南欧市場オーレオーレ

お嬢の慰労会。

巨大隕石から解放され、なかなか楽しげなデザインの石が舞い込んできてちょっと喜んでいると、あれよあれよと、石を投げつけられ「やめて〜!」状態。

「できればすぐに着手してください・・・」という、カーリーさんの一言を無視して、7時15分には「来週やりますね〜」とそそくさと退石積み場。

急ぎ足で神保町にあるスペイン料理南欧市場オーレオーレ」という店へ。

今回はおぐりが幹事。スペイン料理を選んだということで、「おいら的にはどうか?」という質問がきていたのだが、うっかり返信し忘れることが多い(半分確信犯なのだが)携帯へのメールだったため、何もいわなかったらそこに決まった。

まぁ、人が選んだところに文句をいうほどおいらはひどくない。たぶん。

スペイン料理なのだが、なぜか「南欧」ってところがひっかかってはいた。南欧というと、イタリア南部とかギリシャあたりをイメージしてしまうし、実際間違えてないとも思う。入ったことはないが、渋谷に「南欧なんとか」とかいうギリシャ料理があったと思うし・・・。

多分、ヨーロッパでも地中海に面しているあたりを南欧とか言いそうな気がするのだが、フランス南は誰も「南欧」とはいわないだろう。おされに「コートジボォワ〜ル」じゃなかった、「コートダジュ〜ル、ジュテ〜ム」とか「南仏」呼ぶだろう。Valenciaも地中海だが・・・南欧なんていってるのを聞いたことはない。

まぁ、曖昧している分だけ、どこの料理を出されても文句はいえない。

ちょっとビクビクしながら行ってみる。ちなみに、その店の前は何度も通り過ぎたことがあったので、迷わず到着。

メンバーは、主賓のお嬢、康雄・りの夫妻、むん、のび、おぐり、吉野、おいらの計8名。

到着そうそう、石積み場のおみやげコーナーにあった「ちんすこう」を久しぶりに食べたらとてもおいしかったので、お嬢に残りをあげようと大事にもっていってプレゼントしたが、ものすごい苦笑された。はやり袋からあけて食べかけっぽかったのがいけなかったのだろうか・・・。ちょっとは悩んだんだけど、おいしいからまぁいいや・・・と思ったのだが。お嬢には無理だった。

で、スペイン料理屋「南欧オーレオーレ」。

料理の味は悪くない。普通においしい。なんだけど、チャンピニオン以外はあまりスペインぽくなかった。Mejillonesがメニューにあったのでそれも注文して食べた。「激辛」と書いてあったので、Pimenton(パプリカの粉)をふんだんにつかったMejillonesを想像する。激辛ではないが、今はなきBodega Pascualの激旨Mejillonesも想像していたのだが・・・出てきたのは・・・どちらかというと、マリネというかカルパッチョというか・・そういう感じ。おいしかったけど、想像していたMejillonesとは違っていた。

Tortillaだけは、日本でもかなり近いモノを作れるので期待していたのだが・・・違ってた・・・。なんかスペインのみたいにギッシリ詰まってない。

あと、これはどこのスペイン料理屋へ行っても思うことだが、やはり日本で他国の料理を食べると「量が少ないのに高い」と思わざるを得ない。「他国料理=高くてもいい」みたいなのもある気がする。材料が高級とか、スペインでないと手に入らないとか、スペイン産を使っているということならわかるのだが、Tortillaという名前を冠しただけで、普通の卵焼きが1000円近くいくと、唸らざるを得ない。あ、Albondigas(肉団子)はおいしかった。

で、Vino。総じて高く、3900円くらいが一番安いあたりになる。上は8000円くらいのものもあった気がするが、4500円前後だけみてたので、あまり覚えていない。

人数が多いことをいいことに、さらにのび〜の「500円くらいの差だったらこの人数で割れば大してかわならいよ。どうせだったいいヤツを・・・」という言葉を利用して、4500円くらいのVinoをガブガブと呑む。eurosにして、今なら30euros強。

あな恐ろしや。

ぱっと見た感じ、RuedaとJumilla、あとはおきまりのRiojaあたりがそこそこある。といってはも赤は全部で15本くらいだったと思うので、1D.O、3本ずつくらいだ。ToroのVinoも2本ほどあってうきうきではあったが、Utiel-RequenaとRibera del dueroはなかった。残念。

今回は飯よりも、ここ最近の欲望である「Vinoを味わう」ことに専念する。だから、あまり食い物は食べていない。ひたすら、呑んで呑んで飲みまくった。

Vinoを注文するのはおいらのtrabajoになっているため、毎度この店のマスターらしき人を呼び出しては注文していたのだが、このおっちゃんはなかなか愛想がよい。彼もVinoをこよなく愛しているようで、Vinoを頼むと必ず、産地の場所と葡萄の種類の名前を挙げる。

「ToroのVinoは○○で〜」

とか

メルローがはいってるから、××で〜」

とか

「これはちょっとカベルネがはいってて〜」

とか。

とてもうれしそうに話すので、スペインにいってたということは最後までいえなかった。

解説の中に「Ruedaというところは、スペイン南で・・・」とかいうのがあったときは「北だよ〜。Castilla y Leonだよ〜」と言ってしまおうと思ったが、大人げないので黙ってた。けど、メニューのPenedesのフリガナが「ベネデス」とふってあったときは、ついいってしまった。でも、今になって思うと、Catalun~aの方では、catalan名でベネデスともしかしたら呼ぶのかもしれない。でも、Pを「ペ」と「。」じゃなくって、ベと「"」で読むなんてあるのかな〜。

お会計は、一部を除いて一人6000円。かなりの量のVinoを呑んだ割には安かったと言える。もし一人で呑んでいたら、2本で8000円・・・。何本注文したか覚えてないが、7本くらい注文したような気がする。

星印で評価をつけておくと、映画同様五点満点で2.9点

ちなみに、このお店のメニューを閉じているリボンは、「緑・白・赤」であった。そして、メニューのデザートのところには「ドルチェ」と書いてあった。でも、トイレの壁にはManzanillaのポスター、店内の壁には闘牛のポスター。

南欧市場である所以がそこにはあるんだと思う。

おもしろさ(うさんくささ)でいったら、同じく神保町にある「Mallorca」の方が上。スペイン料理ではないのだが、またいってみてもいいと思ってしまう・・・。生クリームのCuajada〜〜〜!!!うぷっ。

参考
南欧市場オーレオーレ(ぐるなび)


追記
すでにトラウマになっているのか、最近ではスペイン料理屋いっても「Jamon」を注文できない。5キレで1300円とかっていわれたら、さすがに引くわ・・・あの吉祥寺の店とか、もう最悪だ。