おさるのナターシャ vs CAMEL vs Barcelona vs Valencia

Masaquito2005-09-21

おさるのナターシャ!イスラエル生まれ♪

今日は一日この歌詞が頭から離れなく、何をしていてもついつい口ずさんでしまう。

というのも、ひょんなことから、高野寛「おさるのナターシャ」を入手したから。

天気の良い日曜には必ずかける「相変わらずさ」もこの高野寛の曲。

日本では絵本付きで800円で売られているというこのCD。

歌詞を要約しておくと・・・

イスラエル生まれのナターシャがある日転んで、頭を石で打って昏睡状態になり、両親や弟たちが見守るなか、三日三晩寝込んで、4日目の朝に目が覚めたと重うと、二本足で立ち上がり三日三晩踊って、また寝た・・・

歌詞も曲調も可愛らしくしているので絵本にぴったりな感じはするのだが、いかんせんお話がリアル過ぎ。イスラエル生まれ♪ってのも、曲調に会わせて選んだんだろうな〜と思いながら、何度も何度もかけては口ずさむ。たまに「和歌山生まれ♪」とか「スペイン生まれ♪」とかに変えてみたりもした。


何度も聞いていると、絵本がどんなもんなのか見てみたくなり、ググってみることに。

で、見つけたのがこれ

ほほう・・・イメージ通りじゃないか・・・悪くない。

他にもないかと調べていると、こんなんも見つけた。


なるほど・・・リアルリアルだと思っていたら、実際にあったことを物語にしたらしい。「こりゃ調べるしかない!」とさらにググってみる。今度は「イスラエル」と「ナターシャ」という単語で。


でみつけたのがこやつ


・・・・見なきゃ良かったかも

絵本の挿絵はあっと今に消え去り、「猿の惑星」「続・猿の惑星」「続々・猿の惑星」・・・・が頭の中で細胞分裂

好奇心ってのは時には仇となるという良い例だ。藪をつついて蛇を出すってまさにこういうときに使うんじゃないだろうか。

まぁ、なんにせよ、「おさるのナターシャ」おすすめなり。


さて、日記。

朝、ものすごい連打されたチャイムの音で目覚める。気づいていたが、どうせまた、チラシ配りとかが「扉開けて〜!」っていうやつかと思ったからだ。今更おいらに小包送ってくる人もいないだろうし・・・。

(※説明すると長くなるのだが、こっちのPISOは玄関の中に郵便受けがある。そのため、郵便局員やチラシ配りの人間は、適当な階の呼び鈴を押して、その時点で家にいる人に玄関を開けて貰う。開けて貰うといっても、ボタン一つなので、わざわざ下におりてくるというわけではない。で、郵便局員やチラシ配りもバカではないので、だいたいその時間にいる部屋を覚えておいておすので、おいらは良く被害にあう。昼間はひきこもってたり、寝てたりするから、おいらが開ける仕事をやっていたわけだ)

だが、あまりにしつこい。もしかして、今この建物にはおいらしかいないんじゃないか・・・いや、何故、彼らがそんなことがわかるんだ・・・どうして、うちらの部屋を選ぶ・・・。

ブ〜〜〜ブ〜〜〜ブ〜〜〜ブ〜〜〜ブ〜〜〜〜!!!

もう高橋名人真っ青の18連射くらい。

流石に起きて、受話器を取る。

お「はいはい・・・」
?「扉開けて・・・」
お「あいよ・・・」

やっぱりかよ・・・と起こされたことに腹を立てながら、Cocinaへ行ってCafeを入れる準備をする。

まだ午前中じゃないかよ〜!昨日寝たの遅かったんだから、もっと寝させてくれよ〜。朝から掃除したくないよ〜。もう飽きたよ〜!

そんなことを考えながら、Cafeをいれてタバコをくゆらす。風は少し涼しい感じだが、外は良い天気。

なにやら遠くで、ドンドンドンって音がする。

「え??うち?」

急いでズボンをはき(基本的においらはパンツ一枚で徘徊している)、慌てて玄関へ行き、扉を開ける。

オヤジが立っていた。

大分玄関前で待たせてしまったのか少し不機嫌。

男「Manolo・・・○○○・・・○○?」(○は苗字。スペイン人は2つある)
お「うん・・・おいらの同居人だけど」
男「これ・・・配達物」
お「・・・・あっ!!!!!」

CAMELの円形ビーチタオルだった!!!

おいらがManoloの名前で注文したものだ。

8月31日に申し込んだのだが、まさかこんなに早く届くとは思っていなかった。スペインだけに、帰国まで間に合わない気さえしていたからだ。

多分、配達代(着払い)と思われる5eurosを持って行かれる。

なんだよ、タダじゃないのかよ・・・とちょっとムッとするが、まぁ、そんなもんか・・・。

これも話すと長くなるが、書いておく。

CAMELはタバコのCAMEL。スペインではCAMELを吸っている人間はごまんといるが、おいらは日本でもCAMELを吸っている数少ない人間の1人。CAMELを売っている自動販売機は少ないので、いつも苦労するが、テーブルにおいておいても絵になるし、ラクダが愚鈍そうでかわいいので気に入っている。

で、おいらはいろいろCAMELグッズを集めている。といってもZippoライターとか、財布とか、キーホルダーとか、空き箱とかそんなもんだけど。

そのCAMELが、4ヶ月ほど前から先月の末(8月31日)までPromocion(販売促進企画?)をやっていたのだ。

タバコを買うと、その中に小さい番号が書かれた紙切れが一枚はいっていて、それを集めて、CAMELグッズを貰うというもの。5枚でライター、15枚でTシャツ・・・といった感じ。

この企画でおかしいのが、一番最高の商品である、四駆のいかついバイク(トラクターみたいにすごいやつ)。これを貰うには1万枚の紙切れが必要となってくる。

1万枚って・・・仮に一日一箱吸ったとして、一ヶ月で30枚。一年で360枚。10年で3600枚・・・つまり30年かかるというわけだ。

誰かと共同で・・・たとえば10人集めてやったとしても、3年はかかる。吸う箱数を増やしても、えらい時間がかかることにはかわりない。っていうか、そんな量のタバコ吸わせちゃいかんだろ〜とも思う。

まぁ、いい。

で、おいらが欲しかったのは、今回もらった円形の巨大ビーチタオル。3人くらいで座れそうな大きなタオルだ。

これを貰うのに必要な枚数は200枚

おいらがタバコを吸う量は、平均一日1箱。Fiesta時で2箱(またはそれ以上)くらいなのだが、このPromocion自体3ヶ月か4ヶ月くらいしかやっていなかったものなので、普通に考えれば、30箱×4ヶ月で120枚となり、全然足りない。

ということで、協力者(ボランティア)をつのり、当時はまだいた大興君とフサエ嬢に手伝って貰った。おいらはおいらで道に落ちているヤツを拾ったり、Barとかで誰かがいらなくて起きっぱなしなのをささっ!と奪ってきたりなどしていた。そんな生活が3ヶ月くらい続いていたのだ。

200枚はかなりきつかった。協力者がいなければTシャツ数枚(15枚で交換)とライター数個(5枚で交換)となっていたに違いない。感謝感激なり。

8月31日ギリギリに何とか200枚揃え、すべてを封筒に詰めてポストに投函。

それが、届いたのが今日ってわけだ。

今、正確なプレゼントの枚数を調べようと公式サイトを見に行ったら、9月31日まで延長されていやがった!!!

なんてこったい・・・まだあれから吸い続けて15枚くらい紙切れ残ってるんだよな〜。Tシャツくらい貰おうかな〜。


長くなってきた・・・。まだネタ半分しか書いてないのに・・・。


昼食は久しぶりに憎々しい肉を食べたくなったので、Secreto de cerdo(8月18日「ヒミツの豚肉のお味は?」は参照)を買ってきて作ることに。

すでに何パターンか味付けを変えて作っているので、今回も違う味つけで作ることにしたのだが・・・なかなか思いつかない。シンプルにスペイン風にしようかと思ったが、米に合わすなら味付けが濃い方がいい。

冷蔵庫の中を見ていると、最近すっかり使うのを忘れていた、ハワイのサモハンキンポー印の「SAM CHOY'S」が目に飛び込んできた。(6月21日の「ハワイ土産(貢ぎ物)紹介!」を参照)


ってことで、ハワイとスペインの「謎」のコラボレーション。

Secreto豚を細切りにし、サモハンキンポーソースでちょっと煮詰める程度に焼くだけ。Tinto(赤ワイン)が少し残ってたのでいれてみたら、肉があっという間に赤くなった。

このサモソース・・・うまいのだが、調理している時の匂いがすごい。酸っぱいというか、なんというか・・・。何が入ってるかわからないだけ(読めない)に怖い。

今回は煮詰めすぎたせいか、なんとな〜く、蒲焼きのタレみたいな味になった。濃い焼き鳥のタレというか・・・。う〜ん、使うたびに味が変わるサモソース。恐るべし、ハワイ。

Bar Irun~aのソースの作り方を覚えたため、スペイン人並にたっぷりとオリーブ油を使ってしまい、少々胸焼け。肉全部食べきれず、少し残した。


食後、最近もううんざり気味な引っ越し作業。

まずは、すでに日課となってしまったVinoの空き瓶捨て。憂さ晴らしとばかりにガチャン!ガチャン!ガチャン!と割りまくる。

押入のさらなる奥を掃除。春が引きちぎりまくった新聞やビニールのカスがでてくる。その中から3年前の・・・当時Valenciaについたばかりのころの写真が大量に発掘される。

オーストリアや南フランス、Pamplonaのサンフェルミン・・・。懐かしすぎる・・・。あの時、一緒によく遊んでいたメンバーが写っていた。当時は、学校にもいっていたので外国人の友達が圧倒的に多い。いつか彼らを訪ねに国々を放浪したいものだ。

それらの写真をアルバムにしまっていく。封印しないといけなさそうな写真も大量にあったが、そんな整理してたら掃除が進まないので、とりあえずアルバムにつっこんでいく。


夜9時・・・作業を中断して、Barcelona対Valenciaの試合をBarに見に行く。おそらくおいらと同じように引っ越し作業にうんざりしているだろうタカシ君も誘う。

サッカーには相変わらず深みにはまるほど興味がもてないおいらだが、対Barcelona戦ということで、近所のBarも活気づいていた。入り口には黒板やコルクボードがおかれ、それらには「21 Miercoles Barcelona vs Valencia」(21日水曜日、バルセロナ vs バレンシアと書かれている。
(ワールドカップのときに、日本は、サッカー場以外で、サッカーが見られるBarやらレストランが無さ過ぎると問題になったが、スペインではそんなことは絶対にありえない。有料放送に契約しているBarなんと腐るほどあるので、適当に入れば、大抵試合のある日ならテレビにはサッカーが映し出されている。)

そして、今日は学校(Costa de Valencia)の企画で、観戦ツアーが組まれ、ケイコちゃんを含め、数人の日本人がわざわざBarcelonaのCamp Nou(Barcelonaのサッカー場の名前)まで試合を見に行っていた。

お祭り好きなおいらとしては、サッカーそっちのけで盛り上がらなくてはいけない気がしたので、珍しくBarでサッカーを見ようと思ったわけだ。


サッカーの試合状況を細かく書こうと思っていたが、すでに恐ろしく日記が長くなってる気がするので簡単に済ますことにする。


前半戦は・・・良いとこなしで終了。はじまって15分くらいたったときに、Valenciaに一回「惜しい!!」と思えるチャンスがあったが入らず。Barcelonaに良いように攻め込まれている感じが強かった。本当にValenciaって強いの?(または強かったの?)と思えるくらいのプレー。あまりに退屈なので、たまにアップで映し出される選手の名前をタカシ君に質問しながら見る。復習復習。

そして、前半終了間際・・・Barcelonaにあえなく一点入れられる。その2分後くらいに前半終了。粘れよ〜〜〜!!!と失意のままハーフタイムを迎えることになる。


はっきりいって、Barcelonaが強いのは知ってるが、Valenciaが強いのはよく知らない。なので、試合を見にきていながら、そしてもちろんValenciaを応援してはいるが、最初からBarcelonaが勝つんだろうな〜と思っておいらは見に来ていた。それは試合の流れをみてても、素人目でそう思うくらい、パス回すが違う。

おいらは自分が見ている試合で「Gooooooooooool!!!」と叫びたいだけなので、とにかく負けてもいいから一点いれるところを見たい。ただそれだけだった。

で、後半戦。この後半戦は超笑えた。

多分始まって20分後くらいのこと。Barcelonaのペナルティーエリア内で、Valenciaが絶妙なプレーをする。本当に転ばされたのか、それとも自分でこけたのかわからないが、あれはうまかった!まんまとPKをゲットしたValencia。David Villa・・・こやつ、若かりし頃のアントニオ・バンデラスに似ているとおいらは思うのだが・・・が、綺麗にPKを決め1−1となる。

「Gooooooooooooool!!!」

俄然やる気になってくるおいらとタカシ君。もうテレビに釘付け・・・という状態になるや否や・・・なんかボールがBarcelonaのゴールを割っている。

再び、

「Goooooooooooooooooool!!!」

「・・・・」なうちら二人。

お「え?なにがあったの?え?これ入ったの?なに?」
タ「わからん」

実際は知らないが、テレビではPKをいれてから1分と経ってない。

スロー映像が流れる。

Barcelonaの某がボールをキーパーに戻した〜〜〜〜キーパー足でボールを止めた〜〜〜〜そして、前に蹴り出すぅぅ〜〜〜〜お〜〜〜っと・・・誰かが走り込んでいるぞ〜〜〜〜!!!誰だ〜〜〜〜??お〜〜〜??その男跳んだぞ〜〜〜〜ケツから跳んだぞ〜〜〜〜〜キーパー蹴り出した足止まらないぞ〜〜〜。

おしりから跳んでいったValenciaの選手のスパイク裏かケツかしらないけど、そこにキーパーが蹴り出したボールがあたって、柔らかに弧を描いてキーパーの後ろに跳んでいったと思うと、そのままテインテイン・・・とゴールを割ってしまった。

大爆笑

いうたら、石崎君が破れかぶれで跳んでいったら顔面にあたって、それがシュートになり若林君、呆然・・・って感じ。

この今日の英雄の名前はDavid Villa

おそらく、パテルナの練習場でみたかもしれないが、名前は完全失念していた。しかし、今日のこの試合のおかげで彼の名前はすでに忘れられないものになった。

いや〜、Valenciaのバンデラス!Valenciaの石崎君・・・最高っす。あんた。

いぶし銀のカルボーニに続いて、あんたを今度から応援するさ〜。


面白かったのが、その後、一緒に見ていたおそらく100人くらいのサッカーファンが、先ほどのVillaのファインプレーをもう一度期待していたとうこと。キーパーが蹴り出そうとするとき、Valenciaの選手が走り混むと、「行け!行け!」とはやし立てる。「タカシ君はそんなこと二度もあったら大変やねん」といっていたが、あったらあったで面白いとおいらも思った。

試合終了間際に、Divaio(おいらは嫌い。なんか冷たい)とVillaが交代したが、ベンチに戻るVillaをテレビの前の皆が拍手で見送ったことはいうまでもない。

で、試合。

2−1のValencia優勢でしばらく進む。このまま勝てば最高やん!!!なんとか逃げ切れ〜〜!!と祈ってはいたのだが・・・さすがはValencia・・・いや、さすがは強豪Barcelonaというべきだろうか・・・ヘボいミスで同点にされる。終了10分前のことだ。

トッポジージョのロナウディージョがゴール前に軽く蹴り上げたボールをキャッチしそこねる。そこに切り込んでいたDeco(多分。こいつすごいわ)に簡単にいれられる。

もうがっかり・・・カニサレス。なにやっとんじゃい、われ〜〜!!!女遊びしすぎなんじゃないのかね〜。

その後、彼はもう一度キャッチミスをして、周りをひやっとさせた。

カニサレス・・・多分次の試合でれないんじゃないの?あれは酷い。

勝ててた試合だったのに・・・。試合は同点だったが、勝負には完全に負けていた気がする。Valenciaがまた強くなる日はくるのだろうか・・・。


あと気になったことといえば・・・そうだな〜・・・エトゥーってヤツはすごい。あと・・・Ayalaさん(サッカーファンの中ではAyalaには「さん付け」らしい)の髭は相変わらず濃く、前にあったときよりも髪が伸びていた・・・アイマールは相変わらずロードオブザリングイライジャ・ウッドだったし・・・名前忘れたけど、昔Barcelonaにいたクリクリ頭のオランダ人・・・なんだっけかな・・・長い名前のやつが、Barcelona戦なのででると思ってたがでてこなかった。因縁対決みたかった。カルボーニはでてこなかった。ルフェテって名前、何度聞いてもすぐ忘れてしまう。

そんなところかな。

あ、そうだ。

Valenciaの応援に害にならない程度に、Celtaのファンになることに決定。前々から気になっていたのだが、Celta=ケルトではないか!?Vigoだし・・・と思っていたが、今日タカシ君にきいたら、やはりCeltaはケルトのCeltaらしいので、ケルト人好きなおいらとしては応援しないわけにはいかない。チームのマーク?ロゴ?もかっこええし。

ということで、Celtaの選手は誰もしならいし、試合もおそらく一度くらいしかテレビでみたことはないのが、応援することに決定。あくまでサイトでチェックするだけだけどな・・・。


試合後、久しぶりにRicoricへ。

眩しそうな弟の方と挨拶をする。

お「Hola!」
弟「Hola!すごい久しぶりじゃないか〜〜!」
お「うん」
弟「どこにいた?」(DONDE?とだけ聞かれた(笑))
お「ど・・・どこって・・・ここにいたよ。でも、帰国するから準備がね〜」

Ricoric・・・行くの怖くなってきたぞ(笑)

でも、あいかわらずRicoricのケバブは旨かった。


その後、まだ飲み足りないのに、最近第二の通い婚になりつつあるBar(Duen~oは男なので、「婚」ではないが・・・)へいってRibera del dueroのVinoをタカシ君と呑む。

で、1時半くらいに解散。

長い一日であった。

追記
マサユキのやつは、先日あれほど約束したのに、Camp Nouまで行き、Barcelonaを本気で応援し、Valenciaにブ〜イングして帰ってきたらしい。帰ってきたらタカシ君と二人でシバク予定。まずはBarcelonaのライターを投げ捨ててやる。