もぐってみた

朝は早起き。7時に起きる。時差ボケの恩恵。

優雅に朝食も食べちゃったし、cafeteraでコーヒーもいれちゃったし、時間たっぷりの生活を享受するが、朝って意外と時間たつの早いのね。知らなかったよ。あっというまに10時とかになってるし。たぶん、深夜の方が時間が経つのが遅いと思う。いや、絶対に。

マリちゃんが授業にでるというので、彼女の通う某外国語大学へついていく。最初は適当なところで「旧約聖書」でも読んで待っていようと思ったが、せっかくだから、授業に潜ることにする。

マ「大丈夫かな〜周り若いよ〜」
お「大丈夫だって〜。おいらこう見ても若いぜ!ふけ顔だけどな」
マ「でも、18とかいるよ?」
お「うぐむ!!一回り違うのか・・・一回り・・・うむ〜自信なくなってきた」
マ「まぁ、人多いから潜ってもばれないけどね」
お「一回りか・・・ケイコちゃんのいうところの『ピチピチの女子大生』ってやつか・・・うぐむ〜肌の張りはごまかせないけど、おいら肌は綺麗なほうだし・・・大丈夫だろう・・・」(ひとりごと)

教室にはいってみる。

大きい教室といっていたが、この大学にとっては大きいだけど、うちの大学だったら語学用の教室でかなり小さい部類になる。大学の規模が違うからしょうがない。

あたりを見回し、受講している生徒を見学。

うん・・・確かに若い。

お「でも、みろみろ・・・おいらの右にいる・・・ほら、あれ!」
マ「どれ?」
お「あれだって!あれよりは絶対若く見えるって。っていうか、全然いける!」
マ「よかったね〜」

まだまだ学生でいけることが判明。働かないで、大学いって、交換留学生とかってのも悪くないな〜とか思う。Valenciaの大学と姉妹大学なのは・・・三重とか鹿児島か・・・ちょっと遠い。やめておこう。

授業内容はイスラム建築総論」というもの。大学時代この辺は結構やったので、得意ジャンルでもある。今回のこの授業は一般教養レベルとのことだったので、とくに気にせず参加したが・・・想像以上に基礎中の基礎で、前半は少々退屈であった。

先生は年齢不詳のかなり若々しい女性講師。トルコに6年いたということなので、相当経験値は高いんだろうけど、トークがあまりうまくない。先生になったばかりなのかもしれないが、きっと机の向かっての勉強が得意なタイプなんだろう。そうとう頭が良いと見た。

徐々に周りが机に沈み込む中、最後までしっかり授業を聴講する。全体的にはなかなか悪くなかった。また別の授業にもぐってみるのも悪くないが・・・働かなくては・・・。

今日は、数回にわたって某デパートの地下でVino Espan~olaを物色。

フランス、イタリアを筆頭に、ドイツ、チリ、アメリカなどのプレートがかかっているのだが・・・なぜか・・・

スペインがない!!!!!

ペコちゃんが乗り移り、「ありえな〜〜い!!」とひとりごちる。

っていうか、実際問題、冗談じゃなくって、ありえないだろ〜!!

フランス、イタリアはまぁいいよ。前もそうだけどさ。でもさ〜、そろそろ「スペイン」のプレートも作ろうよ〜。

まぁ、あまり有名なりすぎて、高くなっても困るんだけどさ。

それでも5種類くらいのスペインワインを発掘。何故か、Campo de BorjaのVinoが多かった。

特別なVinoだけの控え室のように冷蔵庫が置かれていて、そこにRibera del dueroと、なんとToroのVinoがあったのだが、お値段・・・9000円弱と、15000円弱。1996年とか1995年ものだったのだが・・・言葉を失った。

ついでにQuesoコーナーも見て回った。なにやらいろいろと勧めてきてくる店員さんだったので、ここぞとばかりにいろいろ聞いてみる。

お「あの〜〜スペインのチーズはありますか?」
店「あ・・・ス、スペインですか・・・いや〜〜〜ちょっとまってくださいね・・」

ガサゴソガサゴソ、チーズを探し出す。

店「スペインのチーズは珍しいですから、ないようですね〜」
お「あ〜そうですか〜」

しばらくチーズを物色。

お「あの〜羊のチーズはありますか?」
店「あ・・・ひ、羊ですか〜・・・ちょっとまってください」

ガサゴソガサゴソ、チーズを探し出す。

店「羊のチーズは珍しいですから、ここにはないようです。ヤギならあるんですけどね〜これとか・・・試食してみます?」
お「ええ・・・」
店「私には強すぎて苦手なんですけどね」
お「私は好きですよ。おいしいです」
店「私、お酒のめないんですよ〜」
お「あ〜なるほど。たしかに、Vino・・・いや、ワインとかと食べた方がいいかもしれませんね〜」
お「ありがとうございます〜じゃ〜」
店「え、あ・・・・はい・・・では、またよろしくお願いします」


いろいろ試食させてもらったもんだから、相手は買うと思っていたようだが、そこまでおいらは甘くないし、金もない。

後ろを振り向かないように、食料品コーナーへ突入。その前に魚屋さんでイカスミってここで買えますか?」と質問。「ここでは買えない」といわれてがっくりしょぼん。

食料品コーナーで、スパイスみたりなどもする。あるメーカーのパスタがスペインより安く買えることを知ってびっくり。Azafranやpimentonはやはり全然たかく、Azafranに至っては2300円。皆がスペインで買う理由がようやくわかった。

夕飯は、なんとなく麻婆茄子。で、納豆温泉卵

ここでもまた至福の時。

このまま納豆だけで1ヶ月以上過ごせてしまうかもしれない。

夜、おいらは携帯選びに集中する。

関係ないが、帰ってきた日に母親とこんなやりとりがあった。

母「あんた、すぐ携帯かわないとね〜」
お「え?携帯???なんで?」
母「携帯ないと不便でしょ?」
お「え、あ・・・まぁ・・・あった方が便利だろうけど・・・」

何故か、おいらの方がタジタジ。

というのも、そんなにすぐに携帯買うつもりなかったし、働き始めるまでの、この自堕落生活では特にいらないような気もしていたし・・・。

が、母親にいわれて、いや、母親にでさえいわれて、なんとなく買った方がいいのかな〜って気になったのだ。

現在候補にしているのはauPHSの二つ。

スペイン同様、Vodafoneにしようと思っていたのだが、イマイチ評判よろしくないし、使っている人が何故か周りにはあまりいないので却下。docomoは「2番目以降が好きで1番が嫌いな」おいらとしては、のっけから却下。

おいらは俗に言う「携帯」をもったことがない。昔からず〜っとPHSであり、PHS贔屓なので、気持ち的にはPHSに傾いているのだが、流石に時代の流れというものもあるので、そろそろ「携帯」を持つってもんだろうな〜とも考えていた。けども、どうも、知らない間にPHS復活の兆しがでてきている昨今らしく、今後PHSユーザーも増えそうな感じ。

悩んではいるが、おそらくPHSになると思われ・・・。


夜、マリちゃん・・・。

マ「DVD借りてこようと思ってるんだけど・・・」
お「映画見るの?」
マ「うん。どんなのがいい?」
お「うぐむ〜。おいら今日すでに眠いからな〜どうしよう・・・」
マ「好きに選んでいい?」
お「まぁ、一緒にみるなら、わかりやすくて、頭使わないような簡単な映画にして。あとは、貴方に任せるよ。適当に借りてきて」
マ「わかった〜」

自転車でDVDを借りに行くマリちゃん。おいらはその間に、マリちゃんに頼まれたWindows MEからXPへのアップグレード作業。重要なファイル(mp3やらデジカメ画像やら)をバックアップにとったりする。

しばらくしてマリちゃんが帰ってくる。

お「何借りてきたの」
マ「当ててみ」
お「当ててみ・・・ってあんた・・・無理だって・・・」
マ「いいから、当ててみ」
お「邦画?洋画?」
マ「洋画!」
お「う〜ん・・・他にヒントは?」
マ「読み物系かな〜」
お「よ、読み物系???ハリーポッター?」
マ「違う」
お「え〜っと・・・指輪物語?」
マ「違う!」
お「わからん、何借りてきたの?」
マ「一本目が〜海をとぶ夢!
お「え?え?海をとぶ夢って・・・Mar Adentroのこと?」
マ「そう!!!」
お「アホ!!!話聞いてなかっただろ!!簡単で、わかりやすくて、頭使わないやつっていったやん!!!!!!あれ、超重いじゃんかよ!!」
マ「あれ?みたんだっけ?」
お「みたよ。スペイン語だけど・・・ガリシア訛りとかバルデムの言ってることわからなかったから、日本語でももう一度みるつもりではいるけど・・・今の気分じゃないよ〜。」
マ「あぐ〜」
お「まぁいいや・・・2本目は?」
マ「・・・じゅっかい
お「じゅっかい????って・・・まさか・・・モーセの「十戒」のこと?」
マ「うん!!」

ちゃぶ台返し〜〜〜〜!!!

ホント人の話を聞かないオナゴだ・・・。Mar Adentroに十戒ですか・・・それが、わかりやすくて、頭使わなくて、簡単な映画ですか・・・さいですか、さいですか・・・。

お「あほ!!十戒、みたことあるのか?かなり古い映画だよ?」
マ「みたことあるの?」
お「基本だ、基本!」
マ「面白くないの?」
お「面白くないとか、面白いとかじゃなくって・・・モーセの話を映画化しただけだよ。悪くないわけではないけど・・・」
マ「うむ〜。じゃ、1人でみるからいいよ〜」
お「まぁ、みるよ。みるみる。」

ってことで、アップグレードの作業をしつつ、「十戒」を見始める。

映画が始まって15分もしないうちに・・・

マリちゃん爆睡


おいらは、二本組のうち1枚をほぼ見終わったところで中断。

その後も、アップグレード作業をしていたが、PCIネットカードのドライバCDがどこにあるのかわからず、かといって勝手に家捜しするのもよくないので、大人しく寝た。

朝の5時頃。

スペインだと夜の10時・・・・すでに眠気は覚めていた。