予想外です・・・

Masaquito2006-09-19

3連休は雨を言い訳に悟りを開いた僧侶のような生活を送ってしまった。やはり、連休は旅をせないかん。有意義だったといえるが、確実に毒抜きはできていない。現実逃避ができなかった分、あれやこれやとやること・・・いや、やるべきことばかりが頭から離れず、中途半端。

結局、最終日にはちょっとした暇をもてあまし、「曾頭市」にひきこもる。最初は寂しかった我が要塞。地理的になぜか金国関係やら、王慶、田虎系な漢立ちばかりやってくる。人手不足気で背に腹は変えられないと、ひたすら誘いまくっていたら、もうどこからどうみても立派な異文化コミュニケーション反乱軍ができあがる。そして。きづくと朝の4時になっていた。慌てて寝た。

土曜日に、Mala Educacionを日本語で見直す時の友に、セブンイレブンのフランスVino(田崎某がおすすめという)を1300円も払って買ったのだが、それがもうなんていうかまずいとかまずくないとかそういう次元の問題じゃないくらいまずかったからか(一口飲んで「まずっ!」とひとりごちてしまったよ)、今日の石積み全くやる気なし。

だもんで、しばらくはこれで遊ぶ。1時間近く、こっそり遊んでいたんじゃないだろうか。

いや〜楽しい楽しい。地図帳とかトイレに貼られた地図とかもう大好きで、一度乱すとなかなかトイレから出ない・・・なんてこともあるが、これはとても便利で、また面白い。最初は見づらいな〜と思っていたが、慣れると使いやすい。

しばらくスペインと他の国のデータを比べて、一人ほくそ笑む。

昼飯は今日も蕎麦。おいらの昼飯代金の許容範囲をだいぶ超えているのだが、蕎麦がうまいため、ここ最近のお気に入り。先週の金曜日はクリシュナ君と焼き鳥丼を食べにいったので、今日は賽の河原話をするためラクシュミさんとヘケットさんと一緒に食べに行くことにした。

で、ここにきて、石積み環境が予想外の動きを見せ始めた。

先日までの賽の河原話では、まずラクシュミさんが辞め、おいらが辞め、残るヘケットさんがいつまで持つか・・・という話で盛り上がっていたのだが、とある事情により、ヘケットさんとラクシュミさんの契約が打ち切られることになってしまったのだ。ラクシュミさんはすでに11月までの契約があるので、そこまでいることは確実なのだが、それでも2ヶ月近く早まったし、ヘケットさんにいたっては、まさかの10月頭で契約打ち切り。当然、おいらは居残り・・・かなり予想外の展開。

しかし、どうにも要領が悪い気がする。賽の河原にやってくる正石積み職人も結構な頻度で消えていくというのに、ましては派遣石積み職人で無理してまで長く居続ける人はあまりいない。おいらが来てからも、名前も知らずに、三途の川を渡っていってしまった人は結構いる。

そんな環境なのに、なぜ次ぎの後釜が決まってない状態で、石積みにも慣れてきた人間を追い出すようなことをするんだろうか?黙っててもうちらは消えていくというのに・・・。これが石積みが全然できずに崩してばかりいるとかいう理由なら、さすがに納得いくが、彼女らには何らミスはなく、完全に賽の河原側の事情。まさに、地獄の沙汰も金次第の世界だ。

賽の河原側は、引き抜き工作にでているのだが、その工作もアメとムチを使いわけることはしないで、現状維持で、賽の河原だけおいしい・・・という条件下での説得。当然うまくいくはずもなく、二人とも辞めることとなった。

ラクシュミさんはまだちょっといるからいいが、11月〜1月の間のことを考えると・・・身の毛もよだつ。迫り来る「完全なるシジマ」。また話す人がいなくなって、ヤスクニ〜の猫と会話する日々がやってくるんだろうか?それ以前に、定時に帰れることがあるんだろうか?石がなければいいけど・・・。そろそろ本格的に有休消化を始めるとするか・・・。


コスタの校長であるアンドレアスから久しぶりにメールが届く。「来年の授業料がまた値上がるのか???」とぶつぶつい文句をたれながら、メールを開く。

が、でだしから変な文。

『今日、絵がはきを受け取った...』
「はい?手紙?送ってないぞ」
『昔おまえさんがナンパした子からだ』
「ナ、ナンパ???誰がだっ!」
『たぶん』
「・・・」
『彼女はいまイビザにいて』
「ぬ?日本人ではないのか?」
『おまえさん過ごした冒険な日々に戻りたいだってよ』
「ぼ、冒険!マジで???」
『たぶん』
「・・・・なんだよ・・・さっきから「たぶん」って・・・」
『まぁ、冗談はさておき、その文章を添付する』
「ふんぬっ!」


って、興奮して読んでみたらなつかしのNoraだった。オーストラリア人。コスタでかなり長い間同じクラスになり、ほぼ毎日のように遊んだ・・・正確にはあっちこっちひっぱりまわされたという感じではあったが、その分楽しい想い出も多い友達だ。

どうもおいらはオーストリア人とは相性はいいらしく、Nora同様それほど長い期間一緒にいなかったWilliともかなり仲良くなり、彼らとの縁がきっかけで、あまり興味がなかったオーストリアにいくことを決意したくらいだ。ハプスブルクでも、どうもPijoな匂いがプンプンしていたから・・・。でも、喰わず嫌いで・・・とくにウィーンにははまった。とても良い町だ。Noraの住むザルツブルクは・・・なんていうか・・・観光地であり、モーツァルトチョコレートな町であった。まぁ、それでもNoraのおかげで、ちょっとした湖畔小旅行などにもいけて、かなり優雅な気分に浸れた旅であった。

どうでもいいが、ウィーンにある「地球儀博物館」(正式名称は忘れた)はマジで最高。小さいが、ありとあらゆる地球がある。中には日本がない地球儀もあって、もう男の浪漫をくすぐりまくり。Barcelonaの海洋博物館並に、船乗りに本気でなりたくなる博物館だ。

さらにどうでもいいが、Noraのママンはオーストリア風吹ジュンと勝手に命名させてもらったくらい素敵な人であった。あの気品はオーストリアの風土が生むのだろうか・・・と本気で考えたくらいだ。

もっともっとどうでもいいが、急に思い出したので書いておくが、コスタの近くにある「Tierra」にもスペインの風吹ジュンがいる。賛否両論であったが、Germanには「おまえもか・・・目が高い!」とひじ鉄食らった。Germanにそういわれて、自分がキワモノということがわかってしまいちょっとシュンとした瞬間であった。だって、眉毛がある人には目がいってしまうんだもん・・・。

どうでもいい話をしすぎた。

Noraの話によると、手紙の送り先がわからないから学校に書いたということだった。でもって、まだValenciaにいると思っているようだ。

帰国したことはいってなかったのだが、住所に関しては何度も旅先からポストカード送ってるのに・・・捨てやがったな・・・と一瞬思ったが、冷静に考えてみたらスペインにいるときに送る手紙で、日本の住所なんて書いたことはなかった・・・おいらのせいだ。いや、でも、日本の住所も教えたはず・・・オーストリアで・・・やっぱりすてやがったな・・・。

さらに、来年の2月から9月までMadridで生活するらしい。おいらが行くのは次ぎスペインに行くのは2月末〜3月。その旅では、Galiciaあたりを中心にプラプラ散歩しようと思っているが、どこへいくにしても、スペインど真ん中のMadridは通ることはできる。弓形の日本も悪くないが、やはりスペインは旅しやすい形をしていると言わざるを得ないのう。なんてすばらしいタイミング。追い風追い風。

Noraの写真でものせておこうかと思ったが、大人の事情により、そのあたりの写真はごっそりなかった・・・。無念。

あ、Poy(タイ人)がくれた写真を発見・・・。ただ、普通の銀塩写真をスキャニングしたやつっぽい。粗い・・・。夜だし。

日付によると03.08.08ってことは、もうかれこれ3年・・・。

3年・・・おいらなんもかわってないよ・・・シクシクシク。


追記
Noraという名前がとてもかわいいので、Valenciaでみなで飼っていた亀にその名前をつけようとしたら「え〜〜〜!」と周りからもう反発を喰らったことがある。日本で猫にその名前つけたら、違った意味になってしまうから、なかなか使えないでいる。


追記2
左からPoy(タイ)、Nora(オーストリア)、おいら(日本)、?(オーストリア)、?(オーストリア)・・・クラスが違うから名前忘れちゃったよ・・・。右2人は、スキー場しかないインスブルク出身。スキー場でバイトしてる。