ひばりちゃん、まさきちゃんの仲

最近金曜日が怖い

最近の一週間を生活を鑑みると、いや、鑑みなくても金曜日が一番開放感がある曜日だからだ。

夏休み中より、夏休み終了間際より、夏休み直前が楽しいってやつだ。

また、それか、旅中よりも、旅の終わりよりも、旅直前が楽しいってやつだ。

あ、おいらは旅中も、旅の終わりも楽しいや。

で、そんな日だからこそ、

なんかしなくては!!

とか

酒呑まなくては!!

とか

徹夜しなくては!!

と思ってしまい、金曜日に限っては予定がないと「いかん!」という強迫観念にとらわれてしまうのだ。

これが長年石積みやってれば「たまにはこんな金曜日もいいか〜」とか「今週は休もう〜」とかなるんだろうけど、もともとフットワークだけは恐ろしく軽いおいら。いや、根無し草といってもいい。

だから、金曜日になるとそわそわしてしまうのだ。

だもんで、今日も朝からそわそわそわそわ。

今日は金曜日。明日はFiesta de Cumplean~os(誕生日パーティー)。

顔は合わせたことはないのだが、サイトの関係やコスタの代行業とかでなぜか仲良い気分になっているAちゃんに明日のFiestaの予約を頼んでおいたのだが(彼女のバイト先だから。冷静に考えればあったこともないのに図々しい気もしたが、そのあたりはスペイン風に・・・)、うっかり開始時刻を伝え忘れたために、自分で再度電話することになる。

そのレストラン・・・というか、Barのduen~o(マスター)はスペイン人。

お「やっぱりさ〜スペイン語で予約とった方がいいよね!!??」
A「絶対好感触だよ!!!」
お「だよね!だよね!」

前回初めていったときも、スペイン語で話したらBotaやPorronのサービスをしてくれたのだが、今回もそれが欲しかった。金かかるわけでもないし、ダメもとでやろう!

と電話をかける。

プルルルルプルルル!!!

店「ガッチャ!」
お「オッッラ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
店「・・・・」
お「(ん?なぜ無言?電波悪い?びびるな!)」
お「ブエナ〜〜〜〜〜ス!!!!!」
店「・・・・」
お「ペルドナ・・・アジ・・・・タペリア ノ?メ グスタリーア レセルバール・・・」

電話はいきつけCafe de Crieでかけていたのだが、正直、多少、見栄というか、こんな見た目へぼいしがない石積み職人のおいらだけど、「実はスペイン語少し話せるんだぜ!」というところを、さりげなく知らしめてやろうと思って、少し大きな声で話していた。卑屈になっていたともいえるが・・・(笑)

すると・・・

「はぁ?うち伊藤(たぶん)だけど・・・あんたどこかけてるの!」

という冷たい返事が返ってきた!

もう頭の中真っ白。

相手の剣幕というか・・・たぶん、わけのわからん言語だし、いたずら電話とおもって向こうもむかついているのかもしれないが・・・ものすご〜〜く冷たい返事だった。

もうどうしよもないので。

「ご、ごめんなさい・・・」

とだけいって電話を切った。

最近、おいらお茶目すぎないか?前はネタ探していろいろ歩き回ってたけど、いまのおいら探す必要ないやん!日本ぼけしてるの?おいら・・・。

そして、先ほどの見栄の結果が、真後ろにいた、OLらしき女性・・・・。

さりげなさを装いながら、こちわろ振り向いていた。

おいらはおいらで、「こんな葉恥ずかしい瞬間を・・・見られてしまったら・・・いや、今回は見られてるだろうな〜」と後ろを振り向いていた。

目と目で通じ合うそのOLとおいら。

動揺するOL。素早く目をそらすおいら。

中越しに彼女が肩で笑っている気がしてならなかった。

気を取り直して・・・Aちゃんに連絡。電話番号をもう一度聞くことにする。

もしかして、すぐに返事がこないかもしれないと、おうちにいる可能性の高いむんにも電話。

むんに電話番号をきくと同時に、Aちゃんからもメールが入る。

「く〜〜〜〜っ!!!8003だった!!!8033にかけちまったよ!!!」


今度こそは・・・と電話をかける。心なしか心臓がドキドキしている・・・

プルルルルル・・・プルルルル・・・プルルルル・・・・

お「ん?でない・・・また間違えたか?まさか・・・」
店「ガチャッ」
お「オッッラ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」(負けない)
店「・・・・」
お「も・・もしもし・・・タペリアですか?」(負けた)
店「はい、そうです」
お「あ、あの・・・予約したいんですけど・・・」(負け続け)
店「何人?」
お「え〜っと、Aちゃんの友達で、昨日予約したんですけど〜」
店「あ〜〜〜!アブラス エスパニョール ノ?」
お「シ!シ!!クラロ!」(後ろのOLに聞こえるように大げさに)
店「ブエノ・・・エス メホール パラ パラミ・・・アブラ エスパニョール!」
お「ブエノ・・・アベール・・・」

ということで、無事・・・といっていいのか、スペイン語で予約はしたのだが(予算のあたりは注文が細かかったので無理であった。日本語で頼む^ ^;)・・・、すでにサービスとかそういうことではなく、ただただ肩で笑っていたであろうOLへの汚名挽回のためという感じが強かった。まぁ、自業自得なのだが・・・。


Taperiaの予約も取り終えると、何やら安堵感が広がり、昼休みだったが無性に呑みたくなる。ってことで、まだ家にいてすぐに返事がもらえるむんを誘うことにする。

お「たびたびすまん。おいら。今日、神保町でどう?」
む「う〜ん・・・明日も呑むんでしょ?」
お「そうだけど・・・神保町のセニョーラ博多の店にいきたくてさ〜」
む「う〜ん・・・今日はやめておくよ〜」
お「うぐむ!給料入ったばかりだから呑みたいんだよね〜」
む「あまり遅くまで呑めないよ?」
お「おごるから呑もうよ〜」
む「ほんと?わ〜い!」(←むんは実際「わ〜い」と声に出していう)
お「OK!じゃ、神保町で。早めに石積みからら逃げてくるから・・・7時45分頃で・・・とりあえず、予約しておくよ。例の店に」


ということで、今度はセニョーラ博多へ電話予約。

プルルル・・・プルルルル・・・

店「ガチャ」
お「すいません〜今日7時45分から予約したいんですけど〜」
博「その時間はいっぱいでもう予約できないのよ〜」
お「え・・・もうですか?何時くらいだったらあきます?」
博「来る前に電話して。もし空いてたらとっておくから」
お「わ、わかりました・・・」


げげげ〜〜〜〜!!!セニョーラ博多の店、予約できないのかよ〜〜〜!そんなばかな〜〜〜〜!!!!と思いつつも、時間が悪いことはなんとなくわかっていた。

渋谷のいきつけの焼鳥屋も、予約という形はできない。大人数ならともかく、2,3名の場合、一番混む時間に予約してしまうと、その時間まで無駄なスペースができてしまう。だから、直前に電話して空いていたらとってもらうという形になることが多い。一時間前でも早すぎる。たいていは15分から長くても30分前という感じだと思う。

とりあえず、セニョーラ博多に癒されたいので、神保町へ向かう。席がうまいこととれることを祈って、むんには少し早めにいっておいてもらって席を取っておいてもらう手を使ったのだが・・・7時半ではもうすでに一杯だった。

それでもあきらめきれずに、おいらの到着後もう一度店を確認したが、席は空いておらず、うちらは席が空くまで一軒目で軽く呑むことにする。30分後に電話をする約束をして。

無駄に広いコンビニで・・・とにかく、異様にゆとりのあるコンビニ・・・で金をたっぷりおろし、その後適当にさまよい、一軒の良さ気な店にはいる。酒がたくさんおいてある店で、少々高いがつまみは安いという感じの店だ。

そこで、軽く呑み喰いする。セニョーラ博多のところでちゃんと食べたいから、少し控えめにしておいたのだが・・・なぜか会計が7000円近くもいった!!!

ありえない!!!!と二人で叫ぶ。

確かに日本酒は少し飲んだが、そんなに食べてない。というか、一品380円とかだった気がするのだが・・・。

レシートをもらわなかったのもあり確認もできず・・・かといって、店に戻ってあ〜だこ〜だいってる暇があったら、早くセニョーラの店にいきたかった。

なんとも釈然としないままセニョーラ博多の店の門をくぐる。

が、すぐにセニョーラに癒される。

あの博多弁の「ちゃ」というのがおいらを癒すのだ。おいらもまねして会話の最後に「ちゃ」をいれるのだが、セニョーラとむんに苦笑いされるだけで終わった。

なんとかマスターしたいものだ。

おいらもむんもPHSなのだが、なぜかセニョーラの店の電話の子機からだと、うちらのPHSに電話がかからないということが判明。おいらもむんも信じなかったが、「このサービスは・・・」というアナウンスが流れて、何度かけてもつながらない。

だから、セニョーラは自分の携帯からおいらのPHSに電話をしてくれたらしい。

(※酒も入ってるので方言はうろ覚え)
博「これで電話番号わかったっちゃ」
お「ふふふ」
博「名前はなんというとね」
お「マサキね」
博「まさきちゃんね」
お「おいらのこと覚えてるの?髪ばっさりきっちゃったけど」
博「覚えてるっちゃよ。この前はここに座とったね。そんときは女の子だったとよ」
お「そうそう!」
お「で、セニョーラのお名前は?」
博「ひばりね」
お「ひ、ひばり???ひばりちゃん?それって・・・もしや・・・」
博「美空ひばりっちゃよ」
お「やっぱりそうっちゃか・・・」

ということで、二回目にして、早くも「まさきちゃん」、「ひばりちゃん」の仲になったとよ。セニョーラひばり・・・うん、悪くない。

注文は日本酒をひたすら呑みまくりながら、ひばりちゃんのおすすめコースを頼む。今回も博多ナベは注文しなかったが、あいかわらずおいしかった。なので、「あいかわらず、ここのはおいしいね!」とひばりちゃんにいったら、セニョーラは屈託のない、そして、おいらの大好きなはにかみながの笑顔をした。また癒された。

明日の日記で(さっき書いたのだが)、好きな県は・・・といったら、奈良、大分、岐阜と書いたのだが、もし横浜以外に住まなくてはいけないといわれたら、おいらは福岡といつもいっている。田舎も確かに好きなのだが、やはり横浜生まれなのもあって、多少都会でないと困る。福岡なら、ちょっとマニアックな映画も美術館もちゃんと回ってくるし、海もあるし、人口も適度だし、観世音寺あるし(ここの馬頭観音は最高!)ということない。そして、たぶんこのセニョーラ博多のような店がたくさんあるに違いない。

関係ないが、島レベルなら九州が圧倒的に好きだったりもする。四国も捨てがたいし、東北も畿内も面白いのだが・・・やっぱり九州は神話が多く残っているし、Valenciaとその仲間たちみたいな感じで、田舎な部分がまだだいぶ残っているのだ良い。何日いても飽きないし、県によって毛色がだいぶ違うので、いつも違った興奮がある。鹿児島のシロクマだけは正直納得していたいのだが、あの県も最高だ。もう何年も前の日記ではあるが、鹿児島の周りの風景とは全く持ってにつかない、ハイテクノロジーの幕末博物館がある。西郷どんが動くのだ。坂本龍馬も動くのだ!誰が、あんなところにあんなに近代的な博物館を作ったんだろうか・・・。

話がそれた・・・。スペインというか、今はやりの愛国心いっぱいの日記になってしまった。

で、なんだっけ・・・

そうだ。セニョーラ博多だ。

むんは終電の11時くらいに帰っていったが、おいらはまだひばりちゃんと話してみたかったので、少し残って話をすたり、ありがちなトイレの「博多方言番付」で、博多弁を学んでみたりもしたが、酒によって、もともと知っている「せからしかっ!」しかでてこない。

なんか「泥がぬかるんでいる」なる方言が番付にはいっていたが・・・そんな方言、前頭でもなんでもいいが・・・載せるほど特徴めいているのか?

今度はデジカメ持参して、その番付を写真にとって、しっかり覚えてやろうと思う。そんでもって、いつの日かまた九州いったときに使ってやるたい。

それとっとっと〜?
それとっとっとよ〜!

少々呑みすぎたようで家に帰るなり死んだ。

あのお店の一合とか二号の表記と量が正確ならば、呑むたびに一升呑んでいる気がするのだが・・・実際の一升瓶は相当な量あると思うのだ・・・。うむ〜。