うまいVinoが呑みたい!

なんでかわからないが、ものすごく石積む対してのやる気がなくなってしまった。おそらく、先日までやっていたむちゃくちゃな巨大隕石のせいで、なにかが麻痺したのだろう。

やってもやっても、次ぎから次へとやってくる隕石。そして、メールや電話での催促。どうあがいても退石積み場は10時過ぎ。

そんな生活をここ最近ず〜っと送っていたのだが、ある意味、それまでのがんばりの甲斐があって、今週から「戦後処理」の状況になり、おいらはまた新しい違う担当の石を積むことになった。

それがなんていうか、もう地中海の海みたいな穏やかな状況なわけで・・・。

たぶん、多くの石積み職人は、巨大隕石の襲来と何度も遭遇しては、アルマゲドンなみにそれをなんとかやり過ごし・・・とやっていくうちに、知らず知らずのうち壊れてしまい、石積みマシーンと化していき、ついには「そのうちカーズは考えるのをやめた」になってしまうのだろう。

是即前兆也

まぁ、なんにせよ困ったことに、まったくもってやる気がない。マウスを動かす速度がもう遅いこと遅いこと。気分的には「っていうか〜これくらいの量の石だったら〜このペースでやっていても間に合うし〜っていうか余裕だし〜」なわけだ。

初々しさがない。初々しさが。


話は変わるが・・・スペインVino。

日本に帰ってきて、探せばいろいろと適度な値段で、なかなか知られたスペインVinoが手に入ることは判明し、たまに買ったり、店で呑んだりはしていたのだが・・・最近になってふと思う。

なんだか、もの足りない!

いや、フランスのワインとかと比べたら安いし、味もおいら好みで、皆で集まって「酒買うよ〜!」ってなったら、すかさず「スペインVino!!!」となり、普通においしく呑むし、実際「おいしい」と思うのだが、なんかやっぱり違うのだ。

何が違うかはよくわからない。でも、違うもんは違うのだ。

日本酒のように、違う味を楽しむことができてない気がする。

こっちでスペインVinoを買う場合、当然だがスペインと違って、「Rioja」で選ぶとか「Utiel-Requena」で選ぶとか、「Yecla」で選ぶとか、「Toro」で選ぶとか、「Ribera del duero」で選ぶとか・・・そういう風にチョイスはできない。金持ちで、Vino通の人間が、大量にVinoをおいてある店でかうってんだったらわかるが、実際はその辺の適当な酒屋にはいって「スペインVinoありますか?」ってきくと、店主が少々困りながら「あ〜これスペインだね〜、あとこれもだね〜」といって出してくるVinoを購入することになるのだ。

だから、選んでいるようで選んでない・・・そんな感じになるわけだ。

あったらそれを買う。へたしたら「おいてない」なんてこともよくある。Sigloとかはたいていあるが・・・。

おそらくそれが不満なんだと思う。

「今日はここのD.Oのこの値段のこのVinoを買って、部屋でまったり味わお〜っと」

という飲み方が最近まったくできてないのだ。

Vinoは、その年の収穫前の夏に大量の雨が降るとおいしくなる・・・とオジキか誰かがいっていたのを思いだし、「お〜〜!今年はすんげ〜雨降ったやん!」と喜んだあとに、自分が今日本にいることをふと思い出しうなだれたりもした。

そろそろ9月になり、Vinoにはいい季節がやってくる。収穫が終わったら、1万円くらい握りしめて酒屋・・・いや、デパート?とかにダッシュして、おいしいスペインVinoをまったりと味わいたい。

ここ最近、呑んだ暮れ仲間候補として、勝手にかなりの期待をよせているセタガヤーナスたちでも誘ってまったり呑むのもいいかもしれない。いかんせん、おいらの友達にはサイタマーニョスが多すぎる。

「うちで呑もうよ〜!」とタカシ君を誘うようには誘えない友達ばかりなのだ。

きっとそれもいかんのだろうな〜。

Valenciaの・・・あのなんともいえない適度な小ささが懐かしい。


ここは元気を取り戻すために、日本に持って帰ってきた5本の宝物の一本をあけるってもんだろうか・・・。

いや、まだ早い。

とりあえず、この日記を書き終えたら、タカシ君が帰ってきてくれた「Jerez」(Real Tesoro:Fino seco)でもあおろう。

帰国してそろそろ10ヶ月になろうとしている。禁煙で言うと10日目くらいにいるんだろうか・・・いろいろ思い出しては、身もだえる。

追記
昨日、久しぶりに自転車に乗って疾走するEsther仕様の髪型をした子の後ろ姿をみて興奮した。まだ、Bodegaの近くの鞄屋さんで働いているのだろうか・・・番頭Manoloは元気かな〜。