さるぼぼ・・・スペインに移民する

いろいろ国内を旅して回ってきて、好きな街は腐るほどあるのだが、もし「好きな県を3つあげるとしたら?」と聞かれたら

奈良
大分

そして、

岐阜

の3つを迷うことなくあげる。

なんで?といわれるといろいろと理由がありすぎて、困るのだが、一言でいえば歩いているだけで、なんとな〜く浪漫で満ち溢れ、だのに、心が落ち着く場所なのだ。おいらにとって。

この3県だったら、いついってもいいし、何度いってもいいくらいとにかく好きなのだ。

で、今回は岐阜について書く。ママンが4月14日、15日の高山祭にいってきたのでいろいろと思い出したからだ。

岐阜というと、まず女の子のいう『ありがと〜』が日本一であるとおいらは思っている。半端なくかわいい。

岐阜の女の子などとはそう会うことはないが、ちょっとで知り合うと必ず「ありがと〜」ってといってもらって、変態さながら鳥肌を立てている。これは京都訛り(または関西人)のいう「1282円です」以上においらをめろめろにさせ、必ずといっていいほど抱きしめたくなってしまう。

方言好きのおいらにとっては、「極み」と呼べる一言だ。

誰も賛同してくれないだろうが・・・。

ちなみに、しれっと「ケッタマシーン」と自転車のことをいうのも好きだ。自転車とかチャリではない。ケッタマシーン。わからないようでわかってしまうから怖い。そして、「マシーン」なところがよい。関西のほうでは普通なんだろうか・・・。

まぁ、危ない趣味の部分はこのへんでやめておく。

で、実は岐阜にたいしてはは街よりも先にさるぼぼにはまった。あの絶妙な色、形状に悩殺されたのだ。

はじめてさるぼぼと出会ったのは、忘れもしない大学一年生のとき。やんごとなき理由で、さるぼぼがおいらの財布に住み込むようになったのだ。

その後、もうとにかくはまりまくって、数年前岐阜にいったとき・・・スペインにいく少し前だった気がするが・・・スペインのために金を貯めなくてはいけないのだが、あまりにも多種多様なさるぼぼがいて、ついつい寝ているのか死んでいるのかわからないようなおばあちゃんのお店で、ここぞとばかりに大人買いをしてしまったことがある。

おそらくそのときの旅費の3分の1はさるぼぼでかかった気がする。一万円以上とんだ気がする。

当時すでにWEBの知識はあったものだから、さるぼぼファンサイトを作ろうとさえおもったほどだ。が、特に一人で遊ぶ以外は、わざわざ知らせるほどの情報があまりないことや、妄想だけでトんでしまい力尽きた。

ということで、さるぼぼの宣伝は既存のサイトに任せて、おいらはさるぼぼたちをスペインにつれていき、スペインはバレンシアで有名にしてやろうと思ったのだ。

そのため、岐阜の旅行で買った様々なさるぼぼ・・・

さるぼぼ手ぬぐい、おんぶさるぼぼ、子供抱きさるぼぼ、ぴゃ〜ぼぼ(勝手に命名。飛んでいるようなさるぼぼ。フライングボボともよんでいる)、双子ぼぼ、かぶらぼぼ(カブもってる)、コアラぼぼ(だっこちゃんぼぼ)、そして配るようのシンプルぼぼなどなど

大量もっていった。

3500円くらいで買った抱きぼぼだけはおうちでお留守ばん。やつはとてもういやつなのだが、あまりに堅いため、双手をあげているのはいいが、先がとがっていて、たまに目に刺さるので少々危険なぼぼなのだ。

昔はよく一緒に寝ていたのだが、今は頭のところにおいてある。ほかのぼぼは棚につるしてある感じだ。

で、さるぼぼバレンシアイミグランテ計画のほうは思ったよりも難航を極めた。

というのも・・・スペイン人などヨーロッパ人には顔のないぼぼたちがどうも不気味に移るのだ。

まぁ、さもありなん。

あの侘び寂びはそう簡単にわかるもんではないだろう。

仲良くなった友達や、誕生日を迎える友達に、抱き合わせのような形でさるぼぼをプレゼントしていったのだが・・・とても仲のよい友達には、おいらの大切なかぶらぼぼまでプレゼントしたのだが、帰ってくる答えはみな同じ。

「Bonito(かわいい)だけど・・なんで顔ないの?顔が・・・」

だった。

ほかにも

「これはね〜さるの赤子なんだよ〜!」

とか

「日本が貧乏な時代にね〜おばあちゃんがね〜子供のためにね〜」

とか涙なくしては語れないような由来なども話したのだが・・・

やはり彼らの謎は「どうしてさるぼぼには顔がないのか?」という一点に絞られてしまう。

「顔がないからいいんだよ!」といっても全くわかってもらえないだけではなく、果てには日本の人形自体に顔がないと思うヨーロッパ人もでてきてしまい、あわてて否定した。

「人形は顔が命です」なんていうCMもやってるくらいだよ!と説明したかったが、おいらのスペイン語能力では、あのキャッチコピーの有名さを伝えることができなかった。「人形は顔が猪木です・・・」ってパクラれたりさ〜などともいいたかったのだが・・・。


一度、何人だったか忘れたが「あ、これ自分で顔書くのね!」といった人間がいた。

そのときは「ぼけ〜〜〜!書いてもいいけど、書いたらさるぼぼじゃなくなっちゃうんじゃ〜!」と思ったのだが、あまりにも受け入れられないさるぼぼたちが不憫でしょうがなく、ついつい「うん、それでもいいよ」といってしまった。

ということで、結局もっていっただけのさるぼぼたちだけでは、おいらが夢見ていたさるぼぼ全ヨーロッパ席巻計画は無理で、さらに愛想をつかられたのか、スペインの携帯電話につけていた双子ぼぼが両方とも途中で出奔してしまったため、手持ちのさるぼぼは完全につきてしまった。

手ぬぐいだけは痛く気に入っていたため、今もこの部屋で使っている。色の使い方が抜群にすばらしい手ぬぐい(ハンカチ?)なのだ。


おいらがさるぼぼをプレゼントした人々はみな優しい人々であるので、まさか捨てられぼぼになっていることはないと思うのだが、たぶん・・・いや確実に・・・机の引き出しでひきこもりぼぼになってしまっているに違いない。

ごめんよ〜ぼぼ〜!

いつかModa de さるぼぼの時代がきて、猫も杓子もスペイン人も「SARUBOBO SARUBOBO」いうようになるよ。

そう、「TSUNAMI」や「KAMIKAZE」みたいに。

それまで、おとなしく引き出し中でひきこもっていておくれ。

嗚呼、哀愁挽歌。


なんかこのままフェードアウトしそうになってしまった・・・。違うのだ。

イミグランテさるぼぼのことは申し訳ないが忘れよう。たくましく生きているはずだ。

今回、是非日記で書き記しておきたいのが・・・こいつ!


さて、こいつはなにぼぼでしょうか!

おいらは当てた。当てたらママンに「なんでわかったの!?」と驚かれた。

ふふふ・・・おいらのぼぼ好きを侮るべからず。

わかる人にはおそらくすぐにわかるだろうけど、わからない人は死ぬまでわかるまい・・・。


答えは・・・


だ。

ライトセーバーぼぼだ!!!!

ブゥゥゥ〜〜〜ン!ブゥォ〜〜〜〜ン!

嘘。

お香持ちゃうぞぼぼだ。

なんとも愛くるしい。

一瞬、カエラちゃんよりも癒されてしまったよ。


・・・・っていま、ものすごいショック事件に遭遇。タイムリーすぎる・・・。


このお香持っちゃぞぼぼ・・・説明書に注意書きがある。

お香は縦にまっすぐたてないで、少し斜めになるようにたててくださいということを示した図だ。

今、それを守って、お香を焚いていたのに・・・

顔が少し溶けた。

傷物になってしまった。

ううううう・・・・笑えない。泣けない。

ショック。

ということで、5月くらいに岐阜にいくことに決定。

スペインでもお香はたてるから、今度はこのお香持っちゃうぞぼぼで、移民の夢を果たすとしよう。

それにしても愛らしい。

「飛騨」って漢字も男らしくて好きなのだが、やはり、この左手の場所だろう。

「は〜い!一人5000円ね〜!」

って感じがよい。

明日からは顔を溶かさないように気をつけようと思う。


追記
今日の石積みネタは書かない。腹立たしいクライアントとの石積みは終わったが、最後までダメダメオヤジたちだった・・・。もうちょっと、そっちで話し合ってから決めようよ。二度手間どころか四度手間だったじゃねぇ〜か〜!変にプライドだけ高いんだからさ〜。あ〜いやだいやだ。さるぼぼを見習え!