スペイン人は半分信じて半分疑いましょう。

ポルトガルに行く前々日くらいに、Guiomarと通い婚Bodegaで会った。そのときのこと。

G「ポルトガルからいつ帰ってくるの?」
お「たぶん12日かな。彼(大興)が帰るからそのDespedidaあるし」
G「あ〜そっか。じゃさ、8月14日は空いてる?」
お「空いてるけど・・・どうして?」
G「近くの村でPaella祭りがあるのよ。巨大Paellaを食べて、呑んで騒ぐの!」
お「ほほう!」
G「この前、ショウコとかといったBarで髭生えてた男覚えてる?」
お「ん?」
G「モロッコ人の隣にいた男の子」
お「あ〜はいはい。なんとなく覚えてるよ」
G「彼の田舎なの。で、行きは車でいって、帰りはタクシーで帰ってくる感じ」
お「近いの?」
G「片道10〜15eurosくらいじゃない。」
お「じゃ、他にも誘ってみていい?タカシとかフサエとか・・・」
G「もちろん!」
お「じゃ、14日ね」
「約束よ!正樹は絶対これるんでしょ?大丈夫?」
お「うん。全然行く。すごい楽しみだよ。」
G「それじゃ〜前日あたりに電話するわ」
お「了解!」

こんなやりとりをしたわけだが・・・

前日の昨日・・・いっこうに電話がかかってくる気配がない。もしやおいらの聞き間違えで、こちらからかけることになっていたのかも・・・でも、もう夜も遅いし・・・明日午前中に電話かけよう・・・。

そう思って、今日は頑張って9時には起き、1時間まって10時頃電話をかけたのだが・・・。

お「もしもし!」
G「もしもし?」
お「正樹だけど・・・・」
G「あ〜〜〜!!!正樹!どう元気?ポルトガルは良かった??」
お「うん、良かったよ!今度話すよ。」
G「で、どうしたの?

きた〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!スペイン人!!!!

お「どうしたのって・・・あんた・・・PaellaFiestaがあるんじゃないの?」
G「あ〜〜〜〜!!!!!!ごめんなさい!!!」
お「・・・・」
G「友達の誕生日のFiestaと重なっちゃって、いけなくなっちゃったの。それで、連絡しなくちゃと思ってたんだけど、伝えるのをうっかり忘れてて!」
お「はいはいはいはい。OKOK。旅疲れもしてるから、気にしないで。」
G「ごめんなさ〜い!」
お「いいっていって!」
G「そうそう。今週の20日は空いてる?」
お「空いてるけど・・・・」
G「じゃ、20日あたりにこっちから電話するわね」
お「了解。じゃ、電話まってるよ〜」
G「Hasta Luego〜!」

今度は20日らしい。う〜ん、期待しないで待っていよう。

【今日の教訓】
スペイン人と約束するときは、半分だけ信じて、半分は疑うことを忘れてはならない。


暇になったので、mixiにネタ書いたり、たまってるメールに返事を書いたりして時間をつぶす。突然の空き時間だが、有意義に使えた気がする。

昼飯はManoloが作るArroz Negro。Paellaを食べ損ねてがっかりしていたが、Arroz NegroはPaellaよりもある意味好きなので、棚ぼた気分。

アリオリが無かったのが残念だったが、相変わらず旨かった!やっぱスペイン料理も旨いね〜。

Viva、米料理!

食後・・・ふと、Filmoteca d'Estiuのことを思い出す。夏の野外映画だ。大興君やManoloの話によると、すでにOld Boy座頭市はうちらがポルトガルにいる間に終わってしまったとのことだった。

今日は何だろう・・・と調べてたところ、Mar Adentroと判明。日本で言うと「海を飛ぶ夢」で、Alejandro Amenabar監督、Javier Bardem主演の映画。最近のオスカーでJavierが主演男優賞を取った作品だ。

ってことで、早速タカシ君にメール。

「ねぇねぇ、今夜、Filmotecaいかない?Mar Adentroなんだけど・・・」
「いいね〜、いくいく」

二つ返事で帰ってきた。

割引になる10回券のBONOを買いたかったのもあり(1人では使い切れないため)、フサエちゃんも誘ってみる。

「ねぇねぇ、今夜、Filmotecaいかない?Mar Adentroなんだけど・・・」
「う〜ん・・・あたしあの映画嫌いなの〜。気分が乗ったら電話する〜」

二つ返事で断られた。

ということで、夜10時半・・・入り口付近でタカシ君と待ち合わせて、11時の開始と共に、Mar Adentroを鑑賞。

【Mar Adentro】??点(5点満点) スペイン語わかりやすさ度:3

スペイン語・・・ほとんど聞き取れなかったため、点数をつけることが不能。だいたいのストーリーと、雰囲気だけは伝わってきて、台詞がわからないくせに、観賞後、タカシ君と二人で酷く沈んだ気分になったが、もし台詞がわかっていたらもっと痛々しく、もっと沈んでいたと思うと、下手に点数がつけることができない。

スペイン語の聞き取りが難解だった原因としては、主役のJavier Bardemが演じるラモン役がベッドに寝たきりと体勢も悪く、さらに口をしっかり開けないでボソボソ話すから、本当にわかりづらい。他のキャラの台詞はまだわかったのだが、ラモンの台詞・・・特に言い争いや議論をしているときに会話はアウト。「a ver」とか「vamos a ver」とかだけ。単語が拾えればまだマシな方で、声高に話しているのはわかるが、内容がチンプンカンプンであった。

また、舞台がGalicia(スペイン北西部)ということもあり、途中字幕がでるほど、Galicia訛りのスペイン語を話すシーンが多い。若夫婦はcatalan(カタルーニャ語)を話していたし(これも字幕付き)・・・。

それぞれのキャラの存在感、深刻な面持ちなど、ひしひし伝わってくるが、この手の会話が重要な、主役の主張が大事となってくる映画では、話していることの意味がわからないとお手上げ。

ということで、感想は省く、最後に簡単なストーリー(それも憶測)だけ書いて終えることにする。

若い頃海で事故に遭ったラモンは手足が不随となってしまい、26年間寝たきり状態となる。彼はそんな生活に終止符を打つために、死ぬことを心に誓う。だが、宗教的な問題も含めて、世論が注目する。カトリックは自殺を許さないからだ。一方、人権的な方面(たぶん)で擁護しようとするのが、親戚(たぶん。関係がわからん)の女性(名前忘れた)。彼女に弁護士を紹介してもらって、「尊厳死」を裁判で通す努力に努める。その間に、弁護士の女性(フリアだった気がする)との関係が密接になっていったり、何故か彼の生き様(?)に共感を得た女性ロサが押しかけ女房のようにやってきて・・・。

1人の死にたい男を巡っての家族の苦悩や社会的な側面からも移したヒューマンドラマ・・・だと思う。

もう家族・・・特にラモンの兄の嫁さんの顔(耐える女なのだ、これが!)と、おじいちゃんの顔みただけで泣ける。あれって演技なのかと思うと・・・なんていうか・・・鬼気迫りすぎだろ。あと最後のシーンのハビ・・・アレも駄目。

台詞がわかったら泣いてただろうな〜。

とにかく、日本語でみないともうなんともいえない。謎が残りすぎている。ロサのことも、フリアのことも、裁判の結果も・・・む、無念・・。


映画後、タカシ君とPlz CanovasのBarでCerveza一杯だけやって解散。

2時には帰宅し、明日に備えて寝た。

気づいたら晩飯食べてなかったよ・・・。