ラクシュミさんの結婚式

に行ってきた。横浜。正確には関内。

すげ〜久しぶりにいったんだけど・・・なんか、微妙にガラ悪くなってないか?ガラが悪いっていうか、けばけばしい。いつも、バベル近辺のオフィス街で、おしゃれな人々を見過ぎてるせいでそう思うのか?いや、マジでバベル周辺、怖いくらいお洒落で、10年前のスーツ着てるおいらはいたたまれない。AOKIかどっかで、50%オフやってるから、もう一着くらいナウいスーツを買うってもんか。ナウい・・・。

結婚式にはヘケットさんと行った。ラクシュミさんもヘケットさんも、「あの」賽の河原時代に知り合った石積み場の人間。なんか感慨深いものがあるさ。

ヘケットさんは、乳○家の人々なサイト会社を辞めてから、おいらのように7ヶ月ほどのんべんだらりとしていたようだが、無事、仕事も見つかり月曜日から働くことになったとのこと。めでたし。

結婚式で、一昨年のFiesta de Navidadで会った子と再開した。隣の席に座っても、最初は激痩せしていて「あれ?」という感じであった。一昨年の時にはSuper 不思議ちゃんで、会話が微妙にかみ合わないところもあったのだが、なにやら落ち着いている・・・名前が思い出せないので、目の前にある来客者名簿で名前をチェックすると、聞き覚えのない名字が。

「あ、あれ???飯田って名字だったっけ?」
「あ・・・結婚したんです。」
「おろろ・・・いつしたの?」
「去年の12月です」
「そっかそっか〜おめでとう〜」

その後、話をすると、相変わらずな雰囲気を醸し出しつつも、どこか落ち着いている。旦那のことを話すときなんぞ、完全に「嫁」というか「妻」と化している。

常々思うが、女の人って、段階を追って化けすぎじゃないか?

「男ってホントいつまでたってもガキなんだから〜」とかいわれるが、いや、そうじゃないだろ・・・あんたらが化けすぎなんだと思うぞ。うちらが、普通のほ乳類みたいな成長を遂げているとするならば、女の人たちは、青虫→さなぎ→蝶、とか蟻地獄→ウスバカゲロウ、みたいな変化の仕方じゃないか?なんか例えが綺麗すぎるな・・・オタマジャクシ→カエル、にしよう。

これがしばらくしたら、母親になり・・・でもって、ママンになるのだ。スペインとかイタリアのママンになるのだ・・・ん?でも、あれはあれでいいな。なんかスペインのママンは心が安らぐ。母性のカタマリみたいな人々だからな。おばあちゃんとか。男は永遠にマザコンなのだ。

どちらかというと、少人数のこじんまりとした結婚式の披露宴だったが、ラクシュミさんの弟さんの下手なプロ裸足の司会で大いに盛り上がる。

おいらは、本気モードで最後まで残ったNintendoDSを狙っていたが、それが来たら一気に2列があく36が全く出ず、見事にかっさらわれた。無念。

お開きの後、せっかくなのでヘケットさんと、そこで知り合った子たちと呑みにいくと思っていたのだが、披露宴の開始自体が前の結婚式がずれこんだため遅れ、終わったのは10時近く。普段なら、強引に呑みに連れて行くのだが、そこまで知ってるわけでもないし、10時過ぎに横浜(そこまで移動はした)の街を呑み屋探して徘徊するのも面倒なので(なんか決まりそうもなかったのもある)、おいらには珍しくあっさり帰宅。

「なんだか呑み足りないな〜、会話したりないな〜」と思っていると、バベルの同期・・・あだ名は・・・ラケーさんにしよう・・・から電話。これまで呑みの連絡くらいしかしたことがないので、少々びっくりした。

ラ「あの〜〜ちょっとお尋ねしたいんですけど・・・」
お「あいあい」
ラ「湘南新宿ラインって朝混みますか?」
お「え??」
ラ「え?」
お「しょ、湘南新宿ライン???」
ラ「ええ」
お「あ〜〜〜そっか・・・おいら横浜だけど、横浜横浜してる横浜じゃないのよ。東京に近いから・・・湘南新宿ラインは乗ったこと記憶があるかどうかってくらい知らないよ」
ラ「ですよね!ですよね!」
お「・・・・ですよ。で、それがいかがした?」

という感じで会話が始まった。

この子も、少々先ほど上に書いた子みたいに不思議ちゃんの気があり、テンパったときなどは見ていて面白いのだが・・・あわあわ話すので、イマイチ要領を得ないことが多い。

まとめるとこんな感じだった。

現在、女友達とルームシェアをしてるのだが、その子が突然引っ越そういいだしたらしい。契約の問題もあり、引っ越し自体はそろそろ・・・程度に考えていたらしいのだが、見つけてきた物件が横浜方面のどこぞの丘の上というのだ。でもって、新しく男の子がCompañero(同居人)として加わるということにもなったらしい。で、それを聞いたのは今週の火曜日。で、管理人との話で明日までに決めなくてはいけないという。

「なんじゃそりゃ!」

とりあえず、そう叫んだ。

ラケーさんは現在、バベルまでドアドアで20分程度。自転車でも通える距離である。そこから横浜のどこぞの丘・・・まぁ、仮にゴルゴダの丘にしておこう・・・に引っ越すというのだ。

横浜はいいところだし、おいらも大好きだ。自分で選らんで「このゴルゴダの丘・・・とてもいいところだな〜。バベル近辺のごみごみして、無機質な場所から帰ってきたらほっとするかもな〜」ってことで、考えているならわかるが、本人は、その家自体もみてないし、そもそも見に行くのを断ったし、今のところからそんなところまでは引っ越しする気はない・・・と一度は断ったという。っていうか、それが普通だ。

だが、彼女はいう・・・

「私・・・断るの苦手なんですよ・・・」

最近、愚痴と相談の区別がつくようになり、「聞き役」なるものができるようになって得意気だったのだが・・・さすがにアホらしいので、昔のおいらのようり、論理的に順を追って、いかにくだらないことを悩んでいるのかということを懇々と諭す。

それをここに書くとえらく長くなるので省くが、もちろん不思議ちゃんのことなので、もしかしたら多少は横浜に住んでみたいという気持ちがあるかと、そちらの方のメリットも説明したった。

なんで、こんなこと話してるんだ・・・と思い始めたころ、もっそりと一階に下り、我が家のワインセラー(ただの棚だが)から、Vinoを持ってくる。

Vinoには吝いおいらが後生大事に・・・ととっておいたVino。たしか、なっちゃんが一昨年の誕生日かなんかの時に、旦那のアントニオと一緒にプレゼントしてくれたVino。

2002年のHERMANOS LURTONだ。D.OはRUEDA!!!!でもって、ブドウはTEMPRANILLO!!スペインいっていったら、TEMPRANILLOです。

まぁ、いい。

で、Vinoのおかげで俄然元気に、しかも会話モードに入ったおいらは、次から次へと出てくる彼女の会話の聞き役に回る。

おいらだけじゃなく、あっちも呑んでるんじゃないのか?ってくらい、次から次へと話題が変わる。さっきまで話していた引っ越しの話はどこへやら。

バベルの人間関係やら、部署内の人間の評価・・・これはもう完全に愚痴だ・・・ってことで、ますますVinoが離せなくなる。

そうかと思うと、長い間していた片思いの話にもなった。結構昔の話と思いきや、つい最近の話で、妙に生々しかった。本人も赤裸々に語りすぎたと、たまに戸惑っていたりもした。

でも、おいしいVinoに勝る愚痴はなし!

これ名言な気がする・・・。

そろそろ話も終わるかな〜と思った頃、ここまでとっておいたかのように、もったいぶらせた言い方をされる。

「ヨモツシコメさん・・・口固いですか?」

こう聞かれて「軽いよ!」という人間がどこにいようかっ!と思いつつも、別に特に固いわけでもないので、

「特に固くはないけど、バベルじゃ会話ないから話す人おらんよ・・・」

ここで「軽いよ」っていっても、たぶん彼女は話しただろうが、彼女の口をついてでた言葉は、かなり意表をついたものだった。

「私・・・実はカワンチャさんとつきあってるんですよ!」

ひええええええええ!

あるかとおもって、冷蔵庫開けて調べたら、見つからなかったのに、もう一度あけてみてみたら、さっき見たはずのことろ今度はあった・・・的な驚きだ。灯台もと暗しである。

というのも、ラケーさんとカワンチャさんは、去年の年末あたり、おもしろ半分でくっつけようとして、くっつかなかった二人なのだ。
(※カワンチャさんは、おいらと同じ部署で、普段もっとも話す男の子)

「ちぇ〜他人の青春みて、元気吸い取ろうと思ってたのに・・・」とがっかりしたが、あまりやりすぎてもしつこいので、今年に入ってからは、ぱったりとその会話はしなくなっていたのだ。というか、飽きていたのだ。

そんなところに、今頃この衝撃の告白!

この話聞いてしまうと、まるでその話をするために電話をかけてきたような気がして、ラケーさんに聞いてみたところ、勢いで話してしまったらしい。ってことは、やっぱり引っ越しの話がメインなのか・・・。

で、おいらが知らない間に、二人の中では、「おいら=二人をくっつけてくれた恩人」になってるらしい。おいらが年末に「バベルで会話できるようになりたい!」と企画した呑み会が、違うところで桜満開になっていたのだ。この呑みで、おいらも会話する量が1から3くらいにはなったし・・・って、全然かわってないやん。

といことで、そろそろ終わると思っていた電話は、その後も小一時間以上続いた。隠すことがなくなった彼女は、もうここぞとばかりにのろけまくる。おいらくらいの歳になると、あまり素ののろけってあまり聞かなくなる(結婚前後はあり)が、本当に、これぞカタカナで「ピュア」っていいたくなるような、純粋なのろけだ。

「あたし・・・こんなに人好きになったの初めてなんですよ!」

「おじちゃん・・・そんなにピュアなのろけきいたの初めてでおじゃるよ」

嬉しいことに、のろけだけではなく、初々しい愚痴もある。あそこがどう、ここがどう・・・もうすべて、むちゃくちゃ些細なことばかりで、おじちゃんは嬉しくなってしまう。

もうひたすら楽しくて

「うんうん。そうなんだ〜」
「ほうほう。それは彼がいけないね〜」
「なるほど。でも、それはあなたがいけないね〜」

心が洗われるとはまさにこのこと。

おいらもちょっとピュアになれた気がするさ。

でも、おじちゃん、やっぱり酒切れるとお話聞けないのね。それに、ピュアな話は、また別の酒あるときにアテ代わりに聞きたいので・・・と、電話を切ることに。

通話時間・・・5時間12分・・・。

電話が苦手になり、長話ができなくなってから早10年・・・おじちゃん青春まっさかりさ。