先週のだいじぇすと

日記じゃなくって、週記になりそうな予感。それはそれでよし。けど、書くこといっぱい。ってことで、前回で味を占めたので、ダイジェスト版でいく。ダイジェストってわりには糞長いのだが、それもまたよし。

あ、その前に今日のこと少し書いておこう。

働き始めてからというもの、望んでもいない残石積みで、荒稼ぎしまくっていたのだが、ここ最近になって、上司のクーフーリンさんから「そろそろ8時だからキリのいいところであがっていいですよ」と言われるようになった。定時は7時だからそれでも1時間の残石積みなのだが、最近これくらいのペースに慣れてきたのもあって、別に残石積みという感じには思わなくなってきたやさきのことだ。

最初は石の量の多さを気遣ってくれてのことかとも考えたが、今日までに3回くらいいわれているので、さすがに「早く帰れ」の意味ということに気づく。確かにおいら意外の派遣は、最近7時くらいになると帰り始める。やはり荒稼ぎの結果か・・・。

石の量は増えたといっても、定期的なもの・・・つまり半担当みたいなものができつつあり、以前では考えられなかった石積みペースというものができあがってきている。前だったら、帰宅直前に石が大量に運び込まれたりなどして、憤慨していたのだが、こちらだけでなく、向こうも扱い方がわかってきたのか、あまり無駄なく、そして効率よく石を運ぶようになってきた。お互い苦労したからな〜。

ということで、常に手持ちの石はあり続けているが、わざわざ残石積みせずとも、きちんと定時の時間帯でうまいことやりくりできる量とお互い認識しているわけで、だからこそ「もう帰って良いよ」になるわけだ。まぁ、おいらとしては、中途半端に石を残すのはイヤなので、その結果多少の残石積みになるわけだが、7時にあがっていいというなら、もうるんるん気分で7時にあがらせてもらいたい。自分の時間が増えるし・・・。

いい感じ。


ママンが二泊三日で滋賀県に旅行にいっているため、半3食連続ピザーラとなる。昨日の夕食、今日の朝飯、今日の晩飯。

うちのママンは旅行する前には、「どうせあんたら自炊しないでしょ?」と言わんばかりに、ほぼすべての食材を使い切ってでかけてしまうので、自炊したくても自炊できない状況。まぁ、実際問題、一人暮らしで習慣付いているならともかく、現在の状況では自炊するかしないかはその日になるまで自分でもわからんので、ママンが正解。

ただ、せっかくいないから、一人こっそりTortillaでも作って明日の朝食にでもしようと思ったのだが・・・じゃがいもまでねぇ〜でやんの・・・。

スペインでの生活でじゃがいもが切れることなんてそう滅多にあることじゃないから、思わず大声で「Joder!」と叫んだら、おまけにびくっっとされて逃げられた。

なので、ピザーラお届け。昨日の残りもん。

こういう生活してると、たぶんきちんとやせれるんだろうな〜って思う。Aunque ピザ食ったとしても・・・。

最近気づいたのだが、やはり太る原因は健康的な食生活にあると言わざるを得ない。スペインでの生活をよ〜〜〜く思い出してみると、一日Vinoと軽いTapasだけで生き抜く日なんてしょっちゅうだった。家にいるときはちゃんと作るが、それでも朝飯は基本的に食べないので、昼は自炊の食事、夜はVino・・・という生活が約3年(少々大げさだが)続いたわけだ。

そりゃ、確かにやせるわ。Aunque スペイン料理がオリーブ油たっぷりでも。

今考えているのは、せっかくCompan~ero nuevoとしてムクがやってきたのだから、夜小一時間散歩してれば、やせないまでも少しは体重が戻るかもしれない。

未だにムクはおいらが呼んでも振り向いてくれない。っていうか、まだ来たばかりで「呼ばれている声」に反応するだけで、ママンが呼んでも自分の名前とわかってない可能性もある。そもそも、うちに来る前はなんて呼ばれていたか知らないが(捨て犬なので)、「そんなん、おいらの名前じゃないやい!」と言っているのかもしれない。

まぁ、いいや。このまま書くと長くなりそうだから、ダイジェストに移ろう。


火曜日。
名古屋に限りなく近い静岡のとある都市から、トキコちゃん(日本人)とアルベルト(スペイン人)が遊びにきた。

ってことで、この日はとてもじゃないけど、石積んでる気分ではなかった。早く退場したくて、したくて、もうほとんど上の空で石を積む。

7時が近づいたそわそわし始めたころ・・・久々の追い打ち石が運ばれてくる。

「これだけ!これだけお願いします!」

とゴブリン君にいわれて無碍にもできず、スペイン語が話せる時間が30分も減ったじゃないか〜〜!」と心の中でぶつぶついいながらも、30分ほど残石積み。

そそくさと帰る。

アルベルトをいきつけの焼鳥屋につれていこうと思ったのだが、うちらの事情などお構いなしに、例のごとく満席。

仕方ないので、レパートリーが多いという理由から居酒屋を選択。

遅れていくと、すでにトキコちゃん、アルベルト、マリちゃんの3人が楽しそうに話していたが、女性二人には目もくれず、速攻でアルベルトと話し始める。そして、あのなんともいえないスペイン語の余韻に浸る。その響きに、一種のエクスタシーさえ感じる。

やっぱスペイン語はええわ。方言も最高だが、やっぱスペイン語や。

あまりに話すおいらを見て、

「ねぇねぇ、アルベルトとそんな仲良かったっけ?」

と純粋な質問を投げかけてくるマリちゃん。

「う〜ん・・・今回で3回目とかじゃない?」

トキコちゃんはともかく、アルベルトとはFiestaで数回あったくらいで、スペイン時代はそれほどバカ騒ぎしたことがあるわけではない。Fiestaにいたらいた・・・って感じ。でも、彼はオタクなので、いろいろと話が合い、その前の2回で、そこそこの話はしたつもりなのだが、彼のことをいろいろ知っている・・・といわれると、全く知らなかったりする。まぁ、マリコンが驚くのも無理はない。

が、そんなこと関係ないのだ。スペイン語が話したかったのだ。とにかく、自分ののどの奥から、スペイン語を発したいだけだったのだ。

アルベルトは全くの下戸なので、おいら一人がガブガブ飲む形となるが、酔拳ではないが、酔うとスペイン語が多少流ちょうになるので(これはおそらく皆同じだと思う)、ここぞとばかりに呑んで、話して、呑んで、話して・・・。

高揚しているからなのか、呑んでも呑んでも酔わない。まさに鬼に金棒。

しかし・・・楽しい時間というものは、楽しさに比例して、早く過ぎゆくもの・・・。

あっという間に終電の時間となり、楽しい飲み会は解散。

トキコちゃんとアルベルトを引き連れて自宅へ戻る。

そうなのだ・・・二人はうちに泊まるのだ・・・。まだまだ夜は長い・・・。ふふふ・・・とほくそ笑みながら風呂から上がったら、10分前までおいらの部屋にいて一緒に話していた二人が消えていた。そして、机の上にはメッセージが一枚。

「Buenas noches」(おやすみなさい)

こういうのも一種の美人局っていってもいいんじゃないだろうか・・・。Aunque 相手は男だけど・・・(笑)


まぁ、さもありなん。彼ら二人は築地を見学するために、昨夜、夜中の1時に家をでて、早朝に東京についたばかりなのだから。

しかたないので、スペイン音楽聞いて、明日に備えて寝ることにした。

次の日、パパンに「なんだ、あの呪文みたいな叫び声は・・・」って言われた。悪夢をみたらしい(笑)


水曜日。
さぼりたい気分でいっぱいではあったが、おとなしく石積み場へ。帰り際、トキコちゃんに「ダメ アルベルト!」といったが、断られた。しくしくしく。

やっぱ一家に一台じゃないや、一家に一人はスペイン人は必要だと思う。スペインでも日本でも・・・。

駅までの道をてくてく歩いているとふと気づく。

「なんか・・・恐ろしくだるい。っていうか、疲れてる」

頭痛も、吐き気もないが・・・あきらかに二日酔い。Manoloの喜ぶ姿が目に浮かび悔しくなるが、絶対二日酔い。なんか、酒残ってる感じでいっぱいだった。

実は昨夜は何杯呑んだか全く覚えてない。アルベルトとの会話が楽しくて、人がそばに来るたびに、日本酒を注文していたから。

レシートが財布に残っているはず・・・と電車を待つ間に財布をガサゴソガサゴソ。

1・・・2・・・3・・・4・・・・・・・!!!

合計8合。

どうも、それを3時間弱で呑みほしたらしい。後悔・・・。

高揚気分から一気に解放され、すべて跳ね返ってきたようだ。

ということで、昼飯食べるまで最悪な気分で石積みする羽目になった。



定時近くになったころ、3日前くらいに派遣で入ってきた女の子から突然話かけられる。

女「すいません・・・サインください・・・」
お「はい?」
女「ここんところに・・・」
お「え?」
女「クーフーリンさんがいないんで・・・」
お「・・・あ、おいら社員じゃないんですよ〜」

派遣社員というのは、終業時に必ず責任者からサインをもらうことになっているのだが、彼女は、クーフーリンさん代理として、あろうことか、おいらを指名してきたのだ。

貫禄勝ちといえば、そう言えなくもないが・・・・悪くいえば、じじくさいってことなのだろう。

ちなみに、おいらのいる階は、おいら以外は全員社員。つまり、おいらだけが派遣で、サインをもらう相手としてはハズレなわけだ。その高確率を引くとは・・・。

でもって、実際問題、うちの石積み場は、社長を除いて、年齢の上位三名は「ラクシュミさん」(先日一緒に呑みに行った派遣の女性)、「クーフーリンさん」(上司)、「おいら」という順になる。31才で上から三番目の会社って・・・冷静に考えたらやっぱり普通じゃない気がしてきた・・・。でも、普通なのか?

まぁ、どうでもいいんだけどさ。


木曜日。

雨ばかりで黴びまくりの一日だった。


金曜日。

満を持して長尾と呑む。タイミングがまったくあわず、結局、おいらの誕生日以来一ヶ月ぶり。火曜日同様、さっさと退場して、待ち合わせの渋谷へ行く。

15分後・・・「遅れる」との知らせが届く。「どれくらいよ〜?まさか一時間とかじゃないだろうな〜!?」・・・返事来ず。

そして、突然の大雨。鞄の中にカサはない。

まぁ、読書でもして待とうと、文化村行きバス停のそばにある待合所で、雨をよけながら読書。

水滸伝。熱い!熱すぎる!北方謙三のハードボイルドはあまりたいしたことがないとよくいわれるが、中国のハードボイルド「水滸伝」と彼は妙にしっくりくるのだろうか・・・半端なく熱い。待たされているのも忘れて一心に読みふける。

が、30分後・・・「すいませ〜ん、もう締めますんででてくださ〜い!」

しかたがないので、そそくさ逃げて、そこから7歩くらい離れた自動販売機に寄りかかり、その光で読書を続ける。

が、2分後・・・「すいませ〜ん、自販使ってもいいですか?」

またもや邪魔が入る。

3歩ばかり右によって、東急の入り口で通行人の邪魔にならない場所を占拠して読書を続ける。

が、またもや5分後・・・「すいませ〜ん、シャッター閉めるので、そこいいですか〜」

2歩自動販売機に戻ると・・・そこはゴミ箱の前。

おいらは浮浪者か!

時計を見るとすでに9時半近く。もう1時間以上待っているが、連絡がこない。

う〜ん、また例のごとく長尾の大遅刻か・・・。

居場所がなくなった浮浪者は、次ぎなる目的地・・・読書をするための光がある場所を探して、雨の中さまよい歩き、山手線改札口そばのスイカ用券売機(?)の前に陣取る。

が、先ほどよりひどく1分置きに読書を邪魔されるので、とてもじゃないけど集中できず。

走行しているうちに、1時間半遅れで長尾が到着。うざい女に捕まったというのが彼のいいわけだった。

カサを忘れたので、長尾のカサにいれてもらったが、ビニール傘じゃとてもじゃないけどおっつかない状態で、右半身びしょぬれ。遅刻してきたとはいえ、スーツを着ている長尾にも迷惑なので、ampmでカサ購入。420円もして、ちょっとのけぞる。

気になったのだ、カサ一本買っているのはおいらだけで、ほかの人は、5本も、6本も買っていた。なんなんだ?友達の分か?それにしては、大量購入者が多すぎる。店とかで配るのだろ・・・と勝手に結論づけてampmを後にする。

呑みにいくというよりは、腹が減っていたので、長尾おすすめの焼き肉屋で肉を食いまくる。待っている間に、腹の空き具合は限界になっていたので、太ることも気にせず食いまくる。珍しく白米を注文するのも忘れて、とにかく食って食って食いまくる。

この焼き肉屋・・・なんでもルールがあるらしく、多くても二回までしか注文できないらしい。原則的には1回とかなんとか。長尾が最初から恐ろしい量の注文をするので、びっくりしていたのだが、そういう理由があったからなのか・・・と納得。

一見さんあたりは、そんなルールしらないので(紙に書いてあるわけでもない)、小分けに注文しようとして、マスターみたいな兄ちゃんに「うちは注文は一回だけってルールなんですよ〜」とかって言われて、ちょっとふてくされていた。

別に頑固じじいの店とかじゃなくって、小さい店を効率よく回すための知恵なのだろうが、どっかに書いておいてあげてもいいんじゃないか・・・と思った。

肉の味は絶品。普通の肉は中の上くらいなのだが、内臓系はどれもこれもうまかった。

お「今度、かわいい子つれてくるさ〜」
長「アホ!なにいってるんじゃ〜ぼけ〜!教えたけど、ここは俺とだけだ!ふざけたこといってるんじゃねぇ〜!」
お「・・・んだよ〜(まぁ、こっそり来てやるからいいけどな)」

お会計は二人で1万2千円ちょい。一人6千円ちょっととかなり安い。いや、以前なら、6000円なんて、びっくりするくらいの金額なのだが、最近呑むたび呑むたびおごりすぎて、一回呑むたびに1万円札がどんどん来て言っていたため、食べた量と比較してものすごい安く感じた。

やっぱりおいらは金持つと危険なことが判明。財布のひもをしっかりと結ばないといけないことを悟った。

そのまま長尾と一緒においらの家まで来て、予備校時代や、あらぽんも含めて3人でいったアメリカ1ヶ月旅行の時の写真で思い出に浸る。

が、当時のおいらと長尾のあまりの痩せっぷりに(それでもがりがりというわけではない)二人で驚愕。顔が違う。形が違う。なにもかも違う。

長「おいおい・・・おれら・・・当時・・・かっこよくねぇ?」
お「・・・やべ〜これ俺かよ・・・顎のラインが・・・」

体重計が示す数値よりも、昔の写真の方がダイエットには効果がありそう・・・そんな気がした。

今のおいらは、まさにヨモツシコメだ。

まぁ、いいんだけどさ。

土曜日。

雨があがって、晴れ間がでてきた!
昼の3時過ぎまで寝ていた!

充電完了!心なしか、最近常にある目の下のクマも薄くなったような、そうじゃないような・・・。

とにかく元気いっぱいなので、マリちゃん誘って夜中のドライブ。

ルートは昔懐かし三浦半島コース

夜の11時に出発。

久しぶりに横横を運転。普通の国道だと、ホント無駄無駄なZ君も、ここぞとばかりに本領発揮。ただ、このあたりは覆面が多く、一度捕まった経験があるので、スピードを出し過ぎない程度に走る。

とりあえず逗子で下りて、最初の目的地観音崎を目指すが、3年以上ぶりなので、道を間違え、なぜか鎌倉方面に向かって走っていることに途中で気づく。

こうなりゃしかたない。予定を変えて、かつてのおいらの庭、葉山にある「森戸海岸」を目指すことにする。

ヨット部の合宿所がここにあったため、大学前半の夏はほとんど毎日ココで過ごしていた。

そういえば、エロ姉さんも葉山出身。彼女がおみやげでくれたゲンベェサンダル・・・だっけかな?もここにあるはずなのだが、暗すぎてよくわからんかった。

葉山の街は数年前とは大きく変わっていた。なんか、街のイメージを一新させたいのか、はたまた変わらざるをえなかったのか・・・なんかちょっとした別荘地みたいになってやがった。昔はなんかしなびれた漁村って感じだったくせに、某出身の某とかいう建築家が、ちょっとお遊びで作っちゃったよ〜とかいいそうな、変な形のマンションとかが海岸沿いにひしめきあっていた。その合間には「うへっうへっうへっ」と笑うおばあちゃんが棲息していそうな民家。

ちぐはぐちぐはぐ。

あ、デニーズの場所が少し奥まったところに移動し、何を考えてか、シュロの木で南国チックさを演出していたのが笑えた。

森戸神社をロマンチックに参拝し、そのまま海岸にでて、波と戯れ、星空を見上げ、煙草を吸い・・・。

悪くない。

冬だったら、海岸そばにあるローソンで肉まんを買って、みなで寒い寒い!熱い熱い!といいながら、缶コーヒー片手に肉まんをほおばるのだが、時期的に肉まんじゃなかったので、プラプラするだけして退散。

ちょっと青年時代に戻った気がした。

今度こそは観音崎と、三浦半島を横断する形で、東方面に進む。

途中、「Fiesta」スペイン語でパーティーの意)という名前のラブホテルを発見して、興味を引かれるも、無視して突っ走る。

三浦半島のドライブは、学生時代、しょっちゅう走っているコース。大勢の時もあれば、少人数の時もあったりと、まぁ、いうたら青春時代なわけだ。というか、おいらなりに必死で考えたデートコースだったりするわけだ。おいらが気になった女の子はたいていココに連れてきている。気に入ってなくても連れてきていたが・・・。

まぁ、それはいい。

深夜の観音崎ってやつは、恐ろしく暗い。マジで暗い。もう、なんていうの・・・静寂(シジマ)ってやつ?あれがあるのだ。なんか居そうな雰囲気いっぱいなのだ。

たまに、真冬の空のもと、波打ち際で白装束を来たおかしな集団が、般若心経のようなものを唱えて、波と格闘しているなんて姿も見かけるし、たまにだが自殺者もでてしまう・・・そんなところ。

ある日のドライブ・・・そのときは長尾を含めた4人でドライブにきていたのだが、そんな話をしたあとに、静寂の中をてくてく散歩していると、面白いいたずらを思いついた。

その辺にある石ころを、思い切りすぐ右手にあるうっそうとした森の中に投げたら、皆どうなるか・・・。

気分はそう・・・ValenciaのMercado Centralをガイドしていて、ちょっとした隙に「はい・・・これが豚の顔」「はい・・・これがウサギの皮をはがれた姿」と驚かせる時のあの楽しみに近い。

実際それをやってみたら、もう、その場、大混乱。みな蜘蛛の子を散らすように逃げ出す。いうたら、大成功。

それ以来、おいらはその技を毎回毎回使ってはほくそ笑むという、複雑なMっぷりを披露していたのだが・・・今回のターゲットであるマリちゃんには負けた。

お「よし!じゃ、行こう!あっち、あっち!」
マ「どこ?」
お「そこだって・・・」
マ「え〜〜〜〜!!!真っ暗じゃん!」
お「だからおもしろいんやん!」
マ「なんかおかしいよ〜!ここ!」
お「おかしくないって!向こういったら明るいってばさ」
マ「絶対なんかおるよ〜!」
お「いないって・・・」

来る前に、あれやこれや話しすぎたのが徒となった。白装束のことや、自殺のこととか・・・。

マ「絶対なんかおるもん!おかしいもん!おかしいもん!」
お「ほら、あそこ!豪華客船が走ってる!」
マ「ホントだ!」
お「あれを見に行こう!」(子供をあやしている気分)
マ「いやや〜。なんか絶対おかしいもん!おかしいもん!」

その後も、上のやりとりが何度か続いたあと、最終的においらがおれて、観音崎恐怖ツアー(後ろの百太郎付き)は断念。入り口数mのところで引き返す羽目になった。

あきらめきれないおいらは、小坪トンネルを通ってやろうと思ったが、それも負けて断念。

こうして3時間強のドライブは終わった。観音崎は残念だったが、なかなか楽しかった。次ぎは津久井湖恐怖体験ツアーでもいいかもしれない。そろそろ夏だし。そのときは複数連れてこよう。

日曜日。

水滸伝の続巻が心許なくなってきたので、bookOff巡り。あとは小山ゆうの「あずみ」探し。マリちゃんに面白いよ・・・と読ませたらマンマとはまりやがった。

あとは、ムクとの交流を深めるべく小一時間お散歩。友情が少し芽生えた気がする。難点を言えば、以前の飼い主に散歩をしてもらえなかったらしく、散歩の仕方がいろいろ間違えている。

なぜか歩道の真ん中を歩こうとしやがる

ほかは、ぐいぐいひっぱらないし、ほかの犬いても吠えないしと◎。

散歩中、ムクではなく、違う名前を覚えさせようと、ついでにスペイン語で調教させてみたくなり、「ボデガ!」とか「ビノ!」と名前っぽく呼んでみたり、「ベン アキ!」とか、「ペラ!ペラ!ペラ!」とかいってみたが、ムク微動だにせず。

根気よく続けよう。


おわり。