イベリコ豚のぶ〜ちゃん

debustación(名):味見、試食、試飲
probar(動):試す、試してみる、試みる、やってみる、着用する、食べてみる、飲んでみる、着てみる

この2つはとてもutilな単語。degustaci´nは呑んだくれなら知っていないといけない。なんかのFeria(お祭り)とかにいったときに、特にVinoの産地なんかいったときには、この文字を探す。いや、探さなくていいか・・・適当にはいって「quiero probar」(味見させて〜)とか「puedo probar?」(味見していい?)といえばOK。

試飲や試食コーナーだけではなく、この「quiero probar」「puedo probar?」は、普通のBarでも使おうと思えば使える。

ちゃんとしたレストランや、観光客だらけのBarなんかだと無理だが、田舎のBarなんかいったら、外国人というメリットを最大限に生かして、図々しく、かつ厚かましくいってみるのも手である。

この場合の「試す」は、最初から「タダ」ということを狙って言うわけではなく、「おいらは観光客で、いろいろここのtipico(名産)を試したいんだけど、一人旅だし、とてもじゃないけど、試すことができない」的な匂いをさせていうのだ。

だから、普通に注文してから言った方が効果的。または、辺りを見回して、マドリッドのBarのように一皿一皿が大きい場合は、「ちょっとずつ試したい」という感じで使うと、たまに小皿に出してくれて、料金も小皿分(どんぶり勘定なので、大皿で頼んだのとあまり変わらない場合もあるが)で済む場合もある。

また、分量がきまってなかったり、相手の人数をみて分量を決めるようなBarだと、一人の場合、相手が「どれくらい食べたいの?」と聞いてくることがある。そういうときにも「solo uno!」(一個だけ!)とか「un poquito」(ちょっとだけ)といったあと、付け足すと相手は「はいはい」と了承してくれて、その後の注文もしやすくなる。

友達が飲んでいる、または食べている飲み物や食べ物を「ちょっと一口!」的な感じでいうときにも使う。まず「No!」とはいわれないはずだし、逆に向こうから「quieres probar?」(一口食べたい?)といってきてくれることの方が多いかもしれない。

隣の知らないおっちゃんが呑んでいる得たいのしれない酒・・・いかにもtipicoっぽいやつ・・・を興味津々にみつめながら「それはなんという酒?」と聞いたりしても「quieres probar?」と返ってくるし、気前のいいおっちゃん(田舎は得てしてそういうことが多いが)だと、おごってくれることもある。

ってことで、前回の「te invito」に続いて、おいらがBarでよく使う単語の一つだ。


で、今日は石積みのあと、高島屋バビロニア店で5日間だけ開催されていた「スペイン展」にいってきた。Feria的な感じで、いろんな輸入代理店(?)が店を出して商品を売っていた。問題は、おいらは高すぎたということ。高島屋でやっている時点でうすうす気づいてはいたが、恐ろしくPijaなFeriaであった。Jamon(ハモン:スペインハム)が10gなんぼで切り売りされているところからも、そのPijaぶりはうかがい知れよう。日本においてスペインVinoは未だ安く買えるので(当然スペインに比べれば高いが、納得できる値段ではある)いいが、JamonとかQueso(ケソ:チーズ)は、倍以上の値段だして、半分くらいしか買えない。質がいいものを輸入しているというのもあるのかもしれないが・・・「うぐむ」と唸ってしまう。まぁ、食べれるだけよしとするか・・・。

おいらにとってJamonはちびちびもったいぶって食べるものではなく、贅沢に「うそっ〜!」ってくらいパンに挟んで食べたいものなので、そちらには見向きもせず、ちびちびVinoのアテに楽しめるQuesoとVinoをメインに見学。

産地ごとに並んでいると思いきや、店ごとにそれぞれ店舗を構えているため、イマイチ探しづらかった。店の方は店の方で、売るのに必死なので、思う存分試飲させてもらった。中には一本3万とか5万のVinoも打っていたが、目の毒なのでラベルだけ眺めて、おいらの専門の1500円〜3000円くらいのVinoを探す。

すでに2002年くらいのVinoだと、1万円くらいになってしまい、安く買えるのは2005年前後のものばかり。2001年になると・・・もう数万円!!90年代なんて、ある意味おいらの「財産」になってしまいそうな値段だ。

あれこれ試飲させてもらった結果、「今回のために取り寄せて、普段日本では買えない」という(実際どうだかはしらんけど)Vinoばかりを取り扱っていた店で、3000円くらいのToroのPrimaというVinoを購入。決め手は、「日本では買えない」というところだったが、笑うと鼻のところに縦皺ができる女性の店員さんがいたということも決め手となった。なすすべなし。縦皺。

QuesoもOveja(羊)のものを購入。ちびちび食べたら、そこそこ楽しめるくらいの量で1300円弱。まぁ、いたしかたなし。

Paellaがあったので、せっかくなので、奮発して食べていくことにする。パエリアプレート(1260円)とかいうやつ。味はなかなかおいしかったのだが・・・なぜか冷たかった。スペインの場末のBarでも、電子レンジでチンして暖かいのを食べさせてくれるというのに・・・。

Jamon(960円)も一皿注文。量は少ないが、その辺のスペインレストランよりは多いくらいの感じ。とてもうまかった。が・・・パンを二切れしかくれないのはどういう了見や〜〜〜!!!フランスパンくらいだったら日本でも安く買えるだろ〜!ハモン10枚くらいにパン2枚。せっかくおいしいJamonだったのに・・・。

とある一角で、「イベリコ豚のぶ〜ちゃん」という名前で売られている、黒豚のぬいぐるみを発見。「ロッタちゃん」のバムセには劣るかもしれないが、なかなかかわいらしい。豚というとピンクが相場だが、黒いので、「イベリコ豚」(ちなみにあたりまえだが、スペインではそんな言い方はしない)といわれればそう見える。

店員のおばちゃん曰く、made in Japonなぬいぐるみらしく、「本当は足も黒いのよ!でも、黒くしちゃったらかわいくなくなっちゃったから・・・」とのこと。スペインの高級Jamonは「pata negra」というブランドになっていて、ひづめのところが黒い。黒ければ黒いほど良い。Bellota(どんぐり)ばかり食べそだったpata negra・・・スペインでも結構な値段がするが、旅行の時だったら買えない金額ではない。まぁ、おいらはVino同様、喰っても喰っても問題ない安Jamon専門だが・・・。安いJamonは安いJamonで十分味わい深いのだ。

あ〜〜〜〜〜LabradorのJamon食べてぇ〜〜〜〜!!

家に帰って予定通り髪を切る。マリカルメンも切りたいというので切るも、前髪を切られすぎたようで、F氏が帰っていったあとぶ〜ぶ〜と文句をたれていた。「前髪〜〜!前髪〜〜〜!こんなにきられた〜〜〜!」と。

おいら個人としては、イギリス人の子みたいで前よりも良いと思うのだが、本人はそういったところで、聞く耳もたない。おいらは「前髪切りすぎた・・・」と手で前髪を押さえる子が好きなので、そうぼやくマリカルメンをほほえましく見つめ、楽しまさせてもらった。

もっとざっくりガタガタに切ってもいいと思うのだが・・・。

スペイン展で買った物

一部、今回購入したものじゃない品物が入っている。chorisoやEmbutidoは買ってない。真ん中にいるのは、滋賀の100円ショップで運命的な出会いをしたチェブのぬいぐるみ(200円)だ。別にぬいぐるみ好きじゃないのに、ぬいぐるみが増えつつあるのはなぜなのだろう・・・。