なんとか、週末の2日分の日記が書けた。かなり手抜きだけど致し方ない。

今朝、久しぶりの天気にバレンシアを思い出し、気分揚々と石積み場にでかけたのだが、通石積み電車をおりた途端、頭痛とも言えないような頭痛が。滅多にないので頭痛には抵抗力がない。なんかイヤな感じ。体には嘘つけているけど、心には嘘つけてないのでは・・・「これって時季外れの5月病?」と思い悩んでいると、母親に一蹴された。

「あんた、それ・・・典型的なクーラー病よ!」

「え"え"え"え"〜〜〜クールビズなのに〜?28度設定なのに?っていうか、いままでクーラー病だと思っていたのはなんなのさ〜!」

まぁ、言われてみたらクーラーのばっちりきいた電車から降りた時、同じく冷え冷えのドトールから出た時・・・変な倦怠感を感じた気がしないでもないが・・・。

クーラー病ってどう治せばいいの?だって、毎日の生活で電車とドトールは絶対いかなくちゃいけないんだから・・・どうしようもないやん。そもそも、本当にクーラー病なのか?ママンって、たまに平気で当たり前のように「嘘」つくからな・・・。

まぁ、明日、百薬の長を呑んで治す。

あ、そうだ・・・昨日の日記で変な勘違いをしている方が数名いらしたので、この場を使って書かせていただく。というか、スペイン関係の質問ポルファボール!最近、めっきり減っちゃったよ・・・スペインの話から遠ざかってるおいらが悪いんだけど・・・。

質問自体は要約して書く。

Q.生足がいいってことですか?足首がいいってことですか?
A.え〜っと・・・勿論、足の美しさも多少関係しているのかもしれませんが「素足で靴を履いちゃってる」のがいいのです。言葉以上でも、言葉以下でもありません。

Q.靴ってパンプスとかでもいいのですか?
A.未だにパンプスがよくわからないのですが、サンダルはダメです。またサンダル風味もダメ。だって、あれは素足で履くモノでしょう?ヒールがあるんじゃなくって、ぺったりしたやつ。かかとのない「つっかけ」みたいな靴もダメです。

Q.「『天女の羽衣』が言えない」ってどういう意味ですか?
A.え〜っと・・・試しにご自分でいってみてください。「言えた!」と思ったら言えてるのです。言えてなかったら、それがそうです。たぶん。自分が言えてしまったら、適当な友人に言わせてみてください。言えてなかったら、それがそうです。たぶん。

Q.他に何かありますか?
A.他にもいくつかありますが、ぱっと思いつくのは「前髪を切り過ぎちゃった」人です。ホントどうでもいい人にはまったくどうでもいいことです。

Q.セクシーに思うのですか?
A.セクシーじゃないです。

Q.わかります!
A.同志ですね・・・でも、わざわざ人にいうことではないというだけで、世の中にはいっぱいいるかもしれませんね。おいらの周りの9割は首を傾げますが、一人だけ「靴」の方はわかってくれる同志がいます。


ということで、あくまで「匂い」的なものなので、説明不可能です。ってことで、これ以上重箱の隅つつかないでくださいな。なお、返事は別々にきちんと返します。


気を取り直して石積み。

やっぱり・・・・

ぬ〜〜〜〜〜る〜〜〜〜〜い〜〜〜〜!!

「あんた、楽してお金はいるならそれでいいじゃない・・・あたしと変わる?」などとママンはさらっというけど、世の中そういうもんじゃないでしょ〜。時間を切り売りしてるんだからさ〜。宝くじかって、ぽんっと1億円はいってんならわかるけどさ。

で、それ以上に・・・

会話がな〜〜〜〜〜〜い!!!

よく日記で「月曜日とか週末なにしてたか話したり・・・」なんてことかいてるけど、現実世界ではそうそうないものなのか?

会話がないのは、前々から書いているとおり、おいらが完全に一人だけの石積みをやっているからだ。周りは普通に石積みの話とか、女性同士なら「こそこそ」っと何かを話しているのだが、おいらは見事にない。「賽の河原」以上にない。

話しかけても問題はないのだが、いかんせん接点がない。石積みの話をしながら・・・打ち合わせをしながら・・・自然に雑談が・・・ってんならいいが、突然「今週末なにしてました?」とか「普段なにしてるんですか?」とか聞けないよ・・・。

今日はたまたま右斜め前にいるカワンチャ君がおいらのジャンルの質問があったらしく話しかけてきたので、ここぞとばかりに会話する。さらには、別の会社(部署)から様子をみにきた、通称「麻呂」君(おいらがつけたわけではなく、そう呼ばれていた)がやってきて軽い打ち合わせ。二つ合わせて15分もない。おいらが今日、バビロニアで口開いたのそれだけ・・・。

会話がない石積み場でないため、以前より寂しさがこみ上げてくる。すぐ隣にある別の部署のアピペさん(女性)は、おいらの目の前にいるコカトリスさんのもとにきては、ぺちゃくちゃと話していく。その数、一日10度ほど。うらやましくてしょうがない。そこへ来てぬるま湯に浸かった石・・・シクシクシクシク。

本来なら3週間もあれば、さりげなくとけ込めてしまうはずなのだが・・・なぜかバベルの塔ではそうはいかない。というか、世間一般の石積み場でも無理なのかもしれない・・・。

まぁ、ちょっとまて・・・フェルミンや・・・・耐えるのだ・・・待てば海路の日和ありだ・・・。


一度気になってしまったら、気になりだしてしまった受付嬢。今日もおいらからみたらえらく退屈そうに見える。が、顔はいつもどこみるとなく、常にアルカイックスマイルをたたえている。

「いったい一日何人の人があの受付を利用するのだろう?」

「誰もこないときは何をしてるのだろう?何を考えてるのだろう?」

気になりだしたら、頭んなかぐるぐる。

スペインのBarのおばちゃんならば、その辺で買ってきたクロスワードパズルを解いたり、ぼ〜っとテレビとか新聞を見たりしてるが、そんな様子はない。顔は常に前でアルカイックスマイル・・・。朝おいらが到着した時にはすでにいて、昼飯の時もいた。でもって、4時頃、一服しにいった時にもいた。その間、いったい何人に話しかけられたんだろうか?気になる・・・気になる・・・気になる・・・。

一日近くにひそんで、野鳥の会がもってるアレを使って数を調べたいところだが、場所が場所だけに隠れるところもない・・・っていうか、石積みでもないのにバビロニアにはいきたくない。

もしかしたら、彼女は「正石積み社員」ではなく、おいらと同じ「日雇い石積み職人」なのだろうか?それなら、おいらと同じ境遇とはいえ、納得できる。もしあれが一生の石積みだったら・・・などと考えたら背筋が凍った。

話しかけることもないし、ましてや顔見知りになることなどもないとは思うが、小さな楽しみができた。「あの受付を使っている人」を見るまでは観察を続けよう。まぁ、一日多くて3度だから、その場面を見るのには何ヶ月もかかるかもしれないが・・・。


最近、お気に入りの漢字ができた。

もう、見るからに炙っている感じがする漢字だ。

スペインにいるときに・・・といっても、おもに合理的にモノを考えるっぽいドイツ人とオーストリア人なのだが、漢字についてかなり説明したことがある。

常用漢字は約2000字。でもって、3000字ほど漢字を覚えていれば日常生活では困らないとかなんとかいわれているが、それを彼らにいうと「なんだそりゃ〜〜〜!」と目を丸くする。でもって、「漢字はもっとある」というと、「ふざけるな〜!」と信じなくなる。

漢字を「かっこいい」とか「面白い」というのは彼らはとても理解する。デザイン性が強いから、タトゥーにする人もいるくらいだ。まぁ、日本人はあまりやらないだろうが・・・だから、そこは理解してくれる。

だが、合理性の面で言うとアルファベットは26文字だけ覚える(言語によって数文字変わるが)だけでいいから、そっちのほうが便利だ・・・という。

ここで「そうだね・・・」っていえばいいのだが、悔しいのでそうもいかなくなる。漢字は表意文字。アルファベットは表音文字表意文字にはメリットがある。アルファベットの羅列はタダの記号の羅列だから、何か別の単語から派生していたとしてもわからなければ全くわからない記号の集合体にしかみえない。が、漢字だったら場合によっては、普段使わなくても、書いたことなくても、見たことなくても、なんとな〜くわかってしまったりすることがある。それで説得する。

ただ、困ったことにこれを説明し始めると、「部首」とか「偏」とか、古文から篆書、隷書、楷書みたいな流れを・・・いうたら、その漢字がどうやってできたかを説明しなくてはいけなくなる。日とか月とか木とか小学生で習うようなのだったら説明できるが、おいらがもっている日本の小説なんかを持ち出し「これは?」と説明できない漢字をさされたりすると焦る。

最後のつめというか、もう一点の漢字の利点として説明するのが、「漢字を使うと文字数が少なくなる」ということ。

「外国の本は文庫本(といっていいのかしらんが)の厚さが明らかに厚いだろ?が、見よ・・・日本の文庫を・・・この薄さを!」と力説する。

なんだけど、実はこの点については、紙の厚さとか別の要素だったり、たいして変わらないとか、最悪アルファベットを使った方が実は文字数が少ない・・・とかなったりするかもしれない。勢いだけでいってるだけで、確証は全くない。根拠としているのは、三島由紀夫とか川端康成の本をスペインでみたら、日本の文庫より数段厚かった・・・というだけ。しかも、でかいし。たぶん、間違ってないとは思うんだけど、もし嘘だったらどうしよう・・・といつもビクビクしながら説明している。

大学の専攻が歴史というだけあって、いやってほど漢字はみてきて、その多さに外国人同様「多すぎだろ〜!ぼけ〜!」と何度か憤慨したことはもあるが、やっぱり漢字は面白い。そしてかっこいい。

でもって、今のおいらのお気に入りは「炙」。肉と火で「炙」る。

あ〜なんか、「炙」りてぇ〜!!


いまふと思ったけど・・・この日記をスペイン語で全部書いたらどうなるんだろ?おいらが書いたら文字数は明らかに減るだろう。スペイン語でこのニュアンスを説明するなんておいらの語学力じゃ不可能だから・・・。でも、日本語がばっちり読める、日本在住20年くらいのスペイン人に訳してもらったら・・・。スペイン在住20年の日本人でもいいや。やってみてもらいたいものだ。