近何故かよく行く。土曜日も日曜日もやっているからという理由からだと思う)で軽く飲み食いする。

フサエちゃんは今夜12時から、大興君とクラスメートのFiestaにいくことになっていた。スペインではありえない5eurosのパー券を買わされていた(外国人が主催しているため)。二人ともいきたくない気分でいっぱいだったらしいが、買ってしまったし、クラスメートもいるしとのことで、気合いをいれていくことにしたらしい。おいらも急遽、同Fiestaにいけなくなった友君から、タダでその5eurosのパー券をもらったのだが、この後考えているおいらの部屋でやるミニFiestaでさえ危ないのに、とてもじゃないけど、疲れていてそんな余裕なし。

10時半頃、解散し、おいらとメグミさんはPISOに戻る。

PISOに戻ると一気に疲れが押し寄せてくるが、Cervezaを気付け薬としてねばる。

その間、何かとハイテンションなメグミさん。

「ねぇねぇ〜これね〜タカシ君からもらったの〜〜!魔女っこメグちゃん!!ほら〜!」

メグつながりということを言いたいのだろうか?バラバラになった魔女っこメグちゃんをベッドの上に横たわりながら組み立てる。

パンツ見えるじゃねぇ〜か〜!このフィギュア!!

「うん、見えるよ・・・」

マニア向けなんだろうか・・・。

他にも、傍らにおいてあった、ユカさん・美穂ちゃんコンビがおいていった、ゴルゴ13の漫画をみて・・・

メ「ドゥーク東郷ってすご〜〜い!!!」
メ「でも、なんで彼がもてるの?」
お「しらんわ〜。語学たくさん話せるからじゃない?それか、金もってるんだよ。うん、そうだよ」

なんともおざなりなおいら。

それにしても、流石さおりさんと話が通じる女・・・メグミだ!

もう次から次へと、なんの脈絡もなく、話がでてくる。

疲れていないときはとても面白い。面白すぎるくらい面白い。最高といってさえいい。

でも、寝たいとき、疲れたいときは・・・・(笑)

結局、2時から開始予定のFiestaは中止。冷静に考えたら、2時までは起きてられそうだが、そのあと飲み続ける自信がなかった

ってことで、携帯にmensajeを送る。

今日、中止〜〜〜!って。

あとは、彼女を無視して、消灯し、寝た。


追記
遊びにくるときは、前もって連絡しようね・・・。