癒着

筋トレ始めたばかりなのだが、急激な変化が見られた。

体は次の日には筋肉痛になり、煙草の煙にむせてちょっと咳き込んだだけでも腹筋に響くというのに、体の調子がすこぶる良い。なんというか、体がご機嫌なのだ。

帰国してから早半年。おそらく・・・いや、確実にたっている時間よりも座っていたり、寝ていたりする時間の方が多い生活になっている。

そのためか・・・なんていえばいいんだろ・・・体の細胞が重力に負け下へ下へとぎっしり詰まっていき、その間には見事に隙間がなくなり、すべてが癒着しているような状態であったのかもしれない。

それがたった3日くらいの筋トレで、すべてではないだろうけど、ベリベリベリ〜とはがれた感じ。

体は痛いが、軽く、そして適度な疲労感。夜もしっかり寝れそうな感じ。そして、今ならどこへでも歩いていけそうな気分。

おいらの周りの30才前後の友人が「ジムいって汗かくだけで、なんかむちゃくちゃ気持ちいい」とかいうのをたまに聞くが、なるほど納得・・・こういうことだったのか。

今の状態に、まだ実現できていない帰宅後のムクの散歩を混ぜたら、スペイン時代の体の動きに戻るんではないだろうか。ついでに、酒もひかえたら・・・。

ちょっとやる気出てきた。

今日はマリちゃんに誘われ代々木へ。昔はしばしば利用していたJRも、最近ではまったくのご無沙汰で、先日吉祥寺に呑みに言ったときと、お茶の水に呑みにいったときに使ったくらいで、今のおいらの活動範囲はもっぱら地下鉄になってしまっている。しかも、総武線なんて、あまり利用したことがなく、中央線とどのあたりが違うのか・・・ということも実はあまりよくわかってない。総武線が急行になると中央線になるってことくらい。途中から別れるらしいが、そっち方面はそれほどいかないのでどうでもよかったりもする。

代々木駅の前にはバスクや北スペインの名物であるピンチョス(Pintxos)を食べさせる店があった。たしか、Buenaだか、Buenoだか、そんな名前。そして、それがおそらくねねちんが代々木にあるといっていた「おされかふぇ〜」のことだと思う。

調査もかねて、軒先におかれていたメニューをチラ見してきたが・・・まったくもって入る気がなくなるようなPintxosばかりだった。食べないでいうのもなんだが、見た目的にもあまりうまそうじゃない。

何でもかんでも楊枝をぶっさせばPinxosってわけじゃないだろうに。いや、語源的にはそうなんだろうけど、触手はまったく動かなかった。

一番気になったのは値段。一つ120円とかならいいが、240円とかはないだろ〜。約2eurosやん!!そして、値段の割には恐ろしく小さい。なんというか・・・結婚式に出席して最初にでてくるオードブルみたいな感じ。

贅沢いわせてもらえば、日本でだとしても「え!これで80centimo!」と驚かせるくらいのやつがいい。

そういった意味では、パンにこそ刺さっていないが、「焼き鳥」は日本のPinxosなような気がしないでもない。うむ・・・ちょっと遠のいた気がしないでもないが、そういっておこう。

マリちゃんおすすめの大戸屋みたいな店で夕食を食べ、例のごとくbookoffにいって、マリちゃん調査によって確実にあることがわかっていた水滸伝の10巻と11巻を買い、プラプラ渋谷まで散歩。

途中、原宿を通る。どうでもいいが、原宿をローマ字で書くとHARAJUKU。それをスペイン語の発音で読むと、Hは読まないし、Jは破裂音のハ行になるので、アラフ(ッ)クとなる。なんか面白いので、帰国後はそう呼んでいる。ホントどうでもいいのだが・・・。

アラフクのbookoffもでかいので当然立ち寄る。しかも、かなりの期待をして・・・。しかし・・・1.2.3巻しかおいてなかった。あと9巻と13巻でコンプリートだというのに。

数年前とはだいぶ変わっていたアラフクだけど、イメージ的にはなんとな〜くだが「方向性を間違ってしまったbarcelona」みたいな感じ。そこにMadrid風味を少々足したというかなんというか・・・裏原宿あたりとか。

最近ではメディア的に秋葉原に負けてしまっているが(そもそも勝負なんぞしてないだろうが・・・)、あいかわらず不思議な格好をした人間が多い。通り過ぎるたびに、後ろを振り返ってしまう。

歩いた時間帯が9時ちょっと前だっというのもあり、店も閉店、または閉店準備状態で、人通りこそ少なかったが、あの雑然とした作りは相変わらず健在だった。

あ、そうそう・・・なんかオダギリジョーみたいな髪型した人間がやたらと多かった気がする。

はやっているのだろうか?

マリちゃんにその話をしたら、「あれはオダギリジョーがやるからいいんだよ」となんのひねりもない月並みな返事が返ってきた。

ちなみに、おいらは最近まではオダギリジョーに対して、好悪はもっていなかったのだが、ある筋の人たちがこぞって「性格悪すぎ!」というのを聞いて、ちょっとイヤになった。皆最初はインタビューでもオダギリジョーにあえると聞いてルンルン気分でいくらしいのだが、帰ってくるとむちゃくちゃ腹を立てながら帰ってくるらしい。とてもじゃないけど、インタビューにならないらしい。

その話もマリちゃんにしたのだが、「かっこいいからいいの!カエラちゃんだってそうかもしれないでしょ?」とこれまた、おもしろみのない返事が返ってきた。

カエラちゃんはいいやつなのだ。なぜかというと、朋美嬢がいいヤツだといっていたからだ。Aunqueあったことないとしてもだ。


話は戻るが、今日は昼飯後はまったく石がなく、暇疲れをした。自主的に石を探してやっていたものの、派遣石積み職人程度じゃ、いじれるような石はたかがしれていたため、またすぐに暇疲れせざるを得ない感じとなる。

おいらに石を持ってくるゴブリン君もどうも緊急の石がないらしく、机の上を掃除していた。それをみてあきらめたおいらは、こっそり自分のサイト用のデザインを考えたり、それに関する勉強をし始めたのだが、あからさまにディスプレイに自分のサイト画面を出すのははばかれたので、ものすごい小さい画面でみるか、HTMLタグの画面で、こそこそと改造して遊んだ。

石もなく、残業もないという状態なのだが、あいかわらず人は増え続けているし、探し続けているようだ。先日は突然スリランカ(たぶん)がアルバイトとしてやってきて周りを驚かせた。日本語は結構はなせるのでコミュニケーションには困らないが、うちの石積み場のコミュニケーションスタイルに彼がなじめるかどうかがとても不安。

彼にもいまあだ名を付けようと思ったが、スリランカ人に、ヒンドゥ系の名前つけたら、なんか笑えないので、しっかり考えてからつけようと思う。ただし、一ヶ月後とかに残っていればの話だが。

その彼の前にもう一人派遣で入ってきた子は結構面白い。階が違うので、まともに話したことはないのだが、先日エレベーターで一緒になったとき、突然「あ!おせんべ食べます!??」と、今さっきコンビニで買ってきたばかりのおせんべの袋を急いであけて、二つほどおいらにくれた。

きっと彼女もコミュニケーションをとるのに必死なんだろう。おいらも入ったばかりのころ、ゴブリン君にディズニーランドのチョコレートで釣ろうとしたし・・・。

考えることは皆同じか。なんか不憫だ・・・うちら。

いろいろ考えてみて一つの結論が出た。どうもうちの石積み場・・・石積みを合理的に細分化しようともくろんでいる模様。

今までだと、手が空いている人が、その仕事に慣れていようが慣れていまいが、担当させていたが、効率を考えて、A君はαを担当、B君はβを担当・・・といった感じにしていこうとしているようだ。

今後のためにいろいろ勉強がしたいおいらとしては、その合理化には少々反対なのだが、石積み場としては、今更とは思いつつも、そうした方がいいのは当然だ。

ちょっと前だったら、おいらはPerlとかその辺のことはチンプンカンプンだが、場合によっては、そんな石がヘルプという形ではあるが回ってきていたのだが、今はその専門(スリランカ人はプログラマーなので、その辺が担当)が常に当たるようになっている。

おいらはデザイン+コーディング班の一人で、時には一人、時にはチームという感じで落ち着きつつある。

あとこれは自分の宛にならない直感なのだが、なんとな〜く、次回の更新はないような気もしている。おいらは3ヶ月更新なので、次の更新日は7月の中旬だ。

もしかして今は年を通して少々暇な時期なのかもしれないが、今日もそうなように、石がなくなってきている。合理化により皆、石を片づけるのが早くなってきているからなのだが、そうなってくると人数が多いような気がする。特に正石積み員が3ヶ月ほど前から急に増え、彼らも慣れ始めてきたころだったりもする。

もし、もし、もし・・・更新がなかったら・・・ホント危険だ。

7月といったら夏真っ盛りな時期。次の石積み場を探すまでの一ヶ月くらいスペインにいってしまってもいいんではないだろうか・・・という考えにいきつくのは必至である。

しかも、今のおいらにはコスタに仕事の関係でいかなければいけないという大義名分まであっちゃったりするから、もう120%間違いないだろう。

学校に頼めば一ヶ月くらいPISOも契約できてしまう。

今、おいらの頭の中ではそのことで一杯だ。

切られるか、持ちこたえるか・・・持ち堪えた方がいい気もするが、本心は切られることを望んでいるような気がする。だって不可抗力だから、ここでもまた立派に言い訳できてしまうし・・・。

ただ、この件自体、クーフーリンさんににおわされたわけでもなんでもなく、ホントアテにならないおいらの直感というか、希望的観測というか、妄想というか・・・。

だから何事もなかったように、今の石積み場で7月も石積んでいる可能性もある。

現実的に考えたら、石積んでるんだろうな〜。


そういえば、年末年始あたりにパキスタンに行く話も持ち上がったりなんかして、おいらをちょっとワクワクさせている。

まだ本決まりではないが、日本で働いているパキスタン人の友人が本国で家を買ったらしい。一千万とかなんとか・・・。そんで、そこに招待したいらしく、うちのパパンとママン、ついでにおいらも誘ってきている。

もう5年前とかになるが、ママンと一緒にそのパキスタン人、ナーセルのおうちにお邪魔したことがある。そのときはSP付きではあったが、とても楽し思い出がいっぱい(イスラマバードでのbombaと、VIPフライトの遭遇はイヤな思い出だが)で、帰国したら、もう一度くらいは行きたいと思っていたところだったのだ。

1月になればそれなりに金も貯まってるころだろうし、もし本当にいけるのなら、本気でプランを立てなくては・・・。

とはいえ、まだまだ先の話。

しばらくは水滸伝がおいらの生き甲斐なんだろうな〜。