順風満帆

う〜ん・・・およそ二ヶ月か・・・。

メモがなくなる恐怖が、黒猫みたいに、今さっき頭をよぎったので久しぶりにやってきた。

なんか、恐ろしく順風満帆なのよね。まぁ、その理由は、突如やってきた「Euro安」なんだけどさ(当社比)。

石積みの帰り銀行によることがたまにあって、そのたびに外貨両替所の掲示板みてくるんだけど、一人ほくそ笑んでしまう。昨日の時点で128円。その二日前は124円くらいだった。おいらがスペイン留学する直前が108円くらい。で、到着したときは110円〜118円。その後、Euroはどんどん急上昇し、130円を間にウロウロしている間に怖くなって、125円〜128円くらいのときに留学予算を全部Euroに変えたのだが、Euroはその後もず〜〜っと伸び続け、3年後の帰国直前あたりで140円〜145円。そして、帰国後はもっとすごいことになっていて、つい最近まで170円前後をうろついていたわけだから、ここにきて50円近くのダウンということだ。

これを喜ばずに、何を喜べというのか!

まぁ、Euro貯蓄とか、株とかナンとかやっている人にとっては最悪なことで、しかも、昨今の世界的な不景気のニュースをきいて、そんな目先の利益を喜んでいていいのか・・・とも思うが、江戸の庶民も目先のことだけ考えていきていたわけだから、まぁ、いいだろう。

燃油サーチャージの問題はあるが、問題は少なければ少ないほどいいわけなので、とりあえず、スペインに行くことにした。迷っていたけど、決定。ここに書いてしまった時点で決定。いわば、デスノート

航空運賃の安い2月あたりを予定。もちろん、石積み場は辞める。潮時な気もするしね。なんか、風の噂で35歳あたりで、一気にまた危険になるというので、そこを目安に頑張ることにする。

今回のスペイン旅行は、付け合わせというか、抱き合わせというか・・・北イタリアを抜けて、ここ最近の憧れクロアチアまで足を伸ばしたいと思っている。で、この前、むちゃくちゃべっぴん・・・というか、エロいというか・・・二日酔いですごい辛い顔してるのに、なんとも色気ムンムンな・・・アルバニア人と知り合ったので、ついでなので、アルバニアにもいってみようっとも考えている。

先月くらいからのお昼の友になっている、ねねちんが貸してくれた「The Historian」(エリザベス・コストヴァ)にでてくる、ルーマニアあたりも行きたいのだが・・・前回の旅で、言葉が通じない国にまとめて行きすぎると、頭の中に言語が何も残らないので、今回は諦める。ホント、ハンガリー語マジャール語)には困らさせられたらな〜。だって、タバコ買ったお礼のクスヌム(ありがとう)が通じなくて、何度も言う羽目になったからな・・・。

この話をどっかで友達に話したら、「「Thank You」でよかったじゃん」とかいわれたけど・・・そんなこと頭に浮かばなかったよ。郷に入りては郷に従えだからな〜。

また話がそれてきた。

兎に角、順風満帆。すべてが。怖いくらいに。

1つ気づいたことなのだが、日記書いてないと意外と人から連絡が来ることが判明。「最近どうしてるの?日記かいてないじゃん。久しぶりの呑もうよ」という連絡がここ最近よくある。

黒い金曜日な日々がず〜っと続いていたため、金曜日におうちに帰ることが苦じゃなくなり始めた時期なので、なんとも複雑な・・・達観する前に連絡くれよ!といいたいくらい・・・心境だったが、この連絡が、まぁ、それはそれは、ちょうど良い塩梅で入る。予定がぶつかることもなく、またおいらの好きな3日前とか、前日とかに入る。そういう約束だけかと思いきや、2週間先くらいの予定も入ったりもする。スケジュール帳が埋まるのがあまり好きではない(まぁ、スケジュール帳なんぞ持っていないのだが)おいらの心の機微を熟知してくれているかの如く、なんとも素敵な埋まり方。

最近の活動報告を残しておこう。

合コンやった。大人になって二度目の合コン。が、参加者ではなく幹事として。おかむんと一緒に傍観席にいて、一緒に幹事をしたヘケットさんと話をしをしつつ、ウコンの力タクヤが買ってきた。長尾曰く、すごい効くとのことで一度呑んでみたかったのだが)のパワーを知りたく、一人焼酎がぶ飲みしていたのだが・・・その後の反省会で、ヘケットさんが超人気だったことを聞き猛省。まさか、一言も話していないフリまでその名前をあげるとは思わず・・・。席がえとかそこまで頭が働かなかったし・・・ホント申し訳ないことをした。あまりの猛省のため、起きたら部屋のベッドにいて、足下にはおかむんがいた。

時間はもう少し最近になるが、ヘケットさんから個展に誘われる。ヘケットさんと同じく、賽の河原時代の子の個展。あまり話したことはないのだが、せっかくなので行ってきた。もちろんラクシュミさんも呼んで。そんな話を進めていたら、これまた賽の河原時代の子で、この前スペインにいってきたばかりのサキュバスさんから連絡が入る。「会社辞めました!呑んでください」と。これは良いタイミングだ!と、早速、個展に誘ったのだが、なにやらその個展を開いた子とは、大人な事情で会えないというので、サキュバスさんは呑み会から参加することに。

そこにさらに、むんとおぐりから「御徒町で呑むから来ない?」という連絡が当日はいる。ヘケットさんはかなりキャラがたつ子なので、これまで何度かバルデミのメンバーに紹介したくて、企画のたびに誘っていたのだが、都合が合わずにこれないことが多かった。これまたナイスなタイミング・・・と合流してもらうことにし、神保町のスペイン料理屋・・・Cuajada(クアハダ)がすごいことになっている・・・で呑んできた。

酔っぱらったおぐりと、すでに帰る自信がない・・・というか、帰る気がないおいらとで、ヘケットさんを強引に拉致しおぐり邸で呑み直すことに。すでにVinoを5、6本あけていたから、十分ボリンガ状態であったが、無事おぐり邸に到着。

旦那の吉野は寝ていたが、うちらの声があまりにうるさかったらしく、二階からおぐりにメールで「うるさくて眠れない」と不機嫌なメールまで送られてきた。

明け方あまりの寒さに目が覚めて、またいつものように自分が知らない間に寝ていたことに気づいた。「さ、寒い・・・・」と体を触ると、ものすごい濡れていた。「え!寝汗!!!??」と一瞬びびったが、寝汗にしては濡れすぎている。借りたT-シャツだけでなく、靴下もびしょびしょ。寝汗なはずがない。

どうも、昨夜コンビニで買った氷の袋を足で蹴ったか、寝相で壊したかしたようで、それのせいで全身濡れ鼠になっていたようだ。

騒いでいると頭の上で声が・・・ソファーで寝ていたヘケットさんで、彼女もあまりの寒さに起きたらしいが、濡れているとわかったとたん、おいらの寒さはかなり尋常じゃないものになっていて、ガタガタふるえ始める。あまり眠れていなかったヘケットさんが、どこぞから、布・・・本当にうす〜〜〜い布を一枚探し出してきてくれて、それを掛けて再び寝る体勢にはいったのだが・・・その布のかび臭いことかび臭いこと。後日、ヘケットさんがいうには、おいらは一言「かび臭い・・・」とだけいって、また寝てしまったらしい。

郡山にもいってきた。スペインのガイドで知り合ったチカちゃんが、憎たらしいことにまたもやスペインにいってきたらしく(でもって11月にも行くらしい)、その旅のとき、Bodegaの兄ちゃんの超おすすめのVinoとQuesoをかってきたというのだ。で、「Un Trozoあげるよ〜」とメールが届く。

Un Trozoを「一切れ」(嫌み、自慢でいった場合)か、「一かけら」(親切、お裾分けの場合)のどちらで訳して良いものか、頭を悩む。悩んでいたら「郡山でコテージ借りてBotellon(野外呑み)しよう」ということに話が進む。しかも、猪苗代で。もう、一切れでも、一かけらでもどっちでもよくなり、郡山にいくことに。

今回の企画に誘う友達を探している間にも、話は二転三転し、河原で「芋煮会」をして、その後、磐城の友達でお寺の子がいて、その「離れ」に泊めてくれるという、とてつもなく素敵な企画に進化する。

関係ないが、芋煮会というと・・・山形なのだが、福島あたりまで南下しているのだろうか?こっちでは、あまり「芋煮会」という単語は使わんからな〜。

完全にスペインモードになっていたおいら。スペインつながりで、今現在近くにいるとなると、ねねちんとケバビスタ大興しかいない。

ちょうど先日、酔った勢いで「温泉じゃ〜温泉じゃ〜!おいらが企画するけん!」と二人に豪語してしまったことを思い出し、さらには今回の企画は、スペインつながりじゃないといけないような気がしてきて、二人を何とか誘い出し連れて行くことに成功。チカちゃんもねねちんも、おいらが「どうあがいても勝てない呑んだくれ女人三人衆」(酒で勝てないわけではなく、経験値的に勝てない三人衆)にあげているうちの二人(もう一人は朋美嬢)で、確実に話が合いそうと、いつか引き合わせようと虎視眈々と狙っていた二人でもある。

長くなるので、道中は省くが、この企画で、アルバニア人の子とその旦那(青田買いのもっちゃんの異名をもつ)と知り合う。アルバニア人の知り合いは初めてだが、なんか「カイヤ」みたい。チカちゃんは「化粧をしたら、もうすごい綺麗!」といっていたが、実際、フラメンコかなんかのチラシを見せてもらったら・・・そのあまりの卑怯さに絶句。

日本に十五年くらいいるらしく、もう日本語は完璧に操り、その話し方の勢いから、どんだけ呑んでも、呑んでも「カイヤだ・・・カイヤだ・・・」と「カイヤ」が頭からはなれなかったのだが、会話の奥底から、とてつもない「大人な部分」を感じては「ひぇぇぇぇ」と心の中で叫んでいた。

次の日、そのアルバニア人は重度の二日酔いで、あわや救急車!というところにまで話が進んだが、それまでは「エロ女医」であったチカちゃんが、立派な女医に転身し、事なきを得る。余談だが、二日酔いの彼女は・・・これはこれでかなり妖艶であった。「艶めかしい」とか「艶っぽい」とかそういう単語がぴったりな感じ。本人はそれどころではなかったようだが・・・。

チカちゃんの友達のお寺の子も若いのだが、かなりの「完璧超人」で、さすが厳しい和尚さんに育てられただけあった。完璧超人と、なんとも自堕落なエロ女医チカちゃんとのやりとりが何とも面白かった。

ちなみに、ケバビスタは、おいらとチカちゃんが喫煙所で話している間に、そうそうとおいらが持ってきた瞬間空気マットの上で爆睡。なぜか本会場からうちらにいる喫煙所に人が集まってきて(みなたばこ吸わないのに)、会場が変わる。この辺りでねねちん撃沈。「勝った!」と、敗者の部屋である奥の畳部屋へ強制送還(離れなのだが、お寺の離れなのでむちゃくちゃ広い)。「一人にしないで〜!!一人は怖い〜!」とわめくねねちんに「敗者はここでおとなしく寝ておれ!」と捨て台詞を吐き、喫煙所に戻る。

残るは完璧超人と、その完璧超人の友人で、かなり遅くに「ちょっと顔出す・・・」と言ってやってきた子、カイヤ、ちかちゃん、おいらの5人。カイヤの旦那は知らない間に寝ていた。

序盤あまり呑んでいなかった完璧超人と、遅くても帰らなくてはいけないからあまり呑めないビッグ・ザ・武道は、勝負の外。カイヤはすでに酔っぱらいモードで、あちこちに妖艶なフェロモンを振りまいては大人な台詞で場をまとめていたので無視。ってことで、あとはチカちゃんが寝れば、おいらの勝利。もうそれも目前で、チカちゃんは酔っぱらいにありがちな感じで、だらしなく横になり始めていた。

会話は、なぜかあらぬ方向に・・・。ビッグ・ザ・武道の旦那が、浮気をしているとか、キャバクラがどうとか・・・という話に。うちらが呑んでいる、まさにその瞬間にもキャバクラにいってるとかなんとか。もう結婚生活はガタガタらしいが、まだ心に気持ちはあるとかなんとか。

うぐむ〜。酒の話にしては重いし、実はあまりそういう話は得意じゃない。結婚してれば、キャバクラにいったことがあれば、気の利いた台詞でもいえたかもしれないが・・・。まぁ、これは相談じゃなくって愚痴なんだ・・・と悟ってからは、みな聞き役に徹していた。そうこうするうちにチカちゃんが隣で寝始めた。

「おいらの勝ちだ!!」

と思ったのもつかのも、どうも力尽きたらしい。

夜中に誰かがトイレで「うげ〜うげ〜!」やっている音で目が覚めた(周りに何もないので、ホントの「静寂」が体験できる離れなのだ)。どうも、知らない間に喫煙所のソファ(病院の廊下においてあるような黒いフカフカじゃないやつ)の上で寝てしまったらしい。しかも、誰かが毛布をかけてくれたようだ。

介抱役に完璧超人がトイレに向かったのを確認したあと、その「げ〜げ〜」声を子守歌に二度寝

翌朝、起きぬけの開口一番、チカちゃんに・・・

「昨日はおいらの勝ちだね!」
「昨日覚えてる??私と完璧超人で足を持ち上げたんだよ!」
「ええええっ!チカちゃん寝たじゃん!それ見届けたよ、おいら!」
「あ〜、すこしウトウトしたけど、すぐ起きたんだよ」
「な、なぬ・・・・ってことは・・・おいらの負けか・・・」

しかも、最後に起きたのはおいらだったらしく、呑み散らかした会場はとても綺麗に片付いていた。

「ちなみに」のあとが長かったな。

この辺にしとこ。