フットサル

両親が富山に旅行へいってしまったため、お留守番。ムクの面倒を見ないといけないからだ。

でも、せっかくの週末。なんで、一人鬱々と家に閉じこもってなければいけないんだ〜!とムクに文句をいったところで、帰ってくる返事は「遊ぼっ」だけ。両目がなくなり、あっちこっち噛みしだかれた、すでに原型のわからない(おそらく猫)人形を自分でもってきては、ブンブンブンブン振り回す。

一人でいてもつまらないので、Vinoをしこたま買ってきて「Arroz Negro Fiesta」(イカスミPaellaパーチー)でもやろうと思ったが、おいらの友達の大部分を占める、サイタマーニョたちはフットサルをしに大宮へ行くという。で、それに誘われたのが、約2週間前。

ムクは車に乗るのが大好きということが判明したので、フットサルのコートがどんなもんかを聞くと、犬一匹くらいなら問題ないという。

ってことで、ムクを連れ、いざフットサルへ。

同乗者として、マリちゃんとお嬢を連れて行く。お嬢はプレーヤーとして参加することになっていたのだが、マリちゃんはおいらがプレーしている間のムクの目付役としてついてきてもらった。

一度道を間違え、余計な高速代金を払う羽目になったが、なんとか無事(偶然見つけた)フットサルコートへ到着。迷わなければ1時間ちょっとでついていただろう。おもったよりも埼玉は近かった。

駐車場に車を止めたとき、すこ〜しイヤな予感がしたのだが・・・・

コートは狭かった

ムクはそれほど人見知りするわけではないのだが、グラウンドみたいのを想像していたおいらにとっては休憩所は想像以上に狭く、そして、人が多かった。

それもそのはずで、総勢20名を超えていたため、余裕がないわけではないが、ムクにとっては、「なんじゃおまえら〜!」という感じだったのだろう、ついたばかりは、黒いユニフォームやら、上から撫でようとする人を吠えまくり、全く落ち着く様子を見せない。

とりあえず、マリちゃんに散歩を頼み、おいらは飯を買い忘れたというお嬢を近くのコンビニまで車で連れて行く。

戻ってきても準備運動に参加することはできず、うちらの前にフットサルをやっていた選手たちが休憩所から出るまでムクの散歩。そして、彼らがいなくなってようやくベンチに座っても、ムクはなかなか落ち着かず、ゲームに参加できない。

餌やって、水呑ませ、落ちつからせるために持ってきたおもちゃをあてがい・・・ようやく落ち着き始めたと思ったら、犬好きな友人がやってきて

「よしよし・・・」
「う〜〜〜!わんわん!!」

元の木阿弥。

ちょっと連れてきたことを・・・いや、おいらの計算が甘かったことを反省した。

が、ここまできてフットサルをやらないなんてことはできるはずもなく、マリちゃんに申し訳ないと思いながらも、おぐりの交代選手として、のび〜チームへ加入が、何もできないまま、2点いれられチーム交代(2点はいると交代で勝ち残りというルール)。

ふたたびムクの元に戻り、10分ほど待つと、再度順番が回ってくる。今度はチームではなく、有志でチームを作り対戦ということになった。相手は、海自メンバー(後輩に海自がいてその友達が今回来ていた)。身長はおいらよりも小さいが、基礎体力と体のつくりが違うのか、脂肪のカタマリとなりつつあるおいらは、なんどか吹っ飛ばされた。

10分か15分くらい駆けただろうか・・・すでに息も絶え絶え。最初はでていた「右!」とか「こっち!」とかいう声も出ず、腰が曲がり始める。地面が滑るのもあり、思い切り駆けられないし、そもそも微妙に足が言うこときかなくなってきていた。

完全なる運動不足。だが、やる気だけはある・・・吉野のパスをダイレクトにシュートして「これは入った!!!」とガッツポーズしかけたが、運悪くキーパーの体に当たってゴールならず。ぬか喜び。

一気に気力がなえ、自ら交代を申し出る。

その後、もう一試合参加して、持ち時間の2時間は終了。

人がワラワラもどってきて、ムクも落ち着かなくなってきたため、シャワーも浴びずに、ムクを連れて帰宅することに。他のメンバーは大宮に呑みにいくというが、さすがに車だし・・・ムクいるし・・・。

帰りは代々木までの道が事故渋滞で「80分」という文字。迂回すべく外環を使って三鷹→調布というルートで帰ったのだが、そちらはそちらで自然渋滞。

往路はかなり快適だったが、5時に出たはずなのに、家についたのは8時近く。

ムクもおいらもへとへとであった。

母親が作りおいていったカレーがあったが、さっぱりしたものが食べたいというマリちゃんの希望で、回転寿司にいくことになった。

このあたりで回転寿司はいったことがほとんどないので「ここ!」という店はなかったのだが、回転寿司なんぞ、適当に車走らせてればいくらでもあるだろ〜と考えとりあえず出発したのだが・・・

1時間半くらい母校跡近辺をうろちょろしたあげく、結局みつからず、ルート的には混むので避けていた成瀬方面(家から車で5分の距離)の店に入ることに。

最初からここにくればよかった・・・・と後悔しても跡の祭り。

もう、足クタクタ。

家でまったりしたあと、さ〜寝るか・・・と布団に横になり本を広げると、拓也が帰ってきた。そういえば、なんか用事があって帰ってくるとママンがいってたっけ・・・。

変に起こされたので、再びPCをつけメールチェックをすると・・・

「今渋谷・・・帰れなくなった。柳澤もいるよ」

と長尾からのメール。

柳澤って誰やねん!知らないヤツを餌にするな〜!ってぼやいた瞬間、すぐにそれがヤナちゃんということを思い出す。知ってる知ってる。けど餌にはならんだろう。まぁ、長尾らしいといえば、長尾らしいが・・・。

5分くらいあれこれ考える。

見なかったことにしようかとも思った。

いいわけして断ろうかとも思った。

拓也が車を乗って行ってしまってないと嘘をつこうと思った。

が、結局返した返事は・・・

「高速代往復とコーヒー一本と煙草一箱で手を打とう」

すでに夜中の1時半。今からダッシュで渋谷へ行けば1時間くらいで帰ってこれる。ヤナちゃんをどこに送るか知らないけど、まぁこんな時間だから長尾んちにいくかもしれんし・・・。

とりあえず、気が変わる前に渋谷に向かうことにする。

さすがに深夜の高速はがらがらで30分かからないで渋谷に到着。すぐさま長尾に電話して、ハンズ近くで拾う。

・・・・さ、三人!???

またイヤな予感がした。

長「○○ちゃん(名前覚えてない)もついてきた・・・」
お「・・・・まぁ、いいよ。ここまできたら・・・」
女「すいませ〜ん」
柳「おひさしぶりです・・・まさか来るとは思いませんでした」
お「・・・で、どこまで?誰が最初?」(もうやけくそ)
長「え〜っと、八幡山・・・そのあと、三鷹・・・」
お「(今日・・・っていうか、さっき通って帰ってきたところやん!)」
お「三鷹かよ・・・イヤな予感してたんだよね〜」
長「オレが運転・・・あ、ダメだ、できないや・・・」
お「(こいつわかってていってやがる・・・)」


おうちについたのは2時間以上たった4時近く。

当然、爆睡した・・・フットサル+半クラのおかげで、足パンパンになった。

しばらく車はいいや・・・。