怖いものみたさ

グエル公園で食べるおいしいBocadilloや、Bodegaで呑む安Vinoなんかを想像すると、かなりドキドキワクワクするのだが、なんか昔あった得体の知れぬ高揚感がない。

今あれこれ考えてみると、どうも探検的な、冒険的な高揚感がないのだ。洞窟に入ったらサソリやら、毒蛇やら、コウモリがでてきそうな感じがするが、怖いもの見たさ・・・そう!「怖いもの見たさ」的な要素がなくなっている。波瀾万丈というか、姉さん事件ですというか、ヒリつく出来事というか、そういうのに遭遇する気が全くしない。

あ〜あれか・・・スペインに行くのに、変になれてきてしまってるからだ・・・。田舎がある人が帰省するのと同じ感覚か?いや、違うか。これが最初に訪れる国が、ボスニア・ヘルツゴヴィナだったりしたら、きっとその手の高揚感はでてくるに違いない。言葉が全く通じないって、それだけでもだいぶヒリつくもんな〜。

思いだし思い出した。ウィーンからドナウ側を船で下ってハンガリーにいったときも、かなり川口弘探検隊だったわ。そもそも自分がどこで降ろされたのかもわからないし、市街地の方にいこうにも質問できないのだ。手も足もでないだけでなく、声もでない。赤子だ赤子。全く同じ理由で、プラハの駅で降りた瞬間、変なおっちゃんから声をかけられたときもドキドキした。とりあえず丁重にお断りして逃げたが、泣きそうな顔するもんだから、ついていったら、駅裏のまったく人気のないところにつれていかれて・・・・「乗れ!」。あれは一瞬「しまった〜」と思ったが、中にかわいい犬がいたので、「大丈夫だ・・・動物好きに悪いやつはおらん!」と、結局乗ったら、かなりよい人で、その後もだいぶお世話になった。

言葉が通じるようになったら、それはそれでその国の旅がすんごい楽しくなるし、話せる方うが断然お得だったりするのだが、言葉が通じないからこその楽しみもあったりする。なんだろう・・・人間的にひとつ成長できる気がするのだ。旅自体その手の要素があるというのに、言葉が通じないというハンデを乗り越えることによって、さらにワンランク上に・・・。ママンなんかは、その感情が全く理解できないようだが、それでも何度も海外にいくってことは、知らずにそういうのを楽しんでるんじゃないのかね〜。

今回もいつものように徹夜で空港にいき、機内で爆睡するつもりなのだが・・・おもしろそうな映画があったら・・・どうしよう。

BA(ブルティッシュ・エアウェイズ)とは、Alitaliaの次に相性がよくない。最後に乗ったのはだいぶ前なので、なんともいえないが・・・そのときみたいに機内で体調崩すということはないようにしたい。あのときは寒かった〜。

昔は「うへ〜」となっていた16時間のフライトに関しては、すでにもう慣れてしまい、最近では「寝た!起きた!着いた!」という感じで、手持ち無沙汰になるようなことはない。

Barcelonaに到着するのは、夜の7時半くらい。そこからバスにのって、重いトランク引きずって宿につくのはたぶん8時半くらいだろうか?疲れていなかったら、そのまま呑んだくれ通りまでいくのもよいし、大学側の安いBarで肩慣らしのTapas&Vinoというのもいいかもしれん。いや、久しぶりに夜のサグラダ・ファミリアにいくというのも手だ。

そういえば、今日たまたまBarcelonaのストリートビューで、Barcelonaの拠点となる宿の門構えでも見てみようと調べたのだが・・・別に高級でもなんでもないっぽい。HotelっぽいHostalだと思っていたが、普通にHostalみたい。写真みた感じ、結構高級そうにみえたんだけどな〜。

自動ドアなんかがあったり、受付があったりするようなところではなく、たぶん

ビィィィィィィ!(入り口横にあるチャイムを押す音)
ジ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!(入り口が開く音)
ガチャ!(入り口を開ける音)
うんこらしょ、よっこいしょ(重いトランクをもって階段をあがる音)
ビィィィィィィ!(宿の入り口の横にあるチャイムを押す音)
ガチャ!(宿の入り口が開く音)
・・・・・(待ってる音)
ペタペタペタ(おばあちゃんが歩いてくる音)
・・・・・(待ってる音)
ペタペタペタ(おばあちゃんが歩いてくる音)
・・・・・(待ってる音)
ペタペタペタ(おばあちゃんが歩いてくる音)
・・・・・(待ってる音)
ペタペタペタ(おばあちゃんが歩いてくる音)
HOLA!(あちらがあいさつする音)
・・・・HOLA!(こちらがあいさつする音)

な感じの宿に違いない。

あ、なんか「怖いものみたさ」が湧き出てきたや。