誰かさんにそっくりだ・・・

昼間。ペコちゃんが家に来る。土曜日にValenciaを発ってしまうので、これまでにおいらが撮ったデジカメ画像や先日のTomatinaの写真が欲しいとやってきた。

おいらの部屋に来て、Vinoの空き瓶を見るなり、彼女の口癖「ありえな〜〜い!」が飛び出す。スペイン語でいうと「NO〜〜〜PUEDE SER!!!」(ノ〜プエデ セ〜〜ル!!)だ。どうでもいいが。

3時頃家を出てEl Corte Inglesにペコちゃんを連れて行く。先日のエリゾウ同様、Valorのチョコなんかをおみやげに買いたいという。普段はナイト友君が担当するのだが、今日はおいらがやってみる。リアル20才のペコちゃんとの会話は、これがまた意外と難しい。おかげで話題をポンポン変えざるしか手がない。まだまだ修行が足りん。

エリゾウのように大量のチョコを抱え持つことはなかったが、なにやらいろいろチョコを買っていた。Turronは前回買って不評だったらしいので、完全に無視されていた。

チョコのあとは、何故か缶詰。ママ〜に頼まれたらしいのだが・・・

ペ「まずはムール貝なんですけど・・・」
お「あ〜Mejillonesね・・・この辺だね。」
ペ「いっぱいありすぎですよ〜。どれが美味しいんですか?」
お「・・・・値段みればいいんでない?おいらが買ってるのはこの安いヤツだけど・・・」

すると、一缶6.8eurosもするMejillonesをカゴに放り込む彼女。他にも缶詰の中ではかなり高級なBerberecho(ザル貝とかいうらしい)も購入していた。

金持ちっていいな〜。成金のおいらとは何かが違うよ。


ペ「で、次は・・・ウナギの稚魚の缶詰なんですけど・・・わかります?」
お「え???ウナギの稚魚???Anguilaのこと?」
ペ「私はよくわからないんですけど・・・母親がウナギの稚魚がどうとかって」
お「ウナギの稚魚・・・あ〜〜〜〜!!!!!!」
ペ「わかります!?」
お「はいはいはいはい。バスクの方のTipicoでしょ?たぶんそれだと思う。それしか思いつかないし・・・・。でも、あれ、ウナギの稚魚じゃなくって、見た目がそんな感じだからそういう名前が付いてるだけだよ。魚のすり身みたいなもん。ウナギのエキスとか入ってるかもしれないけど・・・ウナギではないけど、いいの?」
ペ「ええ。大丈夫だと思います。」

ということで、Angula(ウナギの稚魚)という名前の缶詰も購入。

おいらも、おみやげ・・・・チョコレートと缶詰とかで逃げようかな・・・買っていくつもりなかったけど・・・。

その後、Metroで友君の家におじゃまする。あわよくば友君と遊べると思ったが、満身創痍な顔を見たら「どっかで一杯・・・」とはいえなかった。

相変わらずジンジンしていた指のために消毒液を借り、小一時間でペコちゃんと一緒に友君邸を後にした。

ペコちゃんが授業があるので学校に向かっていくと、アサコちゃんを発見。図書館に勉強にいくところだったが、「一杯・・・」といって、オヤジBarへ強制連行。ペコちゃんとはここで別れる。わらしべ長者な気分だ。

アサコちゃんとも小一時間ほど話をする。歴史や美術の話でもりあがっていたが、まさか宮武 外骨を知っているとは思わなかった・・・。趣味が似ているかもしれない。

家に着くと、どか〜〜〜!っと疲れが押し寄せてきた。

なんかおかしいぞ・・・最近調子が悪い・・・寝不足かと思ったが、昨夜は寝たし・・・昨日も酔っぱらうの早すぎたし・・・なんだ・・・そういえば、だるいし・・・咳もでてるような、出てないような・・・食欲もないような・・・う〜ん・・・あっ・・・・これって風邪?

普段から風邪は引かない!と自分に思いこませている(病は気からなので)ので全く原因リストにはいってなかったが・・・多分風邪っぽい。そういえば、ペコちゃんも風邪ひいたとかいってたような・・・。

おそらく、みつ→エリゾウ→ペコ→おいら・・・というルートで流れてきたのだろう。

これからまだまだValenciaに人がやってくるので、療養をとるためにベッドに横になる。

今日は・・・もう外にでるのはやめよう・・・・。


と誓うや否や、電話が入る。

今空港に着いたというKさんからだった。宿到着後、どっかで軽く飲み食いすることとなる。

このテンションで1人は厳しいので、タカシ君に連絡すると、二つ返事でOKとのこと。助かった・・・。

宿前に向かえに行き、タカシ君と合流。全員、それほど腹が減っていかったので、軽く飲むことになったのだが、彼女の要望は「美味しいVinoが飲める店」というものだった。

これは良く言われる要望なのだが、意外と難しい。美味しいVinoなんて人によって違うし、金出せばいいVinoはたくさん飲める。おいらとタカシ君は、「すごい安いけど、十分に旨いVino」専門なので、気さくに入れるような店で、ちゃんとしたVinoを飲める店を知らない。

悩んでいる時間ももったないないので、昨夜同様TASCA ANGELに連れて行くことにする。

Kさんは現在東京在住だが、出身は大阪の岸和田。タカシ君との会話は関西弁になるかと思いきや、見事な関東弁。うちら二人で「関西弁話せ〜!」と言っても、「もう長いこと住んでるから・・・」と照れて関西弁を話してくれなかった。

そんなことよりも、彼女・・・メグミさんにそっくりで、タカシ君もおいらもびっくり。声も似ているのだが(綺麗な声をしている)、会話の仕方、飛び方がもう見事に一緒なのだ。

月並みだが、「天然ボケ」ってやつなんだろうか・・・。

ボールを拾いにいくのが、もう大変大変。

K「さて、あたしの仕事はなんでしょ〜?」
タ「ちょっと待って!!考える・・・」
お「服飾?」
K「服飾って?」
タ「・・・・しらんのかいっ!」
お「アパレル?」
K「アパレルって?」
タ「・・・・」
お「じゃ・・・布地作る人?」
タ「あはははは!ちょっと受けた」
K「・・・・」
お「で、何よ?仕事・・・」
K「ひみつ〜〜〜!」
お「・・・・・」
タ「・・・・・」

こんなもん序の口で、疲れているのも忘れて彼女のポンポン飛ぶ会話をタカシ君と二人で拾いまくる。もうぜぇ〜ぜぇ〜は〜は〜。

途中から、TASCA ANGELのオヤジとお姉さんとのスペイン語会話になる。この店、3人兄弟+母親(父親は3年前に亡くなった)の家族経営で、今日いるのは長男と真ん中にあたる妹が店番だった。

この妹の方がもう話す話す。スペイン人全開で話す。兄さんの方も負けじと話すのだが、怒濤のように話すのは妹。

Sonyの話から、パソコンの話になって、経済の話になって、アジア料理の話になって、フグの話になって、喫煙の話になって・・・。

スペイン人の話題もものすごい飛び方をするのだが、それはある程度流れがみえなくもない飛び方なので、ついてい行きさえすれば何ら問題ない。ただ、話す量が半端ないので、こっちでもぜ〜ぜ〜は〜は〜。

12時頃・・・TASCA ANGELを後にして、もう一軒梯子するつもりだったが、時差ボケがなんとかとKさんは帰宅。なんかしらないが、彼女の弟に似ているというタカシ君に「がんばってね〜がんばってね〜」といって帰っていった。タカシ君は「何をがんばんねん!」と何度も彼女に言っていたが、のれんに腕押し、立て板に水。「うふふふ〜」とロビーに消えていった。

絶対・・・絶対・・・・彼女も呪いを持っているはずだ!


Kさんの電話と前後して、フサエ嬢とそのお友達3名が途中で合流するという電話をもらっていたが、それもお友達が疲れたため中止になる。

最近、うちの側に旨いRibera del dueroが一杯90centimoで飲めるBarをみつけたので、そこにタカシ君を連れて行って、軽く飲み直すことに。

アルゼンチン人が経営するこのBarは静かで雰囲気もよいので、帰るまでのお気に入りになりそうだ。

タカシ君とここ最近の出来事を振り返りつつ、将来の話をしつつ、まったりとVinoを飲む。

Copaで4,5杯飲んだところで、明日に備えて解散。

明日は、ペコちゃんのDespedidaでLabradorへ。ペコちゃんはあったことはないが、昨日あったIzumiちゃんも紹介したかったので招待したし、今日のKさんも勢いで呼んでみた。いろんな意味で賑やかになりそう。

これでメグミさんがいれば、メグミvsさおりvsKちゃんの会話がみれるのにな〜。

立つ鳥後を濁しまくってやる。