14ヶ月後・・・

騙された〜!ものの見事に騙された!なんかそんな気もしてなくはなかったんだけど、ちょっと期待しちゃったおいらがバカだった。自業自得なり。もう信じない。信じないったら信じない。まじりっけなしの・・・。うぐむ〜。

日記の頭にもってくるのも癪にさわるので、最後にぐだぐだ書くことにする。

石積み。

ヒマ。ヒマ。ヒマ。適度に石はあるのだけど、引き継ぎの関係で、今までおいらがやっていた石は、まだおいらがいるうちにと、他の人がやることになり、おいらはその補佐にまわる。

自分用の点検マニュアルの改良をがんばってやりすぎてしまったもんだから、そのマニュアルで十分こと足りてしまい、補佐らしい補佐がない。

「補佐だけに干されたる・・・ふっふっふっ・・・ふっふっふっ・・・ふっふっふっ・・・」

とくだらないオヤジギャグが頭に急に思い浮かんでしまう。

あまりの落ち目っぷりに、自分自身に失笑。

デスクトップの掃除をしたときに「おもちゃ箱」まで整理してしまったもんだから、遊ぶに遊べない。しかたがないので、準備運動として、ネットでEl Pais(スペインの新聞)を熟読。分からない単語いっぱいでへこむ。


昼飯。

もちろん、今日も1人。

食後、持ってきた浦沢直樹の「Monster」をカバンから取り出し広げる。

次から次へといれかわっていく客。みんな誰かと食べに来ている。楽しそうに談笑し、あっという間に帰っていく。うらやましか〜。

4組のグループがおいらのそばに座り、去っていったのだが、何故か今日は皆が皆「納豆」の話をする。

あるある大辞典」の関係でだ。ある一組のOL二人組なんぞ、納豆の話から、ナタデココの話にまで及び去っていった。

「今回もそうだけどさ〜、ナタデココがすごいはやった時期があったじゃない?あの時、たぶんタイかどっかだと思うんだけど、みんな畑をナタデココ畑にしちゃったんだって。『金になる!』って。他のもの植えてた畑とかをわざわざつぶしてだよ!でも、日本って熱しやすく冷めやすいじゃない?それで、あっちでは畑だけ残っちゃったんだって。で、今でもナタデココ畑がいっぱいあるんだって〜。日本人がミーハーなんて、そんなの向こうじゃ読めないよね〜」

まぁ、そうなんだろうけど・・・商魂たくましい彼らが「日本人の性質」を読めなかったというよりは、「ナタデココブームが彼らが想像して以上に一過性のものだった」んだと思う。それに、本当にまだナタデココ畑いっぱいあまってるんだろうか?まぁ、どうでもいいんだけどね。

おいらは「あるある大辞典」なるものを実はまだ一度もみたことがないのだが、その影響力のすごさは、スペインにいたときでもyahooニュースなどで知っていた。

けどさ〜、「納豆」って、普通どこの冷蔵庫でも常備されてるもんかと思ってた。もちろん、納豆が嫌いな人が多い家では、そうではないだろうけど・・・。注文取り消しで業者が困るほどバカ騒ぎになるとは思わなんだ。

いったい今回の納豆ブームに踊らされた人って、1人でどれくらいの数の納豆を買おうとしたんだろ?すんげ〜気になる。1人で50パックとか100パックとか買おうとしたのかな?

おいらはスペインにいたから知らないけど、ところてんの時にも、売り切れ続出したらしいが、なんとなく、ところてんの場合は、「売り切れ状況」を納得出来た。そういえば、ガイドをしてたころ、佐賀の超サッカー好きな女性が「今売り切れでかえないんだよ〜!」とところてんセット(専門器具付)をおみやげで持ってきてくれこともあった。スペインで食べるところてんはなかなか乙だった。

そもそも、納豆って身体にいいことにはかわりないんだかし、そんなに高い食材ってわけでもないし・・・キャンセルせんでもええのに。おいときゃ売れるんじゃないのかね〜。

おいらはかなり納豆が大好きなのだが、そのせいもあって、あまりに庶民的かつ平凡な食材な気がして、今回の騒動に関しては、いまいち理解できない。

だから、今日みたいにみなが「今日は天気がいいね〜」みたいな感じで「納豆話」をしていることがにわかに信じられなかった。でもって、どうでもよかった。

けど、けど、誰かと会話したいおいらとしては、「納豆話」でも、うらやましかった。


帰宅の時。

喫煙所にあるゴミ袋に空き缶を捨てにいくと、クーフーリンさんがタバコを吸っていた。

ヨ「お疲れ様で〜す。」
ク「お疲れ様です。」
ク「もうあと少しだけですね〜。ヨモツシコメさん、日本に残りましょうよ〜」
ヨ「いや、残るも残らないも、帰ってきますから。すぐに」
ク「帰ってきてからは決まってるんですか?」
ヨ「もちろん!働きますよ!」
ク「いえ、そうじゃなくって・・・会社とか」
ヨ「決まってませんが、いろいろ見て回ります。」
ク「そうですか〜」
ヨ「ええ」
ク「あ、そうだ。今週呑みましょうよ!一度呑みにいきたかったんですよ。ヨモツシコメさんと。」
ヨ「え!!!???今週ですか?」
ク「あ、ヨモツシコメさんのことだから、もう予定入ってますかね?」
(※クーフーリンさんには何故かいろいろと誤解されてる。彼いわく、おいらは石積みあと1人でBAR(バルではなくバーの方)で、ウィスキーのグラスを傾けているように見えるらしい。1人で酒なんて呑まないって・・・)
ヨ「い、いや・・・そうではなくって・・・全然空いてますけど・・・」

当然おいらが「えっ!?」といたのは、まさかここにきて「呑み」誘われるとは思わなかったからだ。

たしかに、うちの石積み場最初で最後とされる「打ち上げ」のときに「今度サシで呑みに行きたいですね」といわれたが、あれはそう・・・もうかれこれ14ヶ月も前になる。つまり、おいらが入石積み場した直後のことだ。

それが、残りあと5日となったところで誘われたわけだから、誰でもびっくりすると思う。

っていうか、一言だけいわせてもらうと・・・もっと前に一度くらい誘ってくれれば、もしかしたらもう一年、いや半年は頑張ったかもしれないのに・・・。

ク「ヨモツシコメさんってどこでしたっけ?住んでるの。」
ヨ「クーフーリンさんとは間逆ですね。横浜の方です。」
ク「じゃ、新宿とかがいいですかね?」
ヨ「いや、新宿苦手なんで、ここ「三途の川」でもいいですよ。というか、クーフーリンさん、そんな余裕あるんですか?」
ク「8時くらいからは呑み始めたいよね」
ヨ「ええ・・・でも・・・(8時は終われるとは思えないんですけど・・・)」
ク「じゃ、金曜日大丈夫ですか?」
ヨ「僕は大丈夫ですけど・・・まぁ、石積みの様子みてからですね(おいらはヒマだけど)。」

ということで、クーフーリンさんと、ここにきてサシで呑むことになった。

かなり楽しみではあるのだが、いかんせんコミニュケーションがないため、クーフーリンさんの情報はたいしてもっていない。名前と家族構成、住んでいるところ・・・程度。彼の嗜好に関しての情報は皆無に等しい。1年以上いたのにだ。

こういう状態で、(一年以上顔はみているが、なんも情報がない)会話するなんてう経験はかつて一度もないため、少々緊張するが、初対面だと思って話せばなんとかなるだろう。いや、そういうわけにもいかんか・・・。

まぁ、なるようにしかならないだろうな。


帰宅後。

定時に帰れるも、有楽町線(だよな?)が止まっていて右往左往。「永田町までいきたいんですが・・・」っていったら、駅員に「南北線でいけるよ」と冷たく言い放たれる。「そんなこともしらんのかっ!」って感じで。「知るか、ぼけっ!南北線なんぞ、たぶん人生で3回も乗っとらんわ!」と心の中で叫びつつ改札を通る。

8時ちょっと過ぎ無事、帰宅。

う〜ん、すばらしい。まだ寝るまでかなりの時間あるではないかっ!


食後。

車でばびゅ〜んとTSUTAYAへ。もちろん、「El Pato」が収録されている「Natalia Lafourcade」のCD「casa」を借りるため。

動画はとても楽しいのだが、音楽と違って、連続してかけていると(見ていると)なかなか椅子から動けなくなって、なにもできないのだ。音楽なた垂れ流しで、掃除したりとか、マンガ読んだりできるけど・・・。

調べたところ、どうもソニーミュージックから発売していることが判明。ソニーが出してるならあるだろう!ってことで、疑うことなくいったのだが・・・

なかった・・・。

(※家に帰って調べたら、ソニーミュージックが出したのは、その前あたりにだしてる「Natalia Lafourcade」というアルバム(それは偶然にもマリちゃんがもっていたのですでに入手)で、どうも「casa」は輸入盤しかない模様)

あまりにがっかりしたので、良く喫茶店においてあるパナソニックかなんかのポストカード(無料のやつ)みたいなja家デザインをした、「The BOSSA NOVA」というアルバムを借りてきたのだが・・・持ってる曲がほとんどであった。

ボサノバのアルバムはまず失敗することはない。が、同じ曲がいろんなアルバム・・・たとえばイパネマやら、マシュケナダやら・・・は、入っていないアルバムの方を探すのが大変なくらいで、歌い手は異なるのだが、曲は同じなので、多少の新鮮みは感じるものの、やはり「聴いた事ある」になってしまうことが多い。だからこそ、BOSSA NOVAはいろんなアレンジがあって楽しいのだが・・・あひる中毒なおいらには物足りなかった。っていうか、大御所ばかりのコンピレーションアルバムだったもんだから、オリジナルをほとんど持っていたため、曲も歌い手も同じという羽目になってしまった。

余談だが、何度聞いてもあまりのかっこよさに震えが来るmas que nadaがある。スペインひきこもり時代も、毎日のように聴いては、「かっこいい!!!かっこよすぎる!」とブルブル震えていた。

探したらたまたま視聴ができるサイトを発見したので、下記に残しておく。すんごいラッキーなことに・・・というか、やはりそこが聴き所なんだろうけど、おいらが「ガクブル」する部分が視聴できる。

Bab & Rolando 808 「Mas que nada (melodic slide)」



で、なんだっけ・・・。

あ、そうだ。TSUTAYAだ。

ここ最近のヒット続きで、中南米の映画がおいらの中で熱い。「今更かよ!」と言う人もいそうだが、おいらのブームは人よりだいぶ遅いのだ。iPodに感動したのもつい最近だし。ちゃんと理解できるようになったころにブームが来るのだ。おいらの中では。うん。そうなのだ。


で、中南米の映画を探すも、なかなか「コレ!」ってのがみつからない。まぁ、情報をしいれてききてないから仕方がないんだけど・・・。ラブストーリーではなく、ヒューマン系がいいのだ。友情とか家族愛とか、そういうの。

結局、これまで見ようと思って見れていなかった、借りようと思って借りていなかった「WISKY」を借りることにする。制作国は「ウルグアイ-アルゼンチン-ドイツ-スペイン」となんとも今のおいらのためにあるような感じだ。

楽しい気分は長続きさせたいので「WISKY」は週末あたりにとっておいて、今日これから単純にスカッとみれそうな映画も探す。

が、ここでもまた「これだ!」ってのが見つからない。

う〜んう〜んうないながら、TSUTAYA内を徘徊。

ふと思い出す・・・アメリカドラマ「Lost」のCMでやたらながれていたやつ!高度一万メートルの超音速アクション・サスペンス!!ジョディーフォスターがでてるやつ。

LostのDVDいれるたびに、その予告トレイラーをみさせれたもんだから興味をもってしまったのだ。密室の飛行機内で子供が行方不明!!??綿密に練られた計画!!??どういうオチなんだ??

ジョディ・フォスターといえば、おいらが映画にはまり始めた中学生の頃、愛読書が「ロードショー」だったころ、デミ・ムーアメグ・ライアンジュリア・ロバーツと並んで、人気のある女優の四天王だった一人。読者投票の人気ランキングでも上位の常連だった女優。インタビューとかで7カ国語だか5カ国語だか話せるというのを聞いて、「こいつすげ〜〜!!」と思ったやつだ。

若かりし頃の思い出が背中を押してしまい、ジョディなら大丈夫だろ・・・たとえべたなハリウッド映画でも2.5点くらいはいくんじゃないか?まぁ、2.3点でも気になるオチがみれるなら・・・と借りてしまった。

ってことで、感想


フライトプラン 1.2点(5点満点)

フライトプラン公式サイト

最初にいいわけしておいたから、言いたい放題書く。

もう最悪。ここまでひどい映画もそうはないんじゃないだろうか?ダマされて映画館で見てしまった人にはホント同情するし、DVDなら・・・と見てしまった人もご愁傷様。おいらもご愁傷様。

いや〜、これまでもひどい点数をつけた映画は何本かあるが、心の残るひどさ。自業自得とはいえ、裏切られた気持ち・・・怨念はでかい。

すぐにでてくるつまらない映画というと、まずぱっと「パーフェクトストーム」があがる。これはなんかで試写会が当たって国際フォーラムにあらぽんと見に行った。ジョージクルーニーかなんかの舞台挨拶まであり、スクリーンも巨大だったし、そこそこ楽しめるんじゃないかと思ったら、もう最悪。試写会だけど、金返せ!といいたくなるできだった。しかも、最後によくテレビかなんかで、感想を聞く「インタビュー」を流すやつがあるが、そこの場で「『おもしろかった!』といってください」とか「『感動しました!』とかいってください」と、カメラマンというか、ディレクタとかに言われ、ただでさえメディア不振(主にテレビ)のあらぽんをさらに悪化させたできごともあった。もらったヘリハンのTシャツはなかなかいい素材で、いまだにパジャマとして使用している。どうでもいいが・・・とにかくひどい映画だった。

二つ目にぱっとあがるのが「ワンダーランド駅」でというやつ。ボサノバが劇中いたるところで使われているラブストーリーなのだが、ボサノバの曲はいいとしても、映画がひどすぎる。「君はボサノバが好きかい?」とかなんとかの決め台詞が、またひどい!この映画のせいでしばらく、「ボサノバ好きだよ」っていえなくなった。

で、おそらく今後3つめにあがるのがこの映画だと思う。

【以下ネタバレの可能性あり】

なにがどう悪いかとか説明ができないくらいひどい。はちゃめちゃなり。オチがみたかったと書いたが、本当に予告トレイラーが映画の9割で、最後の5分か10分だけをみれば事足りる。しかも、そのオチがひどいのなんのって。

一応犯人当てというか、どうなってるのかをとくという部分はあるのだが、最終的に犯人が「まさかこいつが犯人ではないでしょ〜。こいつが犯人だったら終わってるっていうか、何も考えてない」ってやつが犯人。意表をついたとか、ウラのウラをウラをかいてとか、そういうことではない。映画っぽさがまったくない。さらには、突然でてきたやつが共犯で、旦那は理由もなく殺され・・・と、とにかく伏線というか、ストーリーになっていない。

極端にいってしまえば、ある男が殺された。いろいろ調べたら、男性Aが犯人の可能性が高い。現場の証拠は明らかにAが犯人だと告げている。ただ、一人でできる犯行ではないし、殺された男のことをほかにも恨んでいる人間はたくさんいて、疑わしいのもいる。犯人は誰だ!?なんて映画があったとする。

で、映画だから、一応ストーリー的になにかいろいろ趣向をこらして、Aが犯人として追われつつも、そうならないような証拠が、調べるにつれて次々でてきて、ひょんなことから違う線も浮かびあがり、二転三転して・・・とつながっていき、犯人は・・・みたいなのが定石というか、ベタなパターンであろう。

で、この映画は、ひっかきまわしてまわしてまわしたあげくに、やっぱり犯人はAでした。共犯者は、たまたまそこにいた郵便屋さんでした。ちゃんちゃん。

なんのひねりもない。ひねり以前に、あってはいけない結末を普通にしれっとやってしまったのだ。なんか上手に説明できてないが、これは見てもらわなければ説明できん。見てもらったら困るのだが・・・・かわいそうなのだが・・・。

あと、この映画、超巨大なブルジョワ飛行機をみせてくて作ったような節もある?節どころか、すべてがそれといってしまってもいいかも。おいらはそう思ってる。公式サイトの方も、トップページからすぐに飛行機の中に飛べるようになってるし、映画の説明よりも、そのブルジョワ飛行機の説明の方が多い気がしないでもない。その割には、劇中は同じような場面しかでてこない。ただただ広すぎて、子供が隠れる場所がいっぱいあるよ〜というのしか伝わってこない。

登場人物はせまいながらもそこそこいるわりには、どれもこれも軽い。アラブ人なんて劇中の扱いも悲惨だけど、役柄的にも意味わからない。そいつをむかついてるドイツ人らしきおっちゃんも痛いし、あの最後の方にでてきたカウンセラーも意味不明、死んだ旦那も存在感まったくゼロだし、誘拐された娘は娘で、薬を盛られたとしても
あんなところで寝過ぎだし、ママン(ジョディ)は強い母親、子供を愛する母親を演じているのはわかるが、とばしすぎて少々やり過ぎ。映画だからオチ的には娘が見つかるのはわかるが、普通なら周りがあの反応するのはよくわかる。おかしなおばさんと思われてもおかしくない。そこが映画では重要なわけだから、演技に気合いが入るのはわかるが、周りのキャラとの温度差がありすぎて、痛いおばちゃんに成り下がる。

さらに困ったことに、最後の方になってこの映画は「隣人に無関心な現代」へのアンチテーゼだ!みたいな、いやらしい感じがちょくちょく感じられるようになる。最後の最後に「あの子みたよ〜!」とかなんとか。うざすぎる。

なんか興奮しすぎて感想になってない。もっと言いたいことはあるが、やめておこう。映画も意味わからんが、自分の書いてることも意味わからなくなってきた。それ以前に、こんな映画を論理立ててどうつまらないかなど書きたくないわ。

あ〜ひどい。ひどすぎる。自業自得なんだけど、なにもここまでひどい映画をおいらに見させなくても・・・。見終わったあと、珍しく本気でむかついたもん。自分自身に。

口直しに週末あたりWiskyをみよう。これはおいらの弱い「おじいちゃん系映画」だから、たぶんおもしろいに違いない。キッチンストーリーみたいなのを想像しているんだけど、違うかな〜。

楽しみだ。


追記
日記で愚痴ったからか、はたまた偶然なのか、もしかしたら八百万の神のおかげか、スペインで合流するというメールがっ!
何故か火祭りの終わる19日からということなので、どうなるかはわからないが、呑み相手は多ければ多いほどうれしい。