ヘイジツノメグスタ病

今日は見事に石がなかった。10時から19時までいて1分も石積んでない。普段から「今日の午後まで石」とか「明日の午前中まで石」とか無理な石を渡してくるので、こういうときは思う存分さぼらせてもらう。以前だったらビクビクして自分から「石ください」というところだが、もうそこまで甘くない。

ということで、近況パターンで行く。

■ヘイジツノメグスタ病
先々週くらいから重度の「ヘイジツノメグスタ病」。な〜んもやる気せん。だけど、「シュウマツメエンカンタ病」も同時に併発しているため、週末になったとたん、墓穴から這い出るゾンビよろしく、ムクムクと元気になる。でも、たいていは呑みすぎてリビングデッド。ここ最近、ず〜っとその繰り返し。そして、それは来月中旬まで続く模様。どこかで自制しないと、本当にやばいと思いつつ、石積み場やめるまで止まらないのだろう。ロマンティックが止まらない。


■パスポート
先日、真央ちゃんから「パスポートの更新」についての話をきいた。パスポートの「更新」なんていう表現はこれまで一度もきいたことがなかったため、なんのことか意味が分からず、質問してみると、パスポートには「新規」と「更新」の2つがあるらしい。更新でも新規でも石積み場を休まないといけないらしいが、「更新」の方は必要となる書類が少ない上に、パスポートができあがるまでの時間が短いらしい。でも、「新規」だとそのまったく逆で、書類も大量に必要なら、期間もたっぷりいるらしい。

し、しらなんだよ・・・

おいらがパスポート作ったの10年前。そのころからそんな制度だったのか?たとえそうだったとしても、そんなん忘れてるわ。はげ〜。
たしかおいらのパスポートが切れるのは今年の8月だったはず・・・いや、もしかして来年だったか!?
あわててパスポートを見ると・・・有効期間満了日:15 AUG 2006の文字が。

うぐわぁぁぁぁぁ!!!

覚悟はしてたけど、結構ショックだ。

まぁ、いたしかたなし。

有給とる大義名分になるからよしとしよう。

帰宅後、母親に「自分は悪くない」的にその話をしたら「あんたあんだけ旅しててそんなこともしらなかったの?ホント馬鹿ね」と思い切り一蹴された。これにより、更新制度は昔からあったことが判明。

この歳になって、「帰省」を「きしょう」と読んでしまった気分に陥った。


■カーリーの咳
カーリーはタバコを吸う。別にそれは個人の問題なので別にいいのだが、そのためかどうかは別として、彼女は普段からものすごい咳をする。労咳なんじゃないだろう?と思わせるようなすごい咳なのだ。表現的には「イヤな咳」といわれるあれだ。
擬音語で表すならば「コホン」でも「ゴホッ」、「ゲホッ」でもなく、「ヒャァ〜〜〜ッ」という擬音なのだ。おそらく咳の擬音としては全く想像つかないかもしれないが、どこからか空気がもれていそうなそんな感じ。もうカーリーにピッタリすぎてで日記を書いている今(珍しく石積み場で書いている)も笑いをかみ殺すのに必死だ。ゴブリン君に見つかりそう。

で、今日の彼女の咳はマックスすごかった。「ヒャァ〜〜〜ッ」と「グエホッ!!グニエホッ!グロエホッ!」のハーモニー。不謹慎なのをわかって書くが、おじいちゃんがもちをのどに詰まらせて、思い切り破棄だそうとしているという感じ。いうたら、男の咳。

そんな咳するなら煙草やめればいいのに・・・。

それでも今日も彼女は喫煙所に向かう。明日も明後日もその次の日も。


のだめカンタービレ
先日掃除をしている最中にたまたま見たドラマ。普段テレビを見ないため、食事中に数分みる番宣がごっちゃになって「のだめうぉ〜か〜ず」と何度もいってしまい、何度も訂正された。

テレビをみないから、当然ドラマも滅多にみないのだが・・・さりげなくはまる。ドラマ自体もくだらなくて面白いのだが、上野樹里とやらにはまった。巷では有名らしく「のだめカンタービレ」といっただけで、調べるまでもなく彼女の名前がでてきた。

どうもおいらは、「はにゃ」とか「ふにゃ」とかいう音を台詞として発する、なんともユルい子に弱いらしい。他でたとえると「恋のチカラ」かなんかの深津絵里にもはまった。文字で書くとハニ丸君を連想してしまうのが難なのだが・・・。エラのはり方も輪郭も深津っぽく、しばらく見てしまいそうだ。帰ってこられたらの話だが。ビデオもテレビも部屋から出してしまったので、録画する方法もないし・・・。


■一生に一度の大掃除
ここ最近の日記さぼりの原因の一つに大掃除があげられる。もっと大きな割合を占める理由に「呑んだくれてる」というのがあるが、いつものことなのでよしとする。

ここまで本格的な大掃除は、中学校3年生の時に家が全焼するという強制的大掃除以来だ。いうたら16年分を一気に掃除するというんだから、もうそれはすごいことに。さらに最悪なことに、スペインに行っている間に部屋が物置かしていたのもあり、自分のものではないものや、しまったはずはないものがしまわれていたりする。だもんだから「あ〜〜〜!!これここにあったんだ!!!」と宝探しみたいな楽しみもあったりする。

大掃除ではまりがちな罠である「アルバムのぞき」はぐっと堪え、そしてパンドラの箱もあけることなく、黙々と大掃除。

普段、ちゃんとした掃除なんてしないもんだから気づかないが、大掃除というのは、かたづけているはずなのに、部屋は一日一日あれていく。もう足の踏み場がないくらいものが散乱する。はっきりいって、掃除してるんじゃなくって暴れているような気がしてきて、なんどか途中であきらめて・・・つまり、もとあった場所にそのまま戻して、平穏な日々に帰ってしまうかと何度思ったことか。

掃除をしようと思った発端は、マリちゃんが引っ越して、ものすごいシンプルな部屋をみて、シワが三本しか刻まれていない脳みそをもつおいらはすぐにうらやましくなってしまったのだ。そこから、ごちゃごちゃしたくだらないものは多かったがとてもシンプルであったスペインの我が部屋を思い出し、掃除までいきついたわけだ。あと憧れのソファーをくれるというので、それを置く場所を確保するという意味もあった。

おいらの部屋は屋根裏部屋のため収納というものはないのだが、一応、ものを収納していた場所からまずは一気にものを部屋に運び出す。すると出るわ出るわ・・・空き箱が。

部屋の収納のほとんどを占拠していたものが空き箱と知ってしばし愕然とする。

PCに関するパーツやら機器を買ってくると、「もしかして初期不良だったりして返品や修理に出すことになるかも・・・」と石橋を叩いてそれらをとりあえずとっておくおいら。それらの箱は、その後結局忘れられ、1年たち、2年たち、5年たち、10年たち・・・・。

空き箱捨てたら、部屋はガランとしてしまい、今度は収納するための棚やら箱が一気にあまりだす始末。

ご、ごみに囲まれて暮らしていたのか・・・。

2週間前くらいに開始して、石積みや呑みの合間にチビチビチビチビと亀の歩みですすめてきた大掃除は、昨夜、とりあえず形になるところまでもってこれた。あとは細々したものを整理し、捨てることになったものをきちんと分別すれば終わり。まぁ、その分別が一番大変そうなのだが。

ここまで掃除すると、今度は壁紙の汚れが気になり始めてきた。煙草のヤニやら日焼けの跡だ。やるときは思い切りやりたくなるおいらとしては、この勢いで壁紙全取っ替えしたいところだが、高そうなので我慢することにする。ハンズとかロフトいけば、壁紙クリーナーみたいなのありそうだし。

いや〜それにしても片付いた部屋っていうのはいいね〜。

部屋自体は汚いけど。


■運動靴と赤い金魚
どこかの愚か者が、2週間以上出張行くのわかっているというのに「物欲」と「引っ越し悦」に溺れすぎ金魚を買って来やがった。あまりのことに思い切り説教くれてやったが、金魚に罪はないので出張の間預かることにした。

といわけで金魚が我が家にやって来た。

綺麗に掃除した金魚を金魚鉢に移すとムラムラムラムラ。

う、運動靴おいて写真とらなければ!

デジカメデジカメ!あっ!さっき金魚と引き替えに貸してきてしまったんだ!!うぬわっ〜〜〜!

任務失敗。

105円ということで名前もつけてもらえない金魚たちに、勝手においらが命名することにした。

つけた名前はもちろんアリザーラ

餌を食いまくる大きい方が兄のアリで、小さい方が妹のザーラ。映画とは違って、とても兄妹とも思えないほどアリの横暴ぶりが目立つが、たまに仲良くしているのでよしとしよう。ただ餌食べるときに、ザーラにヘッドバッドするの辞めようや、アリよ。

初日は餌の分量がわからなくて、「5分くらいで食べられる量を様子をみてあげてください」と書いてあるのに、目測謝って30分かけても餌はなくならず。餌がふにゃふにゃし、さらには巨大化してきたため、夜中にしくしく泣きながらおタマですくっては窓から外に捨てることを繰り返した。

イラン映画で急に思い出したが、おいらの生涯みた映画の中でベストオブ救えない映画もイラン映画。しかも、金魚と同じ監督。太陽は僕の瞳

感想は当然人によるが、あれほど切なくなった映画は初めて。落ち込んでいるときにみてもいけないし、元気がいいときも見てはいけない。脈拍も精神も平常なときにみることをおすすめする。人間にはもって生まれた運命ってものがあることがよくわかる。