ヒミツの豚肉のお味は?

Masaquito2005-08-18

【春の近況】
最近春の行動範囲が広がった。

朝、Cocinaにいくと・・・

春「にゃ〜!」
お「ぬおっ!!??どこだ?」
春「にゃ〜っ!」
お「え?春?どこ?」
お「洗濯乾し場?食料庫?え???どこどこ?」
春「にゃっ〜!!!」

こんなところにいやがった・・・冷蔵庫の上・・・。

その後、その上にある、通称「バオバブの木」の葉っぱを食べて、廊下にゲ〜〜〜とボミるのだ。

始末に悪い。


【ヒミツの豚】
先日、Mercadonaに買い物にいっっときのこと。

「さ〜て、パパ、お肉でも買っちゃおうかね〜」
「最近安い(1.6euros)の挽肉ばっかだから、たまにはデデデンとCorderoでも!」
「豚さんかってショウガ焼きとかでもいいかもな〜」
「お肉、お肉・・・」
「ちょっとまってよ、奥さん!お肉値上がってるじゃないの!」
「なんなのよ、これは!このCorderoなんて7eurosもするじゃない!」
「もっと少なくて安いのはないの??」
「豚さんも・・・値上がってるじゃないの!5eurosもするわ!」
「また、1.6eurosの挽肉コースなの?」
「いや、いかん、いかん!それはいかんちゃ」
「探せ、探すんだ・・・」

探しまくる。

ん???こ、これは・・・・何?

Secreto(ヒミツ)・・・・de(の)・・・・cerdo(豚さん)・・・・Blanco(白)・・・・????


白豚のヒ・ミ・ツ!!!??

「なんて、素敵なネーミングなんだ!!食べ物なのに、ヒミツだなんて!」

「お値段は・・・1.56euros!

「ちょっと!この量で挽肉より安いじゃないの!奥さん!」

「でも、ヒミツって?」

「そういえば、前にSantiと買い物したときにSecreto de Iberico(イベリコ豚のヒミツ)を見つけことがあったが・・・あれと同じことか・・・」

「ヒミツか〜堅い肉なのかな〜おいしくないのかな〜出汁用なのかな〜。いやいや、PLANCHAって書いてるし・・・そもそもヒミツってどの部位よ・・・」

たまたま肉を整理していたMercadonaの店員に尋ねてみることに。

お「すいませ〜ん・・・・このSecretoってどの部位ですか?」
店「う〜ん・・・たぶん・・・このあたりかと・・・(首のあたりをもみながら)」
お「く、首の肉???」
店「ちょっとまって・・・あ〜PIERNAって書いてあるね〜だから、足のあたりかな〜(足を叩きながら)」
お「なるほど・・・で、堅いの?」
店「う〜ん・・・堅いけど、油が多いと思うよ」
お「まぁ、Secretoなわけだね。ヒミツな場所」
店「そうそう、ヒミツなんだよ。食べてみればわかるさ(笑)」
お「じゃ、試してみるよ。PLANCHAとも書いてるし」

この肉・・・突然知らないことを聞かれたためか、彼はPIEZAはPIERNAを見間違えてようだ。あとで調べたところによると、あばらあたりのヒレ肉のようだ。たぶんだが。「女と肉は謎めいていた方が素敵」な気がしたので、そのままでいいので深くは追求しないことにした。


さて、このヒミツの豚君を早速調理することに。

「PLANCHAと書いてあるから、とりあえずPLANCHAにしてみよう。でも、味付けはどうしよう・・・」

「このまえSevillaで食べたTipico料理、「Solomillo al Wisky」っぽくしてみようかね〜。ニンニク大量に使って・・・。」

↓こいつ

(解説:ソロミージョ アル ウィスキーと呼びます。Solomilloは辞書で引くとサーロインとなりますが、まぁ、ショウガ焼きみたいな形状の豚肉です。ショウガ焼きと異なるのは、た〜〜〜っぷりの・・・ほんと「嘘っ!!」ってくらいのニンニクがソースとしてかかってます。

おいらが食べたやつは豚肉には味はほとんどなく(塩味さえも)、すべてこの濃いソースで食べました。写真でみてもらえばわかるとおり、ホントすごいニンニクの量なので、食後、口が臭くなるのは必須です(笑)

al Whiskyとありますが、現在はウィスキーじゃなくって、Tinto(赤ワイン)を使っているそうです。名前だけが残った感じみたいです。もしかしたら、ウィスキーを使っているところもあるかもしれませんが、おいらが聞いた説明ではそういうことでした。探してみるのもいいかもしれません。

味はこってりしてますが、余裕でいけます。ニンニク大好きですしね。ポテトは少々オリーブ油の海を泳いでいてえぐかったです。)


とりあえず、調理開始。

【Secreto a la Esther】
01.多めの油を入れたフライパンを熱する。
02.肉を一切れいれて、肉汁を封じ込めるように手早く両面をPLANCHA!
03.ニンニクを半分投下。ニンニクの風味を付ける
04.弱火で少々焼く
05.Vinoを大量に投入。もう適当にどば〜〜っとかけてやった。
06.今回はおいらの通い婚相手のEstherのBodegaのVino。
07.残りのニンニクも投入
08.いくつかは瓶どこで皮ごと砕いたニンニクを使用
09.煮詰まって?Vinoの匂いが消え、Vinoが大分無くなるまで焼く。
10.できあがり

上に載せたSolomilloの料理とはま〜〜〜〜ったく違う見栄えの、また恐ろしく味も違うだろうと思われる料理が完成した

どこからどうみても、写真とは違う。

やはり、あのBarはSalsa(ソース)だけは別に作っているということらしい。あんなにしっかりふやけたニンニクソースを作るには相当時間煮込まないといけないだろうし。

なので、コピーしようと思ったが、完全オリジナル料理になったので名前を付けることに。

料理のネーミングとしてはタイトルのままだと「Esther風ヒミツ肉」って感じだが、それじゃつまらないので、「Estherのヒミツ」という名前にすることに決定。何となくいやらしく、いかがわしく、かつ浪漫が溢れるのでこれで良し。

残っていた冷や飯をチンして、お皿に盛る。その上に、Estherのヒミツを載せ、ついでにニンニクSalsaも少々かける。

で、お味の方はというと・・・

Cojonudo!

De Puta madre!

であった。

いや〜、何もしてないのにうまい。1.56eurosとは思えない味。肉は確かに固いのだが、それは日本のように筋があってかみ切れないとかいう堅さじゃなく、密度が超濃い鶏胸肉という感じ。ナイフがス〜っと入るわけではないが、筋はないので歯で簡単にかみ切れるし、脂が多いからかか、肉の味もしっかりとする。醤油とかで普通にステーキみちにしてもかなりいけるんじゃないだろうか。

肉自体結構大きいのが2枚はいっていて、ボリュームも満点。今回は半分の一枚しか使ってないのだが、ばっちり堪能できた。

以前は、1eurosのPancetaにはまったが、食事ということを考えたら、しばらくこのSecreto肉にはまりそうだ。

パスタや炒飯とかにも使っても良さそうだし、野菜炒めにしてもよさそう。

あ、Manolo曰わく、Andaluciaには、このSecreto肉をVinoで味付けした(今回おいらが作ったのとは大分ちがいそうだが)料理もあるらしい。ValenciaでもRuzafaあたりで食べれるらしいから、今度食べ行く予定。

【Irun~aの味】
料理のコピーで思い出したが、おいらはどうしても習得したいSalsaが一つある。それは、うちの家の前にあるBar Irun~aのPatatas BravasのSalsaの味。すごいシンプルな見た目に反して、かなり複雑で濃厚なのだ。このSalsaさえ覚えれば、Pistoみたいに大抵のTapasには使える!と思って、以前、味を思い出しながら作ったのだが、これまたま〜〜〜〜ったく違うSalsaになってしまったことがあった。

大興君から貰ったBodegaのVinoをくれるというフサエ嬢が先日遊びにきたので、Irun~aでCervezaとそのPatatas Bravasを頼む。

で、これ幸いにと、Irun~aのオヤジに、Salsaの作り方を聞いてみた。

お「ねぇ、ねぇ・・・このSalsa・・・何が入ってるの?」
オ「新鮮なトマトだろ」
お「うん」
オ「Un Pocoの黒胡椒だろ」
お「ほほう」
オ「あとは、オリーブ油だ」
お「うんうん!」
オ「Ya esta!」(それだけだよ)
お「ええええええええええええ!!!!!(嘘だ!!!)」
お「でも、すごい味があるじゃん!」
オ「全部、新鮮でいいものを使わなくちゃ駄目だ」
お「新鮮で・・・いいものね〜」
オ「あと、Aceite(オリーブ油)はCasera(自家製)のを使ってる。わかるだろ?」
お「うん・・・」
オ「いいオリーブ油は、それ自体味をたくさん持ってるから、それをたくさん使えば味がでるのさ」
お「うむ〜〜〜Caseraか・・・」

そんなにシンプルだったとは・・・おいらが作ったときは、ニンニクもたくさんいれちゃったし、pimenton(粉パプリカ)もいれちゃったし、あれやこれや、思いつく調味料いれちゃったよ。味を近づけるために・・・。だんだん遠のいていったけどさ・・・。

そんな話をしたあと、ぼ〜っとBarra(カウンター)の中にあるCocina(厨房)をみていたら、ふつ〜〜〜〜のオリーブ油を発見。

Caseraっていってたのに・・・あれ、Mercadonaでうってるのと同じやん!(笑)。でもきっと、Patatas Bravasとか、スペシャル料理の時だけはCaseraのオリーブ油を使っているのだろう。じゃないと、あの複雑な味は説明できん!

今度、試しに作ってみよ〜。


【La Casa de las Dagas Vladoras】1.3点(5点満点) スペイン語わかりやすさ度:5
(※多少ネタバレ含むので見る予定の人はとばしてください)

日本では「Lovers」というタイトル。全然違うヤン!って感じだが、まぁ、よし。原題は「十面埋伏」。これは計略の名前・・・なはず。三國志のゲームやってると、同名の計略名があるし。監督は最近だと、「英雄(HERO)」を作ったチャン・イーモウ

さて、映画・・・。もうつっこみどころ満載過ぎて、どうにもこうにも書く気になれない。もう・・・「英雄」同様、がっかり映画。もう、勝手にしなさい・・・って映画。同じように「グリーン・ディストニー」もMierdaな映画。

はっきりいってしまえば、チャン・ツィイーがいなかったら、おいらにとってはまったく救われない映画。英雄もグリーン〜もみたのだが、この映画も同様。

シリアスな話なのだが、笑いがこみ上げてきてしょうがなかった。これはおいらだけでなく、スペイン人も一緒。ゾンビ(ネタバレになるのでかかないが)がでてきっときには、流石にみんな「わははははっ!」なっていた。すごいシリアスなシーンなのにもかかわらずだ。

ほんとつっこみたいところはたくさんある。話の展開も独りよがりなら、「おまえら、登場人物が、いないという前提の観客だましてどうするんだ!」といいたいくらい。彼らはぜ〜んぶ知ってるのに、知らないフリをしてうちらをだます。そのありえないだまし方にみな苦笑するのだ。

もしかしたら、映像とか衣装とかに凝ったのかもしれないが、そこだけが浮くので、逆に哀愁を誘う。吹雪になる理由もわからないし、背中に短剣ささったままだし、逆さまに竹おりるわ、竹槍作るわ、兵士の頭>竹槍>竹>刀剣だは、抜け人だわ、意味わからない濡れ場やら・・・。

さらに、おそらくスペイン人にはおそらく、2人の男と1人の女のあのいざこざは理解できないんではないだろうか?おいらにも理解できない。

まぁ、中盤くらいまではチャン・ツィイーが可愛かったから許しつつ鑑賞し、終盤になるにつれて、それがだんだん許せなくなり・・・だけど、なんとかチャン・ツィイーにしがみついて納得させた。

この映画、矛盾するかもしれないが、スクリーンでみてもらいたいものだ。笑える度合いが違うはず。1600円くらいはらって無駄な映画をみるのも乙ってもんだろう。って、もうロードショー終わってるか・・・。

チャン・イーモウに関しては、幸せ三部作と名付けられた、「あの子を探して」、「初恋のきた道」、「至福の時」とすべてみていて、結構気に入っていたのだが・・・「英雄」でがっかりして、今回のこれ。

キャストがすごいだけに、目も当てられない。いったい彼は何のためにこの映画を作ったんだろうか?娯楽映画としてみても・・・ひどすぎるだろ〜。

でも、チャン・ツィイーはやっぱりかわいいけどな。

初恋のきた道」で・・・「ヤツにするなら、おいらにしてくれ!!」と何度思ったことか・・・。

面白くない映画をみて、面白い映画を知る。これ大事。比較しないとね〜。だから、この映画は必修映画として、誰かに勧めたいと思う。


帰りは、一緒に映画をみた、タカシ君、フサエ嬢とCervezaを呑んで3時頃帰ってきた。

いつものようにソファーで寝てしまったMi KyungとManoloを起こして部屋に戻り・・・ちょっとだけ遊んで寝た。