趣味は仕事です。

estratagema:(名) 1.戦略、軍略 2.計略、策略
pensar(idear)una estratagema:戦略を練る

artificio:(名) 1.策略、ごまかし、ぺてん 2.巧みなやり方、工夫、巧妙さ、上手
artimaña:(名) 1.わな、仕掛け 2.策略、陰謀
ardid:(名) 策略、計略、企み
treta:(名) 策略、術策、ずる

なんか微妙に調べたい単語じゃないのを調べたような気がしないでもない。

こん中でもっとも多い頻度で使ったのが、artificioだが、この単語自体で使ったというよりはartificial(形)の方がよく利用した。"人工的な"って意味で。トランプとか、ゲームとかで「いかさま」っていうか、「あ〜ずるい〜!」的な感じだと、ここにでてきた単語ではなくてtrampaを使ってた。日常的に使う「からくり」(そういうカラクリなんだよ・・・とか言うときの)にも使ってた。結構いろんな人が、様々な場所で、様々なタイミングで使っていたから、trampaが一般的なんじゃないだろうか。estratagemaに関しては、Mi Kyungがくれた歴史ものの小説の時に一度だけ調べたらしく赤線が引かれていた。覚えてないが・・・。

さて、日記。

寝たのは朝なので、夕方近くまで爆睡。さもありなん。

ママンが「おなかへって死にそう!」とかのたうちまわてってる。けど、今日はご飯を作る気力もないらしい。

ってことで食べに行く。中華のような台湾のような料理屋さん。紅虎なんたらって店。見た目は中華なのだが、雰囲気や味が昭和っぽい感じがする。味が濃いのが特徴だ。

店では、その昭和の香りをきっかけに、パパンとママンの子供の話になる。文房具(えんぴつけずりと小刀の話、筆箱、消しゴムの種類)とか、おやつは何を食べていたとか、結婚式の香典はいくらだったとか、100円あれば電車乗って映画みて、ご飯食べて帰れたとか・・・そんな話。

日本自体が貧しかったとのことだが、話だけ聞いてるとその時代を知らないことが思い切りそんなような気がしてくる。イメージとしては、パキスタンとかカンボジアみたいな感じなのだろうか・・・はたまた、今のスペイン?それはいいすぎか・・・とあれこれお想像して楽しむ。


帰り、「文明開化」(注:TSUTAYAをそう呼ぶことにした)にDVDを返しに行く。ついでなので、パパンとママンも誘う。ママンは「ヨン様!」と叫ぶことはほとんどなかったが、件の「韓流」が落ち着いた今でも、普通に韓国ドラマを見続けている。「誰々が素敵なの〜!」とはなってないので、まぁよしとする。さすがにママンが「ヨン様〜♪」とかいってたら立ち直れない。一時期危ういところがあったが・・・。

ってことで、ママンはおいらと似ているので・・・いや、おいらがママンに似てるのか・・・ほっといても心配ない。好奇心だけは異常に旺盛だから。

問題はパパンだ。

おいらが小さいころはよく自慢のオーディオで音楽を聴いていたが(とりあえず古めかしい感じの曲。洋楽だったのでわからじ。ジャズっぽいような、カントリーっぽいような、ブルースっぽいような・・・そんな感じの曲)、ここ数年・・・たぶん20年くらい、音楽を聴いている姿をほとんど見ない。車の運転中だけは音楽を聴いているのだが・・・。

そう、パパンは完全に仕事人間なのだ。自営業ということもあり、階段下りればすぐ仕事場。通勤徒歩30秒。だもんだから、日曜日も暇だと仕事してる。「趣味が仕事」という表現があるが、まさにそれだ。まぁ、好きみたいだし、60超えてもはまっていられるわけだから、今のところはまったく問題はないのだが、問題となるとは、年取って働けなくなってからだ。いつまで「仕事が趣味」をつづけるのかわからないが、肉体労働なわけだから、おのずと限界もでてくる。そのとき、パパンはどうするのか?どうなるのか?それが心配なのだ。

おじいちゃんも仕事が好きで(パパンが二代目)、かなり年とるまで働いていたが、やはり体力的に難しくなり引退したのだが・・・やはり、手足を動かしてないと人間ぼけるというが、引退した途端、徐々にボケの兆候が見え始めてしまったのだ。

おじいちゃんがボケるのはつらいというよりは、寂しいという感じであったが、両親がボケるのはつらい。つらすぎる。

だから、今のうちになんとかしよう・・・と考えていた。

で、それが「文明開化」となんの関係があるかというと、とても微妙なのだが、「文明開化」でもいいから、一人で出かけるつけさせたいのだ。音楽は"かつては"よく聴いていたし、「フラメンコのCDを買ってきてくれ」、「どっかにジャズバーがないか」とか「ブルースの店は?」とか、年に一度くらいは聞いてくるので、今回の文明開化はいいきっかけではないかと思ったのだ。

ちなみに、いまパパンの趣味は仕事以外だと、スキーと山登り。それと、最近では釣りあたり。釣りに関しては「ウ必山水魚」メンバー(加藤さんとか魯智深とかの手に職メンバー)のおかげともいえる。彼らのおかげで、日曜日は仕事しかしてなかったパパンが、最近では下田まで釣りにいったり、BBQをやったりなどして「遊ぶ」ことを覚えてくれた。おいらがスペインから帰ってきたらすでにあったメンバーなので、その流れはよく知らないのだが、おいら個人としてはラッキーであった。山登りはママンの影響やおいらのいとこの影響っぽい。もともと山育ちだし、山が似合う顔してるので、自然の成り行きともいえる。スキーはなんでか不明。

ママンの「お父さんはいいわよ〜つれてっても落ち着かないから〜!」という、見放しモードを無視して、強引にパパンを誘う。「別にどっちでもいい」という感じだったので、息子が「一緒に行こう」といえばこないはずはなかった。

ママンは「文明開化」についてそうそう、あっという間に消えた。おいら以上に協調性がない。

おいらはパパンを引きつれ、とりあえずプラプラ「文明開化」内をぐるっとまわる。パパン、まだ興味あるのか、ないのか微妙な表情。

ほぼ毎日のように映画(ケーブルTVなど)をなにとはなしに見ているので、「まずは映画から攻めよう!」と思い、レンタルコーナーにつれていき、おいらも知らないような古い映画を見せるも、反応はいまいち。わざわざ借りてまで・・・という感じっぽい。そもそも、うちのリビングDVDないし・・・うっかりしてた。ママンが韓流ドラマみるためのDVDは日本間にはあるのだが・・・。うぐむ。

反応はなかったものの、おいらがスペインでレンタルしてみたことがあった日本映画「楢山節考」(姥捨て山の話)を偶然パパンもみたことがあったらしく(かなり古い映画のようだ)、その話で盛り上がる。

おなじ系統の古い映画で攻めてみたが、やはり反応は薄かった。「TVでやってるから見る」というのと「DVDをわざわざ借りてきて見る」の差はけっこう大きいっぽい。

映画はあきらめて、音楽コーナーに誘導。ここなら・・・と内心ほくそ笑んでいたのだが・・・品数の量があだとなった・・・・「こんなにあったら探すの大変」とばかりに、のっけから雲行きが怪しい。

その気持ちはおいらにもいたいほどよくわかった。映画やCDや旅行の目的地なんかは数が多くてもぜんぜん気にならないが、おいらの場合は特に服とか、とりあえず必要だから買わなくちゃいけない部類のものとか、日本みたいに品数が多いと、気が狂い、「もういらん!」と投げやりになる。

気持ちはわかるが・・・粘ってやった。ここで諦めたらいかん!と。

ってことで、「ここがジャズのコーナー」、「ここがブルース」、「でもって、このあたりがフラメンコとかいろんなジャンルのやつ」、「あっちの4つの棚は最近の人の曲だから、パパンには関係ない」、「そんで、そこの棚もハードロックだから関係なし」とひたすら、その量の多さを減らすことからはじめた。

作戦成功!くいついた!!!

誘導した甲斐もあり、自分に関係のある棚の辺りをうろうろし始めた。しかも、何か探しているような様子で。

これはチャ〜ンス!

と、5枚1000円のセールのうち2枚分をパパンに選ばせることにした。

「5枚で1000円なんだけど、借りたいの3枚しかないんだよね〜。だから残り2枚、なんか探してよ。なんかないの?」

われながらうまい駆け引きだ。実際借りてみたいCD5枚探すのなんて簡単なのだが、そういえば何か探してくるに違いない。息子がいうことだから(笑)

果たして、10分ほどうろうろしていると、何かを思い出したパパンに「なんたらかんたらはおいてないのか?」とたずねられる。「あらいでかっ!」とジャズコーナーを探すと、すぐに発見。懐かしさで目が輝くパパン。そして、自分の思い出を語りだす。さらには「この曲がいいんだ・・・」と。

ひとつを思い出した途端、その記憶は芋づる式になっていたようで、次々とおいらの知らないアーティスト名がでてくる。いくつかは頭文字とかから見つけ出すことはできたが、「名前は忘れたけど、スウェーデンの・・・女性ボーカルで・・・」としきりにいっていたやつだけは見つからなかった。今この日記を書いていてふと気づいたが・・・まさか「ABBA」ってことはないよな?さすがにABBAはでてくるでしょう。

結局、パパンはCDを3枚借りた。「5枚で1000円だろ?もう一枚、これも借りてもいいのか?」とまでいわせしめたのだ。

おいらの勝利。

ママンに勝利の報告をすると、「あら、じゃ〜急がないでゆっくり探させましょ!」と乗り気に・・・。なんて、都合のいい・・・。

家に到着すると、早速借りてきたジャズのCDを聴き始めるパパン。

おいらはそれをみて、おおいに満足。

しかし、そのそばで、我がママン。

「あたしね〜音楽で何が一番嫌いか、今わかった!ジャズが嫌いね!だって、うるさいもん!これだったら浪花節のほうがいいわ!」

ああ、なんて侘び寂びのない・・・。女って・・・いや、うちのママンって怖いわ。


ちなみに、おいらが借りたCDは以下の4枚。前回同様、調練時に聞く曲として借りてきたが・・・悪くない。それどころか、当たりかもしれない。まだちゃんときいてはいないのだが・・・。

・I LOVE(ハートマーク) JAZZ べたにいってみた。
・JAFROSAX なんとなく。のりのりっぽかったから
SPEAKLOW 「スペイン発」って書かれてたから。でも、タイトル英語なんだよね
Sergio Mendes はずれはないでしょ・・・彼のなら。


続・スペインひきこもり生活 por 大航海時代

すでにケニーはいた。ハリポタスクールであっちこっち奔走させられるのにも疲れてきたので、もう少し我慢しようかと思っていたが、バレンシアにいってみることにする。ケニーを誘って。

セビージャを出て、すぐにマラガに寄港したあと、少し東へ進み、そこから北上しバレンシアを目指す。もう心臓の高鳴りはすごい。たとえゲームだとしてもだ。

しばらく北上すると、左手に町が見えてきた。

「あれだ!バレンシアだ〜!!」
「あれ?でも、フランスにかなり近くない?」
「うぬ?いわれてみれば・・・おかしい。っていうか、このくびれ・・・ピレネーのところ?ってことは・・・あれは・・・」
バルセロナだ〜〜〜!」
イベリア半島、ちいさっ!」

いたしかたない・・・まぁ、バルセロナでもいいからとりあえず入ろう・・・と、寄港するも、まだ「入稿許可証」がないので入れないとか言われる。ケニーは中級の学校にすでに入っており、その講義で許可書をもっていたので、すんなり入れる。

むきっ〜〜〜!!となり、そのままだめもとでバレンシアにもいってみるも、やはり許可証が必要では入れない。同じイスパニアの都市なのに・・・なんてこったい!
まだひきこもるには時期尚早なんだ・・・と納得させ、セビージャよりも西と南を探検することにする。マディアやら、ラスパルマスカナリア諸島)やら、カサブランカやら、その当たり。ラスパルマス近辺は海賊がうじゃうじゃいたため、結構ビクビクものであった。

書庫で地理学の本を閲覧していると、沈没船の地図を発見。その地図によるとリスボン沖に沈んでいるらしい。

沈没船のサルベージ!それは漢の夢、漢の浪漫!

ってことで、沈没船を引き上げに行く。

地図に示された場所を探してリスボン沖をふらふらし、「このあたりです」というとこで「探索」。いとも簡単に見つかった。

お金が3000。ワインが8本。錆びた剣1本。あと変な鏡みたいな形したアイテムと、酒樽をゲット。

ここで探検にはまる。

なるほど・・・やはり、海の上に生きる漢なら、発見をしないとな・・・・とまだ学校も卒業してないのに、冒険者用のギルドへいって仕事を引き受ける。

セウタまで14日でいける航路を開いてくれ。
マディラに住みたいという老婦がいるのだけど、情報を集めてきてくれ。

「こんなのお使いじゃないか〜〜〜!漢の仕事ではない!」

とかぼやきつつも、報酬がいいので引き受ける。

その後、「かつてジェノバの教会にあったステンドグラスの行方を追って、もし可能なら見つけてきてほしいい」という依頼を受ける。

これぞ、漢の仕事!!

うっひゃ〜〜〜〜!!

そんなこんなで、また朝になっていた。