スペインのおにぎり「Bocadillo」の無限性
昨日日記であれだけ愚痴ったおかげか、一晩寝たらまたいつもの超お気楽極楽なおいらになっていた。まぁ、まだ愚痴はいろいろとあるのだが、それは追々書いていく。だいたい一つのことに端を発しているんだけどね。
昨日か一昨日か・・・一昨日だな・・・デブネタについてのネタの時に記したが、おいらの昼飯は讃岐うどん、すき家、Cafe de Crieのローテンション。だが、三国志のような感じで、Cafe de Crieが魏だったら、讃岐うどんが呉で、すき家が蜀という感じになる。わかりづらいという方のタメに比率で書いておくと、6(7):3(2):1といった感じだ。
ちなみに、すき家に関しては、働き初めて昼飯場所探しで探索していて発見し、時間もないし、石積み場からも近いということで、生まれて初めて入ったのだが、ネギ玉牛丼というのが思いのほかうまくて、はまった。ネギがいっぱいなのがうれしい。びっくりしたのが、卵は白身と黄身を分離させる専門器具がついており、心ときめきつつも、早速使用してみたが、なんか白身がかわいそうになって3度目からは使わないようにしている。もったいないお化けがでそうだし。
まぁ、すき家のことはどうでもいい。
働き初めてすでに2ヶ月・・・さすがにこのローテーションも飽きてきている。石積みのすぐそばに、うまくて、量も多くて、しっかりした定食を700円とか750円で出す店も見つけたのだが、さすがに頻繁に通うにはお財布的にも厳しいし、いかせん腹がいっぱいになりすぎるのだ。そして、おいらの昼食時間である2時半が閉店時間なので、最近はさらに疎遠になってしまっている。
今日も魏であるCafe de Crieで昼食をとっていたのだが・・・最近とみに思う・・・・
日本に・・・そして身近に・・・贅沢いえばあっちこっちにBarがあったらどれほどうれしいことか!
日本も少しはBarが増えてきているらしいが、所詮はおされCafeの部類ばかりで、本当の意味でのBarはない。というか、おいらは知らないし、あったとしても電車をのりついでわざわざいかなくてはいけないBarなんて、Barとは呼べない。呼びたくない。
ちなみに、日記でも何度も書いているが、Barはバルと発音する。詳しくはコラム-スペイン人への道-Barを参照。またBarについて熱く語ると日記が長くなるので・・・。
スペインのBarというのは、まぁ、何でも屋で、朝は朝食が食べられ、昼は定食が食べられ、夕方はCafeやCervezaで休憩でき、夜はがっつり酒も飲め、時にはサッカーの中継なんかもやってしまう、いうたらオールマイティー選手なのだ。
スペインはこのBarがものすごいいっぱいある。いったことない人には想像もできないかもしれないが、スペインにはBarしかない!と言い切ってしまってもいいくらいだ。そういっても、石投げられる数よりも、賛同してくれるスペインファンの方が多いと信じている。以前、スペインの新聞の統計とかなんかで見たのだが、スペインでは一人頭に付き数件のBarが存在するらしい。でもって、世界一とのこと。
これだけ万能なBarが石積み場のそばに・・・たった一件でもあれば、おいらは毎日石積み場にスキップでいく自信がある。階段だってウサギ跳びでいってやる。
Barで昼飯といったら、定番はやはりMenu del Dia(日替わり定食みたいなもん)になるわけだが、ここでは忘れてはいけないのが、Bocadillo!
スペイン風サンドイッチとか訳されることが多いが、まぁ、ぶっちゃけ、食パンではなく、フランスパンで挟んでいるサンドイッチだ。
百聞は一見に如かず・・この日記ページの上の方にある日記用語集ってのをクリックしてみましょう。上から3つ目・・・これがそのBocadilloである。面倒くさいって人のために、優しいおいらがここをおすだけにしてあげるから、見なさい。
おいらはこのBocadilloは、日本でいうところの「おにぎり」のようなものだと思っている。まぁ、普通のサンドイッチもそうなんだろうけど・・・とにかく具が多種多様なのがうれしい。いや、いってしまえば、何でも挟めてしまうから、おにぎり以上に具に制限がないといっても良い。
値段はピンキリだが、2.5euros〜4eruosくらいで、観光客いっぱいのところに行くと5euros級もなくはないが、あまりみかけることはない。今はeurosが強いので、円に換算してしまうと高いように思えてしまうが、感覚的にはそのまま100がけしたような感じだ。つまり、240円〜400円くらい。
スペインにいったら是非ともBocadilloを食べてもらいたいので、おいらのお気に入りBocadilloの中からいくつか紹介する。
まぁ、まず基本はBocadillo de Jamon。ハモン(スペインハム)がはさんである、定番中の定番だ。天気のよい日など、散歩にもっていったり、ちょとした野外イベントのときなどは、たいてい持って行く、スペイン人にとってもなくてはならない一品だ。ちょっとトーストして、オリーブ油をがっつり垂らし(スペインではUn Poco de Aceiteという)、トマトの中身だけをぐちゃぐちゃにこすりつけたBocadillo de Jamonは半端じゃなくうまい。
BarcelonaのParque guel(グエル公園)に行くときは必ず持って行っていた。
(園内で買ってはダメ。説明しづらいが、正門ではなく、裏門側の方にに渋い感じのオヤジBarがあるのでそこで買うと2.5eurosか3eurosで買える)
お次は、Bocadillo de Tortilla。これを日本風に訳すと・・・スペイン風オムレツのスペイン風サンドイッチとなり(実際ありそうで怖い)、とても侘び寂びがない名前になってしまう。
Tortillaだけで十分分厚いというのに、フランスパンにはさんでしまうと、脇からはみ出す・・・というか、全然入りきってないことが多い。Tortillaだけで十分うまいし、おかずになるというのに、それをBocadilloにしてしまうのだから、スペインジンは短絡的というか、大胆というか、大食漢というか・・・素敵すぎる。
このBocadilloはこれ一つでかなり腹いっぱいになるし、組み合わせも抜群によい。おにぎりと梅干しとまではいかないとしても、おにぎりとおかか級。
見た目で「でかっ!」ってなるが、安心してくれ!女の子ならまず残すだろうと思われるから・・・。期待を裏切らないのがスペインだ。
3つ目は・・・おいらとしては当初「え〜〜〜〜!!!うそん!」となったBocadillo。それは、Bocadillo de Calamares。
Calamaresとはイカのことである。が、別にイカ刺しが入っているわけではない。そして、イカ焼きが入っているわけではない。イカリングが入っているのだ!!!!Bravo!
Imaginate・・・想像してくれ・・・フランスパンに挟まったイカリングを・・・。ここで「別にありじゃない?」と思う人は、そのままがっつりいって欲しい。感激する味だから。
正直、何度も食べた今でもわからない。どうしてパンとイカフライが合うのかが・・・。酒のつまみや、米のおかずとしてならわかるのだが・・・やはり日本人としての固定観念がじゃましているのだろか。
とりあえず、これをみつけたらダマされたと思って食べて欲しい。で、ダマされたと思ったら、苦情をくれてもかまわない。だけど、おいしかったら、正直に掲示板に「うまかった!」と書いて欲しい。一生のお願いだ。
まだまだ続く4つめのBocadillo・・・Bocadillo de Magro con tomate。マグロ コン トマテがはさまれているのだが・・・鮪が入っているわけではない。すまん・・・面白くない。
Magroは豚肉のことなのだが、豚肉でも・・・なんていうか・・・すじ肉みたいなところ。あまり油とかがない部分の肉だ。
その豚肉を・・・それはそれは大量のオリーブ油とトマトで煮込んで煮込んで煮詰めたものが、Magro con tomate。あまりに大量のオリーブ油を使うので、Magro使った意味が全くない。きっと値段的な意味合いで使っているのだろう。
これは見た目も恐ろしくうまそうだが、食ってもかなりうまい。いうたら、BocadilloのIT革命や!!!スペイン自体IT革命なんて何それ?みたいな国なのに、BocadilloだけはIT革命しているわけだ。
マグロという名前のせいで、変なBocadilloを想像してしまうが、是非食べて欲しいBocadilloの補突。ただ、2つほど問題点がある。
かなり重いのと、食べるのが遅い人は、Magro con tomateの汁っけで、手がえらいことになるということだ。
あまり綺麗な服をきておらず、またが、ガッツリ食べたい時に注文しよう。
で、最後が、Bocadillo de Blanco y Negro。白と黒のBocadilloという意味だ。スペイン人にしてはおされな名前を付けたと思う。
このBocadillo・・・聞くところによると、Bocadillo de Jamon並に、伝統的かつ定番のBocadilloとのこと。
中身にはいっている、黒の方は、Morcilla(モルシージャ)と呼ばれる、豚の血が入ってるソーセージ。タマネギと香草なんかも入っているが、これは苦手な人が多い。スペイン人はあっちこっちのBarで、老若男女、バクバク食べているが、日本人ではなぜかダメな人が多い一品。おいしいところのはすごくおいしいのだが・・・。
それはさておき、白の方は普通の白ソーセージ。この日本が堂々と・・・フランスパンとはなんら融合することなく・・ふつ〜にはさんである(笑)
が、これがまたやみつきになる味だったりするから恐ろしい。
Morcillaはさっきも書いたとおり、観光とかだけでスペインにくると「豚の血〜〜〜!うげ〜〜〜!イヤ〜〜!」となり、がんばって一口食べてみても「やっぱ無理〜!」となって、次に食べる機会があっても「これダメ〜」となり、そんでもって、食べてみなよ!ここのはおいしいから・・・といっても、「前に一度食べて無理だっったから絶対無理〜」という、最悪のケースになる場合が多い。
そんな状況の人が多い中、おいらはあえていいたい。
スペインに来たからには、
黙って食え!
と。
で、一度だけじゃだめ。最低5回は食べてもらわないとやみつきにならないから。
5回食べてダメだったらあきらめて良いけど、食べないうちから「嫌い」というのは、ママンは許しません。
ってことで、Bocadillo紹介は終わり。
ここで紹介したのは、Bocadillo群のごくわずかでしかない。あとで紹介するが店によっては一日一種類食べても大丈夫なくらい、Bocadilloのメニューが豊富なところもある。
あと、これは言い忘れていたが、スペインでは「できあい」のBocadilloだけを食べさせるわけではなく、好きなものを挟めるサンドイッチというスタイルを崩していない。それが店のBocadilloであろうとだ。
だから、メニューになりBocadilloも材料さえあれば・・・基本的にTapas(つまみ)を使うのだが・・・自分で好きな組み合わせのBocadilloを作ることができる。
さらにはそのBarにいきつけになってしまえば、「例のヤツね!」というだけで、オリジナルBocadilloなんかもでてきてしまうかもしれない。そして、いつしか、顔をみただけで・・・でてくるようになり・・・果ては、店に入ってくる時の表情かなんかで、でてくるBocadilloがかわったりなんかした日にゃ・・・スペインに骨を埋めるしかないでしょう。
おおげさか。
ここまで書いた、Bocadilloだけでことだけでも、おいらが「石積み場のそばにBarが欲しい」といっている意味もわかってくれるだろうが、Barは、まだいくつもの顔を持っているのだ。
休憩のCafe!
石積み後のVino!
友達と軽くいっぱい!
Barのオヤジと世間話!
そんなことを考えながら、おいらは日々、Cafe de Crieで、3種類か、多く見積もっても5種類くらいしかない選択肢の中から、サンドイッチとCafeを選んで、もそもそと食べているわけだ。
ふわふわ卵サンド。
もう飽きたよ〜〜〜〜〜!!!
外食産業が発展してるのは何かと便利だが、Barだよ、Bar!!!
バルバルバルバル!!!!
おいらはまだ夢は捨てていない・・・。
追記(ちょっと仕事の話)
今日の仕事は、わからないことばかりでかなり楽しかった。何度やってもうまくいかないというのが楽しい。というか、すごい技術の社員の人を発見。盗みまくる予定。教えてもらいまくる予定。もう手の動きが尋常じゃない。あれはかっこいい・・・。
あと今日はうまいこと逃げた。
社「ヨモツシコメ君・・・Flash作れる?」
お「やったことありますが、今はもう無理です!」
社「うぐむ」
ってことで、7時と同時に帰宅。焼き鳥食べにいこうと思っていたが、雨が結構ふっていたので、おとなしくおうちに帰ってきて、部屋の掃除をした。カエラちゃんのCircleを聴きながら。名曲だ・・・。
今日は仕事も楽しかったし、自分の時間もたっぷりだったし・・・と良い一日だった。あまりに期限がよかったので、定期券を買ってしまった。約18000円なり。もうパスネットとはおさらばさ!
あぶね〜、うっかり忘れてた。いま急いで修正。
ValenciaでもたくさんBocadilloが食べられるところはあるが、2カ所ほどおすすめしておく。片方は観光には向いてないが、もう片方はすごい観光にも便利なので、是非いって欲しい。
1.Bar KIOSCO
ガイド本を考えてわかりやすくいうと、ラロンハの裏側にある、小さな広場「Plaz Doctor Collado」にある。ラロンハの正面入り口を目の前にして、すぐ右にある細い道(数段の階段あり)を20mほどいくとある広場。広場にでたら右手に向かっていけば、すぐに見つかる。
2.Los MALAGUEN~OS
大学のすぐそば。そして、Costa de Valenciaからも結構近い。説明しずらいが、Plz Xuquerのど真ん中にたつ。背中はBlasco Ibanez側に向けた状態。そしたら、右手の道(道は十字の形で4本ある)をまっすぐ行けばぶつかる。そのまっすぐいっている道の途中、左手にPan de Azcarというクレープ屋(夕食になるクレープ)がある。安くてうまい。