Compan~ero Nuevo〜新しき同居人〜

カリーニョ!聞いとくれ!。日本って〜国はね〜恐ろしいほどおいらの出鼻をくじくのが得意な国なんだよ〜。

ってことで、またさぼっちまったよ。日記。どうにもこうにも抗えないこの現実。涙がちょちょぎれるさ。

ってことで、さぼってた間のことを適当に書く。

木曜日。

「至高のバル」企画の一環で、吉祥寺のBar de Canteに行ってきた。詳しいことはたまってから書くつもりだが・・・お通しと見間違えるくらいの量のJamon Serranoが1280円(1480円だったかな?)もして立ちすくむ。日本ということをさっ引いてもえぐすぎる気がする。ランク落としてもいいから、もっとガッツリ食べれるようにしないと、あの量じゃ客が引くと思う。おいらもマリちゃんも最後まで「お通し説」を信じきっていたのだが(本当のお通しである「Higo」(乾燥イチジク)と一緒にでてきたため)、帰るまでJamonはそれしかでてこず・・・ぶ〜ぶ〜で店を後にした。ちなみに、想像できないだろうから書いておくが、皿に盛られた総量を全部つなぎ合わせても、スペインで普通にだされる形の薄切り一枚(Bocadilloとかにはさむ感じのやつ)にも満たないのではないだろうか。4月28日にOpenしたばかりとのことなので、今後に期待したいところだが、とりあえずJamonには要注意という感じ。ほかの料理はそこそこいけるが、500円Tapasの量は切なくなるくらい少ない。Calamaresはまぁまぁあったかな〜。Arroz Negroは塩をちょっと足したが、味、分量的にも申し分ないが、おいらが作った方がうまいと思う。マリちゃんが気を利かせて、開店割引の20%クーポンをもってきてくれたから8000円弱で済んだが、店をでたあとも「まだまだ食えるぞ!」という感じであった。

金曜日。

朋美嬢と先日下北で呑んだときに紹介してもらったY嬢が友達になってくれるというので呑みに誘う。ちなみに、長尾と猛烈に呑みたい気分だったのだが、またもやタイミングが悪いことに長崎に出張だった。

関係ないが、ボーナスについでおいらが憧れるのは「出張」。一度でいいから出張というものをしてみたい。おいらがうらやましがると「仕事でいくから楽しくないよ〜」と皆のたまうが、同じ仕事で延々と石積み場で石積んでるよりはマシだ。それに、もしかしたら、夜なんぞ少し時間がとれてしまったりなんかして、街に繰り出し、地酒でも呑めちゃったりすんだったら・・・でもって、お店の人の方言が聞けてしまった日にゃ〜。

もしおいらが正社員になるならば、いや、なるんだけど、出張があるところがいい。「客と一緒だから!」とか「上司があ〜だこ〜だ」とかなんてこの際関係ない。出張させてくれ。出張!

Y嬢とは渋谷で呑む。気づいたら焼酎botella二本空いていた。そんでもって、しっかり終電に間に合うように出たはずなのに、またもや逃す。自分の足の速度だけで測ってしまったのが敗因。

お「す、すいません・・・調布行きは!」
駅「あ〜10分で最後だね〜」
お「えええ〜〜〜」

時計を見ると24時19分。

お「調布に一番近い駅はどこですか?歩ける距離で」
駅「今からなら狛江だね〜次ぎ出る電車で間に合うよ」
お「・・・こ、狛江???小田急線ですよね?」
駅「下北で乗り換えね」
お「・・・(それは知ってるけど・・・)」

困ったことにY嬢の住んでいるのが狛江。

お、おいら・・・あ、怪しすぎないか?

偶然だとしてもなんかいや。この年になってもなんかいや。いや、この年になったからなんかいや。案の定Y嬢にいってもびっくりしていた。そりゃそうだよね〜。とはいえ、考えてる暇ないのでとりあえず狛江に向かうことにする。

これまで終電を逃して歩いたことはなんどもある。中央林間から長津田青葉台から長津田なんて序の口で、池袋から祐天寺とか、稲田堤から調布とか、よく知らない埼玉の街から、北区の街、途中で挫折したが、鷺沼から長津田などなど。

そんな場合も知っている大通りさえみつかれば、たいていは何となく土地勘が働くので問題ないのだが、今回の狛江は、生まれて初めて下りた街であったため、なにがなんだか。いったいどのあたりにあるのかよくわかっておらず(登戸が近いのはわかるが、車でしか通らない)、「狛江」といった駅員を思いきり疑う。何か勘違いしてるんじゃないかと。

が、地図をみると・・・びっくりすることに近かった。普通の足なら徒歩40分とのこと。で、おいらの足で30分弱で到着。ちなみに、別れ際は「不可抗力」「偶然」を表すために、さわやかな笑顔でよたよた千鳥足で別れた。


土曜日。

今日も雨。せっかくの休みを・・・と憤りもしたが、怒ったところでせんがないので、こんな日は映画をみることにする。タイトルは「MODOVINO」。スペインの時Mi Kyungが「正樹は見るべき!」とかなりすすめられた映画。

軽く感想

【MONDOVINO】 3.4点(5点満点)

タイトルからもわかるとおりVino(ワイン)のお話。でもって、ドキュメンタリー映画。「ワインのグローバリゼーション」VS「地味主義者」をひたすら追いまくる。わかりやすくいうと「売れるが味は似たりよったりのVino」VS「土地の味を生かし味わいはあるが好みが別れるVino」の戦い。

Vinoは好きなので食い入るようにみたのだが、ドキュメンタリー映画にはありがちな、人が多すぎて相関図をつかむまでにえらい時間がかかった。人物がでてきたときに画面にその人の名前と肩書きを出してくれるのはいいが、同時に下に字幕がついちゃってるもんだから、二つを目で追うのは大変であった。

見ているうちに、どことどこが敵対していて・・・というのは見えてくるのだが、所詮はその辺のVino好きの一人でしかないおいらにとっては、もう雲の上の話というか、話が企業の経営方針にまでいってしまっっため、いまいちパッとせず。

ただ、普通のイタリアの酒屋のお兄ちゃんがいった「今のVino?今のVinoなんて全部味は同じだよ〜」という台詞だけが心に残ると同時に恐怖さえ感じた。

この映画をみてもっとも感じたことは、やはり成金や金持ちのやり方はむかつくということ。特にアメリカ人はむかつく。もうカリフォルニアワインなんて飲んでやらね〜と心に誓う。勝手に火星でワイン作ってろ、ぼけ〜〜!って感じ。アホだ、アホ。

うれしかったことは、イタリア、フランスとワインで有名な二国がでてきていながらも、スペインという国名がこの映画ではでてこなかったこと。スペインでもVinoのブランド化の話は聞いたことはあるのだが、やり玉にあげられなかったことでよしとしよう。まぁ、そうもいってられない時代なんだろうけどね。

少なくとも3euros前後のVino専門のおいらにはあまり関係のない話だった気がしないでもない。

日曜日。

次の日が給料日ということで服を買いに街に繰り出す。おいらも徐々におしゃれというものが身に付いてきた気がする。半強制的にではあるが・・・。石積みがスーツだったら、おそらく前のまんまだったと思う。

慣れてきたせいか、5000円とか7000円とかの値札が付いた服を見てもあまり動じなくなった。多少、動きが止まったりはするが・・・。ただ、やはりchaqueta一つが2万とかなってると・・・もう立ちすくみ、そのまま店をでてしまう。反面隣のマリちゃんは、12800円もする服を「安い!!!」とか叫んでるから、価値観の違いって怖い。とりあえず、シャツを2枚(計1万ちょい)を買ったが、それが目的で買い物にいった「春用chaqueta」は買えずに帰ってきた。2万とかは痛すぎるよ〜。iPodなの1GBを買ってもおつりがきちゃうじゃないかっ!。夏まで買わずに粘るってもんかね〜。

晩飯は軽くお好み焼きを食べることにする。BEAMSの近くのお好み焼き屋。もんじゃの中でおいらがもっとも好きな「ベビスターもんじゃ」で至福を得る。が、その後、まさか・・・おいらが走れメロスになるとは思わなんんだよ。

お「お会計お願いします」
店「3014円になります」
お「カードでいいですか?」
店「申し訳ございません・・・カードは扱ってないんです。」
お「・・・・えっ!!????」

最初の言い訳。この店はカードが使えなさそうな店ではないのだ!!!!

お「マ、マリちゃん・・・いくらある?」
マ「2000円」
お「・・・おいらは400円・・・・た、足りないやん!」

言い訳するわけじゃないが、スペイン時代だったら、全財産400円とかは日常茶飯事のおいらだが、最近では最低でも3000円は財布にいれている(これでも普通じゃないと思うが・・・)。が、様々な諸事情により、財布は空っぽだったのだ。だから、今日は滅多に使わないカードを使って一日を乗り切ろうと思っていたやさきの出来事だったのだ。

お「すいません・・・コンビニで降ろしてきますので待っててもらえますか?」
マ「あ、あたしが残るので・・・」
店「わかりました」

店をでるとすぶにファミリーマートを発見。日曜だし、時間外だし手数料とられるけど、この際しょうがないので駆け込み列に並ぶ。ようやく自分の番になったと思ったら・・・

「千円札はお取り扱いしておりません」

この役立たずが!!!!!

またまた言い訳するわけじゃないが、生活費に必要な額以外のお金を数日前にありたっけ貸してしまったため、おいらの通帳残高は4000円だったのだ。明日給料日だし・・・となんら心配もしていなかったのだが・・・まさか、こんな自体になるとは・・・。

どうする、おれ!

人がごった返す交差点を右往左往していると、お次はampmを発見!!!

おおお!!!!!!ampmだったら住銀のCDがあるじゃないか!!あそこなら!!!

ダッシュampmへ。

「千円札はお取り扱いしておりません」

おまえもか〜〜〜〜!!!

万策尽きる。

どうする、おれ・・・。

引き返すか・・・いや、マリちゃんはおいらより金がない・・・おいらしかいない・・・交番いったら貸してくれるかな?電車賃じゃないと貸してくれないよな〜。そうだ!クレジットカードでキャッシングとやらをすればいいのではないかっ!おいらかしこい!

よし、いいところに・・・東京スター銀行とやらがあるぞ・・・なんかよくわからないが、銀行だから大丈夫だろ・・・・。

「このカードはお取り扱いできません」

ぬぬぬぬぬ!

違う銀行だ!

東京三菱に行く。

「このカードはお取り扱いできません」

ぐぬぉぉぉぉ!!!

正確にはかったわけではないが、この時点で店をでてから10分か15分はたっているはず。メールは送っておいたが、店からしたら明らかに想定外の遅さである。このままでは食い逃げと思われる・・・。いや、この際逃げるか・・・いやまて、3000円ごときで食い逃げたら、武士の恥。そのまえに、セリヌンティウスはどうする?いやいや、ここは日本・・・命までは取られまい。皿洗いするってのもネタとなっていいかもしれない・・・。

本当にどうしていいかわからなくなり、おろおろしながら現実逃避。

結局、渋谷南口にある三井住友銀行へいって下ろすことにする。最初いたところからはかなり遠いのだが、もうそれしか残された道はない。まさか、本家の銀行で「千円札はお取り扱いしておりません」はないだろう・・・と思いつつも、内心ヒヤヒヤでいく。

もちろんダッシュしたが、天気の悪い日曜日だというのに、もういるわいるわ。人の山。何度も人の肩にぶつかっては睨まれながら、どうにかこうにか金を下ろすことに成功。

たかだか3000円のために、なぜここまで・・・と忸怩たる思いがこみ上げるが、楽観主義者なので、今食べたお好み焼きのカロリーを全部消費したということにしてよしとする。

帰りももちろん猛ダッシュセリヌンティウスの待つ処刑場へ。

あまりにせこい金額だっため、エレベータに乗って再登場するのが少々恥ずかしく、すこしとまどう。この辺の葛藤もメロスっぽい。まぁ、情けない葛藤だが。

エレベータの扉が空くと不自然にマリちゃんがこちらを見ていた。

お「え?」
マ「よかった〜〜〜帰ってきた〜〜〜おそいよ〜」
お「まぁ、まて・・・あとで話すから・・・」
マ「保険証を人質にいま私がでていくところだったの」
お「ま、まにあったのね・・・あぶね〜携帯電池きれちゃってさ・・・」

この辺もメロス。臨場感ありすぎ。ちょっと楽しんでるおいら。

さすがに遅すぎるので、店の人が心配してマリちゃんを解放(金を下ろすために。まぁ、下ろせないのだが・・・)して、これからエレベーターに乗るというところだったらしい。

堂々と3014円を支払い店を出る。

「またお越しくさい!」

という社交辞令を背に浴びながら・・・恥ずかしくてほとぼりさめるまでこれんわ・・・。

店をでたあと。

お「それにしても恥ずかしかったね〜」
マ「でも、カード使えなかったんだからしょうがないよ〜」
お「あほ!冷静に考えろ」
マ「なにが?」
お「おいらとあなたの二人もいて、3000円っぽちの現金も持ってないんだよ??わかる?」
マ「あっ、そうか!」
お「そんなんで渋谷くるなって〜の!っていわれてもしょうがないよ(笑)」

その後、メロスとなったいきさつを延々と語りつつ、book1stで、母の日用のプレゼントを購入。


もちろんカードで。


帰宅。

ももとこもも(愛犬)が死んでしまってから、閉まることがなくなった階段下の門がなぜか閉まっていた。

階段をあがると、まるで犬の糞でも片づけたあとかのように、丸められたビニール袋と、スコップ。

ま、まさか・・・。

玄関を開ける。

3mほど先のガラスの向こうには・・・

つぶらな瞳で見つめられる。

そしてかかさず唸られる。

我が家に犬がやってきた

話すと長いので、説明は後日の日記に回すが、先日「捨て犬がうちにやってくるとかこないとか」を相談された。

お「ママン・・・やっぱり飼うことにしたのね(笑)」
マ「お父さんがね〜」
パ「なにいってるんだ〜おまえが・・・」
お「まぁまぁ。あの話聞いたら、うちらは無理だよ。予想通りだし・・・」

マ「名前はムクっていうのよ!」


はぁぁぁぁぁぁ!!!!!????


何名前を勝手につけてるんじゃ!ゴッドファーザーの役目はおいらのもんだろ!普通!誰が決めたって、おいらがそう決めてたのに!かっこいいスペイン名つけようと思ってたのに!!!

メスならエステルとかラウラとか、Guapaな名前。オスなら、ボデガとかヴィノとか呑んだくれっぽい名前をいろいろ考えていたのに・・・!!

それを、ムクだと〜〜〜〜!!!

なんのひねりもないじゃないか!!!

さっきチラッとみたけど、そりゃムクだよ。ムクだよ。

でも、そりゃ猫にシロとか、タマとかつけるのと同じ名前じゃないか!

ムク(仮)に謝るために顔をだしたら吠えられた。

やっぱり気に入ってないらしい。

ごめんよ・・・ムク。


もし次ぎに犬を飼うならコーギーと決めていたが・・・縁とはなかなか面白い。

それにしても、ムクか〜。

ムク。ムク。ムク。


え〜〜〜〜ん、かっこわるいよ〜〜〜〜!!!!前時代的だよ〜〜〜〜!


いまならまだ遅くはない・・・親を説得してスペイン語名をつけさせよう!


追記
わがままな愛猫「おまけ」がご立腹。いままでの報いだな・・・ふふふ。でも、ちょっとかわいそう。