カーリー襲名式

昨日の日記でローマとコンスタンティノープルがイマイチ仲が悪いと書いたが、どうもそれは余震だったようだ。なんか今日いったら震度3か4くらいになっていた。

おいらが日雇い石積み職人ってこともあってか、ハニャ子はおいらの部署の悪口を言う。「あたしゃ、やられたらやり返すわよ!」と握り拳状態。なにか昨日あたりからすごいムカツクことがあったらしい。打ち合わせでいったのに、隙あらば「愚痴」になる。ある程度、「愚痴いってもいいかな〜」と信頼を寄せられて言われる「愚痴」にはなれてきた気もするが、突発的に吹き荒れる「愚痴」にはどう対応していいのかわからない。

とりあえず、その場はごまかそうと、一緒に打ち合わせしていたおじゃる丸に「女の闘いですな〜」と逃げ込もうとしたら、あろうことかおじゃる丸まで「でも、みんなそういってるんですよ〜」とか返してきやがった。

おいらにどうしろっていうんじゃい!

どうも、うちの業務上うるさくならざるを得ないうちの部署は、どうも「うるさい」存在になっているようだ。おいらの石積みはどちらかというと「まぁ、どこにおくかっていったらここかな〜」という、家でいうと、普段使わない日本間・・・みたいなポジションなのもあって、ハニャ子もおじゃる丸も言いたい放題なんだろう。

で、彼らも大人だし、立派な石積み職人なので、うちの部署が「うるさい」ことについては、文句ぶ〜ぶ〜としても理解はしているらしい。ただ、以前の日記にも数回名前が出たことがあるコカトリスさんがムカツクらしい。なんか言い方がすごいムカツクらしいのだ。

ハニャ子の愚痴を聞いていると、どこかで聞いたことあるような愚痴・・・

「いつだ?それほど遠い昔じゃないぞ・・・石積みで愚痴・・・あ〜、なんだ、カーリーやん!」

カーリーといっても、先代のカーリーはおいらもかなりムカツクことがあったが、コカトリスさんに関してははっきりいって実害がまったくない。九州人ってことがわかって、少々ひいき目ではあるのかもしれないが、「どんっ!」って感じでたたずんでいて、ちょっとやそっとじゃ動じない迫力がある。おいらは勝手に「九州女児」と思っているのだが・・・頼りがいがありそうな匂いがプンプンするのだ。

まぁ、たまに他の部署の人を冷たくあしらってるな〜なんかお役所みたいだな〜と思うことは確かにあるが、うちの石積み場自体が、そういうガチガチなシステムでやっていて、その統括みたいなところなもんだから、さもありなん・・・と理解している。最初はあまりの堅さにびっくりしていたが、「面倒くせぇ〜な〜」と思いつつも、意外と簡単に適応してしまった。諦めたというか・・・。

ハニャ子はそのコカトリス改め二代目カーリーを「殴ってやりたい」とまでいっていた。正直、おいらにはどうでもいいことなのだが、これを皮切りに、打ち合わせのたびに愚痴られたら、ほお骨出てきそうだ。まぁ、これも「できる男」になるための試練なのかもしれんが・・・。

今日は見事なほど、ローマとコンスタンティノープルの間で板挟み。半分伝書鳩みたいなこともしていた気がする。直接やりとりすりゃ〜いいのに・・・。

ただ、ローマがやる気を急にだしてきたため、にわかに忙しくなってちょっと嬉しかったりもする。コンスタンティノープルとしては、こっちの石積みをやって欲しいし、きちんと石を管理したいので、電話やメールなどで石をおいらに直接投げてくるのが嫌らしい。感情的じゃなくって、システム的に了承できない・・・ということで、ローマvsコンスタンティノープルになっているわけだ。根本的におきらくごきらくなおいらは、何もわかってないので理不尽だし、形もバラバラで投げられる石だが、石があればなんでもいいのだ。

今、書いてて思ったが、違う部署なのに、なにかと石をやりにうちの部署にやってきてはカーリーと話しているおしゃべりラケーが、他の女性と話しているのをみたことがないし、カーリー自体も他の誰かと話しているのをみたことがない。人事の子たちは、おいらのイメージ通りいつも一緒にいる感じでつるんでいるが・・・。ほほう・・・なんか「大奥」って感じじゃのう。

石積み場で一番つらい問題っていうのは「人間関係」っていうが、バベルの塔もやはり例に漏れずそうなのだろうか。前よりはギスギスしてなくっていいけど、おいらはまだ一度も「人間関係がすこぶる良い!」っていう石積み場をみたことがない。

それまで、さらに1,2回は転石積みしないといかんのだろうか・・・。

夜は「台風呑み」と称してどっかでわ〜っと呑もうと思ったが、人が集まらなかったのと、明日、ママンの実家で法事ということをすっかりわすれていたので、残念だが中止にした。スーペルポブレという問題もあるし。

追記
今は水滸伝を読んでるけど、読み終わったら久しぶりに塩野七生の「コンスタンティノープル陥落」でも読もうかのう。あの本は名作だ。