TO DO

ふぬ・・・木曜から日記書けてないのか・・・。やっぱ週末は無理っぽい。遊びまくっているから書くことはいっぱいあるのだが、書く隙がない。しばらくは無理しないでこのペースで行こう。

週末に遊びすぎると月曜日に応える体になってしまった。たが、体力的な問題よりも精神的な方が原因っぽい。やりたいことと、それに没頭するための時間のバランスがすこぶる悪い。

スペインひきこもり時代は、一日一本のVinoという慎ましい生活を送っていたのだが、やはり人間とは欲深いものらしく、金を稼ぐようになってから、おいらも人並みに物欲というものを持つようになってしまった。その物欲の最初となる証が、先日買ったばかりのOrdenador nuevo・・・愛称Estherだろう。

最近ではさらにありえないことに、「服を買わなくては・・・」とも思い始めてしまっている。これもスペインひきこもり時代には、スペイン人と自分を比べることなんてまずなかったし、仮に外見的な部分で比べることはあっても「おいらは日本人だし・・・」と都合よく解釈してしまえば、身なりが多少ひどくても・・・周りと違っていてもいくらでも良いわけができるのだが、日本にいる今となってはそうもいかないらしく、先日も関西人のなっちゃんやらお嬢やらのびやらマリちゃんと呑んだときにいろいろと質問し、いろいろとつっこまれた。

やはり、ジーンズは2着以上もっていないといけならしい。

まぁ、おいらもそう思っていることにはいるのだが、一本でなんとかなってしまうのでは・・・というずぼらなおいらもいるわけだ。

スペインにいるときは、良いところでも、悪いところでも「おいらは日本人」と様々な場面で思わされたものだが、その場合は民族やら集合体としての「日本人」を意識することになる。だけど、日本にいればそんな大きな範疇ではなく、「個」の単位で「日本人」を意識せざるを得なくなる。

スペインに行く前は「ほかの日本人とは違う」というところを躍起になって探していたような気がするが、今はそれが面倒くさく感じることが多くなってきている。

いや、正確には日本でそうることが面倒くさいわけではなく、スペインにいるときの自分のポジションがあちらでの生活同様、恐ろしく楽だったんだと思う。あちらでは逆に「スペイン人」であること(あちらでの文化や風習になれるというの意で)が必要であることもあったが、それにすぐ慣れてしまうくらい自分の気質はあちら側に似ているようだ。

で、何がいいたいかというと・・・やらなければいけないことが、やりたいことが、やった方がいいことが多すぎるのだ。

システム手帳とかPCのフリーソフトとかPDAとか会社のディスプレにはってある付箋とかでよく「TO DO」ってのを見かける。もちろん、石積み場に就職する前にもその言葉は知っているが、この年までそんなもの書いたことはない。まぁ、似たようなものはあるが、なんとな〜く、最近思う「TO DO」とはなんか違うのだ。

TO DO・・・スペイン語だとPARA HACERになるんだろう・・・おいらはそんな遠回しじゃなく、やぶとったノートに「trabajo!!」と書いておいた。意味はまぁ、「仕事」って感じで使っていた。

仕事をしてないことによる、あこがれから使っていたのか、はたまた、「仕事」とかかないとさぼっちゃうからなのかは、自分でもよくわからないが、とにかくスペイン語でも日本語でも「仕事」といっていた。

日記を書くのも仕事、趣味のガイドも仕事、サイト用のスペイン散歩も仕事・・・なんでも感でも仕事だ。唯一、Vinoを呑み行くことだけは「仕事」とはいわなかった。

スペインに関する質問メールやら、コスタの手続き代行のメール、友達との連絡メールでもこの手の作業を「仕事」と書くもんだから、相手に「スペインでお仕事なさってるんですね〜すごいですね〜!」などという返事をもらってしまい、慌てて訂正することなんかもよくあった。

それが今や・・・本当に「仕事」してるんだから面白い。まぁ、当たり前のことなんだろうけど・・・不思議な感覚にとらわれてしまうのだからしょうがない。

って、なんか最近、女々しいというか、愚痴っぽいというか、言い訳がましい日記が多いな・・・。

で、なんだっけ・・・まぁ、いいや忘れた。備忘録に移ろう。


あいかわらず、Cafe de Crieで「ふわふわ卵サンド」と食べながら「Bocadillo〜〜〜〜!」と叫び過ごす日々を送っている。

相手が見事につかんだのか、はたまた、おいらが藪をつついて蛇だして・・・つかませてしまったのかわからないが、四方八方から矢のように仕事の依頼が飛んでくる。

おかげで入った当初は暇で暇で逆に退屈疲れしていたのだが、今では仕事が次の日まで余裕で残るほどの仕事があてがわれている。おいらも成長したもんだ。

新しい人間が次から次へとはいってくるかわりに、知らない間にいなくなっている人間も多い。

うちは、まったくもってコミュニケーションがない石積み場なのだ。

仕事がら、みなホント黙々と仕事をする。お昼も当然別々。仕事関連以外の会話はない。話したとしても一言二言。

以前いた石積み場がみな一緒にテーブルに座ってご飯を食べるところだっただけに、経験のないおいらは初日から周章狼狽

12時・・・
「あれ?みんなご飯食べないのかな?チャイムもならんね〜」
「まぁ、10時からの会社だから一時なのかな?」
「おいらも腹減ってないし別にいいけど・・・」

1時・・・
「ぬ〜ん・・・みんな忙しいのかな?」
「おなか減ってないのかな?」
「っていうか、喫煙場所どこなんだろ?」
「隣の人は名前なんていうんだろ?」
「ぬ〜ん・・・うぐむ・・・」
「こりゃ、聞いた方が良さそうだけど・・・」
「仕事全くしてないのに、飯だけ食べいくのもなんかイヤだしなぁ〜」
「まぁ、もうしばし遊ぶか・・・」

2時・・・
「おいおい・・・この石積み場・・・断食でもしてるのか???」

2時半・・・
「ぬおっ!!!!コンビニ弁当買ってきた人がいる!!!」

隣の人に聞いてみる
お「す・・すいません・・・食事って各個人でとるんですか?時間はどれくらいに?」
相「あ〜そ〜だよ。その辺のコンビニとか、ラーメン屋とかで・・・」

ここでようやく自分の馬鹿さ加減に気づく。

「そうだよ!別に昼飯ってみなで食べるものとは限らないじゃないか!」

そそくさ、上着をきてご飯を食べに行く。

一階まで降りて自動ドアの前まできて、ふと気づく・・・

「あ・・・おいらここの扉の開け方しらんやん!」

引き返して聞きにいく。

なんか、不親切なRPGみたいな気がしてきたが、大人の社会っていうのはこういうもんなんだろう・・・と納得しつつも、「自己紹介する時間」くらいくれてもいいじゃないか・・・とも少々憤る。

結局、自己紹介ができ、さらに一緒に働いている人の名前を知ったのは2週間後の締め日のこと。それまでおいらは誰かが誰かを呼ぶ名前をこっそり聞いて一人、名前を覚える。

「直接ききゃ〜いいじゃん・・・」と思うかもしれないが、そういう雰囲気ではないのだ。年末ということもあってか、恐ろしくみながかけずり回っているし、ディスプレイとにらめっこしている。図々しいとかなれなれしいとかいわれるおいらでさえ、「あの〜お名前は・・・」などと聞けない雰囲気なのだ。

というわけで、就職してからしばらくは、いろんな友達に

「ねぇねぇ、○○の石積み場は一緒にご飯食べる?」

「ねぇねぇ、××の石積み場は、朝入ってきたら挨拶する?朝挨拶してるのおいらだけなんですけど・・・」

「ねぇねぇ、△△の石積み場は、会話ある?くだらない話とか週末の話とかする?」

などをあっちこっちでしていた。

で、周りの意見としては・・・

「その手の仕事なら挨拶しない場合もあるよ」(A氏談)
「え〜〜〜〜!!!!!人として最低限だと思うんだけど!スペインじゃエレベーターで会っただけでも挨拶するよ。たった数秒しか一緒にいなくても・・・」

「東京の石積み場ってそんなところばっからしいよ!冷たいよね〜」(寒い国のT嬢談)
「関西人がよくそういうのがよくわかったよ!」

「ご飯を一緒に食べなきゃいけないっての、結構つらいよ〜」(誰か忘れた)
「うぬ〜!おいらは・・・一日全く口を動かせないのがつらい・・・天性のおしゃべりだから・・・ただ、まぁ、そういう考え方もあるか・・・」


ってことで、マジで最初は入ったばかりの石積み場に不満であった。

挨拶もそうだが、自己紹介もないなんて・・・人として何か間違っている気がした。そして、会話が全くないのがおいらにはつらかった。つらくてつらくて死にそうだった。ウサギみたいに寂しくて死んでしまうのではないかとさえ思った。実際、ウサギが寂しくて本当に死ぬのかどうかは知らないが・・・。

が、「慣れ」っていうのは恐ろしいもんで・・・帰ってこない挨拶の返事も最近では気にならなくなってしまった。ただ人として返事がなかろうが、「お疲れ様〜」と「おはようございます」はいうようにしている。ちなみに、さすがに対面でいえば返事はかえってくる。

一人の食事も慣れた。それだけではなく、その時間が楽しい時間にもなりつつある。本が読めるのが楽しい。ふわふわ卵サンドとCafeでま〜ったり読書。もう最高。

楽しみといえば、思い出した・・・

自己紹介や自動ドアの開け方も教えてくれない石積み場なのだが、「喫煙所」なんてものは教えてくれるはずもなく、「仕事まったくしてないのに・・・」と、食事の時と同じ理由で聞けないまま2日ほどすぎた。

しばらく観察を続けるうちにどこが喫煙場所かわかったのだが(ベランダだった(笑))、その頃までには、コーヒー買いにに行くついでに、外で吸う習慣が付いていた。Aunque 千代田区だけど。灰皿があるところがあるのだ。

愛煙家といえども、仕事を中断してまで外に煙草を吸いにいくのはいかんせん面倒くさい。おかげで、喫煙量は激減。以前は暇な日などは一日一箱以上すっていたのだが、就職してから一日半箱前後。どうがんばっても一箱いかなくなった。

そのため、喫煙所の場所を知っている今でも、石積み場の喫煙所では煙草を吸っていない。そこを自分に許可すると、また煙草量が増えるから・・・。おいらは、とてつもなく自分に甘い男なのだ。

で、楽しみというのは・・・愛煙家なら知っているとは思うが、数時間ぶりに煙草を吸うと・・・ものすごいクラクラするのだ。飛行機での長旅で16時間ぶりに煙草を吸ったときのアレが簡単に体験できるのだ。スペインでいうたら、チョコラテかマリアの効力に近い。

4時間ぶりに煙草をすって、フラフラしながら石積み場に戻る・・・それが読書とならぶ、最近のおいらの楽しみだ。

話がそれまくった。

相変わらず会話はないが、かれこれ2ヶ月ほど顔を合わせてきたので、ちょっとした時にちょっとした会話はするようになった。マリちゃんからもらったディズニーランドのチョコレートを餌にしてまで会話していたころを考えると、まぁ、マシにはなった。

ちなみに、そのチョコレート・・・楕円形の缶に入ったチョコレートなのだが・・・隣の若い男の子に「チョコ好きですか?食べます?」というと、「それ・・・むちゃくちゃうまいヤツじゃないですか・・・」というもじもじした返事が返ってきた。

彼らが・・・といっても一人にあげただけだが「あ・・・別に冷たい人たちじゃないんだ・・・」ということがわかっただけでも、このチョコレートは大いに役立った。Aunque チョコレートは好きじゃないけど。おいらはこの出来事を、「チョコレートの変」と名付け、今も大切な思い出にしている。

ただ、どうも悪循環をしている気がしてならない・・・うちの石積み場。どっかでテコ入れしないとダメな気もするが、派遣なので余計なことはしないでおく。個人的にがんばりはするが・・・。スペインに全員強制連行すれば、もうそれはそれは立派な「無駄話戦隊」に育つと思うのだが・・・。

もう、仕事そっちのけで、自分の生い立ちから、地元の自慢、最近あったおいらにはまったくどうでもいい出来事・・・そいうことを語る人間・・・おいらはそういうのが大好きだ。


TO DOの話を書こうと思ったのに・・・全然違うこと書いて疲れてしまった。

書きたかったことだけ書いておこう。

スペイン生活のおかげでFiestaの最大許容人数は増えたが、逆に許容できるtrabajo(TO DO)の数は激減しまくってしまった。

もう、ものすごい叫びたい気分。

むきっ〜〜〜〜〜〜っ!

って。

車でどっか遠出したい気分。

ぶい〜〜〜〜〜ん!

って。

ということで、本気で今月、滋賀と大阪に週末いこうかと画策中。

あ、そういえば、母親と4月末に奈良に行くことになった。岐阜、大分と合わせておいらが日本でもっとも好きな県の一つだ。

ただ、問題は母親に合わせてツアーということ。しかも、花巡りらしい。

正直、花より団子、団子より仏像なのだが、親孝行するために日本に帰ってきたので、一緒に行って欲しそうな母親につきあうことにした。たまにはそういう自分じゃ企画しないような旅行に便乗するのも楽しそうだし・・・。



それにしても・・・みんなはどうやってプライベートにおけるtrabajoをこなしてるんだろう。時間足りなくないのか?なんかコツがあるのか?教えて欲しいものだ・・・。


追記
今日も残業で、西遊記みれなかった。もうどうでもよくなってきた。