Valencia vs Hamburgo

午前中、Rioの中、Kristin号疾走させてEstacion de autobusへ行き、Santanderまでのバスチケットを購入。30.23eurosなり。

0.23eurosがなんなのかすご〜い気になる
(Pesets(ペセタ:1euros=166,386pts)からの変換を忠実に・・・と思ったが、違った・・・)

思っていたよりも早く用事が終わったので、急遽そのままKristin号と共にCentroにいって、Hostalチェック。向かったHostalは駅前のXativaという通りにあったのだが、Salvaと間違えてCentroを小一時間彷徨う。結局、インフォにいって宿リストと地図を貰って事なきを得たが、Xativaが駅より左手の方にも続いているとは知らず、これまた見つけるまでに時間がかかってしまった。

宿がシャワーなし、クレジットカード不可ということだけ確認する。少々オヤジが無愛想で、うぐむ・・・って感じだった。宿自体は綺麗に掃除しているところを見ると、それほど悪くなさそう。

宿がタカシ邸の近くだったので、一緒に飯でも食べて、Horchataでもすすろうと、アポなしで突然チャイムを鳴らす。

お「ピンポ〜〜〜ン!」
タ「Si?」(ものすごい・・・疑った声)
お「おいらおいら。正樹だよ」
タ「あ〜〜〜〜!!!ちょっとまってね!」(見えないが満面の笑みと思われる)

残念なことにタカシ君は昼食をとったばかりだった。じゃ、せめてHorchataだけでも・・・と誘う。

小一時間ほど、休憩がてらCervezaを一本もらい飲みつつ、シンプソンズを見てから、Horchateriaへ。その前に、立ち食いPaella屋(el Palomar)で、お持ち帰りPaellaを購入。Valencianoはなかったので、しかたなくVerduras(野菜)を買うが、味はなかなか悪くなかった。

最近気づいたのだが、この店・・・立ち食いで食べるよりも、お持ち帰りの方が量が多い。値段は同じなのだが・・・。おそらく、皿のほうだと盛る人によって違うが、お持ち帰りのタッパーだと、毎回縁までいれてくれるから、量が一定なんだろう。

いつも行く、Doctor ColladoのHorchateriaはシエスタなのか、Vacacionesなのかわからないが閉まっていたので、広場でPaellaをむさぼり、別のHorchateria「El Siglo」へ。が、店は観光客でいっぱいであった。入ろうと思えば入れるが、El Sigloの斜向かいにある、「Santa Catalina」というHorchateriaにする。

この店はEl Siglo同様、昔からある老舗のHorchateriaなのだが、おいらもタカシ君もここでHorchataを飲むのは初めてであった。値段はMediaが2.1eurosと、El Sigloとほとんど変わらない。味もちゃんとしていた。ちなみに、ここではGrande(大きいサイズ)を頼んだはずなのだが、でてきたのはMediaだった。

この店は、どうも日本で言うところの「甘味処」らしく、甘いパン(伝統的な菓子パンっぽい)やら、パフェみたいなのもおいている模様。まぁ、甘い物が苦手なおいらには関係ないことではあるが・・・。

Horchateriaを後にしたあと、タカシ君が仕事までうちに遊びにくる。柿ピーを肴に、CervezaやTinto de verano(炭酸入りワイン。夏用の飲み物)でいろいろ語る。

夜8時半・・・タカシ君が仕事にいくのと一緒にでて、おいらはそのままフサエ嬢の家(German邸)に行く。

サッカーを見に行くため

今日はValencia 対 Hamburgoの試合。Intertotoというやつ。なんでも今日が最後で、これにもしValenciaが勝つとUEFAにいけるという。

Valenciaほどのチームが、UEFAにでるのにひ〜こらひ〜こらいってて、この試合を天目山というのは、なんとも情けないが、まぁ、UEFAにでれるかでられないかという大切な試合らしい。

学校から「Mestalla(Valenciaのサッカー場)に見に行くけど、行くか?6eurosだよ〜ん」と誘われたが、6euros払うほどでもないので、それは断るが、一応Final(最後)ってことなので、最近徐々にサッカーについてわかってきたこともあって(練習場いってカルボーニと写真とったし・・・)、みておいてもいいかな〜という気はあった。だが、1人で見て盛り上がれるほどでもないので、サッカー好きのフサエ嬢に電話したところ、テレビで見るというので、行くことにしたわけだ。

学校には8時半集合といっていたから、9時か9時半くらいに試合が始まると思っていたのだが、実際試合がキックオフしたのは10時。待ってる間にCerveza飲んで腹ポンポンになる。

試合についてはとくにいうことはない。試合の結果は0-0の引き分け。なんともまぁ〜ヘボい試合だった。カルボーニがやたらテレビにでていたのでうれしかったが、アングロとやらはあまりうまくない気がする。素人目だが・・・。

Intertotoというのは、ホームとアウェイと2戦して、その勝敗で進んでいくトーナメント方式らしい。で、前回アウェイでValenciaはHamburgoに1-0で負けていた。なので、今回は勝つといっても、2-0で勝たなければいけなかったらしい。そうフサエ嬢が教えてくれた。最悪1-0でも、PKで勝てる可能性もあるので、とにかく1-0にはもっていかなければいけない・・・そういう試合だったのだが・・・。

もう駄目駄目。ヘボかった。

ってことで、結局、試合は引き分けだが、UEFA進出ならず!!!という結果に終わる。

なんといっていいか・・・残念。

試合が始まってすぐにGermanが帰ってきた。彼は大のサッカー好きで、昔おいらの先生だったときも、Pausa(休憩)の時はいつも新聞でサッカー情報をみていた。

が、帰ってきた彼は

「あ〜今日サッカーの試合か・・・何対何だ?何?0-0?前回の時はどうだったんだ?え?負けた?いくつで?1−0で負けたって?じゃ〜、今回は2-0で勝たなきゃいけないのか・・・まぁ、ホームだから大丈夫だろう・・・」

と、なんとも興味なさげに見えた。Intertotoはとても地味というか、マイナーらしいので、Valenciaファンとはいえ、あまり興味がないのだろうか?そこんところよくわからん。

なのだが・・・試合が始まると、もう大変。怒鳴り散らすなんてもんじゃない。

「バカが!」(Mierda!:意訳)
「Fuck!」(Joder!)
「アホどもが!」(Cabrones!:意訳)
「サノバビッチ!」(Hijo de Puta!)
「コニョ!!」(Con~o:女性器:日本語に翻訳不能
「おまえらはサッカーわかってない!!」
「だから、違うっていってるだろう!あ〜〜〜!!!」
「だから!!上は駄目だっていってるだろうが!ボケ!」
「ヤツはでかいんだから、上通すな!Torre(塔)だ、Torre!!」
「このタマなし!」(Mariconada!)
「頼むから!頼むから!!あ〜〜〜〜!!!」
「この恥知らず!」(Sin Verguenza!)

と、もうすごいすごい・・・。

本当にValenciaファンなの???と疑いたいくらい、ものすごい罵声だった(笑)。

そして、スペイン語スラング出血大サービス。もしスペインについたばかりの人間がこの場にいたら、たかだか90分だけで、calle(通り)で自然に覚え習い身に付いていく、スラングのすべてが覚えられただろう。もっとでてきていたが、3年いるおいらでも聞いたことのないものもいくつか混じっていた。

フサエ嬢曰わく、Valenciaの監督のキケ(たしかそんな名前)がGermanは大嫌いらしい。そして、最近の不甲斐なさに腹を立てているらしい。そう考えると、先ほどの罵声も、Valenciaへの愛ゆえに・・・ととったほうがいいのだろうか?

サッカーファンの心は複雑である。


試合終了後・・・珍しく酷い頭痛に襲われる。頭痛持ちでもないし、頭痛付きの二日酔いも滅多になく、あまり風邪も引かないおいらは、頭痛にたいして慣れていない。薬は嫌いなのだが、あまりに痛くてクラクラするので、優しさ一錠のバファリンをフサエ嬢からいただく。30分ほど痛み苦しんでから、1時半頃帰宅。

薬のおかげで落ち着いたのか、すこし元気を取り戻し、これまたフサエ嬢から借りた宮本輝の「優駿」(上巻)を読んで、しばらくして寝た。