カラスの向こう側・・・ 〜スペインVinoで憤る〜

カワウソがイナバウアーしたらしい。

カワウソのかわいさと荒○静香の恐さを天秤の両端においてみる。

カワウソの負け

そんな技の名前つけんでほしかった。ほんでもって、カワウソの前はカメがイナバウアーしたらしい。

完全に個人的意見なのだが・・・カワウソとカメに対するいじめとさえ思えてしまう。

しつこいようだが、おいらは彼女が金メダルを獲ったことにたいして「おめでとう!」と思っている。本当に。

でも、それとこれとは別なのだ。

それはそうと、今さっきYahooニュースをのぞいてみたらアリクイの子供が生まれたらしい。

恐ろしくかわいい。かわいすぎる。やっぱ、なんでも子供の時はかわいいもんだ。その中でも猫なんてもう超弩級の反則だ。

そういえば、最近とみに母親に「せっかくあんなにかわいくうんであげたのに・・・もういや・・・こんなオッサン!」とかいわれる。

ひどい言いがかりだと思うが、オッサンであることには変わりないので、放っておく。


今週は宣言通り石積みてんこ盛りでたっぷり残業(おいらにしたら)。さらに、ある友達から嫌がらせのようなメールが届いたので、気もそぞろで、仕事どころではなくなった。だから、精神統一、Mugaの境地・・・Muga!・・・PCの変換までもおいらに嫌がらせかい!!・・・無我の境地になるために、動物みて心いやしてみたわけだが・・・

で、嫌がらせメールについて書き殴っておく。
(ちなみに、名前は伏せておく。いろいろお世話になってるし、今後もお世話になりそうだし・・・(笑))

「(前略)ところでスペインワインについてなんだけどRibera del DueroHACIENDA MONASTERIO 1998MATARROMERA 1997があってもしこの2本
について味とか知ってたら教えてください。MATARROMERAの1998は前に飲んだことがあるんだけど、上司にどちらかをあげたいので。よろしくです。」

今日は石積みが忙しいというのに、昼間からこんな質問しやがって!!!たしかに、スペインに関する質問は「いつでもお気軽にね!」がポリシーではあるが、これは卑怯だ!卑怯すぎる!!!

しかも、休日にまったりしてたりとかじゃない。石積み中だ、石積み中!

あまりに不意をつかれた攻撃で、しばし呆然となってしまい、石積みなんてすっかり忘れて、頭の中うまいVinoのことでいっぱいになる。

おいらが知ってることを書いて丁重にお返事したが・・・心の中では

「知るかっ!ぼけっ!!!」

てなもんだ。

まず許せないのが、ありがちなRiojaではなく、Ribera del dueroということにある。ここのVinoはおいらがもっとも好きなDO(産地みたいなもん)の一つなのだ。ほかは、当然Utiel-Requenaと、Toro

二つ目に許せないのが、「(おいらに)どっちか一本あげるけど、どっちがいい?」ってんじゃなくって、「上司にあげるんだけど・・・」ってところ。先日あれだけ反対したのに!!!。「そんな上司にあげるVinoなんて、その辺の酒屋で適当に2、3000円のVino買って『スペインで買ってきたの!』っていえばすむじゃないか!そうしようそうしよう!車でぶい〜んって小旅行がてら行くから、呑もう呑んじゃおう!そうしよう!」とあれだけ・・・あれだけ何度もしつこくultraしつこくいったのに・・・。

怒りを通り越して、涙でてきたよ。うううう。

しかし、まさかスペイン人の友達からもらったVinoというのがRibera del dueroだったとは・・・。確かそのBodegaを持っているという友人はMadridであったとかいってたような気がしないでもないのだが・・・おかしい・・・。根拠はないが、完全にRiojaだと思っていた分、そのショックも大きい。大きすぎる。うううう。

3つめに許せないのが、Hacienda ManasterioMatarromeraは両方ともおいらが知っているVinoなのだが、高くて買うに買えない種類のVinoだったのだ!!!

そう、まるで、クリスマスにプレゼントを買ってもらえない子が、お店のガラス越しに手をベタ〜〜〜〜と、おでこもベタ〜〜と、鼻もグチャ〜〜〜と、押しつけるよな感じで、一心不乱に「いつかおおきくなっておとなになったら・・・ぜったいぜったいこのび〜のをのんでやるんだ!おおきくなったら、だれにもまけないくらい、いっぱいはたらいて、いっぱいいっぱいはたらいて、おおがねもちになってやるんだ!ぼくはちかうよ!もなすてりお!またろめら!いつかきみたちをてにいれるからね!」

嗚呼・・・いまや、彼らを手に入れるくらいの余裕が手にはいったけが、天は二物を与えず・・・金がはいったと思ったら、モナステリオとマタロメラは、おいらのもとから去っていってしまたた・・・いや、違う・・・おいらから離れてしまったのだ・・・。うううう。

いかん、感傷的になりすぎた。


で、このVino君たち・・・Monasterioの方は年代まではチェックしていないのだが、近所のBodegaでも軽く20euros前後(Crianza)はしていたから、Reservaなんていいったら・・・もう・・・そりゃ〜!ねぇ!

Matarromeraの方は、Monasterioよりもさらに高く30euros近い値段。たしか、Carrefourでも、特別Vinoにだけつけられる栄誉の「防犯グッズ」がつけられていたはずだ。

20euros?30euros??安いや〜ん!とかいいう人は、そのままPijo街道をつっぱしっればよかろう。本当のVino呑みは安くてうまいVinoを探すことに奔走するのだ。そして、たま〜に高くておいしいVinoを呑むのだ。それがスペインの庶民なのだ・・・そうJuan Calros、Manolo、Santi、そしてタカシ君が教えてくれたのだ。

ってことで、おいらは完全に安Vino専門(参考:ひきこもりのソムリエ)だ。

タカシ君と一緒にどちらかの家で呑むときも・・・

お「今日は決行いいVino買ってきたよ〜!」
タ「おれもや〜」
お「これ!!!!どうだ!」
タ「すげ〜〜〜〜!!!5eurosくらいするやつちゃう?これ」
お「ふふふ」
タ「ぼくのはこれや・・・」
お「おお!それも4eurosくらいのやつじゃん!前に××で呑んでうまかったよね!」
タ「そうそう。それをたまたま見つけてん」
お「さっそく呑みますか!」
タ「どれから呑もうかね〜!」
お「もちろん高い方からでしょ!」

これがうちらが日頃・・・いや毎日のように繰り返していた会話である。

文句あるやつはかかってこい!笑いたいやつは笑えばいい!自慢のSacacorchos(コルク抜き)で、笑ったヤツの高級VinoのコルクをVinoの中にムリカラ押し込んで、落としてやる!台無しにしてやる。


あ〜すっきりした。


結局、メールでも必死に反対したにもかかわらず、彼女は「上司にあげる〜」とかのたまうのであきらめた。

もう、うらやましくてうらやましくてうらやましくてうらやましくてしょうがないので、彼女からスペインQuesoを頂いたことだし(笑)、それをつまみにVino企画を決行することにした。

その前に、もう石積みどころな気分じゃなくなったので、こっそり積まれた石の裏にかくれて、スペイン語のサイトで値段調査を開始。

実は、Monasterioの方は年代までは失念したが一度呑んだことがある。今回の二本は別にそれほど珍しいVinoではなく、有名なVinoの部類になるので、ちょっとしたBodegaに行けば簡単に手に入るし、スペイン人でも先ほど書いたように金持ちや、ちょっとした特別な時に買われる手頃なVinoの一つなのだ。

おいらが手をだせなかったのは、ただ単に猛烈に貧乏だったということと、安くてうまいVinoで十分満足してしまっていたため、3年程度の滞在じゃ、20eurosのVinoを呑むレベルにまで達っせなかったのだ。

おいらがガラス越しに見ていた時は、店売りで20euros〜30eurosといったところだったのだが、いかんせん年代が1997年と1998年。

このレベルになると、一気に高いVinoが増えてしまうのだ。たまに、なぜか2000年以前でも5eurosとか8eurosとかで買えてしまうReservaもあるのだが、RiojaやRibera del dueroレベルになると、この年代だとたいていは20euros近く、もしくはそれを余裕で超えてしまう。だから、暇な時によくやっていた一人Vinoの下見ツアーでも、最初から論外の値段で、たまに夢をみるために、チラ見する程度といった具合だったのだ。だもんで、調べてみないことには値段がさっぱり・・・。

で、調べた結果・・・といっても、あまりに露骨にスペイン語サイトを見て石積みをサボルわけにもいかず、ネットショップみたいなところで軽くチェックした程度なのだが・・・Monasterioの方は、Reserva Especialといわれるものということが判明。Especialとは、英語でSpecialのこと。なんじゃそりゃ〜〜〜!と興奮しながらも、本人にメールで確認すると「うん、なんかEspecialってついてるね〜」と暢気な返事が返ってくる。

「それくれ!」と何度言おうと思ったことか・・・。

で、先ほどじっくりと調べた結果・・・Matarromeraの1997年のものはなぜか値段がみつからなかった。Matarromeraの公式サイトにもなぜか1997年だけない。うぐむ・・・。1997年のものは検索されるので・・・と思ったらあった・・・。約23euros

これ

ん?思ったより高くない。いや、おいらには十分高いが・・・公式サイトで1996のGran Reservaが恐ろしく高いのに比べると安い。なぜだ?

逆にEspecialも期待を裏切った。高い・・・。

これ

41euros・・・日本円で・・・約5600円か・・・。日本で売ってるとしたら倍の値段以上するんだろうか・・・。うぐむ〜。


企画の方は、自分勝手に企画していた旅行がすべてぽしゃってしまったため、今月適当にやろうと思う。題して「利きVino en Bodega Pascual 日本支店」

最初は、おいしいQuesoを独り占めにしようと思っていたのだが、やはりおいしいQuesoにはおいしいVinoがなくてはいかん。だが、まだおいら一人の財力で高いVinoは買えない。

コンセプトとしては、安くておいしいVinoを日本で探すのは時間的に厳しい・・・というか、それは日本での生活の楽しみにするので一人でやるとして・・・、どうせだったら人数呼んで高いVinoを購入しようと思いついた。

ってことで、一本3000円くらいのVino限定で数本購入し、それをゴクゴク飲むのではなく、まったり落ち着いて呑み、ソムリエのように、何か一言いわなくてはいけないという企画。つまみはもちろん買ってきてもらったOvejaのCurado。ありがたいことに二カタマリも買ってきてくれたので数名だったらなんとか足りるだろう。ひ〜ちゃんが買ってきてくれたマカオのQuesoもあるし・・・。

会場はおいらの家。先日、Tortilla用のフライパンをようやく購入したので、その新しいひっつかないフライパンでTortillaを作る予定。あとはYaMaYaあたりで、Aceituna(オリーブ)とBoquerones(イワシの酢漬け)でも買ってこよう。


当日・・・おいらが大事にしまってある自慢のVinoはかくしておかなくては・・・。値段は先ほどの二本には劣るが、どれも思い出が詰まったVinoばかり。番頭ManoloのVino、帰国前にいきつけとなったアルゼンチンBarの兄ちゃんがくれたVino、そして、タカシ君がくれたVino。

たぶん、来月のおいらの誕生日に一人でこっそり呑んで涙することだろう・・・。


追記
火祭りが近づいてきて・・・ってすでにもうValenciaはえらいことになっていることだろうが・・・最終日が近いので、行きたい気持ちをぐっと抑えるためにどこかに旅がしたい。どこでもいい。どこでも。仏像があればいいが、まぁ、それはそれ、これはこれ。九州はさすがに遠いが・・・滋賀県がダメだったので、大阪でも三重でもいい。誰かおいらを泊めてくれる人はいないもんだろうか・・・。