ポルトガルのGallo君の憂鬱

Masaquito2005-08-21

ポルトガルでは土産物屋等でかならず見かける、有名なBarcelosのGallo君はとてもかわいい。

ある日、Santiago de Compostelaへの巡礼の途中のある男が、いわれのない盗難の罪で死刑を言い渡された。なんとか無実を証明したい彼は、裁判官に彼が食べようとしていた「焼鳥」を生き返らし、さらには鳴き声まであげさせたら無実という約束をし、無事、焼鳥を生き返らせる。こうして無実を証明することに成功したその男は、巡礼が終わったあと彼はその地にもどって、このGalloを作ったらしい。
(おみやげ物屋の絵はがきで、日本語訳されていたGalloの由来より)

「焼鳥」って訳にププッって感じ

この文章読んだら、絶対日本人なら、「焼鳥」・・・そう、あの串に刺さった「焼鳥」を想像するだろう。あの細切れになった鶏肉が生き返えるなて、とっさにイメージできないだろう。せめて、ローストチキンとか、pollo asadoとか。あれなら、ま〜生き返ってもいいかな(笑)。


岐阜県にいったときのさるぼぼのように、ついつい見かけると買ってしまうGallo君グッズ。キーホルダー、コルクの絵はがき、小さいGallo君の置物、そして・・・その中でも、かなり秀逸なのが、こトップ絵のヤツだ・・・。

貧乏旅行だったため、かなり迷いに迷って買ってきた。

なんていったってVinoの瓶口にさすと、その口から、Vinoがトクットクットクッと出てくるて〜んじゃ、Vino好きなおいらは買わないわけにはいかんでしょう!

で、しばらく部屋ではVinoは飲んでいないのだが(夏なので)、せっかくだから使いたいと思い、一本開けて試してみることにする。

うふふふ・・・どんな感じなんだろう!

で、実際に装着するとこうなる。


もう身悶えながら、かわいい〜〜!いや〜ん!(黄色い叫び)


小走りでCocinaからコップを持ってきて、「いざ!!!」とGallo君を傾けたのだが・・・・


全くVinoがでてこない!!!

そ・・・そんな・・・バカな!!!

もしかして、管の中に何か(コルクとか)詰まってるのかもしれないと思って、管に口をあて、ふ〜ふ〜してみたが、普通に空気は通る。

冷静になり、すこし考えてみる。

で、考えてみるまでもなく、なんとな〜く答えがわかってしまった。

空気穴がないじゃん!

おいらもすでに齢30才。物理の授業はうけたことないが、それくらいは一般常識としてわかる。

Vinoの瓶は当然のことながら密閉されている。で、そんな瓶の口にコルクをギュギュと差し込み、注ぐわけだが・・・空気の入り口はGallo君の口しかなく、その一つしかない空気の入り口であるおちょぼ口から、Vinoはでてくるのだ。

どうないせ〜っちゅんや!

なんか夜中の4時に1人、がっかり。

っていうか・・・そうなってくると、このGallo君・・・いったい何に使うんだろ?

タカシ君が、Aceite(油)だか、Vinagre(酢)とかいっていた気がしないでもないが、あっちなら使えるんだろうか?

ちなみに、Gallo君と濃厚なキスをしながら・・・そう、ストローのように吸い込んだらVinoが飲めた

なんか、変な気分になってもっとうなだれた。


うなだれすぎて、日記どころの気分じゃないので、夜、タカシ君と一緒に見た映画の感想書いて、日記を終える。

【El Hundimiento】??点(5点満点) スペイン語わかりやすさ度:4(場合によっては5か6)

この映画・・・最初に日本語のタイトル・・・ヒトラー最後の十二日間」・・・をしっていれば、もう少し心の準備ができていたかもしれない。スペイン語のタイトルの方だけ(Hundimiento=沈没、下落、低下、崩壊、陥没、沈下の意)行く前に辞書で調べていってしまった。

映画はドイツの映画で、日本語タイトルからもわかるとおり、第二次世界大戦をあつかった映画。映画でだいたいドイツがでてくると、どこもかしこもテーマが第二次世界大戦になってしまうため、ドイツ人にとっては面白くても「またか〜」ってなってしまうと言っていたのを聞いたことがあるが、おいらも「またか〜」って感じではあった。

この手の映画の場合、戦争の悲惨さを伝えるということは大前提として、切り口が重要になってくると思う。おいらが戦争をあつかった映画で好きなのは、シンドラーのリストライフ・イズ・ビューティフルの2本くらい。後は何となく似通ってる気がする。

その意味ではたぶん、この映画の切り口は斬新だったんじゃないだろうか。ドイツの映画で、ヒトラーの没落を描くというのがどういう意味をもつのかまではわからないけど、それなりの何かはあったと思う。

で、点数が??点となっているが、それは、一番重要な要素となってくる、ヒトラーの感情の起伏が表情からしかよめなかったから。つまり、ヒトラーの言っていることがあまりわからなかった。わかれば、もっと楽しめたんだろうけど・・・いかんせん、テーマがテーマというのと、軍内部でのあの独特の敬語や単語を使用した会話のため、単語がいかんせん難しい。あと、人の名前もなにがなんだか・・・しかも、登場人物やたらと多いし。

もし現時点で点数をつけるなら、2.6点といったところだろうか。

また一つ、日本でみなくてはいけない映画が増えてしまった感じ。でも、2時間半はもう一回みるには長すぎる。

細かい描写はともかくとして、全体の大筋(ストーリー)をつかむのは特に難しくないのだが、やはり重い・・・重すぎる。ほんと、こんな時代に生まれなくて良かった・・・と思う。悲惨すぎる。

さらに個人的な感想をいわせてもらうと、なんとなく「日本の武士道」に相通じるものもあるのだが、多少、美化されすぎなんではないか?という気もする。

終戦まぎわということもあり、ホロコースト系の話もいっさいでてこないので、最後は一部の忠誠を誓った人間(側近たち)は忠誠のためか、どうせ戦犯として捕まったら殺されるってことでなのかわからないが、次々と自殺していところが、日本っぽい。

これがまぁ、史実映画としてではなく(この映画はいきのこったヒトラーの秘書の記録と回想から作られたらしい)、完全にフィクションな映画ならわかるのだが、まだだ60年しか立ってない過去の話だから・・・なんというか・・・う〜ん。まぁ、下手なこと言いづらいテーマなのでやめておく。

ついでに、水滸伝の最後のシーンも思い出した。大酒喰らってるところとか。

でもって、日本語のタイトルみて「ローラ・パーマー 最後の七日間」を思い出したのはおいらだけではないはずだ!

最後に、ヒトラーはおいらのイメージするヒトラーととても似ていてびっくりした。