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スペインっぽく、今日はまったりしよう・・・と、映画を見ることに。

タイトルは今更ながらだがチャーリーとチョコレート工場

ってことで、感想。

チャーリーとチョコレート工場 4.0点(五点満点)

天の邪鬼なおいらは、周りが絶賛していたのもあってあまり期待していなかったのだが、素で面白かった。とてもティム・バートンらしい映画。

でだしから完全に引き込まれる。なににって・・・「貧乏」に。

ジャンルとしては感動モノになるのだろう。まるで「教訓ものおとぎ話」のようだ。「こぶとりじいさん」とか「したきり雀」とか「花咲じいさん」とか。

貧乏な少年が幸せになるという話。

貧乏好きな・・・貧乏なおいらが引き込まれるまでにそれほど時間がかからないのもうなずける。

もう、最初のチョコレートを買うシーンから、ワクワクしてしまったさ。

やっぱ「貧乏」ってのは夢がある。すんげ〜金持ちなら、それはそれでいいが、今みたいな小銭持ちは、中途半端に夢が減る。

もちろん、本気の「貧乏」はそれはそれでイヤで、そこから脱出しようと思うし、他の不幸が原因で「貧乏」はイヤだが、自分のせいで(働いてないとかの理由)「貧乏」なのは、意外と嫌いではなかったりする。

スペインでも留学当初は金持ちだったが、後半は恐ろしく貧乏で、10eurosあったら「これで何が買えてしまうんだろう!」ドキドキしたものだ。財布にはいつも多くて5euros。少なければ、煙草も買えないほどの金しかはいっていない。

その小銭を握りしめておいしいVinoを夢見たものだ・・・。

まぁ、本当の貧乏を知らないから言えることにすぎないのはわかっているが、自由になる金が少なくても楽しめるというわけだ。おいらは。それなりにつらいけど。

ということで、ストーリーどうこうというよりは、もう恐ろしく貧乏な主人公とその家族においらは心引かれた。味のあるおじいちゃんにも。

映画に関しては、見せ方がおいらの好みにあっていた。何がいいって、ウンパ・ルンパ族でしょう。ジョニーデップを喰っていたでしょう。彼は彼で、いい味だしていたけど、ウンパ・ルンパには勝てん。あとリス。あれにも勝てん。

諸々の事情で、ウンパ・ルンパの歌う歌詞がわからなかったので、彼らの歌うその歌詞のイロニコな部分はわからなくて残念だったが、あの世界観は好きだ。

最後も見事なほど簡潔でいい。あそこまでシンプルかつストレートかつあっけないと、先ほどのたとえである「おとぎ話」につっこむ人間がいないように、つっこみなんていれられるはずもない。

ウンパ・ルンパみるために、もう一度DVDを借りてきて見てもいいかもしれない。

それにしても、珍しくジョニーデップの存在感が薄かった気がする。他のは圧倒的な存在感を出すというのに・・・。すべてはウンパ・ルンパ・・・そして、リスのせいだろうな。

あと一つ・・・「お金を拾ったら交番に届けましょう」と習う日本人には、ちょっと「ん?」ってなるところがあるのは否めない。日本のおとぎ話的には、犬が骨が埋まってる穴を教えるような展開になるような気が・・・・。

ひきこもってる方に、家族で中の悪い方に、人を信じられない方に、貧乏な方に・・・おすすめでしょう。

いや〜、この映画のせいでまた「その日暮らし」がしたくなってしまった。映画の趣旨を無視して・・・。

だから、おいらは「ダメ人間」っていわれるんだろうな・・・。