分刻み

佐世保だと思っていたら、広島だった・・・。

中高時代の同級生と呑む。自由が丘。今日はそこに辿りつくまでがえらい大変だった。分刻みのスケジュールとはまさにこのこと。

昨日の日記の最後にもかいた気がするが・・・a ver・・・

朝6時半に起きるやいなやムクの散歩。帰って来ておまけとムクにえさをやり、おいらも朝エサを喰らふ。立川の交通センター(?)が8時半からだが、わざわざラッシュにあわせていくのも馬鹿らしいので、それを避けて9時半くらいをめどに出発することにする。石積みには当然遅刻だが、お盆休みモードなのと、とりあえず、おいらが今の石積み場に入る目的だった石については、戦後処理レベルになってきていて暇なので特に問題なし。

問題は理由を何にしようかということだった。「寝坊」だったら「寝坊」と、「電車で寝過ごした」なら「寝過ごした!」とこれまで素直にいってきたのだが「警察に捕まって、違反金の納付期限過ぎて・・・でもって、立川の交通センターに・・・」というのも恥ずかしいというか、あほらしいというか・・・。

悩みに悩んで、「眼科」ということにした。うそはうそだが、半分ホントで、その日の退石積み後に本当に行く予定だし、メガネ出石積みなので、リアリティーもある。急な遅刻の言い訳としてはナイスな理由だ。

立川まではうちから片道500円以上かかり、やり場のない怒りがこみ上げてきたが、単調な通石積みが続いているところに、理由がどうであれ、寄り道(?)できるのは、なんとなく楽しい気分がした。おにぎりもってたら、そのまま昭和記念公園にでもいってしまおうかというくらい。実際、交通センターはその公園のすぐそばであったし。

昭和記念公園といえば・・・プールに何度かいったことがあるが、やはり「この〜木なんの木気になる木〜♪みたことも〜〜〜ない木ですから〜」だろう。これは後日「違う」ってことが判明したのだが、小学生ならではのデマ情報というか、あるいは実際、かつてはそうだったのかわからんが、ある程度大人になってから、あの木はハワイだかグァムだかどこだか忘れたが、外国の木であることを知った。

子供のころ、あの木をみて「でけぇ〜〜〜!」と感動したものだが、大学生になってから見たら、確かにでかいはでかいがあのCMのとは違う・・・と思ってしまい、切なくなったことがある。

中途半端はやめて調べよう。

あった・・・これ


ハワイだ。オアフ島だ。

ちなみに、「この木なんの木」と「昭和記念公園」で検索すると500件以上、「この木なんの木」と「立川」で検索すると450件以上ヒットする。おいら以外にも二つを結び付けている人はいるようだ。しかし、出自はどこなのだろう・・・このうわさというかデマの・・・。

話がそれすぎた。

立川北口駅から交通センターまでは歩いて20分とあった。でも、バスにのる金なんぞない。表記が20分なら、おいらの足でなら15分かからないはず・・・とテクテク歩き始めたのだが・・・暑い・・・暑すぎる・・・「暑いっていったら100円ね!」と約束してたとしても、10回くらい連呼したくなる暑さだ。5分たたないうちにスダりはじめた。((西)Sudar:スダール:汗をかく)

夏の営業さんって大変だな〜と思いながら昭和記念公園の方向へ歩く。

立川には電車できたことは一度くらいしかなく、残りはほとんど車。立川ではないが、その近くの花火大会にきたときは電車であったが、プールとか、ひ〜すけの家にいくときなどは車であった。だもんで、立川の駅が思ってた以上に大きく、都会なのに少々面食らった。駅はにぎわっていたが、公園方面への道は人通りはとても少ない。バビロニアのあの人の多さから考えると天国のような場所に思える。

10分ちょっとで交通センターに到着。暇そうな守衛さんがわざわざ話しかけてきて場所を教えてくれた。お礼をいい、入り口すぐそばにあった交通センターの扉をくぐる。

以前、免許を紛失したときに「なんでこんなに免許をなくした人間がいるんだ!」と驚かされていたので、今回もおいら同様「納付期限切れ」な人間はたくさんいて、まだ午前中だけど行列できちゃったりしてるんだろう・・・あ〜あ〜めんどうくせぇ〜な〜って思っていたのだが・・・多いとか少ないの問題じゃなかった・・・おいらしかいなかった。

なんか実はすんげ〜おいら馬鹿なのか?って気がしてちょっとへこむ。

「ちょっとまっててくださいね〜」といわれたので、傍らにあったソファーにすわり、目の前に張られたポスターやら張り紙をぼ〜っと順に眺めていると、とある張り紙に目が行く。

「この交通センターで納付はできません。納付は銀行または郵便局でお願いします・・・」

みたいなことが書かれている。

はい?意味わからんとですよ。わざわざここまで来て納付できんとはどぎゃんことですたい?

結局、ここ交通センターでもらえるのは、新しい納付期限が刻印された「納付書」を新たにもらうだけであった。違反者には2回チャンスがあり、一回目の納付期限内に銀行なり郵便局で支払えば、それでYa esta!となる。それをうっかりでも、故意にでも過ぎさせてしまったら、多摩地区なら立川、23区なら池袋の交通センターにいって、新しい納付書をもらい、一回目同様、銀行・郵便局で支払う。ここでも過ぎさせてしまうと、家庭裁判所からなんか送られてきて、あ〜たらどうたら・・・となるようだ。

つまり・・・というか、わかりきっていたことだが、おいらはたった・・・たった3分の遅刻が原因で、500円以上払って、スダりながら10分以上炎天下を歩き、5分ほどで納付書をもらい、その足でそのまま銀行にいき、書類を2枚書き、7000円払い・・・ってことなのか。余計なことを考えてしまうならば、石積み場に2時間遅刻すれば、入る予定だった金も入らない。2時間分。ある意味マイナスといってもいいだろう。

ふ〜ん。へぇ〜。

考えるのやめよ。

石積み場に到着したのは11時。さすがはバビロニア・・・というべきだろうか・・・どこからでもアクセスがよい。立川からでも電車であっというまだった。特快とかいうやつで。

そこから5時半まで石を積む。といっても、たいした石がなかったので、上司と打ち合わせ。今後の話をする。これによって、おいらの、バベルの塔での石積みは延長が確実となった。3ヶ月更新だかになるっぽいので、うまくいけば、有給が発生するころにもバベルの塔にいられるかもしれない。途中で「もう石なくなったからいらない・・・」っていわれたらそれまでだが、ありえそうで、一度も今までないので、たぶん切られることはそうないのだろう。わからんが。

今回の延長を気に、いままで謎が多かったバベルの塔についていろいろ質問してみた。

とりあえず、1時間程度の残業をしたいことは伝えた。すると、やらざるを得ない状況だったら好きにしていいけど、たぶん残業はないよ・・・って言われた。おいらが日雇いってことだからではなく、正石積み職人もない。あっても月20時間程度。実際、おいらが帰る5時半・・・エレベーターではたくさんの正石積み職人と出会う。すげ〜よ・・・。

「もっと石をくれ!」というのもいってみた。「ヒリつきたい!」とも。でも、それも難しいらしい。石はたくさんあるんだけども、下りてくるまで時間がかかるらしい。そもそも、そういうあわただしい感じの石積み場ではないとのこと。稼動できないのに、石を営業が持ってくる・・・ということもないそうだ。

本来の開始時間である8時半から5時半ならば簡単に変更できるといわれ、正直なやんだが、せっかく9時出石積みにもなれたので、しばらく9時がいい。たとえ、毎日8時半にはバベルの塔の喫煙所で一服しているとしてもだ。

そういえば、逆に質問もされた。「本当にちゃんと働いたことがないの?」と。

「ええ。見事にないです。時給以外ないですからね。でも、なんでですか?」「ビジネスマナーやビジネストーク、電話応対がちゃんとしているんだけど、どっかで習ったの?」
「え”え”え”え”え”え”!!本気でいってます?マナーとかトークってのがよくわからないのですけど・・・電話対応は昔のバイトとかで覚えましたけど」
「う〜ん・・・それだけで覚えるかね〜」
「う〜ん・・・もうさすがに30歳超えてますしね〜」

ようは、大変ほめられたわけだが・・・上司は納得いっていない様子。

おいら自身も、どちらかというと「敬語」が話せなくて、苦手で苦労しているというのに、そんなこといわれるとは思わなかった。結構、その上司との会話でも「あ、」やばいやばい・・・素がでてる・・・」と思うことがたまにある。

外だったらちょっとくらい年上なら、ぜんぜんタメ語で口を利く。「こいつはやばいな・・・」って思った人には丁寧語でいくが・・・。

なにやら気難しい顔をしているので、「いや・・・私はぜんぜんできてないと思いますけど・・・」と謙遜でもなんでもなく、本気でそう答え、話を変えようと思ったのだが、なんか最後まで納得してくれてないようだった。

っていうか、「できてない」ってなら、そういう顔してもいいけど、「できてる」なら放っておいてくれてもいいやんか。問題ないやん。

話を変える。

上「夏休み、ほんととらなくていいの?1日、2日だけでいいの?」
お「ええ。有給ないですしね。ずっと働いてませんでしたから、働けるときに働こうかと・・・」
上「まぁ、ヨモツシコメ君がよければこっちはいいんだけど・・・好きなだけとっていいよ・・・」
お「好きなだけとったら、生きていけないんですよ・・・死活問題なんです」上「うち、有給100%消化できる会社だからね。さすがに僕はちょっと残しちゃうけど、1週間まとめてとって旅行とかも可能だよ」
お「ほ、ほほう・・・」

考え方を変えたのし。

バビロニアでもいい。ぬるま湯でもいい。ヒリつかなくてもいい。石あまりなくてもいい・・・石積み場をやめずして、スペインにいくことができるんだったら、おいらがんばるわ。平日5日休みとれば9日。スケジュール的な問題でいえば、2週間とまではいかなくても、10日、11日くらいまでいけるかもしれない。石積み場をやめることなく・・・だ。

「これって、結構でかいことなんじゃないの?」ってい気がすごいしてきた。とても健全な感じがする。うん、健全だ。

今までだと、石積み→旅したくなる→石積み場辞める→旅→しばらく余韻に浸る→石積み場探す→石積み→旅したくなる→石積み場やめる・・・だったわけだ。旅の期間はえらく短くなり、満足度的にはなんともいえないのだが、やはり健全な気がする。そう思えるようになったことで、普通の石積み職人になれた気がする・・・。

これで目標はできた。有給が発生したくらいにスペインにいって、戻ってきて、また同じ石積み場で石積む・・・これを試してみよう。どんなもんなんだろう。

予定では来年の7月、9月とかNavidadあたりを予定。最短で一年か・・・それまで石積ませてくれるんだろうか?ちょっと自信ないな・・。

また話がそれた。強制的に戻す。

5時半に退石積み場し、急いで電車に。中で悩む。目医者行くべきか・・・今日はやめておくべきか・・・行くと、このあと待っている予定が押し捲って、呑みに参加できる時間が9時を過ぎてしまいそうだ。

ふと保険証を忘れたことを思い出す・・・いや、それ以上に、おいらいま健康保険入ってない気さえしてきた。だって、4ヶ月分くらい払った記憶ないもん。旅してる間は当然だし・・・。すぐに働きはじめるから、扶養家族入りするの面倒だしいいや・・・とそのままほったらかしだった。うん。そうだ。

ってことで、目医者とコンタクトはあきらめ、おうちに帰ることにする。6時半に自宅到着。すぐさま着替えてムクの散歩。両親たちは8時か9時にならないと帰ってこないという。ムクには悪いが30分ほどだけで散歩は切り上げる。あとでパパンかママンにつれていってもらえと・・・。

おまけとムクにエサをやり、ベランダに水撒き、シャワーを浴び・・・・7時45分の電車で自由が丘に向かう。さっき通って帰ってきた道をまた戻るってのは、どうもおいらは好きじゃなく、最悪「今日はやめておくわ〜」となることもあるのだが(家に一度帰ったあとの呑みの誘いは断ってもよい)、今回は久しぶりなメンバーが多かったのと、同窓メンバーなので当然全員男。いかんわけにはいかん。

最近、男友達が急激に減ってきているという危機感がある。スペイン時代の再来で、本気で怖いものがある。スペインのときは物理的に日本人の男がいなかったのでどうしようもなかったが、今回の場合は「生活環境の変化」によるところが大きい。女性に関しては「そういうものだ・・・残念だけどしかたながない・・・」と納得できりようになったのだが、最近では男も結婚すると付き合いが悪くなる・・・というか、自由に動けなるなることが判明し、危険な気がしてきたのだ。子供ができればなおさらだ・・・。

最近できあがった「フェルミン包囲網」で完全に四面楚歌になるまえに手を打たねば・・・備えあれば憂いなしだ・・・と行動を起こすことにする。

新しい人を探すのは大変なので、そうなってくるとスペイン時代をはさんだせいで、近況報告や共に呑むことが少なくなってしまった友達をメインに連絡をいれる。今回は、おいらが企画じゃなくって、現在広島で働いている「おじちゃん」が帰省にあわせて自分自身で企画したものだ。

最後にあったのはバイト先「出雲」のMさんとコミケ見学にいったときだから、かれこれ3年以上前になる。おいらは二次元のほうのオタクになれなかったので、その手のイベントには参加していないが、おじちゃん自体中学校1年からの付き合いだから、かれこれ20年近くになるわけだ・・・。なげぇ〜な〜。

今回の呑みは、あらぽん、にっじ〜、おじちゃん、せいちゃん、おいらの男5人。せいちゃんだけは同級生ではなく、あらぽんの大学時代の友達。おいらも何度かあっているので、顔は良く知っている。当然、全員未婚。一番可能性がありそうなのはおじちゃんだと思って、そういうと本人は照れていた。照れた勢いで「6万五千円のお風呂」について説明してくれた。風俗には一度もいったことがないというか、ぶっちゃけ理解不能なのだが、いろいろと楽しい話を聞かせてもらった。おいらのすぐ近くには風俗にはまってる人間が一人もいないため、そういう話が聞けるのはかなり貴重だったりする。

せいちゃんはせいちゃんで「中国での接待」について、まじめな顔つきで語ってくれた。それはそれで想像はついたが、今読んでる900年近く前の中国とかわらんやん・・・とも思った。まぁ、需要と供給のバランスなんだけど、日本側の「需要」が戦時中の恥ずかしい遺産な気がしてならん。あれだけ騒いでいるのに、日本も中国もたくましいわ。いや、庶民がたくましんだよな。

厳然たる事実だ。

終電がなくなるということで、11時ちょっとすぎにはお開きになる。なかなか密度の濃い3時間であった。

追記
せいちゃんとは、おじちゃんのことでかなり意気投合した。

あらぽんは仕事で疲れていたのか、いつもよりさらに元気がなかった。ただでさえクールすぎるあらぽんが、疲れてしまったら・・・御通夜みたいな顔してた。

にっじ〜はなにやら2から3へと戻ろうとしてきているようだ。本人の意思というよりも自然的な流れで。2好きでも、好みがあえば3でもいいということがわかったらしい。すごい成長だ。しかも、最近転職したその先がスポーツ系。スキューバーダイビング。にわかには信じられん・・・。何かが変わろうとしている。

おじちゃんは結局終電に間に合わず、横浜から3時間以上かけて歩いて自宅に帰ったらしい。すげ〜呑んだのに3000円だけだった。きっとおじちゃんがかなり負担してると思われる・・・酔っ払っててどうでもよくなってた感じもあったが・・・何はともあれ、ありがたし。


「平日だから・・・」って最近おいらも日和始めていってしまうことがあるが、平日の呑みはやはり楽しい。週明けに近ければ近いほど、Especialな気がしてくる。金曜日だと、誰でも「次の日休み」ってのが頭にあって盛り上がってくれるけど、平日に盛り上がってくれる人はそうはいないと思う。