不可思議なり

llorar; a lágrima viva:激しく泣く、号泣する

おかしい。和西で「男泣き」で調べてでてきたのに、西和で調べたら、上みたいな意味ででてきた。男泣きと号泣は相反するものだろう。まぁ、いいや。llorarは泣く。lágrimaは涙。llorarだけでいいところを、lágrima vivaの部分でなんかを表現してるのだろう。

神保町で呑む。賽の河原時代に何度かいった店、光源氏へ行く。九州の味だっちゃ。ちゃちゃちゃ。残念なことに、カウンターじゃない奥の席に通されたので、ちゃちゃちゃのひばりちゃんとはお話できなかった。

6時ちょっと過ぎに神保町に到着。待つこと10分。おかむんが到着。おぐりからは「ちょっと遅れる」という連絡が入っていたので、先に店で呑んでることにする。

むんの石積み状況を聞いたりと、近況報告を済ますしたあと、話はどういうわけか「感情の起伏が少ないむん」の話になった。別においらがそこを変えようとしてその話になったわけではなく、なぜかそんな話になっていた。あ、そうだ。思い出した。ついに読み終わってしまった「北方水滸伝」の話で、おいらが「もう何度も泣きそうになったさ〜」といったことがきっかけだ。

むんは感情の起伏が著しく少ない。鉄仮面のような表情ということではない。「熱い」何かが足りないのだ。それは自分でもわかってるらしく、同じくおとなしいが、こだわりというか熱いものを持っている康雄の話になったときに、「そうなんだよね〜やっすんは熱いもの持ってるよね〜」と考えるようにいっていた。

どうも、むんも自分で「熱い何か」を持ちたいと思ってるようだが、子供のころからず〜〜〜〜っとそうらしい。

「むんは驚くことないの?」
「映画とかで感動することは?」
「あれだけ本読んでるんだから、なんかこう熱くなることあるでしょ?」

と、感情の基本である「喜怒哀楽」が起こりそうなシーンを想像しながら聞いてみたが、どれもイマイチしっくりこない。っていうか、この質問をしてる時点で、すでに起伏が見られない。

数年前のおいらだったら、世話好きというかお節介というか余計なお世話というか・・・「こうしなよ〜!」とか「あ〜しなよ〜!」とかあれやこれやいっていたのだが、いつどこで変わったか自分でも自覚がないのだが

「まぁ、世の中いろんな人いるからね〜」

とすべてを済ますようになってしまった。

自分らしくないと思いつつも、そう思ってしまうから、もうどうしようもない。

だって、30過ぎてそう簡単に人から言われたからって、「はいそうですか〜」って変わるわけないし、その人、それまでやってきてるわけだし、もしおいらがその点を嫌だってんだったら、その人とつきあってないわけだし・・・。

いや、それ以前に自分のことだけで必死だったりとかして。

たぶんここまでくると、それこそその人にとっての「未曾有の体験」でもしないとどうにもならないだろう。あとは、その人にとってそうとう影響力を及ぼしそうな誰かとか。ふと、むんが大好きな人に「熱くない人嫌い!」っていってぼろくそにふられたら変わるかな〜とも想像したけど、むんのことだから「まぁ、しょうがないか〜自分は自分だし・・・」で終わりそうという方が勝ってしまった。頭の中で。

9時前後くらいだっただろうか・・・残石積みのため遅れたおぐりが到着。今月中旬に「牛」と入籍し、名字が変わったばかりのおぐりだ。結婚式はまだ先だが、引っ越しをして一緒に住むらしい。しかも、その家を「青少年の家」にしていいという。うちらの中でいう青少年とは、それすなわち「呑んだ暮れ」のことだ。

普通の人間なら、新婚の家なんぞ、結婚祝いのあとそうは邪魔しにいかないが、二人とも「是非来てくれ!」ということなので、マジで行く。お泊まりセットもって。バビロニアからもそこそこ近いし。おぐりも牛も呑んだ暮れだし。あと一人くれば麻雀もできてしまう。康雄あたりが候補だが・・・鬼嫁がいるからな〜。

来週、のび〜が結婚するため、バルデミで残されるのは、おいらとむんの2人。準部員の長尾もいれれば3人か。寂しくなったもんだ。

で、おぐり。男泣きをする。悔し涙というべきか。1週間前に入籍したばかりで、幸せの絶頂にいて、今日はいかにそののろけ話をいなそうかと考えていたのに、変えたばかりの石積み場が最悪らしく、それにたいしてむかつき泣きしていた。

愚痴は多少聞けるようになったと思ったが、この男泣きにはどうしていいのかわからず、ちょっと右往左往。

まぁ、世の中、「できないくせして、できると思ってる人間」とか「な〜んも、考えてない人間」がいっぱいいるってことらしい。

おぐりよ・・・なぜ生きいそいだのだ・・・今のタイミングで1ヶ月くらい休んでも、誰も文句いわんだろうに。わざわざ男泣きするために入ったようなもんではないか。

とにかく、何か言いたくても、経験値なさ過ぎて気の利いたこと何も言えず、とぼとぼ帰る羽目になった。

それにしても、すんげ〜久しぶりに誰かの涙みた気がする・・・。

おいらは「李逵」が死んだ時、かなり泣きそうになったけど。

追記
今日もスペイン行きが無期延期になってしまった。なんか携帯の調子もまたイマイチになったし・・・。