日本でスペイン探索

徹夜したので、午前中からがっちり動くことに。

まず、コンビニで金をおろして郵便局へ・・・が、どうも地元の郵便局、土曜日は閉局らしい。無駄足を踏む。

10時前にして、暇になる。

今日は夜6時集合で、バルデミ呑みがある。

バルデミとは、いうたら「飲兵衛の集まり」なのだが、温泉いったり、旅行行ったり、映画見たり、遊んだり、散歩したり、麻雀やったり・・・と、端的にいえば、社会人サークル(?)みたいなもん。大学関係が多いが、メンバーは適当。基本的には放任。総勢・・・15名くらいで、実働人数は10名いくかいかないくらい。少数精鋭で、「呼び出せば来る」というのが大事。作ったのはおいらだが、スペインにいくにあたって、むんにボスを引き継がせる。帰ってきたが、今のままでも問題ないので、しばらく、むんをボスにして、おいらはラクチンでおいしいNO.2でいく。今後は、Valenciaで知り合った人間も徐々にいれていき、話題のジャンルを拡張する予定。

いかん・・・日記なのに説明口調になってる・・・。


6時まで8時間もあるので、リハビリも兼ねて日本を観察しながら、日本にあるスペインを探すことにし、とりあえず、マリちゃんを呼び出す。二つ返事で地元近くまでやってきたので、車で迎えに行き、散歩に突入。


すでにスペインVinoが呑みたくて、手が震え始めているおいら。流石にBarにおける昼間のCervezaは日本ではできないので(っていうか、高い!)、夜のお楽しみであるVinoくらいは何とかしなくてはいけない。

今回荷物の関係でVinoは3本しか持って返って来られなかったのだが、その3本というのがMuga(番頭ManoloからのプレゼントでRiojaの2001)、Cepas Viejas(タカシ君からのプレゼントでBierzoの2001)、Riberal(Argentino Barのお兄ちゃんからのプレゼンとでRibera del dueroの1999)と、おいらにとっては思い入れも、想い出も強いVinoばかりで、おいそれと手が出せるVinoではない。しばらく寝かせて、ここぞ!!って時の勝負日(何のだ?)に呑む予定。

というわけで、目下必要なのは、日々呑めて、補充も簡単な美味しいスペインVinoというわけだ。幸か不幸か、認知度が低いため種類はフランス、イタリアに比べてお話にならないくらい少ないのだが、その分値段は他の物と比べて安い。

酒屋巡りに突入。

まずは地元(?)青葉台に行き酒屋巡り。青葉台は何でもある便利な街で、紀ノ国屋や成城石井もあるので、まずはそのあたりから攻める。途中歩いている最中に酒屋があったらとりあえず入ってみるという方法で、青葉台中をひたすら練り歩く。

が!!!!

期待していた成城石井にも紀ノ国屋にも、たいしたスペインVinoは売っていなかった。成城石井では、おいらが今日来ることを知っていたかのごとくスペインワインフェア」なるものをやっていたが・・・たいしたVinoはおいてなかった。

値段はそこそこだが、ラベルはイマイチだし、D.Oもなんか微妙なVinoばかり。まぁ、呑んでみれば旨いのかも知れないが、現時点では一本2500円とか3000円近いVinoなんて買えるわけがない。

紀ノ国屋の方でもあまりにスペインVinoが少ないし、タカシ君があるといっていたALBALIがないので、店員さんに聞いてみた。

お「あの〜スペインのワインはここだけですか?」
店「そうですね〜。ちょうど棚替えをしているところなのでいまはそれだけですね〜」
お「そうですか〜。いつくらいに入ってきます?」
店「ちょっとお待ちください・・・」

5分後

店「申し訳ございません・・・スペインのワインはしばらく仕入れる予定がないそうです・・・」
お「あぐむ!」


駆逐されてしまったもよう。Pobrecito・・・スペインVino。

へこたれ、そして失意を胸に抱きつつも、頑張って散策を続けていると、YaMaYaという酒屋を発見。

とりあえず入ってみる・・・

あるわ、あるわ!宝の山が!!!

中にはおいらも見知っているVinoも発見。しかも、値段もかなりお手頃!!

いろいろ調べてわかったことだが、ラベルが日本語で書かれているスペインVino(原産国:スペインとはなっている)を除けば、だいたい7euros〜10eurosの幅で、そこそこVinoは買える模様。みたこともないVinoが多いのだが、D.O(産地みたいなもん)は知っているところなので、なんとなくだが、味の方向性くらいは推測がつく。

また、日本にわざわざ入れてるだけあって、ReservaやGran Reserva級が何故か多い。CrianzaよりもReserva(リィセルヴァって書いてあったのにはちょっと笑った)の方がよく見かける気がする。

スペインでもReservaはものによるが5eurosを超えることが多いので、日本で7eurosで買えるということは、全体的に質の低いReservaなのかもしれないが、寝かせている年数は少なくとも3年なわけだから、それなりに美味しいだろう。

青葉台では、上記の3つも含めて、小さい酒屋やちょっと大きめのスーパーで10本以上のスペインVinoを発掘。Ribera del dueroもあったし、Utiel-Requenaも発見。Riojaもあまり好きなやつではないが、スペインでみたことあるものもあった。

とりあえず、YaMaYaで発見したスペインでもMercadonaで何度か買って呑んだ「Mayor de Castilla」を購入。お値段はお安く・・・800円!!!いうたら6eurosだ。日本ということを考えれば安いといえよう。これがあたりなら・・・ぐふふふふ。

Ribera del dueroのVinoとはいえ、COSECHA(収穫)が2004なので、まだ味は若いと思われる。まぁ、スペインVinoなら、おいらは何でも良いんだけどね〜。

このYaMaYaは他にも驚くべきものを発掘。

なんとスペインのオリーブ油(別に珍しくはないが)だけならず、Boquerones缶(鰯の酢漬け)やら、Mercadonaで何度も買ったことあるオリーブ缶、Mejillones缶(ムール貝の缶詰)、アリオリ(ニンニクのマヨネーズ)、Sanguria(Don Simon)などなど、それはそれはいっぱいのスペインを発見。流石にOveja(羊)のQuesoはなかったが、これだけの食材があれば、簡単にFiestaができそうだ。あ、そうそう。Tinta de Calamar(イカスミ)も探したが、それは成城石井にしかなかった。2袋で300円。高すぎる・・・なので、アサコちゃんあたりに頼んで買ってきて貰おう(笑)



お腹が減ったので、まつもちる(松本食堂に行くことを表す動詞)ことにする。

この松本食堂は大学受験で予備校に通っているころ(現役時)しょっちゅうかよっていた食堂で、ここに来るのはもうかれこれ12年ぶりくらい。動詞「まつもちる」は、その当時、なにやら「〜る」とつけることによって動詞化するのが流行っていた時期だったため、そう言われていた。(例:「タクる」:タクシーにのる、「ドムる」:ドムドムに行く(笑))


この食堂は、完全に普通の食堂・・・いや、逆にいまとなってはアンティークな部類の食堂。ラーメン博物館内にある「日ノ出町」(だっけかな?)の中にそのまま移築してもなんら違和感がない店構えと店内。客層は若い子はほとんどおらず、ドカタ系の人々が多い。テレビなんて当然なく、ラジオではAMが流され、招き猫に、誰かが意味もなく買ってきたおみやげ(金閣寺とか五重塔とか)やら、水着姿の女性がうつったビールのポスター、誰のかわからんが芸能人のサイン、北海道の熊の置物・・・と、ベタ中のベタな食堂だ。

そんな食堂で、何故か青銅制の巨大なハプスブルク家の紋章が壁にぶら下げられているのを見てのけぞる。

お「ねぇねぇ〜あそこ見てよ・・・双頭の鷲・・・(笑)」
マ「え?」
お「ハプスブルク家の紋章だよ・・・松本食堂に・・・」
マ「(笑)」
お「あれ・・・わかってて飾ってるのかな?っていうか、どこで手にいれたんだろう・・」
マ「わかってないでしょう」

松本食堂の店主は実はハプスブルク家の末裔だったりするのだろうか?


ここの食堂のMenu del Diaは種類の豊富さもさることながら、値段も安い!なんと、メインのおかずにご飯とみそ汁と生卵と漬け物が付いて600円。もちろん税込み。eurosにすると、なんと4.5euros以下!!!


最近改めて気づいたのだが・・・良くスペイン人に日本を説明するときに「物価が高い!!」と自分も含めて、皆口を揃えてそう叫ぶが、外食の選択肢の多さとと安さから鑑みると、日本に軍配が上がるかもしれない。

ここ数日、街を歩きつつ常に観察をしているが、映画やCafe、ちょっとしたオサレCafeやレストランになると、「ちょっと高い!」という気になるが、日本の外食産業はスペインと比べ物にならないくらい発展している。

スペインでの外食というのは、結構金がかかる。他の物価が安いだけに、外食にかかる金が目立つのだ。スペインの生活には欠かせないTapasは、普通4euros前後〜6eurosくらいはする。現在eurosが強いのもあって、円に直すと550円〜850円くらいとなる。850円あったら、ちょっとしたところでラーメンが食べられお腹一杯になる。

が、スペインで外食をし終わったときに、「安い!!!」と思うのは、飲み物が安いからだ。特にアルコールの類。ビールはJarraで6euros(840円)〜10euros(1400円)くらいが相場だが、Vazoにして5.6杯分ある。

そこそこの人数で、Tapasを抑えながら呑む分には、スペインは断然安い。Bodegaも・・・例えば、今はなき通い婚Bodegaでも、Tapasははっきり言って安くはないのだが、VinoがVazoで一杯50円で呑めるわけだ。10杯呑んでも500円。日本でもしVinoをCopaで呑もうと思ったら安くて一杯400円とかで、高ければ600円くらいするんじゃないだろうか。日本酒も一杯600円〜800円くらいするし、ビールも生で安いところで400円前後くらい。

というわけで、酒を飲みつつの食事・・・つまり、居酒屋感覚での食事になると、スペインは恐ろしく安くなる。20euros(2400円)でも「げ〜〜!!高い!!」となるわけだ。だいたい、Tapasをつまみながら、十分呑んで13eurosくらいが相場という感じ。(※あくまでValenciaでの話です)

だが、食事だけ・・・となると、日本はラーメン、牛丼、回転寿司、立ち食い蕎麦、大戸屋などの定食屋、お弁当屋、ファミレス、etc・・・安く済まそうと思えばいくらでも安くすることができるが、スペインではそれが難しい。1人で食事がしたくて、BarにはいりTapasを2品頼んだら、その時点で10euros(1400円)近くはいってしまう。

なので、旅先などで、そこそこきちんとしたレストランやBarなどでTipico料理(特産料理)の食べ歩きをしようとすると、どうしても食費がかかってしまうわけだ。


外食の話ついでに、自炊にもついて軽く書いておくが、もし自炊をする場合は、圧倒的にスペインの勝利だろう。自給自足している日本人がいたら、そりゃしらんが、スーパーでの買い物は圧倒的にスペインが安い。買い物かご二つ持って「今日は結構買ったな〜〜!」と思いながらレジで会計を済ませても、20euros(2800円)とか25euros(約3500円)で済む。日本で同じ量を買ったら1万円とまでは行かないが、倍は持って行かれる。スーパーにおいてある巨大カートたっぷり買ってようやく100euros前後(14000円前後)になるくらいだ。

もしスペイン生活で、できる限り節約したいのならば、自炊すれば食費にはほとんどお金はかからないといっていいだろう。たとえば、うちの場合は食費もcompartir(共同)していたが、月の食費は自炊分で60euros〜80euros(8400円〜11000円)くらいだ。ただ、しょっちゅう外で呑んでいるから、食費全体はそこそこ行っている。


って、話が飛びすぎた・・・。


松本食堂をあとにしたあと、いったん車を戻すべく自宅へ。準備したあと、電車で渋谷へいくため駅に向かう途中・・・。

お「ここにも酒屋あるんだけど・・・まさかスペインVinoはないよな〜」

その酒屋とは、おいらが生まれたときからある酒屋で、普通の小さな酒屋。

マ「う〜ん、どうだろうね〜」
お「まぁ、ダメもとで入ってみるか・・・」

すると・・・小さいながらも4,5本のスペインVinoを発見!

しかも、ValenciaのVinoと、Utiel-RequenaのVinoがおいてあった。Valenciaの方のVinoは以前Consumで買ったヤツで、ひきこもりのソムリエでも紹介したやつ。前にかったやつはCrianzaだったが、この店のはReserva。こいつ

お値段は両方とも1000円前後。Valenciaの方はReservaがスペインでどれほどの値段かわからないが・・・少々高い気がしないでもない。Utiel-Requenaの方は、近々、買いにいってみて、美味しかったら買い占める予定。

それにしても、なんでこんな普通の酒屋にスペインVinoがあるんだ・・・と訝しげに店内をぐるりとみてみると・・・「ソムリエなんとか証書」とかかれた盾が二つほど、これ見よがしに立てられていた。ソムリエではなく、ソムリエ教室だか、ワイン研究だかわからないが、おいらも知ってるこの酒屋のオヤジはワイン好きらしい。

うちから歩いて5分くらいなので、お金ができたら、一つずつ順に呑んでいって、リストを作っていきたい。

なんか楽しいことになってきたぞ〜!


探索地域を渋谷に移して、ひたすらスペイン探し。主に酒屋だが・・・。

で、渋谷でも大量のスペインVinoを発見。場所は河内屋

ここではなんとMercadonaの至宝である、ALBALIのCrianzaとGran Reservaを発見。何故か、MercadonaにあるReservaはおいてなかった・・・。他にもRiojaのCuneも発見したし、結構有名どころが取りそろえてある。

この酒屋・・・特別なVinoはちゃんとしたところに保存してあるのだが・・・Ribera del dueroとVino de ToroのVinoが、3万とか2万で売られていた。

見なかったことにした。


てなわけで、当面の金稼ぎの目標もできたし、あとは仕事を探すだけ。

週に1本か2本のVinoで、月8本・・・3、4ヶ月は楽しめそうだ。4月以来全く更新していない、「ひきこもりのソムリエ」も活気づきそうだ。


さて、ようやく呑み会。

メンバーは、ヤスオ、おぐり、のび〜、ひ〜すけ、むん、お嬢、ヨシノ、マリちゃん、おいらの計9名。ヨシノを除いてバルデミ軍団の精鋭ばかりだ。このサイトの趣旨からはずれるが、許可を得たら「登場人物」に載せていこうかとも考えている。まだわからんが・・・。

一次会は渋谷の「わん」。映画企画後なんかにもしばしば使う穴場の居酒屋。焼酎のボトルが安いので、安くあげたいときにはよく使う。

久しぶりに皆に会うのだが、しょっちゅう一時帰国しているからなのか、皆も慣れてしまっていて、感動のご対面ということにはならない。別れのときだけは、いつも大げさだが・・・約一名。

てなわけで、普通に席に座り、普通に注文し、普通に飲み始める。

が、あまりに普通すぎるので、質問してみることに。

お「ねぇねぇ〜近況は?近況?はじから、近況報告!!!はいっ!」
の「う〜ん、何もないね〜。昇進しそうってことくらいかな〜」
お「なにもない〜。仕事探してる〜」
ヨ「特は・・・パチンコにはまってます。」
マ「ない〜卒論で忙しいくらい」
ひ「ひ〜〜〜っ!」
ヤ「ないね〜」
む「就職活動中〜それくらいかなっ?」
嬢「はまってることは、着付けかな〜他にはう〜ん」

途中、チャチャいれつつ、根掘り葉掘り聞き出したが、本当にたいした話はでてこない。10ヶ月くらい離れてたのに・・・・そういうもんなのか???

あまり盛り上がりそうもないテーマだったので、ヨシノとひ〜ちゃんをいじくって遊ぶ。あとは、今後の企画の発表をしたくらいかな〜。

久しぶりにあって楽しかったが・・・いかんせん、普通過ぎた。

こりゃ新しい風をいれないといかん。マンネリだ、マンネリ。とりあえず、ヨシノが入るというので明日にでもいれて、朋美嬢をコーヒー屋からスカウトして・・・まぁ、poco a poco。

焼酎のボトルが4本目に突入したあたりで、2時間終了。完全に失念していたが、土曜日の渋谷の居酒屋は、時間制限があるのだ。

ちょっとBodegaが恋しくなったなりよ。


二次会は、名前は忘れたがちとせ会館の側の居酒屋。お嬢が紹介してくれた場所だが、なんでもイケメン居酒屋といううたい文句があるらしい。

おいらは知らなかったが、女の子3人は、かっこいい店員にうっとりしていたとか、そうじゃなとか。

知らない間に「サンマ」を食べられていた。マリちゃんがほとんど食い散らかしたらしい。

しょうがないのでひたすら日本酒を飲みまくり、12時ちょっと前には解散。

日本には終電ってものがあるのだよ。キミ。

な、なんて健全な呑み会なんだ!!!!

人間交差点 Bar Gulliverが恋しくなった

おいらとマリちゃんは終電までまだ時間があったので、TSUTAYAの本屋を一週し、ValenciaにはまだないスターバックスでCafeを頼み、外でタバコを吸いながら簿〜っと過ごし、おうちに帰った。