虎になっちゃうよ〜

Masaquito2007-06-19


おいらも人間だから「日記に書きたくない生活」というものもあったりする。たいていは大丈夫だったりするのだが、不特定多数にわざわざ恥をさらす必要もないかな〜なんて、人並みに羞恥心というか自尊心とかあったりしたりなんかして。

高校の時の内職の時間であった国語(「ねっ!」の菊池先生)の授業で、ついついはまってしまって真剣に勉強してしまった「山月記」の言葉を借りれば、臆病な自尊心尊大な羞恥心ってやつだな。

やめておけばいい気もするが、ここ2週間の生活をあえて振り返ってみる。Unas Palabrasで。

柿ピー
コーヒー
シガレッツ
巻きタバコ
封印していたもの
シケモク
56時間徹夜

あ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!やっぱり、やめておけばよかった。虎になっちゃいそうだ。まぁ、いっそのこと虎になってもいいや。う〜ん、山月記にたとえるには、志が低すぎるか・・・。

ということで、霞喰って・・・いや、柿ピー食べていきてました。再び主食に返り咲いた柿ピー。それでギリギリ生きてる。心配してメールくれた人もいたけど、肉体的には大丈夫。精神的には「虎になっちゃうよ〜」だけど。

そんな生活な上、日本酒もVinoも全然呑んでないので、見事に痩せてきた。それでも中年のフロタドールはとれず、昔のようにはいかないが、はくズボンはくズボン、ブカブカ

すぐに面接があるだろうと思って、無精にのびまくったヒゲも結局剃るチャンスがなく2週間くらい遭難して見つかった山男みたいになってしまった。そのままマリ・カルメンにあってそういったら、「え〜〜〜違うよ〜戦争終わったこと知らずにどっかの島で何年もいきてて、数年ぶりに見つかった人みたいだよ〜」と言われた。そりゃいかん・・・と元に戻したのが3日前。

そういえば、衝撃的な事件が・・・住民税。まとめてどどどど〜んと。やり場のない怒りがこみあげてきたさ。なんか4回に分けて払うみたいで、4枚の納税書には締め切りがあったりする。17万円。友達に貸していたお金が、忘れた頃に返ってくると、元は自分の金なのに、臨時収入がはいったみたいで小躍りしてしまうが、その逆はえぐい。クレジットカードを頻繁に使う人とかは体験済みなのかもしれないが、おいらは使わないので慣れていない。まぁ、クレジットカードの場合、税金と違って物々交換しているからまだマシってもんだろう。

仕事の方は場所にこだわってるせいか、少々面倒なことに。汐留とか品川とかあるけどあっちまでいきたくない。これまでは「別になんでもいいや・・・」ってなってたけど、下手に「社会人体験入学」しちゃったもんだから、あれやこれやとでてきてしまって自分でも困る。「会話」がある石積み場だったら、どこでもいいっちゃ〜いいんだけど、予定では今度こそ長く働くつもりだから、少々真剣に選びたい。いまさらなんだけど。

一つ良い石積み場があって、今交渉中なのだが、なんかえらくでかい会社で、人事部があ〜だこ〜だで、エライ待たせられている。それのせいで動くに動けない。さすがに業を煮やして催促したが。外人がうろちょろしている石積み場らしくて、ネタ的には楽しそうなんだけど・・・。


こんなおいらが、今楽しんでいる小さな幸せはコーヒーを飲むときに使うコースターを選ぶこと。「こんなんじゃいか〜ん」と思いながらも、ワクワクしてしまう自分が不憫でしょうがない。


本来、そのコースターはビールのもの。ドイツやらチェコやらハンガリーでぱくってきたものだ。あっちの呑み屋は必ずといっていいほどどの机の上にもコースターが大量においてある。もちろん注文した銘柄に合わせてある。だいたいはその店がメインにしているビールのコースターがおいてある。というか、地ビールの店は一つの銘柄しかおいてない(たぶん)。

話は思い切り飛ぶが、スペイン人の友達であるギオ(Guiomar)にハンガリーのオススメをきいたらものすごく懇切丁寧に教えてくれ、Barの紙ナプキン5枚ほどにいっぱい情報をかいてくれた。グヤーシュがうまいとか、このレストランではこの肉料理、こっちのレストランはこのスープ、土産はこれがいいとか、両替はこの店がレートがいいなどなど。

で、土産の説明を聞いているときのこと。

ギ「ほかにお土産は・・・・そうね〜」
お「これだけ教えてくれれば十分だよ」
ギ「あ、あった!!「Lobar」と・・・」
お「ロ、ロバール???」
ギ「そう。みんな店にはいったらいろんなもん盗むの」
お「えええええっ!!!灰皿とか??」
ギ「そうそう。あと皿とか、テーブルの上にある小物とか」
お「えええええっ!!嘘だ〜〜!スペイン人だけでしょ〜」

(※スペインではなぜか万引きの英雄談を良く聞いた。デパートで服を盗むときどうすればいいか・・・など。Manoloなんかはたまに店の巨大灰皿や、何に使うのかメニューを盗んできたりした。100 Montaditosのメニューとか。万引きではないが、ドイツやオーストリアでも、バスや電車の料金を払わないのは普通のことであるっぽい。もちろん全員とはいわないが、「見つからなければOK」みたいなところがある。あと「学生」ははらわんでいい・・・みたいな。別に悪いとは思ってないが、最近、出口でチェックしてるため、難しくなってるらしい。)

ギ「違う違う!ハンガリー人もよ。観光客ももっていくわよ」
お「信じられん・・・でも、灰皿やコップやスプーンもっていってどうするのよ」
ギ「あっちの食器はかわいいのよ。」
お「でもねぇ〜。おいらは盗みはできんよ〜。やったことないもん。」
ギ「まぁ、別にやらなくてもいいけど・・・これもTIPICO(名物)ね」
お「はう〜〜〜」


その話のことが頭に残っていた。で、ビール屋のコースター。

「このコースター・・・使い回ししてるけど、かなり汚れたら捨てるんだろうな〜。紙ナプキンもっていって怒られることないし・・・コースターくらい大丈夫でしょ〜。うん。これは「ご自由に」でしょ〜。良く質問の答えをコースターに書いてくれるし、値段が聞き取れないとコースターに書くし、×印つけてるし(ビールを頼むたびにコースターにチェックを入れる)・・・問題なし!」


悪事にたいしては、恐ろしく小心者なおいらはコースター一枚にかなりビクビクしてしいたが、意を決してガイドブックのしおり代わりに一枚ロバったのがDusseldorfのビール屋。その後、ドイツ、オーストリア、オランダ、チェコハンガリーとビール大国を回っているうちに、そのコースターのあまりの種類の多さに感動して店に入るたびにロバる。いかにもビールの宣伝・・・みたいなコースターも多いが、かわいいらしいデザインのものもかなり沢山あった。旅中、自分の部屋で呑むときとかに使ったりもしたので、だいぶ枚数は減ってしまったが、数枚(写真は一部)はもってかえってきた。なんかデコラシオンになるんじゃないかと思って。

余談だが、ハンガリーの店の食器はかわいい・・・とギオはいっていたが、これといって特に・・・って感じだった。まぁ、それほど店にはいったわけではないので、たまたま普通だったのかもしれない。

ただ、店売りしている食器は、薄汚れて10年前のスペインを彷彿とさせるハンガリーには似つかわしくない、確かにかわいらしい食器がうられていた。ポットとか、鍋敷きとか、調理器具とか。専門器具にめっぽう弱いおいらは、思わずうっとりしてしまったが、さすがに荷物になるし、持って帰っても母親に邪魔者扱いされる運命にあるので買わないでおいた。一人暮らしとかしたら考えよう。


そんなとこかな。


最後に。

間違った使い方だけど・・・今の状況を表現するならば生きた心地がしないだ。

虎になっちゃうよ〜。