スペイン病が治りません

スペインの日曜日は、街が眠る。もうものの見事に眠ってしまう。

スペイン人は嘆く。

「日曜日って何もないじゃんか!Fnacが空いてるくらいで!!!何もすることがねぇ〜〜〜」

と。

中心街の中心のBarや、一部のBarを除けば、ほとんど閉まるといっていい。おいらのいきつけのBodegaやBarなんて全滅だ。

だが、日本は違うのだ!

居酒屋も、服屋も、靴屋も、飯屋も、雑貨屋も、本屋も、いつも通り開いている。

問題はたった2つ。人が多すぎること、そして、開いている店が多すぎること。

すぐに帰りたくなることうけあい。

Cafeなんかも、人でぎっしりで、落ち着かないのなんのって・・・。

もう少し訓練が必要らしい。

今日は昼過ぎくらいに、Vinoを探しの散歩をしたくらい。

散歩中に、分譲マンションだかモデルルームだか知らないが、calleにたっている人に話しかけられる。

男「すいません〜ほにゃららほにゃらら(何行ってるか聞き取れず)」
お「いや、いいです」(人差し指をたてながら)
男「せめて、パンフレットだけでも・・・」
お「いや・・・いいですって」

金持ってる人間かどうか、見極めてから声かけろよ

全財産、2万くらいしかない男捕まえてどうするんだよ。

そういえば、先日、マリちゃんと携帯の値段調査のために、渋谷のその手の店を調査しているときのこと。川村のような爽やかな男性店員とのやりとり

お「これ、新規でいくらですか?」
男「3800円ですね」
お「まぁ、同じか・・・」(小声でつぶやくように)
男「でも、今でしたらハローウィンキャンペーンで、さらにお安くできますよ」
お「ほほう」
男「さらに1000円引いて2800円までお安くできますよ」
お「安いな〜。悪くない。」
マ「でも、あなた今、身分証明できるものもってないでしょ?」
お「うん。持ってない」
男「え?もってないんですか?」
お「ええ。小銭入れしかもちあるいてないんで・・・」
男「免許証は?」
お「ですから、小銭いれしか・・・」
男「クレジットカードも?」
お「ですから、これしかもってないんですよ!」(小銭いれをポケットからだして見せて)
男「・・・・・」
お「じゃ、また来ますね〜」
男「・・・・・」

お、おれが悪いのか???

しょうがないじゃん!!スペインでは、必要なときくらいしかクレジットカード持ち歩かないし、小銭いれで十分だし、スリにあっても被害少ないし・・・。

生活の知恵よ、生活の知恵!

なんもわかってねぇ。奴らは・・・。

おいらはリハビリ中なんだってば!あと数日したら、免許証も、クレジットカードも、お財布ももてるようになるから、もう少し待てってば!

今は怖くてまだ無理なんだよ。eh?

あ、そうそう、スペインから帰ってきて、小さなことだが、どうしても抜けない癖というのがある。現時点で判明していることを記しておく。

人にぶつかったときとか足を踏んだときに「Ay!!!perdon!」とどうしてもいってしまう。

こういう反射神経物はどうしようもないと思う。言ってる本人もかなり恥ずかしいので頑張るのだが、頑張っても「Ay!!Pe」(あい!ペッ!)とか、最高で「Ay!!!ご・・・・・・めんなさい」くらい。

あまりに恥ずかしいので、いったあとそそくさと小走りになる。


鞄が知らず知らずに前に行く

スペインに行くまえ、良く街角で観光している外人がリュックを背中ではなく、前にしょっているのをみて、「日本は大丈夫なのに・・・そこまでしないで・・・」と思いながらみていたが、同じ病気にかかる。

今もスペインで使っていた、ミスタードーナッツの懸賞(?)で貰ったタスキがけのようにしてかける白い鞄を使っているのだが、それが気づくとお腹の方に回して、必ず手をあてるようになってしまった。特に電車では必ずやっている。

本来後ろの状態でかける鞄なので、できるだけ後ろへ、後ろへとやっているのだが、ふと気づくと前にきているのだ。

また、人混みにいるときは、日本だったらまず大丈夫だろ〜と信じていても、怖くて必ず前に抱えてしまう。

そんなことしている人は誰もいないので、少々恥ずかしいのだが・・・この病気も治るまで時間がかかると思う。

同様に、Cafeに入ったときも鞄を隣のテーブルやら、足下に置くのは少々勇気がいたりする。おいても、ちらちら確認してしまう。


サングラスをかける

これは一見たいしたことないようだが、マリちゃんとこんな会話があった。

マ「恥ずかしいからサングラスかけないでよ〜」
お「え?なんでよ〜眩しいからかけてるんじゃんかよ」
マ「眩しくないじゃん」
お「眩しいって・・・っていうか、別にいいやん。」
マ「なんか、日本人ぽくなくなるし・・・サングラスかけると」
お「・・・・」

気にもとめていなかったが、確かに渋谷の街中を見回してみてもサングラスをかけている人はほとんどいない。逆に「おされ帽子率」が異常に高い。スペインで帽子をかぶるととても恥ずかしいことになるが(実際、スペイン人は、日本人観光客のもつ日傘や、日焼け帽子のための帽子を笑う)、それと同じことらしい。

だからって「離れて歩くから〜」はないだろ〜マリちゃんよ〜。

確かに日本はサングラスをかけないが、それは似合わないからであり、顔がでこぼこしているおいらは、まだ大丈夫だからいいのだ。これは治す、治さないじゃなくって、慣れさせるしかない。


ガスコンロの火をつけるときにライターを捜してしまう

これ、結構重傷。すでに10回近く探している。

スペインのガスコンロはどういうわけか、着火するのに、ライターやマッチを使用する。結構Moderna(最新式?)な家でも、着火にはライターが必要っぽい。スペインのPISOでも、よく誰かがタバコを吸うのに、ガスコンロ用のライターを使用して、そのままポケットにいれてなくなり、自分の部屋からライターを持ってくる羽目になることがよくある(大抵犯人はManoloだったりする)。

マリちゃんとも母親ともなんどかこういうやりとりしている。

ライターをコンロに近づけながら・・・

マ「な、なにやってるの?ライターいらないよ!!!!!!」
お「あぐむ!」

キッチンのガスコンロの前に立つおいら。

母「何探してるの?」
お「ライター」
母「え?ライター?」
お「うん。なんか食べようと思って・・・」
母「??」
お「あっ・・・なんでもないです」

普通に火をつける。

同じくコンロの前。

お「ライターどこ?」
マ「ライター?何で?」
お「(・・・・あっ!)い、いや・・・タバコ吸おうかな〜と思って」


顔・・・マジで真っ赤です。耳まで赤くなります


今、この日記見て笑ってる人、絶対やるから。100%やるから。スペインにはまってる率が高ければ高いほどやるから。サッカーとかじゃなくって、普通にスペイン人になりたい人とか・・・って、普通スペイン人にはなりたいとは思わないよな。


ゼスチャーとか、会話は全然なんとかなる。数字がちょっとヤバイけど・・・たとえば、ドラクエ 8をドラクエ エイトとはいえず、ドラクエ オチョとかっていってしまって笑われたり。狙ってるわけでもなんでもなく、スペイン語の中でも、日本語に訳さないものや、よく使うフレーズは、頻繁にでてくる。考えないとでてこない構文はまず日本ではでてこないから安心。それやったら、それは狙ってやってるはず。


会話系で困るのが、店に入ったときの挨拶。

居酒屋巡りしているときや、Cafeやら、居酒屋に入ると、必ずお店の人に「いらっしゃいませ!」と言われるのが日本。

スペインだったら、おいらは「Hola!Buenas!」となるわけだ。そうすると、向こうから同じような返事が返ってくるし、向こうが先に言う場合がある。

だが、日本だと、基本的に馴染みの店でもないかぎり、無言ってのが普通だと思う。でも、おいらは、何かいわないとむずむずしてしまうのだ。だけど、流石に「Hola!Buenas!」といったら、それは正真正銘のバカだ。

で、考えてみた。

ありがとうございます?・・・いや・・・それは変だろ・・・ども!・・・これはちょっとなれなれしいというか、いらっしゃいませに応じる返事じゃないだろ・・・ってことは・・・

店「いらっしゃいませ!」
お「こんにちは!!」(または、「こんばんは」)

ということにした。

なんか、微妙に変な感じがしないでもないが、心は晴れるので、しばらくこれでいくことにする。

まだ無言で店内に入るほど日本人にはなりきれてないようだ。

スペインはエレベーターで一緒になれば、知らない人でも必ず挨拶をする国。別れ際にも挨拶をする。

その習慣が身に付いてしまうと、無言はちょいと厳しい。


日記に戻る。

といっても、書くことなし。

夕食は親子丼作って食べた。

西友で、スペインVino探索をし、Valdepen~asのVinoを発見した。なかなかお安い!

思ってた以上にあるようなので、今度ちゃんとメモっておかないと・・・。


追記
今日も時差ボケでほとんど徹夜となった。