大人だから・・・

今日はなにやらValenciaの人間交差点・・・Bar Gulliverの人間になったような、どう説明したらいいのかわからないような一日だった。

淫らというか、不毛というか、うだるというか、ねっとりというか、しっぽりというか、表裏一体というか、かけひきというか、大正ロマンというか、耽美というか、酩酊というか、男女というか、蜘蛛の巣、ぬらりひょんというか、裸電球というか、天狗湯というか、ねじ式というか、金瓶梅というか・・・なんか、大人の世界だったの。

だから、因果関係や、具体的な固有名詞はいっさい排除して記録する。おいらだけがわかればいいし、わかる人にはわかってもいいようなそんな記録。なぜって、大人だから・・・。


スペインQueso(チーズ)を受け取る約束になっていた。そんでもって3人で呑むことになっていた。が、とある心の友にも酒を誘われたため、そちらとも合流することになった。

メンツはAでもBでもCでも、甲でも、乙でも、丙でもいいが、ひょんなことから10人くらいになっていた。中には3年ぶりくらいのヤツもいたし、卒業依頼あっていない人間も混じっていた。

ややこしいことになるので、うちら3人は別席で酒を飲む。真後ろにいたのでたまに参加しながら・・・。

安いデカンタVinoを呑んだくらいでこれといって特になし。

お「え!もう終電???!!帰らないと!っていうか、やばい!おいらこんなところで滅多に呑まないから終電が読めない!」
女「え〜〜〜もう呑まないの!!??」
お「あほ!あんたはすぐそこのホテルだからいいけど、おいらは遠いの!一時間くらいかかるの!」
女「呑もうよ〜!」
お「(完全に酔っぱらってるな・・・こりゃ)」
お「とにかく、おいらはやることあるから、帰るったら帰る!」
女「え〜〜〜〜!!」
お「はいはい!もうマジやばいから会計会計!そっちは?」
男「うちらも帰るよ〜!」
女「え〜〜〜!帰るの〜〜!まだあまり呑んでないよ〜!」

(しばし考える)

お「・・・わ〜たわ〜た!Quesoの恩がある!二つも買ってきてくれたしな・・・」
お「はい!じゃ、これから朝まで呑んでもいい人!」
男「別にいいけど・・・明日朝用事あるけど・・・」
お「うし!すばらしい!連行!」
お「姉さんは?」
姉「私は宿題がたっぷりあるから・・・」
女「え〜宿題なんて大丈夫だよ〜!」
姉「この英語の本を一冊読んでくれるなら考えるよ」
女「大丈夫、大丈夫・・・できるよできる」
姉「・・・・」

とりあえず外に出る。

姉さんは暗闇の中に消えていく。

残される3人。

女のホテルで呑むことにする。

安上がりだから。そして、大人だから。

コンビニでVino2本とCerveza2本購入。

イタリアとフランス。

女、ホテルにはいるときビクビクする。

「ホスト二人つれてきた」と言えばいいと説得。

大人だから。

うちら当たり前のように堂々と入る。

大人だから。

部屋はものすごい狭かった。びっくりするくらい狭かった。ビジネスホテルってこういうもんとのことだが、それにしてもせまかった。

プリングルスの懐中電灯で遊ぶ。プリングルスおじさんが浮き出るやつだ。

なかなか楽しく大いに遊ぶ。

大人だから。

聞かれたのでおいらがある女の子の話をする。

女、泣く。

なんで泣く?

オロオロオロオロ。

男たち、二人でオロオロオロオロ。

「何で泣いてるの?」

「感動した・・・」

意味わからん。

音楽かける。

イヤホンから流れる小さな音だけど。

薄暗い部屋。

電話がなる。

ヘッドハンティングの電話。

怒る。

怒鳴る。

叫ぶ。

そして、笑って誤魔化す。

大人だから。

女、悩んでいる。

二人の間で悩む。

女、酒の勢いで話す。

話して話して話しまくる。

どちらも選べない。

答えはない。

おいら、難しいので眠くなる。

靴はいたまま。

不自然な格好で。

大人だから。

ひそひそ声を子守歌に眠る。

そして、狸寝入りもする。

大人だから。

朝、良い天気。

まぶしすぎるくらいの天気。

溶けそうなくらいの天気。

「お天道様に顔向けできない」という言葉がぐるぐるぐるぐる回る。

ただ、酒呑んで寝ただけなのだが。

Gulliverからの帰り道と似ている。

なにもないのに、世の中関係ないところで回ってる気がした。

自分の意志とは関係なく。

太陽がまぶしい。

女、「昨日何話した?」

男、「いろいろ話してたよ」

女、「どんな話?」

男、「いろんな話」

女、「いろんな話って?」

男、「○○のこと・・・話してたね」

女、「なんていってた?わたし」

男、「●●っていってたね〜。」

女、「ほかには?」

男、「××の話もしてたかな」

女、「なんだって?」

男、「まったく覚えてないの?」

女、「覚えてない」

男、「安酒呑みすぎだな・・・デカンタ安ワインはいけるからね・・・」

女、「あれか・・・やっぱり・・・」

男、「悩み相談してたね〜」

女、「なんていってた?」

男、「いや、寝てたからしらないよ。」

女、「そういえば、姉からメールが」

男、「深酒したってね〜結局」

女、「くればよかったのに・・・」

男、「まぁ、そんなもんだよ。無理無理。」

女、「で、ほかには何話してた?」

男、「だから、寝てたからしらないってばさ。おいらに聞かないで・・・」


我が家に無事戻る。

おまけに話しかける。

「今日Gulliver行ってきた!」

そして、抱きしめる。

ものすごいイヤな顔される。

小腹が・・・いや、大腹がはっている。

そういえば、あたり目とプリングルス少々しか食べてない。

チキンラーメンを食べることにする。

お湯を沸かす。

袋を開ける。

どんぶりに入れる。

冷蔵庫を開ける。

卵を探す。

卵見つからず。

卵なしチキンラーメンを食す。

大人だから。

昨日もらったQuesoのことを本気で考える。

いつ食べよう。

誰と食べよう。

何で食べよう。

独り占めしたい気分におそわれる。

子供だから・・・。